定形郵便物と定形外郵便物の違い
まず、配達物には定形郵便物と定形外郵便物の二種類がありますが、ここで気になるのが双方の違い。基本的にこの二つは取り扱い可能なサイズと重さのみが違うだけで、これといって大きな差はありません。
一般的に日本の配達物は第一種郵便物と第二種郵便物に区分され、定型郵便物と定形外郵便物は第一種郵便物、はがきは第二種郵便物に区分されます。封筒もそれに見合ったものを選ぶことになります。
定型郵便物と定形外郵便物に共通しているのは、配達物の重さごとに定められた料金分の切手を封筒に貼りつけて送付するくらいです。
配達のオプションに関しても速達や簡易書留など、一部のサービスも同様に使用することも可能です。
以下の項目ではそれぞれの料金について詳しく解説していきます。
定形郵便物の料金表
手紙や書類など、一般的な封書で送る際は定型郵便物として配送するのがおすすめです。定型郵便物のサイズは縦14cm、横9cm以内と定められており、これを超えると定形外郵便物として扱われます。
以下は定型郵便物の重量と切手料金を指し示したものになります。
重量 | 25g以内 | 50g以内 |
---|---|---|
料金 | 82円 | 92円 |
定形外郵便物の料金表
通常の封筒に入りきらない大きな荷物を配達する際には定形外郵便が便利です。
市販の封筒に入るものでも、荷物によっては重くなってしまうので定形外郵便の封筒で郵送することをおすすめします。
重量 | 50g以内 | 100g以内 | 150g以内 | 250g以内 | 500g以内 | 1kg以内 |
---|---|---|---|---|---|---|
規格内 | 120円 | 140円 | 205円 | 250円 | 380円 | 570円 |
規格外 | 200円 | 220円 | 290円 | 340円 | 500円 | 700円 |
重量以外にも表面的なサイズによる規格があり、長辺34cm×短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重量1kg以内では規格内として扱われ、それを超えると定型の封筒には入らず、規格外とみなされます。
切手の正しい貼り位置【縦書きの場合】
配達物の準備が出来たら切手を貼るだけですが、切手は宛名書きを縦にするか横に書くかで貼り付け方も変わってきます。ここでご紹介するのは縦書きの切手の貼りかたです。
縦向きの場合、切手は封筒の左上に貼り付けます。懸賞やアンケートはがきに関してはあらかじめ切手を貼りつける欄が印刷されているのでその場所に張りつけてください。
切手の正しい貼り位置【横書きの場合】
横書きの場合、切手は封筒の右上に貼り付けます。この時、切手の向きは縦でも横でもどちらでも構いませんが、切手は全て同じ向きに貼りつけると見栄えも良くなります。
封筒に切手を貼る方法
切手を貼る際には一般的には以下の方法で貼っていきます。この他にも切手の裏を舐めて貼る方法がありますが、封筒が汚れてしまったり、不衛生な印象を与えてしまうので注意してください。
- 糊で貼り付ける
- 水を付けて貼る
- テープ類を貼る
糊で貼り付ける
一般的には切手の裏側の白い部分に糊を塗りつけて貼る方法が多いです。糊を使う際は液漏れのしない固形状のスティック糊を使うと上手く貼る事が出来ます。
液状の糊でも貼ることは可能ですが、液量が多いと切手からはみ出したり、封筒に染み出して中身が台無しになってしまう危険性が強いです。
水を付けて貼る
封筒に切手を手っ取り早く貼る方法として、水を使う場合もあります。切手の裏側は水で2~3秒濡らすと適切な接着力になるため、濡らしてから少し待って貼ると効果は抜群です。
ただし、水を付けすぎると封筒がしなびて台無しになるので注意が必要です。
テープ類を貼る
糊や水では剥がれてしまうのが気になる場合は、テープで貼り付けるのが適切です。ただし、切手は後述するように機械で消印を押すのでマスキングテープを使う場合は消印が見えるように貼りつけましょう。
切手の枚数は3枚程度がベスト
封筒に貼る切手は具体的な枚数は決まっていませんが、3枚程度に留めておくことが最低限のマナーとなっています。
この事柄について簡潔に解説すると以下の通りになります。
- 機械で自動処理が出来ず手間が掛かってしまう
- 全体的に見栄えが悪い
機械で自動処理が出来ず手間が掛かってしまう。
切手は機械で消印が押されるシステムで、切手の数が多すぎると機械で判別できず、目視による手作業で仕分けることになります。
封筒に切手が多いことで結果的に配達まで時間が掛かるため、封筒に貼る数は3枚程度に抑えてください。
全体的に見栄えが悪い
海外からの郵便物で荷物や封筒全体に切手を貼りつけたものが送られてくるパターンもありますが、見栄えを考えると決して良いとは言えないので、封筒全体に貼ることは避けるべきです。
おすすめの封筒
郵便物を出すために切手以外にも必要なのが封筒ですが、荷物の大きさによって封筒のサイズも異なってきます。
封筒には縦式の長型と角型、横向きの洋型の3タイプに分けられており、これらのサイズはJIS(日本工業規格)で細かく定められています。
このような茶封筒の類は切手も含めてコンビニやインターネットなどでも手軽に購入できます。
- 長型
- 角型
- 洋型
長型
手紙や書類、小さなグッズなどを郵送する際に使われる長方形タイプの封筒です。定形外にも対応した封筒があり、重い荷物は入れられますが、大きな荷物は三つ折にしなければ入りません。
角型
市販の封筒の中でも最も大きなサイズを誇る長型はB4横三つ折にもといったものにも対応しており、定形外郵便で荷物を送るのに最適です。ゆうパックやレターパックなどの配達物はこのタイプの大きさです。
洋型
横向きの長方形型で、広い部分が開き口になっているタイプの封筒です。開けやすくデザイン性に優れているので手紙や書留に最も適しています。このタイプには定形外のサイズはありません。
切手と封筒をよく知って楽しいレターライフを
今回は切手の料金や貼り方、封筒の種類についてピックアップいたしました。単純に切手や封筒といっても、いざ荷物を送る際には正しいルールが付き物であり、一度覚えればスムーズに郵送できます。
郵便局はこれから先もお世話になる場所。正しいルールを知って快適なレターライフを過ごしてみてください。