畳からフローリングに変えたい!
たまには和室の畳に寝っ転がりたい気もするけど、普段使うにはやっぱりフローリングが便利でおしゃれですよね!
ソファーやダイニングセットを置くにはフローリングじゃないとチグハグだし、掃除も楽。
でも畳からフローリングに替えるには、大規模なリフォーム工事が必要なのでは?と思う方も多いのではないでしょうか。
安心してください、DIYで簡単に畳からフローリングに替えることも出来るんです。
今回は畳からフローリングに替える方法や便利な道具などをご紹介していきます。
畳からフローリングにDIY!簡単なDIY方法を紹介
それでは簡単に畳からフローリングに替えるには、いくつかの方法があるので見ていきましょう。
- クッションフロアを敷く
- フロアタイルを敷く
- ウッドカーペットを使う
- ジョイントマットを敷く
- 木目調ラグを使う
DIY法①:クッションフロアを敷く
畳をはがさずにフローリングに替える方法として、クッションフロアを敷くというやり方があります。
こちらは畳の上から、柔らかい素材のクッションフロアを敷いていきます。
クッションフロアとはフローリング柄の大きいシートが、ジュータンのように丸めて筒状になっているもの。
端を部屋の隅に合わせて広げていくだけで、まるでフローリングのように見えます。
クッションフロア四隅は丸まったりしないように、しばらく重い物を乗せておき、癖を付けると良いでしょう。
DIY法②:フロアタイルを敷く
手軽にフローリングにする方法としてもう一つは、フロアタイルを使うもの。
フロアタイルとは大きさが手で持って貼れる大きさのシートで、裏に粘着剤の付いたものや何度でも貼り直しが可能な物など種類が様々。
小さいシート状なので、部屋の形が複雑だったりする場合には加工も簡単で、女性でも手軽に貼れます。
DIY法③:ウッドカーペットを使う
今までの物はビニール製のシートでしたが、ウッドカーペットとは本物の木材をカーペットのように張り合わせてあるもの。
本物のフローリング材を使っているので、見た目はフローリングそのものです。
つながったフローリング材がカーペット状になっており、広げて敷いていきます。
木材を使用しているのである程度の重量があるので注意して下さい。
木材のつなぎ目からカッターでカットすることは出来ますが、木材をカットするのは専用工具が必要になります。
DIY法④:ジョイントマットを敷く
クッション性抜群のジョイントマットは赤ちゃんのいる家庭やペットの室内飼いでよく使用されています。
正方形のマットをジョイントして、好きな広さにすることが出来るのが魅力。
また柔らかい素材で出来ているので、転んだりしてもケガをする心配がありません。
6畳用のセットになっているので、ジョイントしていくだけでOK。
DIY法⑤:木目調ラグを使う
2畳タイプの木目調ラグはホットカーペットにも対応しており、寒い時期の使用も可能。
また防水加工や防カビ、抗菌加工を施しており、ペットや子供のいる部屋にもってこいです。
また固く絞った雑巾で水拭きも出来、いつでも清潔に使用できます。
ただしこちらは部屋の中央部分のみフローリングにする方法になります。
畳からフローリングにDIYするときに必要な材料や道具
では畳からフローリングにするためにはどんな材料や道具が必要なのでしょうか?
こちらでは本格的に畳を剥がしてフローリング材を張る方法に基づいて挙げていきます。
まず必要な材料としては下記の通りになります。
- 根太用の木材
- 断熱材
- コンパネ
- フローリング材
さらにあると便利な道具や工具はこちらです。
- メジャー
- レベル測量機
- カッターナイフ
- ノミ
- 電動インパクトドライバー
- 丸のこ
- かんな
- ハンマー
- 電動くぎ打ち機
このほかにも作業中に身に着ける手袋やマスクなどがあると便利。
また木材などは購入した店舗でカットしてくれる場合があるので、そちらを利用するのも一つの手です。
畳からフローリングにDIYするときの手順
それでは実際に畳からフローリングにするための手順を見ていきます。
- 部屋のサイズを測る
- 畳を剥がす
- 下地材に木材(根太)をはる
- 隙間に断熱材を入れる
- コンパネを隙間なく張る
- フローリング材をビスで止める
手順①:部屋のサイズを測る
DIYをする上で必ず必要な事前準備として、サイズ・寸法を測るということがあります。
実際の部屋のサイズを測ることで、どのくらいの材料が必要かが分かります。
また材料の詳細な寸法を記しておけば、購入する際にカットしてもらうことも可能に。
いずれにせよDIYの成功のカギは、この寸法をきちんと測ることと言っても過言ではありません。
手順②:畳を剥がす
それでは実際に畳をはがしてみましょう。
剥がし方としては、マイナスドライバーやノミなどを使って畳を持ち上げていくことが出来ます。
不要になった畳は、各市区町村の処分方法に従って処分するようにして下さい。
一般的な住宅では畳を剥がすと下地材という木の板が出てきます。
この時、和室の間仕切りと下地材の高さを測るのも重要になります。
畳が撤去された分の高さを根太やコンパネ、フローリング材で厚みを出す必要があるからです。
一方鉄筋コンクリート造のマンションなどでは、木の下地材の代わりにコンクリートの下地が入っている場合があります。
その時には専用の特殊な建材が必要になりますので注意して下さい。
手順③:下地材に木材(根太)をはる
部屋のサイズを測り、畳を撤去した高さを計測したら材料を購入できます。
購入した店舗でカットしてくれる場合があるので、積極的に活用するようにしましょう。
自分で木材をカットする場合は、電動の丸のこなどを使用して下さい。
またその場合に墨ツボなどがあると直線を引いたりするのに便利です。
あらわになった下地材の上に、根太(ねだ)と呼ばれる木材を30㎝間隔で留めていきます。
この時根太とコンパネを仮置きした状態で水平になっているかを調べる必要があります。
これを確認していないと、実際にフローリング材を張った時にまっすぐ水平にならなくなってしまいます。
この時レベルをとるために根太の下に薄いベニヤを入れて調整すると良いでしょう。
手順④:隙間に断熱材を入れる
実際に根太を張ったら、その隙間に断熱材を入れると床下からの冷気を遮断してくれます。
特に寒い地方では忘れずに断熱材を入れるようにしましょう。
断熱材はホームセンターなどで取り扱っており、カッターでカット出来るので容易に取り扱いが可能。
断熱材にも複数の種類があるので、費用や性能を比べながら選んでください。
手順⑤:コンパネを隙間なく張る
根太と断熱材が隙間なく仕上がったら、コンパネと呼ばれるベニヤ板を張っていきます。
この場合、交互をずらして張ると床の強度がアップするようです。
手順⑥:フローリング材をビスで止める
ここまで出来上がったらあとはフローリング材を張るのみ。
フローリング材は「サネ」と呼ばれるサイドの出っ張りと引っ込みをつなぎ合わせていかなければいけません。
フローリング材の裏に接着剤を付け、素早くコンパネの上に置きます。
コンパネとの張り合わせは、接着剤とは別にビス止めをしていきます。
出っ張りがあるサネ部分に、ビスの頭が出ないようにしっかりと奥まで止めてください。
ビスの頭が出ていると、次のフローリング材をはめる時に支障が出てきます。
この場合キリなどで穴をあけてからビス止めすると、木材の割れを防ぐことが出来ます。
畳からフローリングにDIYする場合の費用相場
では実際に畳からフローリングにする場合、DIYではどのくらいの費用が掛かるのでしょうか。
DIYで行うとなると、畳処分も自分でしなければなりません。
その際の費用が6千円から1万円前後(6畳)。
また材料だけで見ると約3万円~9万円。
ここまで差が出てきてしまうのはフローリング材の材質によるものです。
無垢材と言って天然の木をカットしてフローリング材にしたものは、自然の風合いが感じられる一方で金額的に高くなります。
一方合板フローリング材は、何枚かの合板を張り合わせて作っています。
価格が比較的安価ですが、踏み心地が固く自然の風合いが出にくくなるというデメリットがあります。
みんなが実践した畳からフローリングリフォーム実例
ここでDIYでリフォームした実例を見ていきましょう。
- 6畳の和室をフローリングへ
- 床と壁、天井をリフォーム
- 無垢材でフローリング
- 畳からフローリングにリフォーム
- 古民家リフォーム
リフォーム実例①:6畳の和室をフローリングへ
根太の間にしっかりと断熱材を入れて、DIYとは思えない作業の細やかさです。
床材の下に入れる断熱材には様々な種類があるのをご存知ですか?
- グラスウール
- 発泡プラスチック
- ウレタン吹付
最初のグラスウールとは、綿のようにフワフワした繊維素材です。
比較的安価な一方で、水を含むと断熱効果が落ちる場合があります。
次の発泡プラスチックは、「スタイロフォーム」などと呼ばれる断熱材。
板状になっておりホームセンターなどで購入することが可能で、カッターでカット出来るので素人でも扱いやすい素材になります。
最後のウレタン吹付は、複雑に入り組んだ部分に吹き付けてウレタンを密着させる方法。
素人では取り扱いはなかなか難しい場合があります。
リフォーム実例②:床と壁、天井をリフォーム
床は畳からフローリングに、壁と天井は漆喰を塗ってリフォームしています。
これだけフルリフォームすると、まるで違った印象の部屋に変身しています。
リフォーム実例③:無垢材を使ったフローリング
無垢材は自然そのままの木を使うことで、優しい風合いが特徴で踏み心地も柔らか。
裸足で歩いたら気持ちよさそうなフローリングの部屋に生まれ変わりました。
リフォーム実例④:畳からフローリングにリフォーム
畳を剥がした後のコンパネに、直接フローリングを張ったDIYリフォームです。
実際に剥がしてみないと畳の下はどうなっているか分からないので、材料を調達する前に一度剥がして見てみることをお勧めします。
下地材が傷んでいる場合はそこから直していかないと、後々フローリングが痛む原因になります。
リフォーム実例⑤:古民家リフォーム
古民家をカフェに改造する場合も、DIYでのリフォームが便利。
最近は100年ほど前に建てられた古民家をリノベーションして住宅にしたり、店舗にするアイデアが増えています。
古民家のアンティーク感と現代風の内装がうまくマッチしていて、新しい住宅の再利用が人気となっています。
業者に頼む場合にかかる費用
ここではDIYではなく、専門の業者に頼む場合の費用を見ていきます。
具体的な部屋の間取りや畳の状態、フローリング材に何を使うかによって大幅に金額が変わってくるのですが、目安として15万~25万(6畳)程度だと考えてください。
DIYと比べると5倍以上の費用がかかるのが分かります。
工具などがすべてそろっており、比較的時間のある方はDIYでフローリングにしてみてはいかがでしょうか。
おすすめのDIY本
ガーデングッズの製作から自宅のリフォームまで、DIYで出来ることを一冊に集めました。
他にも棚やウッドデッキ、壁塗りなどのやり方を解説付きで紹介。
もちろんフローリングへのリフォーム方法も掲載されていますので、参考にしてください。
畳からフローリングへDIYしてみよう
今回は畳からフローリングへDIYする方法をまとめました。
畳の上からクッションフロアを張る比較的簡単に出来る方法から、畳を剥がしてフローリング材を一から張る本格的なやり方まで。
様々な方法があるので、自分に合ったやり方で挑戦してみてください。