1歳半からは少しずつ幼児食に移行する時期
1歳半になったら、食事も幼児食に移行し始めます。
この時期にはだいたい、乳歯が全て揃うからです。
食事の他に、朝昼2回のおやつタイムが必要です。
子どもは胃が小さいため、一度にたくさん食べられませんから、途中で補う必要があるのです。
幼児食とは、離乳食が終わった頃から、2歳頃までの子どもの食事の事です。
基本的に大人と同じメニューを薄味で柔らかく、具材の大きさを子供の成長に合わせて切って作りましょう。
しかし、1歳半ならまだ、お餅など、喉に詰めやすい物は使わないでくださいね。
1歳半の食事量の目安5選
1歳半の食事量の目安を紹介しましょうね。
- 主食
- 野菜類
- 肉、魚類、豆類
- 果物
- 乳製品
1日のカロリーは、女の子は900kcal、男の子は1000kcalが目安ですよ。
食事量の目安①:主食
主食とはパンやお米のご飯の事です。
一般的に、全体のカロリーは、これで調整しますね。
1歳半なら、パンを8枚切り1枚、ご飯を200gと言う感じで、1日270g食べさせましょう。
良く動き回る年頃ですから、大人以上にエネルギーが必要なのです。
パスタやうどんも主食ですね。
1食あたり、うどんなら1玉の半分、パスタなら20gが目安です。
食事量の目安②:野菜類
1歳半の子どもにとっても、野菜はとても大切です。
- 緑黄色野菜(ピーマン、トマトなど)40g
- 淡黄色野菜(きゅうり、タマネギなど)60g
- いも類 30g
大人は1日350g必要ですから、その半分ぐらいと考えると良いですね。
きのこ、海草も1日に10gぐらいで良いので食べさせましょう。
ご飯や他の具材に混ぜ込んで食べさせても良いですよ。
食事量の目安③:肉、魚類、豆類、乳製品
1歳半の子どもは、大人以上にたんぱく質が必要です。
1日に摂取すべき量を紹介しましょう。
- 肉(豚肉、鶏肉、牛肉)30~40g
- 魚 30~40g
- 卵 1個
- 豆類(豆腐など)35g~40g
肉、魚は毎日の献立でローテーションして、1週間でバランス良く食べるようにしましょう。
豆類は、大豆に限らず、色んな豆類がありますし、おやつ感覚で食べられるものありますから、おやつにしても良いですね。
食事量の目安④:果物
果物は、1日100gを目安に食べさせましょう。
大人は1日200gですから、ちょうど半分ですね。
バナナ半分と、温州みかん1個で大体、100gになります。
甘いですから、1歳半の子どもでも、喜んで食べてくれますね。
食事量の目安⑤:乳製品
1歳半なら、乳製品は1日に250g摂らせましょう。
牛乳に限らず、チーズやヨーグルトを食べさせても良いですね。
もし、アレルギーがある場合は、カルシウムは小魚で取る、豆乳を代用するなどしましょう。
1歳半の食事回数
1歳半は1日3回食ですが、1回の摂取量が少ないですから、間食して補わなければなりません。
1日に食べる回数は、食事、おやつ合わせて5回となります。
甘いお菓子や市販のスナック菓子を食べさせることに問題はありませんが、1歳半の子どもにとって、おやつは、食事で足りないものを補うものであるという認識を常に持ちましょう。
1歳半におすすめの食事メニュー10選
1歳半におススメのメニューを紹介しましょうね。
- 混ぜご飯
- 焼うどん
- ピザトースト
- 野菜カレー
- 具だくさんみそ汁
- クリームスープ
- 牛肉の甘辛煮
- ハンバーグ
- 鶏のつくね
- フルーツヨーグルト
簡単なものばかりですよ。
おすすめの食事メニュー①:混ぜご飯
混ぜご飯は、1歳半だけでなく、全年齢の子どもさんにおススメです。
海草類、小魚類を混ぜると、カルシウム補給になり、塩味もつきますね。
ブロッコリー、ベーコン、チーズ、パプリカなどを小さく切って混ぜて、洋風にしても良いですよ。
おにぎりにすると、1歳半でも食べやすいですね。
おすすめの食事メニュー②:焼うどん
焼きうどんは、味がしっかりしていますから、1歳半の子どもさんも喜んで食べてくれますよ。
野菜たっぷりで、家族の分を皆まとめて作って、お皿に分けてあげましょう。
1歳半なら、取り分けてから、うどんを食べやすい長さに切ってあげましょう。
おすすめの食事メニュー③:ピザトースト
ピザトーストは手づかみできますから、1歳半の子どもに適しています。
パンにトマトソースを塗って、チーズや輪切りソーセージなど具材を乗せてトースターで焼きましょう。
火傷しないように、手で触れても熱くない程度に冷めてから食べさせてあげてくださいね。
おすすめの食事メニュー④:野菜カレー
カレーは老若男女問わず大人気、1歳半でも喜んで食べてくれますね。
幼児用のルーを使いましょう。
この頃は、アレルゲンになる材料を一切使っていない、小容量のものもありますよ。
肉も大事ですが、野菜をたっぷり入れましょう。
ルーの中で柔らかくなって、つぶしながら食べられますよ。
おすすめの食事メニュー⑤:具だくさんみそ汁
具だくさんみそ汁は、減塩対策としても推奨されますね。
塩が少なく野菜たっぷり、まさに、1歳半の幼児食向けです。
具材は、一般的なおみそ汁と同じで大丈夫ですよ。
みそは、減塩タイプのものを少な目の量で溶かすと良いですね。
出汁の味を効かせましょう。
おすすめの食事メニュー⑥:クリームスープ
クリームスープは牛乳を入れますから、乳製品の摂取に役立ちます。
牛乳、コンソメをベースに、冷蔵庫に残っている野菜を使って作れば、在庫の整理にもなって一石二鳥ですね。
ただ、市販のコンソメは大人向けで味と塩分が濃いですから、1歳半の子ども用にするには、量を減らして作りましょう。
おすすめの食事メニュー⑦:牛肉の甘辛煮
牛肉は、1歳半だとまだ歯が立たないことが多い食材です。
柔らかく、甘く煮込んであげると、食べやすくなりますよ。
薄切り肉を使って、色んな根菜と一緒に煮込みましょう。
ミンチは柔らかいですが、どうしても、肉の質が良くないですからね。
こちらは質の良い肉を食べさせる、良い方法です。
おすすめの食事メニュー⑧:ハンバーグ
子ども達が大好きな、ハンバーグです。
当然、1歳半も喜びますよ。
普通に、小さめのハンバーグを作るのも良いですし、チーズを入れたり、野菜を練り込んだり、色んな工夫が出来ますね。
材料の一部を豆腐にして、豆腐ハンバーグにしても良いですよ。
おすすめの食事メニュー⑨:鶏のつくね
つくねなら、1歳半でも食べやすいですね。
焼いても良いですし、鍋の具材にしても良いでしょう。
お弁当にも使えますね。
焼く場合は、鶏肉にジャガイモをつぶしたものを混ぜて作ると、ボリューム満点、また、いも類も摂取できるのでおススメですよ。
おすすめの食事メニュー⑩:フルーツヨーグルト
フルーツヨーグルトは朝食の定番、と言うお家も多いかもしれませんね。
乳製品と果物を一度に無理なく摂取できますね。
缶詰のフルーツを使うと、たくさんの果物を食べさせられますね。
無理せず、バナナやリンゴなど、今、家にある果物を1つでも良いので、切って混ぜるだけでも、充分ですよ。
1歳半の食事の味付け
1歳半のお子さんの食事は、なるべく薄味にしましょう。
基本的に子どもの味覚は大人以上に敏感ですから、大人と同じでは味がきつすぎますし、また、塩分も多すぎるのです。
長い人生を健康に過ごすためにも、大切なことです。
旬の素材を使って、素材の味を生かす調理、塩ではなく、出汁で味を効かせるなど、工夫しましょう。
大人用と子ども用、別々に作るのが理想です。
しかし、現実には大変ですから、子どもには、取り分けた後、お湯で薄めるなど、工夫しましょう。
また、大人も子どもに合わせた味付けで一度に作り、個人のお皿の上で調味料をかける、と言う方法もありますよ。
1歳半の食事献立一覧
1歳半向けの献立例を1週間分、紹介しましょうね。
- 月曜日
- 火曜日
- 水曜日
- 木曜日
- 金曜日
- 土曜日
- 日曜日
バランスは1日、1週間単位で考えましょう。
1歳半の食事献立①:月曜日
まずは、朝食です。
- 食パン8枚切り1枚
- 牛乳
- ほうれん草の卵焼き
続いて昼食です。
- 野菜たっぷり焼きそば
- 中華スープ
最後に夕食です。
- 和風の炊き込みご飯
- 豆腐ハンバーグ
- カットフルーツ
1歳半の食事献立②:火曜日
朝食です。和風はいかがでしょうか。
- ご飯
- 豆腐と野菜の味噌汁
- 豆の煮物
昼食に卵を取り入れましょう。
- 野菜たっぷり卵焼き
- パンかご飯
- トマトなどの野菜
夕食は、洋風で締めましょう。
- ハヤシライス
- かぼちゃと豆のサラダ
- クリームスープ
1歳半の食事献立③:水曜日
朝食に、甘いパンも良いですよ。
- 小さいマフィン 2つ程度
- 豆とサツマイモのサラダ
- フルーツ
ワンプレートランチは喜びます。
- 混ぜご飯おにぎり
- ハンバーグ
- ブロッコリーとトマトのスープ
夜は中華料理で。
- ご飯
- 酢豚
- フルーツ
1歳半の食事献立④:木曜日
朝にフレンチトーストも良いですね。
- フレンチトースト
- ポテトサラダ
- 牛乳(フレンチトーストの分とは別に)
エスニックなランチも大丈夫。
- 野菜のチヂミ
- 肉じゃが
- わかめスープ
お腹に優しい夕食を。
- 野菜と鮭フレークのお粥
- かぼちゃスープ
- バナナ
1歳半の食事献立⑤:金曜日
忙しい朝にシリアルは便利です。
- コーンフレーク
- 牛乳
- フルーツ
お昼は手をかけて。
- 和風クリームパスタ
- ミートボール
- 野菜ジュース
夜は、丼も良いですね。
- 3色丼
- 具だくさんみそ汁
- 酸味のある果物
1歳半の食事献立⑥:土曜日
和風の朝食です。
- 白米
- 焼き鮭
- フルーツヨーグルト
昼は洋風で。
- ホットケーキ
- 果物
夜は、足りない肉類を。
- ハンバーグ
- クリームスープ
- ご飯
- にんじんの甘煮
1歳半の食事献立⑦:日曜日
手間の少ない朝食です。
- 食パン
- ソーセージ
- 温野菜
お昼は家族で一緒に。
- お好み焼き
- 卵スープ
夜は取り分けて楽しく。
- グラタン
- かぼちゃのサラダ
- フルーツの盛り合わせ
1歳半の子どもが食事を食べないときの対処法3選
どうしても食べてくれない時の対処法も紹介しますね。
- おかずの内容を見直す
- 少しずつ慣れさせる
- 体に合わないのかもしれない
案外、何でもない事なんですよ。
1歳半の子どもが食事を食べないときの対処法①:おかずの内容を見直す
食べてくれないのは、嫌いなおかずがあるからかもしれません。
口にしない物は何か、良く観察しましょう。
酷い偏食は心配ですが、多少の好き嫌いは誰でもありますよね。
苦手な食材が分かったら、味付けや見た目を変えてあげましょう。
1歳半の子どもが食事を食べないときの対処法②:少しずつ慣れさせる
生まれて間もないのですから、始めて食べる食材もたくさんありますね。
慣れないゆえに、食べるのを警戒することがあります。
好きな食材に混ぜる、少しずつ食べさせて慣れさせる、また、親御さんがおいしそうに食べている所を、見せてあげると良いですよ。
1歳半の子どもが食事を食べないときの対処法③:体に合わないのかもしれない
食べないのは体に合わないから、と言う場合もあります。
この場合は無理強いは厳禁、食物アレルギーなら命にかかわることもありますから、代替の食材を検討しましょう。
また、火を通せば食べられるなど、色んなパターンがありますから、子どもの様子をよく見て考えてあげてくださいね。
おすすめの幼児食レシピ本
幼児食のレシピ本を紹介しましょう。
1~5歳まで発達段階別に、丁寧に紹介している本です。
家庭で作る事を意識されていて、大人と子ども共通のものばかりですよ。
作り置き、外食に気をつける事、体調不良時のレシピもあります。
サイズもコンパクトなので、おススメですよ。
1歳半の食事、豊かな今と未来を
食べることは生きる事、小さい子どもにとっては、育つ事でもありますね。
食事は体だけでなく、心や知識も育てます。
家族と囲む食卓の楽しさ、知らない食材を知ったり、適切な味付けを覚えたり。
ここまで成長した力を活かして、これからの人生の為に、豊かな食事の時を持たせてあげたいですね。