野菜だしとは
野菜だしとはいったいどのようなものでしょうか。
毎日の調理で出る野菜のごみともいえる部分、捨ててしまっていますよね。
へたや皮、芯や種など捨てる部分は多くあります。
そんな捨ててしまう部分を利用して、だしとるのが野菜だしです。
栄養価も高く旨味が豊富な「捨ててしまう部分」をぜひ活用していきましょう。
野菜=ベジタブル、だし=ブロスでベジブロスと呼ばれています。
ここのところ注目されているので、聞いたことがあるかもしれませんね。
「ベジブロス」なんだかおしゃれ!
野菜だしに使える野菜
野菜だしに使える野菜はどのようなものでしょうか。
実はとくに野菜の制限はありません。
どんな野菜でも野菜だしに使えるので、全ての野菜の捨てようとした部分を残しておいてください。
できれば5種類以上の野菜を入れると、旨味も栄養価もぐぐっと上がりますよ。
とはいえアクのでやすいごぼうやじゃがいも、味や香りが独特なハーブやにんにく生姜などは少量にして。
また苦味の出る春菊やゴーヤなどもあまりおすすめできません。
ですが使ってはダメというものではないので、好みの味になるか試してみるのもいいですね。
旨味があって色もよくなる玉ねぎの皮はマストです。
にんじん・大根・トマトのへたや、カボチャ・ピーマンの種まで活用できるから驚きです。
野菜を丸ごと活かせるなんて、嬉しいですよね。
野菜だし作りに必要な道具&材料
野菜だし作りに必要な道具と材料を紹介していきますね。
必要な道具は、大きめの鍋・だしをこす用のざる・こす用の布巾・(おたま)です。
材料は両手にいっぱいくらいの野菜カス・料理酒・水。
特別なものは何もなく、気軽にだしがとれるのがいいところです。
野菜カスは一度にたくさんたまらないと思うので、密封保存袋に入れて冷凍してためていくといいですよ。
1リットル野菜だしを取りたければ、一般的なMサイズの密封保存袋にいっぱい野菜カスをためてから作りましょう。
野菜だし(ベジブロス)の作り方
それでは野菜だし(ベジブロス)の作り方をみていきましょう。
まず大きめの鍋に水を1リットル、料理酒小さじ1、野菜カスを入れます。
そのまま火にかけて、弱火で優しく20分から30分ほど煮込みましょう。
アクを取りたいところですが、栄養がはいっているのでアクを取らないことがポイント。
煮込めたら火を止め、布巾をかけたざるで漉しましょう。
必要であればおたまでだしをすくって漉していってOK。
漉せたら完成、簡単ですね!
野菜だしを作るときの注意点
野菜だしを作る時の注意点はどこにあるのでしょうか。
野菜選びに関しては、ごぼうやじゃがいもなどのアクのでやすい野菜は入れすぎに注意です。
香味野菜も味を主張するのでほどほどに。
にんにく、しょうが、ハーブがあたります。
作る工程では、料理酒は火をつける前に入れておくことです。
最初から入れることで、野菜の臭みを取ってくれてまろやかな仕上がりになります。
次にだしを作る時に沸騰させないことです。
ぐらぐら煮立たせてしまうと、えぐみがでて旨味を感じにくくなります。
弱火でことことが基本ですよ。
先に作り方のところでも書いたように、アクはとらずに煮込みます。
野菜だしの保管方法
野菜だしの保管方法を紹介します。
冷蔵では3日ほど保管できるので、消毒した瓶やタッパーなどに入れて冷蔵庫へ。
冷凍保存もできます。
密封保存袋に入れてもOKですし、使いやすい方法としては製氷皿にブロック状に保管することです。
必要な量が取り出しやすく、使い勝手がとてもよくなります。
冷凍して1か月で使い切りましょう。
野菜だしを使った絶品レシピ
野菜だしを使った絶品レシピを紹介します。
- だしを生かした炊き込みご飯
- ワンランク上の味!カレー
- 野菜だしポトフ
- 野菜だしのしみたロールキャベツ
- 豚バラと野菜だしのお味噌汁
野菜だしを使った絶品レシピ①:だしを生かした炊き込みご飯
野菜だし(ベジブロス)を使った絶品レシピはだしを生かした炊き込みご飯です。
用意するものは洗ったお米2合・野菜出汁2カップ・とうもろこし1本・塩麹大さじ1。
お米を炊飯器に入れ、2合のラインまでベジブロスを入れます。
とうもろこしの身を包丁でそぎ落としておきましょう。
塩麹を入れてかき混ぜてとうもろこしを上に乗せたら普通に炊飯して完成!
とうもろこしの芯も出汁が出るので一緒に乗せて炊きましょう。
野菜はとうもろこし以外でも美味しくできます。
その時々のベジブロスの味わいで、違った旨味が出るのでおすすめです。
参考サイト:とうもろこし炊き込みご飯
野菜だしを使った絶品レシピ②:ワンランク上の味!カレー
野菜だしを使った絶品レシピは、カレーです。
子供も大人も大好きなカレーですが、このカレーをワンランク上の味に出来るのがベジブロス。
用意するのは、普通のカレーを作る材料とベジブロス適量です。
普通にカレーを作る方法で、水を入れて煮込む代わりにベジブロスを入れて煮込みます。
あとはいつものように仕上げれば、我が家のカレーが野菜だしの旨味で極上カレーに変身しますよ。
参考サイト:ベジブロスカレー
野菜だしを使った絶品レシピ③:野菜だしポトフ
野菜だしを使った絶品レシピはポトフです。
ポトフ自体も野菜をたくさん入れて煮込むスープなので、美味しくなることは想像がつきますよね。
用意するものは、キャベツ・にんじん・玉ねぎ・じゃがいも・しめじなどの野菜とソーセージやベーコンなどの肉類。
野菜だしは材料が浸るくらいの適量。
大きめに切った野菜とソーセージ(ベーコン)をそのまま鍋に入れます。
はじめは強めの中火、沸騰したら弱火にしてことこと30分ほど煮込みましょう。
味をみて、塩コショウで味を整えれば完成です。
参考サイト:野菜だしのポトフ
野菜だしを使った絶品レシピ④:野菜だしのしみたロールキャベツ
野菜だしを使った絶品レシピはロールキャベツです。
キャベツが丸ごと手に入ったら、作りたくなるロールキャベツ。
キャベツの芯は野菜だしを取るのにも使えるのでおいておきましょう。
普通のロールキャベツの手順で肉をキャベツに包んだら、鍋に隙間ができないように詰めます。
野菜だしを浸るくらいに入れ、白ワインとにんにくを加えて落としぶたをして40分ほど煮込みます。
最後に塩こしょうで味を整えたら完成です。
参考サイト:野菜だしのロールキャベツ
野菜だしを使った絶品レシピ④:豚バラと野菜だしのお味噌汁
野菜だしを使った絶品レシピは、豚バラと野菜だしのお味噌汁です。
いつもはかつおや昆布で出汁をとるお味噌汁も、一味違う味わいに。
豚バラは先に焼いてすこし脂を落としておくのがポイントです。
キャベツやもやしのあっさりした野菜を一緒に煮込んで、お味噌を溶けば優しい味わいのお味噌汁が完成します。
野菜だしで作る離乳食レシピ
野菜だしを使って作る離乳食レシピを紹介します。
- 白身魚のトマト煮
- 野菜だしうどん
- 野菜のクリームスープ
野菜だしで作る離乳食レシピ①:白身魚のトマト煮
野菜だしを使って作る離乳食レシピは、白身魚のトマト煮です。
中期になって魚を食べさせる時期になったら作ってほしいレシピ。
白身魚はレンジするか湯せんで火を通し、細かくほぐすか刻みます。
トマトは皮を湯むきして刻んでおきましょう。
両方を野菜だしで煮込めば完成です。
最後に片栗粉でとろみをつけても食べやすくなります。
参考サイト:野菜だしを取りいれた離乳食
野菜だしで作る離乳食レシピ②:野菜だしうどん
野菜だしを使って作る離乳食レシピは、野菜だしうどんです。
うどんが食べられるようになったら、だしを野菜だしでとってあげてみましょう。
うどんはキッチンバサミなどで細かく切ってあげると食べやすいですよ。
柔らかくした野菜やささみも加えれば、栄養バランスもとれたうどんに。
参考サイト:野菜だしうどん
野菜だしで作る離乳食レシピ③:野菜のクリームスープ
野菜だしを使って作る離乳食レシピは、野菜のクリームスープです。
野菜だしでじゃがいもを柔らかくし、粉ミルクを加えます。
柔らかくなったじゃがいもをつぶすようにして食べさせましょう。
野菜だしの旨味と、煮込んだ野菜の甘みが赤ちゃんにも喜ばれます。
野菜はかぼちゃやさつまいももおすすめ。
牛乳が飲める時期になれば、粉ミルクのかわりに牛乳でスープにしてもいいですね。
市販で購入できる!おすすめの野菜出汁
市販で購入できるおすすめの野菜出汁をみていきましょう。
- 茅乃舎<野菜だし>
- マギー<無添加コンソメ(野菜)>
- 味の兵四郎<野菜の旨みだし>
おすすめの野菜出汁〈市販〉①:茅乃舎<野菜だし>
おすすめの市販野菜出汁は、茅乃舎の野菜だしです。
無添加出汁で有名な茅乃舎の出汁には、野菜だしもあります。
国産野菜を5種類と、塩だけを使った化学調味料無添加、保存料も使っていません。
安心して使えて、美味しいだしが短時間で出せます。
袋を破って粉末状でも使えるのも人気の理由で、幅広いメニューに活用できると評判です。
おすすめの野菜出汁〈市販〉②:マギー<無添加コンソメ(野菜)>
おすすめの市販野菜出汁は、マギーの無添加コンソメ(野菜)です。
マギーの野菜だしは顆粒タイプで使いやすくなっています。
脂質ゼロ、着色料や香料は無添加、塩分も控えめなので色々な料理に活用しやすいですよ。
スティック1本で300mlのスープができます。
おすすめの野菜出汁〈市販〉③:味の兵四郎<野菜旨みだし>
おすすめの市販野菜出汁は、味の兵四郎野菜旨みだしです。
洋風だしだけど動物性の肉や魚は使っていない野菜だしで、4種類の国内産野菜をブレンドしてあります。
このだしは食塩やこしょうも入っているので、そのままでスープとして使えます。
1パックで500mlのスープを煮出すことができます。
袋を破って粉末だしを料理に使うこともできるので、アレンジが広がりますね。
おすすめの野菜だしを使ったレシピ本
イチカワヨウスケさんの「野菜だし」の本は、だしと1品が同時に作れる忙しい人におすすめの料理本です。
野菜カスからとるだしだけでなく、野菜をすりおろしたり昆布と一緒にだしをとったり、バリエーション豊富。
シンプルで美味しいレシピがたくさんで、野菜を使い切れるエコでヘルシーな生活ができます。
「皮も根っこもまるごといただく奇跡の野菜だしベジブロス」は野菜カスを使ったただでできるアンチエイジングを提唱している本です。
ベジブロスは抗酸化成分が高く、アンチエイジングにもおすすめなんですよ。
医学的にも効果的と言われているベジブロスの作り方、活用方法など必読の1冊です。
野菜だしでヘルシーでエコな食生活を
野菜だしは捨てるはずだった野菜のカスで栄養価の高いだしが取れる、ということが分かりました。
今日からでも野菜のカス部分をためていって、だしの準備が出来ますね。
保存用密封袋に入れて冷凍しておけば、とりたいときにだしが取れます。
普段の料理への活用、赤ちゃんが出来たら離乳食への活用、ヘルシーでエコな生活を楽しんでみてはどうでしょうか。