メープルシロップとは?
主にカエデの樹木の液を濃縮した甘味料のこと。
カナダやアメリカでの生産が多い。
夏に樹木はでんぷんをため込み、冬を乗り越える。
そして、雪が解けて流れ出すころに、ミネラルと糖分を含んだ樹液が流れます。
メープルウォーターと呼ばれる透明な水。
これがメープルシロップの原料です。
糖度は約3%の物を煮詰めて高温でろ過していきます。
糖度が66%になれば、メープルシロップの完成。
開封後は冷蔵保存が基本。
常温で保存していると、カビが生えてしまう可能性があります。
使い切るまでに3ヶ月かかる場合は、冷凍庫で保存した方が良いでしょう。
しっかり凍ってしまうことはなく、常温になれば使用可能です。
メープルシロップを料理に使うメリット
料理に使うなら、はちみつよりもおすすめ。
その理由を見ていきましょう。
- 栄養価が高い
- 乳幼児でも食べられる
- 健康に効果的
メリット①:栄養価が高い
メープルシロップにはたくさんの栄養素が含まれています。
また、そのバランスも非常に良い。
カルシウムやマグネシウムは欠かせない物。
しかい、特に日本人に不足がちな栄養素。
骨や歯を丈夫に保つうえで必要な成分。
骨粗しょう症にならないためにも積極的にとる必要があります。
血液が固まりにくくなり、流れを良くしてくれます。
血圧の上昇を抑える効果があります。
また、ビタミンやミネラルも豊富。
新陳代謝を促すことで、毒素が出ていきやすくなります。
女性に嬉しい美肌効果抜群。
他の甘味料に比べると、カロリーが低いのも嬉しいですね。
メリット②:乳幼児でも食べられる
1歳に満たない子は、はちみつを食べることができません。
ボツリヌス菌が神経を麻痺させてしまいます。
乳児ボツリヌス症と呼ばれるもの。
まだ腸の環境が整っていないため起こります。
これを知らずに乳児に定期的にはちみつを与えてしまうと大変なことに。
残念ながら、赤ちゃんが亡くなったという事例があります。
ボツリヌス菌は熱に強く、増殖しやすいことも原因の1つ。
その点、メープルシロップであれば、乳児にも安心してあげることができます。
メープルシロップは、製造過程で煮詰めています。
それに無添加・無着色の自然食品。
そのため、出来上がった時には殺菌がされている状態。
成長期に必要とされる成分を手軽にあげることができます。
メリット③:健康に効果的
生活習慣病をもたらす原因を作るのが活性酸素。
酸素を取り入れると同時に、体の中で常に生じているもの。
メープルシロップには、抗酸化物質が豊富。
これは活性酸素を取り除いてくれる物質のこと。
それが63種類も含まれているんだそう。
ポリフェノールと言った方がわかりやすいかもしれませんね。
生活習慣病の予防が期待できると注目されています。
食事が不規則な場合でも、継続して摂ることで効果が期待できます。
また、運動の効果を上げることもできます。
メープルシロップの糖は、体の中で分解がされやすい。
エネルギーの補給に良いとされています。
メープルシロップを使った飲み物レシピ3選
手軽に摂れるのは飲み物にしてしまうこと。
では、レシピを見ていきましょう。
- メープルシロップミルクドリンク
- 梅サワー
- レモネード
メープルシロップを使った飲み物レシピ①:メープルシロップミルクドリンク
レシピはとっても簡単。
メープルシロップと牛乳を混ぜるだけ。
メープルシロップは、コップの底が埋まる程度の量。
牛乳は好みに合わせて作れます。
温めれば、簡単にホットミルクの完成ですね。
ダブルでカルシウムも摂れちゃいます。
季節を問わずに作れる一品。
きなこを入れれば、美容効果倍増です。
参考:メープルシロップドリンク
メープルシロップを使った飲み物レシピ②:梅サワー
青梅の季節になると、自作のドリンクを作っている方もいるでしょう。
メープルシロップを使って作ることで、高級感が出ます。
材料は青梅500g、酢1ℓ、メープルシロップ750g。
レシピはこちら。
青梅のへそをとり、洗ってペーパーなどで水けをふき取る。
その後2ℓ瓶に入れて、メープルシロップを入れる。
最後に酢を投入。
ふたをして、冷暗所で3週間保管。
突っ込んで放っておけば完成するレシピです。
泡が出てきて、発酵していればお酒になります。
少し手間をかければ、ジュースとして飲むことも可能。
アルコール化した汁を鍋に移して加熱しましょう。
目安は表面が少し動く程度の弱火で15分程度。
冷めたら他の容器に移して、冷蔵庫で保管してください。
炭酸で割っても美味しいですよ。
あまり長期保存ができるものではありませんのでご注意を。
メープルシロップを使った飲み物レシピ③:レモネード
夏にぴったりのさわやかレシピ。
入れ物を工夫すれば、インスタ映えにも。
材料は、レモン汁小さじ2、メープルシロップ大さじ1.5、炭酸水500ml。
輪切りレモン2枚、フレッシュミント5枚は好みに合わせて。
まず、レモン汁とメープルシロップを混ぜ合わせる。
そこに炭酸水を入れます。
あとはレモンとミントを足すだけのレシピ。
軽く混ぜれば完成。
簡単に本格的なレモネードが味わえます。
レモン汁は、市販の物でも十分です。
甘めが良ければ、メープルシロップを増やしてください。
さっぱり感を強くしたければ、ミントを多めに。
メープルシロップのスウィーツレシピ3選
美味しく楽しく摂るには、やっぱりスウィーツ。
どんなレシピがあるのでしょうか。
- マフィン
- ビスケットボーロ
- ヨーグルトケーキ
メープルシロップのスウィーツレシピ①:マフィン
材料はバター100g、卵2個、砂糖100g、メープルシロップ40g、薄力粉240g、ベーキングパウダー 12g。
牛乳があれば、固さを調節できます。
まず、バターと砂糖を混ぜる。
そこに卵とメープルシロップを入れて混ぜます。
その後、粉をふるいながら、そこに混ぜていく。
生地が固いようだったら、牛乳でのばしながら。
目安はホットケーキよりは固いくらい。
容器に移して、空気を抜きます。
あとはオーブンで20分焼くだけ。
メープルシロップの香りが食欲をそそります。
レシピを参考に中の具材はお好みで。
バナナやサツマイモなど入れてみてください。
メープルシロップのスウィーツレシピ②:ビスケットボーロ
材料は薄力粉70g、片栗粉 50g、メープルシロップ大さじ2、牛乳小さじ1。
後は、ごま油大さじ2ですが、他の油でも代用可能。
牛乳も豆乳や水でも問題ありません。
お子様と一緒に作れる簡単レシピです。
まず、ビニール袋に粉を入れてふります。
そこにごま油、メープルシロップ、牛乳を入れてよく混ぜる。
混ざったら、袋の上から綿棒で伸ばします。
型で抜いたり、食べやすい大きさに切ります。
180度のオーブンで25分焼けば完成。
粉が飛び散る心配もなく、後片付けも簡単。
メープルシロップのスウィーツレシピ③:ヨーグルトケーキ
炊飯器で作れる簡単ケーキのレシピです。
材料は ホットケーキミックス 200g、プレーンヨーグルト200g、牛乳2分の1カップ(100g)、メープルシロップ大さじ1~2。
ホットケーキミックス以外の物を混ぜ合わせます。
混ざったら、ホットケーキミックスを加えてよく混ぜる。
後は炊飯器に投入してスイッチを押すだけ。
好みでアレンジしやすいレシピですね。
おすすめのメープルシロップレシピ本
定番のスウィーツのレシピから、夕飯のおかずレシピまで幅広く紹介されています。
メープルシロップと言えば、洋食を思い浮かべることでしょう。
意外かもしれませんが、和食レシピにも活用ができます。
利用者の口コミによると、みりんの代わりを果たしているようです。
メープルシロップの使い方がわかれば、料理に取り入れることは簡単。
この本を参考にして、オリジナルレシピも作れそうですね。
メープルシロップにまつわる話も掲載。
雑学的な読み物として楽しむことができます。
メープルシロップのレシピで健康になろう
メープルシロップは、カナダ産の物がおすすめ。
100%天然でできている、グレードの良いものを選びましょう。
売られている商品の中には、100%安全と言えない物もあります。
産地やグレード、摂取方法はしっかり確認してください。
いくら効能が良いと言っても、カロリーがないわけではありません。
摂り過ぎは禁物ですよ。