パンの冷凍方法
パンの最適な保存方法、それは冷凍保存です。
常温でも冷蔵でもなく、すぐに冷凍庫に保存しておきましょう。
- 切り分ける
- ラップで個包装する
- アルミホイルで包む
- 密閉袋に入れて冷凍庫へ入れる
パンの冷凍方法①切り分ける
解凍した後にどう食べるかを考えてカットすると良いでしょう。
食パンの厚さをバラバラにして切ると、トースト用、サンドイッチ用など、用途の幅が広がります。
バゲットも輪切り・斜め切りなど、切り方を変えることで食べ方も変えられます。
もちろん、同じ切り方・均一の厚さで切っても構いません。
パンの冷凍方法②ラップで個包装する
霜・乾燥は冷凍保存する上で最も注意すべきものです。
これらを防ぐため、ラップで包むようにしてください。
ラップで包む際は、隙間が出来ないようにぴったりと包むのがポイント。
少し手間かもしれませんが、この一手間で解凍前と変わらぬ美味しさを保つことが出来ます。
一番いいのは個包装ですが、食パンを2枚重ねて保存することも出来ます。
その場合、パンとパンの間にキッチンペーパーを挟むと良いです。**
キッチンペーパーが水分を吸ってくれるので、霜が出来にくくなるからです。
パンの冷凍方法③アルミホイルで包む
アルミホイルでパンを包むと、ラップよりも鮮度を維持したまま保存できます。
アルミホイルは熱伝導率が良いので、加熱だけでなく冷凍でも役に立ちます。
ラップの上から包むか、直接パンをアルミホイルで包むか。
この辺りは個人の判断にお任せします。
パンの冷凍方法④密閉袋に入れて冷凍庫へ入れる
ラップ等で包んだパンを、冷凍保存用の袋に入れて、冷凍庫へ入れます。
霜・乾燥を防ぐために、袋の口は開けっ放しにせず、きちんと閉じておきましょう。
したがって、袋に入れるパンの量は、袋の口を閉めることが出来る量までです。
パンパンになるまで入れても構いませんが、形崩れなどには注意してください。
パンを冷凍するポイント4選
冷凍保存方法は上記で紹介したとおりですが、ここで更に簡単な工夫をすると、パンの傷みも少なくなります。
簡単な方法を紹介します。
- 1個ずつ小分けで保存する
- 素早く冷凍する
- 1つの袋に保存する量を少なくする
- 保存場所を外気の触れにくいところにする
パンの冷凍ポイント①1個ずつ小分けで保存する
食パンなどの切れているパンでも、購入時のまま放っておくと空気に触れて乾燥してしまいます。
1枚1枚個別でラップに包めば、乾燥を防げます。
アルミホイルでも構いません。
ラップ等でしっかり包めば、密閉袋はなくても大丈夫です。
パンの冷凍ポイント②素早く冷凍する
冷凍保存の準備をするのが面倒くさいと思う日もあるかもしれません。
ですが、常温で放置したり冷蔵庫にそのまま入れてしまうのはやめてください。
デンプンはパンの主成分であり、冷蔵庫の温度帯で劣化しやすいものです。
主成分が劣化してしまったら、美味しさも損なわれてしまいます。
パンを購入したその日のうちに冷凍庫で保存するのがコツです。
パンの冷凍ポイント③1つの袋に保存する量を少なくする
パンを冷凍で保存出来る期間は、最長で1ヶ月程度です。
ずっと入れっぱなしにしておくと冷凍焼けを起こしてしまうことがあります。
冷凍焼けを防止するには、ジップロックなどの密閉袋に入れるパンの量を調節すると良いです。
一度に食べきれる量を、1枚の密閉袋に入れるようにしましょう。
パンの冷凍ポイント④保存場所を外気の触れにくいところにする
冷凍庫の開け閉めが多いと、庫内の温度が一定に保たれません。
パンだけではなく、新鮮な状態での冷凍保存を維持するためには、温度も重要になります。
開け閉めは極力抑えるか、外気が触れにくい奥または下に保存する等の工夫をしましょう。
冷凍したパンを上手に解凍する方法
トースターで焼いて解凍するのが、一番簡単です。
トースターでの焼き方とコツを紹介します。
- トースターで食パンを焼く
- トースターでバゲットを焼く
- トースターでクロワッサンを焼く
冷凍したパンを上手に解凍する方法①:トースターで食パンを焼く
最初にトースターを予熱しておきます。
温度は200℃、予熱時間は3分程度で行ってください。
予熱終了後、まだ凍っている食パンを入れて、同じ温度で約4分焼きます。
高温でささっと焼き上げるのがコツです。
上記の加熱時間(4〜4分半)は6枚切り食パンの場合の目安。
トースターの加熱時間と温度設定は、パンの柔らかさや焦げの有無で調節してください。
冷凍したパンを上手に解凍する方法②:トースターでバゲットを焼く
凍ったままで加熱すると固くなりやすいので、自然解凍が終わった後にトースターで加熱します。
まず、トースターは200℃で3分予熱しておいてください。
自然解凍してから霧吹きで水を2〜3回かけるか、蛇口の流水でさっと水をかけます。
200℃に設定いたトースターで加熱しますが、加熱時間はバゲットの厚さで変わります。
輪切りで1cmの厚さなら2分、4cmの厚さなら3〜3分半が目安です。
パン全体に霧吹き等で水分を含ませてから高温で焼くと、冷凍前と同じパリパリの感が復活します。
冷凍したパンを上手に解凍する方法③:トースターでクロワッサンを焼く
クロワッサンはバターや糖分が多いので、焦げやすいです。
トースターで解凍するときは、加熱前に必ずアルミホイルで包んでください。
トースターを予熱しておきます。
100℃で3分程度と、食パンやバゲットよりも低い温度設定です。
冷凍庫から取り出して加熱する前に、ラップを外して10分程、自然解凍をさせましょう。
解凍したらアルミホイルで全体を包み、120℃のトースターで7〜8分程焼きます。
トースターから取り出してすぐに食べたいところですが、2分程待ってください。
加熱して溶けたバターが固まって、サクサクの食感とバターの風味がより美味しく味わえます。
解凍したパンを美味しく食べるコツ3選
解凍したパンを美味しく食べるには、加熱調理がおすすめです。
トースターを使えば、調理も簡単に短時間で出来ます。
- フレンチトースト
- オニオングラタンスープ
- 目玉焼きトースト
解凍したパンを美味しく食べるコツ①フレンチトースト
冷凍食パンを食べやすい大きさに切り分けて、卵・牛乳・砂糖を混ぜて卵液を作ります。
卵液が染み込みにくいパンの耳の方から卵液に浸してください。
フライパンを熱してバターを溶かし、生地が厚めで表面と比べると火が通りにくい、パンの耳の方からフライパンに乗せていきます。
余った卵液もフライパンに流し、両面がきつね色になるまで焼いてください。
後はお皿に取り出して、蜂蜜などのトッピングをかけて出来上がりです。
生クリーム、メープルシロップ、フルーツなど、好きな物をトッピングしましょう。
解凍したパンを美味しく食べるコツ②オニオングラタンスープ
玉葱はみじん切り、ベーコンはうす切りにして小鍋で加熱します。
先に玉葱をバターで飴色になるまで炒め、そこへベーコンを加えてカリカリになるまで焼いてください。
鍋に水を加えて沸騰させている間に、食パンを9等分にカットしてトースターを220℃で予熱しておきます。
水が沸騰したら、コンソメ・塩・ブラックペッパーで味を調えましょう。
トースターの予熱が終わる直前にスープを器に注ぎ、カットしたパンとピザ用チーズを入れて、すぐにトースターへ。
トースターで10分焼いて、完成です!
熱々のうちにお召し上がり下さい。
解凍したパンを美味しく食べるコツ③目玉焼きトースト
まずは、マヨネーズで食パンの縁を一周して囲みます。
卵の黄身と白身を分けて、白身の半量を食パンの上に流し込む。
中央に黄身を乗せて、ベーコン等の具はお好みで乗せてください。
最後に塩こしょうを振って、トースターで5〜6分焼いたら出来上がりです!
卵は半熟がおすすめですが、焼き加減もお好みでどうぞ。
冷凍したパンの保存期間
パンは冷凍しておけば、長期間の保存も可能です。
冷凍前と同じ鮮度を保って保存出来る期間は約1ヶ月。
冷凍パンを保存した袋を何度も開け閉めしていた場合、2週間程になります。
長期保存が可能といっても、いつ冷凍したものか分からなくなる程の長期保存はオススメ出来ません。
袋に冷凍した日付を記入して、1ヶ月以内に食べきるようにしましょう。
冷凍パンの賞味期限
保存期間と同じく、2週間〜1ヶ月以内が賞味期限となります。
ただし、カビが生えているときは食べないでください。
食パンは基本的に、カビが生えていなければ食べることが出来ますが、硬くなり過ぎているときも食べない方が良いです。
おすすめのパンのレシピ本
そのまま食べても美味しいパンですが、毎日食べ続けていると飽きてしまうかも。
トースターで簡単なアレンジレシピを楽しんでみましょう。
クックパッドで話題になったパンのレシピを、1冊にまとめたレシピ本です。
人気のトーストとサンドウィッチのレシピの他、ネット上では見られない裏技まで載っています。
先ほど紹介した目玉焼きトーストなどの定番メニューから、一風変わったレシピ、昨今でブームとなったレシピなど、計104種類のレシピが紹介されています。
この1冊があれば、朝食やおやつ作りなどで大活躍すること間違いなしです。
パンは冷凍庫で保存するものです!
常温で保存しておくと、外気に触れて乾燥しやすいです。
パサパサになっていたり、カチカチに硬くなっていたり、覚えはないでしょうか?
パンも他の食品同様、鮮度が命です。
買って来た当日、すぐに食べる分以外は全部冷凍してしまいましょう。
もちろん適当に購入時の袋に入れたまま保存するのではなく、ラップで包んで小分けして保存してください。
解凍後も美味しいパンを食べられるように、正しい冷凍保存方法を覚えておきましょう。