大さじ1や小さじ1とは
料理のレシピを見ていると必ずと言っていいほど登場する言葉…それは『大さじ』『小さじ』です。
大さじ1や小さじ1などレシピに記載されている分量を計るため、大きさが異なるスプーンが1つのリングで束ねられている計量スプーンをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
でも実は、「大さじ小さじの単位って何だっけ?」「何気なく計量スプーンを使用しているけど、それぞれ何グラムかと聞かれるとチョット…」「そもそも大さじ小さじって何?」という方も多いはず!
そこで、まずは今さら人には聞けない大さじ小さじについて確認しておきましょう。
- 大さじ1:15mL
- 小さじ1:5mL
ちなみに、大さじや小さじは体積(かさ)を計るものなので、グラムなどの重さと必ず一致する訳ではありません。
このあと、代表的な調味料を例に大さじ1が何グラムになるのかをご紹介していきますが、まずは基本として大さじと小さじがそれぞれ1杯で何mLなのかをしっかりと覚えておくことが重要です。
液体調味料大さじ1のグラム数一覧
上記で、大さじは1杯で15mLを計ることができるとご紹介しましたが、ではグラム数にすると何グラムになるのでしょうか?
大さじの単位はmLで体積(かさ)を計るものなので、グラム数に変換する際、計るものの比重によっては必ずしも大さじ1(15mL)=15gとはなりません。
つまり、計る調味料によって大さじ1が何グラムになるのかは変わってくるということです。
では、いつもよく使っているあの調味料の大さじ1は何グラムなのでしょうか?
ここでは、一般家庭でよく使用する液体調味料の大さじ1が何グラムになるのかをご紹介していきます。
これを知っていれば、計量スプーンが手元になくてもグラム換算して液体調味料を計ることができますよ。
- 料理酒
- 酢
- トマトケチャップ
- しょうゆ
- みりん
調味料 | 大さじ1のグラム数 |
---|---|
料理酒 | 15g |
酢 | 15g |
トマトケチャップ | 15g |
しょうゆ | 18g |
みりん | 18g |
液体調味料の大さじ1①:料理酒
まずご紹介するのは”料理酒”です。
料理酒には下記のような効果が期待できます。
- 肉を柔らかくする
- 肉や魚などの臭みを消す
- 旨味やコクを出す
- 味の染み込みを良くする
料理酒は様々な用途で使えるので、レシピに登場する確率がとっても高い調味料です。
では、料理酒の大さじ1は何グラムになるでしょうか?
前述した通り大さじ1杯では15mLを計ることができますが、料理酒の大さじ1杯をグラム換算すると15gになります。
mLとgで単位は違いますが、同じ”15”という数字なので覚えやすいですね。
液体調味料の大さじ1②:酢
健康効果が期待できると注目度がUPしている”酢”。
では、酢の大さじ1は何グラムになるのでしょうか?
酢の大さじ1杯分もグラム変換すると15gになるので、グラム換算しやすい嬉しい調味料と言えそうです。
手作りドレッシングやすし酢、酢の物などのレシピで酢を計ることが考えられるので、知っておくと役に立つはずですよ。
液体調味料の大さじ1③:トマトケチャップ
フライドポテトやウインナーに添えるイメージが強い”トマトケチャップ”。
でも、よく考えてみるとトマトケチャップはトマト味の味付けに使ったり隠し味に使ったりと、登場頻度が意外と高い調味料と言えます。
トマトケチャップは、上記でご紹介した料理酒や酢とは違ってトロミのある調味料なので、「大さじ1が何グラムになるのか予想ができない…」と思うかもしれませんが、トマトケチャップも大さじ1が15gになる調味料です。
ただし、トマトケチャップを計る際は1点だけ注意事項があります。
トマトケチャップを計った後は、容器などに付いてしまったトマトケチャップをヘラなどでしっかりと取るようにしましょう。
せっかく計っても容器にトマトケチャップが付いたままにしてしまうと、計った意味がなくなってしまいます。
液体調味料の大さじ1④:しょうゆ
ここからご紹介する液体調味料は、知らないと失敗に繋がってしまう注意が必要な調味料です。
和食料理の味付けに欠かせない”しょうゆ”ですが、大さじ1は何グラムになると思いますか?
しょうゆは、ここまでご紹介した調味料とは異なり大さじ1が18gになる調味料です。
しょうゆは様々な料理で使用する調味料なので、味付けを失敗しないためにも間違えないように覚えておきましょう!
液体調味料の大さじ1⑤:みりん
料理酒と同様に、和食料理に欠かせない”みりん”には下記のような嬉しい効果がたくさんあります。
- 甘みをつける
- 照りやツヤを出す
- コクや旨味を出す
- 味を染み込みやすくする
- 煮崩れをふせぐ
様々な効果が期待できるみりんですが、醤油と同様の大さじ1が18gになる調味料です。
一般家庭でよく使用する液体調味料の中では、しょうゆとみりんの大さじ1が18gであることを覚えておくと便利ですよ。
よく使用する調味料の大さじ1が何グラムになるのかを知っていると、計量スプーンがない場面でもスムーズ作業ができるので、お料理上手と言われるかもしれませんね。
粉末調味料大さじ1のグラム数一覧
ここからは、粉末調味料の大さじ1が何グラムになるのかをご紹介します。
粉末調味料も液体調味料と同様、計るものによって大さじ1が何グラムになるのかが変わってきます。
大さじ1杯(15mL)をグラムに変換して計る際、分かりやすい15gとならない調味料もあることをしっかりと覚えておきましょう。
- 塩
- 上白糖
- 小麦粉
- 片栗粉
- カレー粉
調味料 | 大さじ1のグラム数 |
---|---|
塩 | 18g |
上白糖 | 9g |
小麦粉 | 9g |
片栗粉 | 9g |
カレー粉 | 6g |
粉末調味料の大さじ1①:塩
数ある料理レシピに必ずと言っていいほど登場するのが”塩”です。
塩は入れなければ味気なくなってしまいますが、入れ過ぎるとしょっぱくなって料理が台無しになる、とっても重要な調味料の1つと言えます。
だからこそ塩の量を間違えたら大変!
塩の大さじ1が何グラムになるのかは、しっかりと頭に入れておきましょう。
塩の大さじ1杯分は、グラム変換すると18gです。
ただし、塩とひとことで言っても多くの種類があります。
食塩のようなサラサラの塩と岩塩のような粗削りの塩では、同じ大さじ1を計っても両者のグラム数が同じにならない場合があります。
いつも使っている塩が大さじ1で何グラムになるのが、時間がある時に一度計っておくと安心ですよ。
粉末調味料の大さじ1②:上白糖
日本で最も使用されている砂糖と言えば、”上白糖”です。
様々な料理で使用するので、大さじ1のグラム数を知っているととっても便利なのですが、上白糖の大さじ1が何グラムかご存知ですか?
上白糖の大さじ1は9g です。
計量スプーンがなくキッチンスケールで上白糖を計る時、大さじ1の重さを15gだと思って計量してしまうと甘すぎてしまうので注意が必要です。
粉末調味料の大さじ1③:小麦粉
パンを作る時に使う強力粉、うどんを作る時に使う中力粉、お菓子や天ぷらを作る時に使う薄力粉、これらは名前が違いますが全て”小麦粉”です。
お好み焼きやグラタンなどにも使用するので、よくよく考えてみると小麦粉の登場回数は多いはずです。
そんな大活躍の小麦粉は、大さじ1が9gの調味料です。
意外と使用回数の多い小麦粉なので、大さじ1が何グラムなのかを知っているとスムーズに調理ができるかもしれません。
粉末調味料の大さじ1④:片栗粉
揚げ物の衣や中華料理などのトロミ付けに使用するのが”片栗粉”です。
一度に大量の片栗粉を使用するような料理は少ないので、レシピにはグラム数ではなく大さじ○杯と記載されていることが多いかもしれません。
だからこそ、計量スプーンがない場面でも困らないために、片栗粉の大さじ1が何グラムになるのかを知っていると便利なんです。
実は、片栗粉も小麦粉と同じで大さじ1が9gです。
『粉類は9g』と覚えてしまっても良いかもしれませんね。
粉末調味料の大さじ1⑤:カレー粉
粉末調味料の大さじ1が何グラムになるのかご紹介してきましたが、最後にご紹介するのは”カレー粉”です。
小麦粉や片栗粉の流れからお気付きかもしれませんが、カレー粉も大さじ1が9gの調味料です。
カレー粉は、カレーを作る時はもちろん、唐揚げや魚のムニエル・フライドポテトやチャーハンなど、様々な料理をカレー味にする際にとっても便利な調味料です。
カレー粉の大さじ1が何グラムになるのかを知っていると、意外と便利ですよ。
大さじ・小さじの正しい計り方【液体調味料】
計量スプーンは少量の調味料を計る事ができるとっても便利な調理器具ですが、間違った使い方をしてしまうと正しく計ることはできません。
そこで、ここでは大さじや小さじを使用する際の正しい計り方をご紹介します。
- 計量スプーンは水平に持つが鉄則
- 溢れないところまで調味料を入れる
- 1/2の量を計る時は要注意
大さじ・小さじの正しい計り方①:計量スプーンは水平に持つが鉄則
計量スプーンを使用して調味料を計る時は、計量スプーンを傾けることなく真っ直ぐに持ちましょう。
「そんなの当たり前だよ!」思うかもしれませんが、液体調味料を小さな計量スプーンに入れることに集中しすぎて、気付かないうちに計量スプーンが傾いてしまうことも…。
計量スプーンが傾いているのは絶対にNG!
正しい量を計るためにも、傾かないようにまっすぐ持ちましょう。
大さじ・小さじの正しい計り方②:溢れないところまで調味料を入れる
計量スプーンで液体調味料を計る時、どのぐらいまで入れれば良いか迷った経験はありませんか?
正解は、『表面張力で調味料が盛り上がるぐらい』です!
表面張力で計量スプーンから液体調味料がぷっくりと盛り上がり、溢れてこぼれてしまうギリギリのところまで入れるのが正しい計り方です。
チョット間違えると溢れてしまうので、ボウルなど容器の上で計ると安心ですね。
大さじ・小さじの正しい計り方③:1/2の量を計る時は要注意
数あるレシピの中には、”大さじ1”のようなキリの良い分量ではなく『大さじ1/2』などのように紹介されている場合も多いですが、液体調味料を計量スプーンの1/2で計るのは少し難しいです。
計量スプーンの中には、スプーンの内側に1/2の線が書かれているものもありますが、ない場合はスプーンの深さ2/3を目安に計りましょう!
見た目ではかなり多く感じるかもしれませんが、スプーンの底は丸いので、深さ2/3ぐらいまで入れるとちょうど1/2ぐらいの量になります。
大さじ・小さじの正しい計り方【粉末調味料】
ここからは計量スプーンで粉末調味料を計る時の方法をご紹介します。
粉末調味料を計る場合は、液体調味料を計る場合とは注意点が少し異なります。
計る調味料によって計り方が違うことを事前に知っておけば、より正確に調味料を計ることができますよ。
- ギュウギュウと詰め込むのはNG
- まずは山盛りにすくう
- すり切りで計ってから半分に
大さじ・小さじの正しい計り方①:ギュウギュウと詰め込むのはNG
粉末調味料を計量する時、容器や袋に入っている粉末調味料を計量スプーンですくう方が多いと思います。
その際、ギュウギュウと計量スプーンに押し込む必要はありません。
ついついギッシリと詰めたほうが正しく計量できているように感じてしまいますが、自然にすくった状態がBESTです。
大さじ・小さじの正しい計り方②:まずは山盛りにすくう
上記でご紹介した通り、液体調味料を計る場合は表面張力で計量スプーンから調味料が少し盛り上がっているのが正しい計り方でしたが、粉末調味料の場合は計量スプーンからはみ出してはいけません。
まず、計量スプーンに粉末調味料を山盛りにすくい、その後ヘラなどを使って山盛り部分を落として平(すり切り)にします。
この際も山盛り部分を落とすだけで、ギュウギュウと詰め込む必要はありません。
大さじ・小さじの正しい計り方③:すり切りで計ってから半分に
大さじ1/2など1杯に満たない量を計る際はどうすれば良いのでしょうか?
そんな時は、まず1杯分を正しく計ってから、ヘラなどで半量を取り除くのが正解です。
その際、半量を厳密に計る手段はないので目分量で取り除くことになりますが、それほど大きな誤差にはならないので気にせず計量しましょう。
なお、1/3や1/4の量を計る際も同様の手順で計量すればOKです。
初心者におすすめの料理本
「これから料理を始めたいけど、何から勉強すれば…」「料理に自信がない…」そんな方におすすめなのがこの本!
絶対に覚えたい人気メニューから、毎日食べたくなる定番メニューなど、たくさんのメニューが紹介されています。
さらに、ダシのとり方や美味しいご飯の炊き方なども紹介されているので、お料理が楽しくなること間違いなし!
様々な調味料の大さじ1が何グラムになるのかを実際に体験しながら、新しいレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか?
大さじ1は何グラムか知って楽しくお料理をしよう
料理をする上で欠かせない大さじの存在。
今までは大さじを何気なく使用していた方も多いかもしれませんが、様々な調味料の大さじ1が何グラムなのかを知っていれば、計量スプーンがない場面でもキッチンスケールで対応して料理を仕上げることができるので安心です。
大さじや小さじを上手に使いこなして、楽しくお料理をしましょう!