飽き性な人とは
皆さんは「飽き性」と聞くと、物事にすぐに飽きてしまう性質の人、何事も長続きしない性質の人、というような意味で理解されているかと思います。
確かに、「飽き性」というとそういうような意味でもあり、あまり褒め言葉としては使いません。
「飽き性」の人は、いろいろなことに次から次へと興味があり、1つのことをやり遂げる前に、次に興味があることに取り組んでいる、そういうイメージですよね。
さまざまなことに興味を持つこと自体は、好奇心旺盛で、良い部分でもありますが、一方で、今取り組んでいることを中途半端にして、次のことに行動を移していく、というのは、世間では「責任感がない」とも捉えかねません。
何事も、長所もあり短所もあります。
何か1つをやり遂げて成功する人もいれば、さまざまな分野で広く浅く活躍しながら成功する人もいるのです。
それは人それぞれの性格や性質によるものなので、何が良いとは明言できないでしょう。
飽き性な人の特徴6選
それでは「飽き性」と言われる人の特徴を見ていきましょう。
- 好奇心が旺盛である
- フットワークが軽い
- 友人関係は広く浅く
- 趣味が続かない
- 常に刺激を求めている
- あまり後先を考えていない
飽き性な人の特徴①:好奇心が旺盛である
世の中にはたくさんの情報があふれており、流動的に情報も流れています。
そんな中で、なかなか1つのことに集中して成功する、というのは一昔前の話で、現代ではさまざまな事柄を器用にこなして成功する有名人も増えてきました。
そういう人は往々にして、好奇心にあふれています。
好奇心があるということは、言い換えれば、さまざまなことに興味があるとも言えます。
たくさんのことに興味を持つことが、豊富な知識や情報量に繋がるので、悪い事ではありません。
好奇心があることは、自身の視野を広げる原動力にもなります。
飽き性な人の特徴②:フットワークが軽い
好奇心にあふれている「飽き性」の人は、フットワークも大変軽く、行動力も抜群です。
思い立ったが吉日的な感じで、「おもしろそう!」と思ったら、もう行動しているようなことも。
ただ、たくさんのことに興味があり、いろいろな場所や物事に触れたいけれど、体は1つという部分で、時にはジレンマになることも。
興味があり過ぎて、スケジュール管理が大変になることもあるでしょう。
したがって、1日家でボーッとしているようなことがないのも特徴です。
飽き性な人の特徴③:友人関係は広く浅く
「飽き性」の人は、その意味の通り、1つの物事や人にとどまっていることが難しいので、友人関係は広く浅くが基本姿勢です。
誰か特定の友人と友情をより深めていくよりも、大勢の友人と浅いお付き合いでいる方が、性質に合っています。
また興味がなくなると、冷たい人という風に思われがちなので、自然と友人関係は広く浅くになってしまいがちです。
飽き性な人の特徴④:趣味が続かない
趣味に関しては、熱が入っている間は集中していますが、一旦、気持ちが冷めてしまうと全く見向きもしないくらいになってしまいます。
熱が入っている初めの方は、趣味に関してのグッズや道具を一式揃えたりします。
ただ、すぐに飽きてしまうので、意味のないものになりがちですね。
しかも、さまざまな趣味に興味を持ちますので、買っては飽きて、買っては飽きてを繰り返すのです。
気付けば、家がものだらけに、なんてことも。
飽き性な人の特徴⑤:常に刺激を求めている
「飽き性」の人はいつも刺激を求めている傾向があります。
刺激というのは、今まで自分が見知らぬことだったり、真新しいことであったり、新商品であったり、流行のものだったりします。
色々なことを見聞きすることで、気持ちがわくわくすることが嬉しく感じるのです。
日頃から、心が躍るようなわくわく感を求めています。
飽き性な人の特徴⑥:あまり後先を考えていない
「飽き性」の人は、あまり深く考えずフットワーク軽く、次から次へと行動をしていく性質なので、あまり後先を考えていないことが多いです。
後から、「あぁ、こうしておけば良かった」などど後悔する場合もありますが、それを引きづることはありません。
したがって、そういうサイクルを繰り返しているのです。
後悔するものの、そこまで深く反省はせずに、やはり気持ちの赴くままに行動してしまう、そういう性格なのでしょう。
飽き性な人の恋愛傾向5選
次に、「飽き性」な人の恋愛の傾向を見ていきましょう。
- 浮気症である
- 相手を落とすまでを楽しむ
- 一目惚れが多い
- すぐに結論を出したがる
- 惚れさせる術を持っている
飽き性な人の恋愛傾向①: 浮気症である
「飽き性」なので想像はつきやすいですが、人に対してもとどまっていることが難しい場合があります。
したがって、お付き合いをしている人のことをずっと好きでい続けることがなかなかできません。
基本的に、気が多く、あれもこれも欲しいという気質です。
飽き性な人の恋愛傾向②:相手を落とすまでを楽しむ
人を好きになって、その人と付き合うまでのワクワク感を楽しむ傾向があります。
付き合うまでの間の道のりの間で、気持ちがどんどん上がっていき、付き合うとなった時点でピークに達して、そこからは下降していくのです。
そういう性質なので、他の女性に目が向きやすいのも納得ですよね。
飽き性な人の恋愛傾向③:一目惚れが多い
「飽き性」な人は、瞬間湯沸かし器のように、恋愛感情を持つのに時間はかかりません。
すぐに惚れやすいので、一目惚れも多く見受けられます。
ただ、一度燃え上がった恋は、鎮火してしまうのも早い傾向も。
燃え上がりやすく、消えやすいタイプの恋愛です。
飽き性な人の恋愛傾向④:すぐに結論を出したがる
「飽き性」な人は、なにかうまくいかないようなことがあると、すぐに結論を出したがります。
自分はうまくできない、合わないなどすぐに自分なりの結論を出して投げてしまうことも。
うまくいかないことの原因を探すことを面倒くさいと思い、すぐに別れを決断してしまいがちです。
飽き性な人の恋愛傾向⑤:惚れさせる術を持っている
「飽き性」の人は、気が多く次から次へと気持ちも移っていきますし、相手を落とすまでを楽しむ傾向にありますので、自分の方に気を向けさせるテクニックは上手と言えるでしょう。
気が多い分、場数も多くこなしており、惚れさせる術や成功する術なども身に付けているのです。
飽き性というくらいですから、恋愛の数は多いと思われます。
飽き性の長所5選
ちょっとマイナスイメージのある「飽き性」ですが、メリットもありますのでご紹介していきます。
- 気持ちの切り替えが早い
- フットワークが軽い
- 視野が広い
- チャレンジ精神がある
- 精神的にタフである
飽き性の長所①:気持ちの切り替えが早い
「飽き性」な人は、物事を深く考えて思い詰めたりすることがありません。
何かに失敗したとしても、すぐに気持ちを切り替えて前に進むことができるタイプです。
「なんとかなるさ」という楽観的な性格は、周囲を時に和ませる存在にもなるでしょう。
飽き性の長所②:フットワークが軽い
とにかくさまざまなことに興味があり、好奇心が旺盛なので、フットワークが軽いです。
思い立ったらすぐに行動しているようなタイプです。
したがって、たくさんの情報や知識も豊富に兼ね備えています。
あまり後先は考えず、とりあえず行動することで、いろいろと経験を重ねることができるので、人としての経験値があがります。
飽き性の長所③:視野が広い
「飽き性」の人は、フットワークが軽く好奇心が旺盛なので、必然的にさまざまなことへの視野も広くなります。
さまざまなことを経験をしているので、何かに精通をしてるというよりも、幅広く知識があるという長所があります。
そのさまざまな経験は自分自身の視野を広げるのに貢献していると言えるでしょう。
飽き性の長所④:チャレンジ精神がある
楽しいこと、面白そうなこと、新しいことなど刺激があることに対して敏感に反応します。
刺激を常に求めているのが「飽き性」の特徴。
何か興味を引かれるようなことがあれば、フットワークも軽いので、すぐに行動に移す、後先を考えずとにかくやってみる、チャレンジ精神があることは長所になります。
飽き性の長所⑤:精神的にタフである
例えば、何かに失敗してもあまり落ち込むことなく、次に前向きに進んでいける性質は長所と言えるでしょう。
楽観的な考え方を持ち合わせているので、マイナスに対しても精神的にもタフに対応ができます。
落ち込むことがあったとしても、すぐに気持ちを切り替えて立ち直ることができます。
飽き性の短所5選
それでは「飽き性」な人の短所を見ていきましょう。
- 冷たい人と思われる
- 忍耐力がない
- 責任感がない
- 長期にわたり続けることができない
- 諦めが早い
飽き性の短所①:冷たい人と思われる
「飽き性」の人は、常に刺激を求めていますので、何かに熱しやすく冷めやすい性質があります。
したがって、何かをずっと情熱をもって取り組むことが苦手で、すぐに熱が冷めやすいです。
それはモノに対してもそうですし、人に対しても同様です。
本人にとっては、いつものことであっても、そうされた側からすると冷たいと思うこともあります。
飽き性の短所②:忍耐力がない
「飽き性」の人は、何かをずっと長期的に継続していくことが苦手です。
それは仕事に関しても例外でもありません。
仕事を変えることも多く、転職回数も多くなるでしょう。
途中で投げ出してしまうこともあります。
飽き性の短所③:責任感がない
途中で仕事などを投げ出す場合もあるので、責任感がないと思われます。
また責任転嫁をしてしまうこともあります。
何か問題がおこった際には、何かにつけて他人のせいにしてしまうことも。
周囲にいる人はその影響を受けることもありますので、最初から重要なことは依頼しない方が賢明でしょう。
飽き性の短所④:長期にわたり続けることができない
一つのことにこだわって継続したり、同じ仕事をずっと続けていけないのが飽き性の短所です。
物事には、長く続けることで結果が出る場合もあります。
「飽き性」の人は同じことをずっと続けることが苦痛に感じるのです。
飽き性の短所⑤:諦めが早い
何かうまくいかないことがあったり、問題があったりすると、その原因や対策を考えることをせずに、自分には合わなかった、向いていないなどと理由をつけて諦めてしまいます。
できないなら、どうすればできるようになるのかと考えることが面倒に感じてしまうのです。
「飽き性」であるが故に、問題が起こるたびに自分自身で諦めて、次から次へと行動が移っていくのです。
したがって、長く続けることで結果が出るようなことに関しては、全く興味もないし、しようとも思っていないでしょう。
飽き性の治し方5選
「飽き性」は治るのでしょうか、その方法をご紹介していきます。
- 興味深いものを深く知るようにする
- 相手と適度に距離をおく
- 目標設定を低めにする
- 何かにのめりこまないようにする
- 何かを行動する際に目的をしっかりと認識する
飽き性の治し方①:興味深いものを深く知るようにする
「飽き性」の人は、さまざまなことに興味を持ちます。
興味を持つこと自体はいいのですが、その興味が次から次へと対象が変化していくことです。
したがって広く浅くという結果に。
興味をもったことやものに対して、どうして興味を抱いたのか、それを知ることでどうしたいのか、などいろいろな角度から、そのものを観察していくと、より理解も深まりますし、深い知識が増えていきます。
次の対象にいきそうになった場合には、今一度立ち止まって、興味を抱いたこと自体、なぜだったのか、と深く理解するようにすればいいでしょう。
飽き性の治し方②:相手と適度に距離をおく
「飽き性」な人は、人でも物でも熱しやすく冷めやすい性質を持ち合わせています。
一気に気持ちが盛り上がって、すぐに冷めてしまうことも。
特に恋愛の場合は、いきなり冷めてしまうので、何事かと驚きます。
長続きさせる方法としましては、人や物に対して、最初からのめりこまないといということです。
程よい距離を保つことがコツです。
自身の性格を把握して、飽きることを前提にして、そうならないために、途中で刺激的なことを取り入れたり、自分自身をコントロールできるように努力することも必要ですね。
飽き性の治し方③: 目標設定を低めにする
「飽き性」の人は、器用にたくさんのことをこなすことができる関係で、自身を課題評価しやすく、目標設定が高くなりがちです。
この場合、目標設定が高くなりすぎるために、達成のイメージがわきにくく、途中で投げ出してくなることも。
したがって、目標は低めに設定しましょう。
達成をなんとかしたい、という気持ちより、まぁいいかという楽観的な気持ちをもっているので、こだわりもありません。
したがって、最初から少し目標設定を低めにしておくことで、最後投げ出す確率が下がるでしょう。
飽き性の治し方④:何かにのめりこまないようにする
何かにのめりこみ過ぎると、なかなか長続きすることが難しくなります。
特に仕事においては、同じ作業ばかりしていると飽きてしまいます。
しかし、仕事なので途中で投げ出すわけにはいきません。
となると、のめりこまないように自分自身をコントロールをするしかありません。
仕事上では、継続していくことも、忍耐力をつけることも必要になります。
飽き性の治し方⑤:何かを行動する際に目的をしっかりと認識する
何かを新たに行動する際には、それをする目的をじっくりと考えることをしてみましょう。
思い立ったが吉日みたいな性格なので、あまりそういうことを考えずに行動してきたと思われますが、一度立ち止まって、その行動の目的を考察するのは必要なことです。
目的がしっかりと把握できることで、その目的を達するためには何をすればいいのかが自然と理解できます。
後は、その目的にむかい、突き進んでいくのみです。
飽き性に向いている仕事5選
そんな「飽き性」な人にぴったりなお仕事はどういうものかご紹介していきます。
- 営業職
- 接客業
- 企画
- IT業界
- 添乗員
飽き性な人に向いている仕事①:営業職
「飽き性」な人は、一つのことを続けることが苦手なので、さまざまなことができる、また出張などもある営業職は向いています。
毎日違う場所に行ったり、人に会ったりすることで大好きな刺激を受けることもできるでしょう。
営業職は、オフィスにいるよりも外出している方が多くなりますので、人と話したり、さまざまな情報が目に入ってくるので、飽きることがありません。
飽き性に人にとっては天職とでもいえるでしょう。
飽き性な人に向いている仕事②:接客業
接客業もまた、「飽き性」な人に向いている職業と言えるでしょう。
毎日、違う人とたくさん接することができます。
さまざまな種類のお客様と接することができますので、その人その人に合った対応が求められる分、経験値をあげることも可能です。
毎日、違うお客様にあうことで刺激ももらえるので飽きることがありません。
飽き性な人に向いている仕事③:企画
さまざまな場所で催しものなどを企画する仕事も扱うジャンル、場所、内容などとにかく多様なので飽きることがありません。
好奇心が旺盛なので、あらゆる分野に関わることができるので、企画の仕事は願ったり叶ったりなのではないでしょうか。
毎日が刺激的で目まぐるしい日々を送れそうですね。
飽きる暇がありません。
飽き性な人に向いている仕事④: IT業界
IT業界は、日々目まぐるしい変化を遂げており、常に新しい情報で溢れています。
それらを駆使しながら、仕事に取り組まないといけないのがIT業界です。
新しいことを情報収集することは得意なので、その特性を活かせる仕事といえるかもしれないですね。
常に刺激がある業界なので飽きることはないでしょう。
飽き性な人に向いている仕事⑤:添乗員
添乗員は、ツアーに同行したり、観光地を案内したりする仕事なので、毎日刺激がいっぱいです。
また、同じお客様ではないので、それぞれのお客様に対する対応も臨機応変に求められます。
また添乗する場所も、国内だけではなく海外ということもあります。
毎回違う場所、お客様、現地の人との関わりと多様に刺激がありますので、飽きることはないでしょう。
飽き性を治すための本
自身の「飽き性」にうんざりしている人も多いかと思います。
他人が羨ましく思うこともあるでしょう。
なのに、なぜいつも自分は途中で投げ出してしまうのか、「飽き性」を克服できる考え方を伝授している本です。
物事は、見方を変えるだけで、長所にも短所にもなり得るのです。
飽き性な性格は長所もたくさん!特徴を活かして生きる!
「飽き性」な人の特徴や、長所や短所、また治し方までご案内してきました。
世間的には「飽き性」と言えば、マイナス的なイメージもありますが、実際はそうでもないことを理解していただけたのではないかと思います。
人は性格はなかなか治すことはできませんが、自身の長所や短所を把握しておくことで、それを活かした生き方はできます。
短所は見方を変えれば、長所にもなることを忘れないでください。
自身の短所を長所に変えることができる術を手に入れることができれば、さらに、さまざまな事柄において可能性が広がります。
時には、そのチャレンジ精神を活かして、避けていた部分を取り入れることにも努力するようにすれば、さらに可能性は無限に広がっていくはずです。