「飄々としている」の意味
「飄々としている」と見て、皆さんはどう読まれますか?
読み方は「ひょうひょうとしている」と読みます。
なかなか普段使わない言葉なので、漢字で改めて見ると難しい言葉です。
さて、次に「飄々としている」の意味ですが、元来の言葉の意味としては、「風に吹かれているひょうたんのようにふらふらして捉えどころのないようす」を「飄々としている」と表現しています。
現在では、一見ふらふらしているようで、実は根本はしっかりとしているという意味を表しています。
つかみどころのないような雰囲気を醸し出しながら、実は要領よく物事をこなす様な人を「飄々としている」と一般的に表現されているでしょう。
「飄々としている」の使い方
それでは「飄々としている」という言葉はどういう使い方をするのか例文を見ながら学んでいきましょう。
- 彼は難しい質問にも飄々と答えた
- 枯れ葉が飄々と舞い落ちる
- 風が飄々と吹き続けている
「飄々としている」の例文①:彼は難しい質問にも飄々と答えた
「飄々としている」という言葉はよく人に対して使われます。
本心が分からない、何を考えているか分からない、とぼけた感じや掴みどころがないような様子を表しています。
したがって、彼は難しい質問にも軽く、動じることなく答えたというような意味合いになるでしょう。
「飄々としている」の例文②:枯れ葉が飄々と舞い落ちる
「飄々としている」という言葉は、元々風が吹く音が転じて生まれたとも言われています。
風に吹かれてひるがえった状態を「飄々としている」と表現できます。
枯れ葉が風に吹かれてふわふわと自然に任せて舞い落ちるという意味合いになるでしょう。
「飄々としている」の例文③:風が飄々と吹き続けている
「飄々としている」は、人だけではなく、状態を表す場合もありますが、その他に音を表していることもあります。
風を表す言葉としては、びゅーびゅーというような言葉が一般的ですが、それよりもちょっときつい風を表しているひゅーひゅーに近い言葉が「飄々と」になります。
風がきつくひゅーひゅーと吹き続けているという意味合いになるでしょう。
飄々としている人の特徴
それでは「飄々としている」人はどのような特徴があるのかご紹介していきます。
- あまり感情的にならない
- 細かいことは気にしない
- 群れることをせず一人でいても平気である
- 勝ち負けを気にすることがない
- 掴みどころがない
- ピンチになってもその状況に身を任せる
- 何事も要領良くこなせる
- いつもマイペースである
- 人に流されない
- 他人のことに干渉をしない
飄々としている人の特徴①:あまり感情的にならない
「飄々としている」人は、あまり自分の感情を表に出すことがありません。
何を感じているのか分かりづらいタイプの人です。
一見クールで冷静な雰囲気を持ち合わせています。
知的な感じがして、自分の信念は持ち合わせいるのに、それを周囲に押し付けることはしないけれど、自分の思うように結果を導いていく要領の良さも持ち合わせています。
飄々としている人の特徴②:細かいことは気にしない
「飄々としている」人は、なるようになるという精神を持ち合わせいますので、特に細かいことは気にせず、どういう状況下においても慌てることはありません。
また人の言うことをきかないですし、あまり興味もありません。
飄々としている人の特徴③:群れることをせず一人でいても平気である
「飄々としている」人は、特に集団で行動するよりも個別に行動することを好みます。
一人でいる方が好きだし、楽でもあるという考えです。
人と同じような行動をしたり、考えを持つことには意味がなく、意識して集団から離れるというよりかは、自然とそうなってしまうという感じでしょうか。
飄々としている人の特徴④:勝ち負けを気にすることがない
「飄々としている」人は、あまり他人に興味がありません。
したがって、勝負に関してもあまり気になりません。
人から「勝った」とか「負けた」と聞いたとしても、「あ、そうなんだ」という程度の反応です。
決して、勝負ごとに感情的な態度になることはありません。
飄々としている人の特徴⑤:掴みどころがない
「飄々としている」人は、何を考えているのか分からないという特徴があります。
周囲からすると、掴みどころがないように感じますが、ある一定のマイルールに従っていたりすることもあります。
結局、自身の感じるままに、直感を大事にし、それに従っているだけなのです。
それが傍から見ると、掴みどころがないように見えてしまうようですね。
飄々としている人の特徴⑥:ピンチになってもその状況に身を任せる
「飄々としている」人は、どんなピンチに陥ったとしても、焦ることもなく、慌てることもなく、その状況に身を任せて、客観的に冷静に判断して、するべきことをマイペースで推し進めていきます。
特に誰かの指示に従うわけでもなく、状況を瞬時に判断して、自分の直感を大切にして、それに従って行動するのみです。
飄々としている人の特徴⑦:何事も要領良くこなせる
「飄々としている」人は、感情的になることがなく、常に冷静に理性的に物事を判断していきます。
したがって、先のことを予測せずとも自然に先が見えてくる特徴が。
したがって、その予測に従い自身の行動を合わせることができるので、要領よく何事もこなしていきます。
ただ、誰も完璧な人はいないように、失敗することもあるでしょう。
失敗したことを特に隠すわけでもなく、いつも通り堂々としているのも特徴と言えるでしょう。
飄々としている人の特徴⑧:いつもマイペースである
「飄々としている」人は、いつも変わらずマイペース。
自分の意見を持ち合わせており、それに従っているだけです。
無理に人に合わせるようなことは決してしません。
自分だけ違う意見だったとしても、合わせることをしないので、空気を読めないなどど批判される場合もありますが、全く気にしません。
空気が読めないのではなく、空気を読まないと思っていたりします。
飄々としている人の特徴⑨:人に流されない
「飄々としている」人は、常にマイペースであり、人の意見に流されることはありません。
もちろん、賛同することはありますが、その場の雰囲気で意見を合わせるようなことはないです。
一人だけ違っていたとしても特に気にすることもしません。
メンタル的に強いというより、周囲のことにはあまり興味がないだけです。
飄々としている人の特徴⑩:他人のことに干渉をしない
「飄々としている」人は、特に他人には興味がないので、深入りして相談にのったりすることもありません。
かと言って、自分自身に興味があるという訳でもありませんが、他人のことに深入りすると面倒なことになることが理解しているからでしょう。
飄々としている人の印象
では、「飄々としている」人を皆さんはどんな印象を持っているのか
見ていきましょう。
- 常に冷静である
- 身のこなしがかっこいい
- 悩みごとがなさそう
- 枠に捕らわれず自由である
飄々としている人の印象①:常に冷静である
いつも冷静沈着であり、周囲の意見などに流されることはないです。
周囲がいくら熱くなって話しかけても、怒りながら話しかけていても、いつも冷静に対応し、感情で見えなくなったいた部分を卒なく回答してくれる場合もあるでしょう。
周囲の温度など全く気に介さず、常にマイペースでいられるという印象があります。
飄々としている人の印象②:身のこなしがかっこいい
「飄々としている」人は、周囲に流されることがなく、確固たる自分を持ち合わせているので、いつもマイペースな人生を送っています。
その姿は、憧れでもあり、かっこいいと思われることも。
また、自分なりの世界観があるので、洋服の着こなしもかっこいいと思われる場合もあるでしょう。
全体的に、その人独特の雰囲気があるので、かっこいいと思われがちです。
飄々としている人の印象③:悩みごとがなさそう
「飄々としている」人は、喜怒哀楽が表情に出ることが少なく、いつもクールな表情でいることが多いので、周囲からすると悩みごとがないように感じます。
常にマイペースで、特にこまかいことなど気にすることもないので、悩みごとがないと思われがちです。
もしあったとしても深く悩んだりすることもしないし、身を任せてしまうようなタイプになるでしょう。
飄々としている人の印象④:枠に捕らわれず自由である
「飄々としている」人は、周囲の目や評価など全く気にすることがありません。
自分が「したいか、したくないか」だけの判断だけで、周囲が何を言おうとお構いなしのメンタルを持ち合わせています。
「普通」とか「常識」などという言葉に興味はなく、独自の判断で突き進んでいくので、ちょっと常識外れという印象も受ける場合もあるでしょう。
飄々としている人になる方法
では、飄々としている人になるには、どういう方法があるのかご紹介していきます。
- 自分自身が楽しめる何かを見つける
- こまかいことは気にしないようにする
- 信念をもつようにする
- 他人の目や評価を気にしない
- 常に冷静さを保つようにする
- 前向きな考え方を持つようにする
飄々としている人になる方法①:自分自身が楽しめる何かを見つける
「飄々としている」人になるには、生活を安定させ、何か自分自身が楽しめる何かがあれば、いつも特に何かなくても、楽しく生きることができるでしょう。
「飄々としている」人は、どことなく余裕が感じられます。
心にゆとりがあるからこそ、飄々としていられるのです。
また楽しいことは多ければ多いほど、メンタル的にも余裕ができるでしょう。
飄々としている人になる方法②:こまかいことは気にしないようにする
「飄々としている」人は、こまかくて小さなことにはこだわりません。
何がポイントになるかを瞬時に理解できる要領の良さがあるので、見極める判断力に長けています。
一見、何も考えてなさそうに見えて、実は大切なポイントを捉えて、それ以外のことが削ぎ落し、いかにシンプルな状態にするかを常に考えたりしています。
飄々としている人になる方法③:信念をもつようにする
「飄々としている」人は、一見なにも考えてなさそうですし、その行動が理解し難いこともあるでしょう。
ただ、彼らは自分自身の信念を持ち合わせており、そこを大切にしているだけなのです。
それを他人に押し付けともせず、自分の信念に従って行動しているだけなので、何かに流さたり、影響されたりということがありません。
常に自分自身と向き合っているだけなのです。
飄々としている人になる方法④:他人の目や評価を気にしない
「飄々としている」人は、周囲の評価や目を気にすることがありません。
基本的に周囲のことは我介さずなので、我が道を進んでいきます。
自分自身の意志を尊重しており、それに従っているだけなのです。
そして自分らしく楽しく生きているだけなのでしょう。
周囲や他人にはそもそも興味がないのです。
飄々としている人になる方法⑤:常に冷静さを保つようにする
「飄々としている」人は、常に冷静沈着です。
感情的になることがなく、いくら周囲が熱くなっていたとしても、それに便乗することがありません。
また勝ち負けにもこだわりがないので、喜怒哀楽も見えづらく、周囲からすると捉えどころがないように見受けられます。
常に大切なポイントを瞬時に理解できる状態でいることができます。
飄々としている人になる方法⑥:前向きな考え方を持つようにする
「飄々としている」人は、特に失敗をしても悔やんだりしないし、大ピンチになった時でも、何とかなる、という前向きな考え方を持ち合わせています。
また自分自身に自信もありますので、その信念に常に従って行動をします。
反省はしても後悔はしません。
また他人に対して評価なども一切しません。
飄々としている人との上手な付き合い方
では、あなたの周りにいる飄々としている人と上手にお付き合いしていくには、どうすればいいのでしょうか。
上手な付き合い方をご紹介していきます。
- 一定の距離を保つようにする
- 相手のペースを乱さないようにする
- 束縛はしない
- 自分の考えを押し付けない
飄々としている人との付き合い方①:一定の距離を保つようにする
まずは、物理的な距離を置くことを心がけると良いでしょう。
飄々としている人は、べたべたとされることを嫌う傾向があります。
飄々とした人は、ドライな関係を好みます。
そもそも他人に興味がなく、深入りすることは面倒なので苦手なのです。
逆に自分の中に深く入りこもうとすることも嫌がります。
一番良いのは、ある一定の距離を置くことなのです。
飄々としている人との付き合い方②:相手のペースを乱さないようにする
飄々としている人は、自分のペースを常に持っていて、それを他人に乱されるのを嫌います。
また、お付き合いしたとしても、自分の方からデートに誘うようなことはあまりないので、相手は寂しい思いをする場合も。
基本的にドライな性格であること、自分自身の判断で進んでいくこと、周囲に興味がないので、何故か寂しい思いをすることもあるでしょう。
しかし、飄々としているということは、そういうことなのです。
飄々としている人との付き合い方③:束縛はしない
飄々としている人は、他人から何か束縛されたり、指示されたりすることを嫌います。
基本的にマイペースであること、自分の判断で進んでいくこと、他人にとやかく言われることを嫌います。
また固定観念や常識、など規定のものにはめこまれることが嫌いなので、ある程度自由にさせてあげるべきでしょう。
その方が、飄々としている人の良さが出てきます。
飄々としている人との付き合い方④:自分の考えを押し付けない
飄々としている人は、自分自身の信念を持ち合わせていることが多いです。
その信念に従い全て行動していますので、他人から考えを押し付けられることが苦手です。
常に冷静な判断をしていますので、周囲が熱くなっている場合は、冷静な見方で重要なポイントをついたアドバイスが返ってくるかもしれませんね。
飄々としている芸能人
それでは皆さん飄々としている人の特徴を理解してきたところで、飄々としている芸能人の方を見ていきましょう。
- 所ジョージ
- 高田純次
- 樹木希林
- 大泉洋
飄々としている芸能人①:所ジョージ
飄々としている芸能人の代表といえば、所ジョージさんでしょう。
仕事も趣味なのか、と思うほど様々な冠番組を持ちながらも、適度に力が抜けた飄々とした自然体の雰囲気で、MCを務めています。
趣味が多く、さまざまなコレクションも数多くあることは有名ですね。
飄々としている芸能人②:高田純次
次に飄々としている芸能人と言えば、高田純次さんでしょう。
クイズ番組やトーク番組などバラエティー番組を中心に活躍されていますが、適当な発言をするキャラクターで人気者になりました。
元祖テキトー男という異名を持ちながらも、俳優業で個性的な部分を発揮している高田純次さん。
もともとお笑い芸人であるので、考えていないように見せかけて、頭の回転が速そうですね。
飄々としている芸能人③:樹木希林
飄々とした女優といえば、樹木希林さんでしょう。
残念ながらお亡くなりになりましたが、彼女の代わりは誰にもできないと言えるほど、個性的な女優さんであり、また、決して順風満帆ではなかった結婚生活やがんとの闘病生活において、泣き言を何1つ言わなかったのは素晴らしかったですね。
どんな役柄もなりきって、まるでそのものかのように演じ分けることができる実力派でもあり個性はでもある女優さんでした。
大変さを表に出さず、飄々としたさまはまさに、その言葉にぴったりの方だと言えるでしょう。
飄々としている芸能人④:大泉洋
最近の売れ方は尋常ではない大泉洋さん。
北海道のローカル番組から始まり、今やテレビやCMなど売れっ子俳優の仲間入りをしています。
親しみやすい雰囲気と、気取らない庶民的な態度が視聴者の好感度をがっちりと掴み、今やテレビで見かけない日がないほど露出も多いです。
大泉洋さんにしか出せない独特の雰囲気とトークは絶妙で、また、俳優としても評価が高い、注目の俳優さんです。
周りの人の流されず生きていくためのおすすめの本
元自衛官の著者が、実体験の中で、どのように自分を強くしていったのかが書かれている本です。
交渉、プレゼン、スピーチ、面接、初対面などのさまざまな状況下でも、また、仕事上でも日常生活でも常に自分らしく、本来の実力を発揮するためにはどうすればいいのかが書かれています。
人生の様々な場面で起こる場合、強い精神的な緊張を強いられたり、それに押し潰されそうになる状況がありますよね。
また、逆境や試錬に置かれた場合に、それを如何に乗り越え、自らの成長に繫げるかを考えることも大切です。
目の前の壁だけを見ることなく、その先の目標を見据えることの重要性を説いた内容になっています。
飄々としている人生で楽しく!!
周囲に流されず、自分の信念をもって、自分自身の判断に基づき、我が道を進んでいく、そういうような特徴をもった飄々とした人に皆さんは憧れますか?
周囲からの評価など気にせず、自分の思う通りに進んでいくことができたら、悩みもなく楽しく生きていけそうですね。
常に前向きでポジティブに生きて行けたら、そんな幸せなことはないでしょう。
皆さんも肩の力を抜いて飄々と生きてみませんか?