キムチの賞味期限・消費期限
「キムチ」にも色々な種類がありますが、その種類によって賞味期限が記載されているものと、消費期限が記載されているものがあります。
まずは、それぞれの賞味期限と消費期限の違いについて説明していきます。
キムチの賞味期限
キムチの賞味期限の記載があれば、それは「味が変になっておらず、美味しく食べられる期間」を示しています。
発酵させて作っているキムチの場合は、賞味期限が記載されています。
美味しく食べられる期間なので、1週間や10日間は賞味期限が過ぎてしまっても大丈夫です。
賞味期限の翌日に急に味が落ちてしまうとうことはないですよね。
食べられる期間をそこまで意識する必要はないです。
キムチの消費期限
続いてキムチの消費期限ですが、「安心して食べられる期間」となります。
これは、発酵させずに日本の漬物のような作り方で作ったキムチは、消費期限が記載されています。
賞味期限とは違い、安心して食べられる期間を記しているので期日には注意したほうがいいです。
翌日に急に味が落ちることはありません。
とはいえ、キムチそのものが腐ってしまったりする心配もあるので、出来る限り期日を守るようにしましょう。
国産キムチと韓国産キムチとでは賞味期限が違う
実は、国産のキムチと韓国産のキムチの賞味期限には違いがあります。
同じ食べ物なのに、作り方によって食べられる期日に違いがあるんです。
ここでは、国産と韓国産の賞味期限の違いについて詳しく見ていきましょう。
国産キムチの賞味期限
製造が日本の場合、乳酸菌発酵によってつくるのではなく、漬物と同様なつくり方のキムチがほとんどです。
漬物は、発酵させるのではなく塩や調味料を加えて漬け込む作り方。
塩で漬け込むことにより、塩分で細菌の働きを弱めて日持ちしやすいように作られています。
とはいえ、消費期限が記載されている国産のキムチは、発酵しているキムチに比べて日持ちが浅いので注意が必要です。
国産の中にも、「乳酸菌入り」とパッケージに記載されているキムチもあります。
なるべく長く楽しみたい場合は、乳酸菌入りのキムチがおすすめです。
韓国産キムチの賞味期限
韓国産のキムチは、乳酸菌を入れた発酵食品になります。
日本の漬物とは作り方が違い、まずは塩漬けをしてから塩抜きをし、その後調味料などを加え発酵させます。
日本の味噌のように発酵させて作っているので、細菌が増え腐ってしまう心配がなく、食べられる期限を気にする必要はありません。
とはいえ、古くなれば酸っぱくなってしまうことはあります。
キムチの賞味期限が切れているとき食べられるかの判断
韓国産のキムチのように発酵させて作ったら、賞味期限がないと説明しましたが「じゃぁ、いつまで食べていいの?」と気になりますよね。
ここでは、賞味期限が切れてしまったキムチをいつまで食べてもいいのかの判断方法を説明していきます。
酸味が強すぎる
賞味期限が過ぎると、キムチは徐々に酸味が出るようになります。
それは、発酵が進んでいるということなので、自分が無理と思うようなキツイ酸味でない限り食べても大丈夫です。
同じ韓国料理屋で食べたキムチでも「前回と味が違って、今回は酸っぱいな」と思うことってありますよね。
それは、キムチが発酵しているということなので、賞味期限が切れていたり、美味しくなくなったということではありません。
とはいえ、余りにも酸味が強すぎる場合は、そのまま食べるのではなく調理することをおすすめします。
酸味だけで決めるのは難しいので、他の確認方法も加えながら決めるようにしましょう。
キムチではない匂いがする
発酵が進んで酸っぱくなったキムチは、食べた時や臭いを嗅いだ時に酸味が強いなと気づきます。
とはいえ、先ほども説明した通り、酸っぱくなっただけでは食べられるかどうかの判断材料にはなりません。
キムチの酸味とは違う、鼻に強烈にツーンとくるようだったり、うわっと鼻を抑えてしまうような腐ったような臭いがしたら注意が必要です。
賞味期限が切れているキムチから、キムチとは違う腐った臭いがしたら食べられないと判断しましょう。
カビが生えている
キムチの入った容器や、キムチ自体にカビを見つけたら食べられないと判断します。
キムチだけに限らず、食品にカビが生えてたら食べないのと一緒で、キムチも食べられません。
たとえば、キムチの容器から使った箸で直接取ったり、他の食材をつまんだ箸でキムチを取ったりするとカビが生えやすくなります。
強い酸味がなく腐った臭いがしなかったとしても、カビが生えてしまったら食べられないと判断しましょう。
キムチの保存方法
おいしいキムチ、少しでも長く美味しく食べたいですよね。
ここでは、キムチの保存方法について解説していきます。
冷蔵庫で保存する
基本的には、キムチは冷蔵庫で保存します。
キムチの日持ちを少しでも長くするための、適正温度は10℃と言われているからです。
毎日キムチを出す韓国では、キムチを保存する温度を徹底しており、適正温度に設定した専用冷蔵庫を使っていたりします。
日本でキムチを保存する場合は、野菜室などに入れておくと丁度いいです。
キムチの臭いは強烈なので、他の野菜に臭いが移ってしまうこともあります。
しっかりと締まる蓋つきのタッパーや、ジップロックなどに移し替えるなどしてなるべく密閉するのもおすすめです。
箸に気をつける
キムチを少しでも長く日持ちさせるためには、箸の使い方に注意が必要です。
取り分けの箸を使わずに、口を付けた箸でキムチに直接触れてしまうと、殺菌が繁殖してしまいます。
口の中に入れた箸には、目には見えないたくさんの細菌が付いてしますから、食べきるだけ別皿に移すなど対策をとることをおすすめします。
また、取り分けの箸を他の食材と兼用してしまうと、同様に細菌が繁殖しやすくなります。
キムチ専用の取り分け箸を使うようにし、食べるだけをタッパーなどから別皿に移すようにしましょう。
冷凍庫で保存する
実は、キムチは冷凍庫で保存するとより日持ちしやすくなります。
キムチが冷凍できるなんて初耳!という方も多いと思いますが、美味しさをそのまに冷凍保存する方法があるので大丈夫です。
保存方法をしっかりすれば、およそ1ヶ月程度は保存可能。
もちろん、徐々に食感や味が低下していくので、出来るだけ早めに食べきるようにしましょう。
では、保存方法の説明をします。
小分けしたキムチをラップでしっかりと密閉し、フリーザーパックに入れてしっかりと封をして冷凍庫に入れます。
縦にしてしまうと汁が垂れてしまうので、凍るまでは横に並べるようにして冷凍庫に入れましょう。
使用する際は、凍ったまま炒め料理やスープ料理などに使うのがおすすめです。
常温保存の場合は
基本的には常温保存が可能です。
ぬか漬けもそうですが、漬け込む時は冷蔵庫ではなく冷暗所や外に置いてありますよね。
とはいえ、先ほども説明した通り適温は10℃程度となっているので、室温や保存庫の気温が高いと発酵が進んでしまいます。
スーパーで購入するキムチは冷蔵の場所に置いてありますし、商品には要冷蔵と記載されいるのが通常です。
常温保存が可能とはいえ、未開封前だとしても冷蔵庫で保存することをおすすめします。
賞味期限切れ、賞味期限切れ間近のキムチのレシピ
酸味が出てしまったキムチや、賞味期限が切れてそのまま食べるのが心配だなという時は、料理して食べるようにしましょう。
ここでは、賞味期限が切れたり期限切れのキムチを使ったおすすめレシピを7つ紹介します。
もちろん、美味しい状態のキムチでも使えるレシピです。
ぜひ参考にして、美味しいキムチ料理を楽しみましょう。
豚キムチ
材料(2人分)
- 豚バラ肉 300g
- キムチ お好みの量
- 焼肉のタレ ひと回し
材料3つで、賞味期限切れの酸味をごまかせる簡単豚キムチレシピです。
中火に温めたフライパンで、最初に豚バラを炒めます。
豚バラから油が出るので油を引かなくても大丈夫。
豚バラをよく炒めたら、キムチを入れて炒め、焼肉のたれをひと回し入れたら出来上がりです。
牛肉のキムチスープ
材料 (4人分)
- キムチお好みの量
- 豚小間肉 100g
- 水 800cc
- 牛肉ダシダ 大さじ1
- 紹興酒か酒 大さじ2
- 卵1個
- 子ネギ 適量
- ゴマ 適量
- ゴマ油 大さじ1
韓国の調味料ダシダを使って、賞味期限が間近の酸味をカバーするスープのレシピ。
まずは、お湯を沸かし、牛肉ダシダと紹興酒、豚肉を入れて灰汁をしっかりと取ります。
豚肉に火が通ったら、キムチを入れ、沸騰したら溶き卵を入れ、子ネギとゴマを入れます。
最期に、ごま油を回し入れて完成です。
キムチチャーハン
材料 (1人分)
- 納豆半パック~1パック
- キムチ好きなだけ
- ご飯1膳
- ねぎ 5cm位
- ごま油 大さじ1
- めんつゆ 大さじ1
- 粉末だしの素少々
- 卵 1個
- 砂糖 小さじ1/2位
- 塩 ひとつまみ
賞味期限が切れ酸っぱくなってしまったキムチを納豆でカバーするレシピ。
ごま油でネギとキムチを炒め、納豆とご飯を加えてさらに炒めます。
フライパンの横で溶き卵を軽く炒めたら混ぜあわせ、調味料で味を調えたら出来上がりです。
本格スンドゥブ
- 材料 (2人分)
- キムチ おたま1/2~1ぐらい
- 長ネギ 1/2本
- キャベツ 1枚
- 豆腐 1丁
- 卵 1個
- 水 2カップ
- 鶏ガラ 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- ごま油 適量
- 塩胡椒 適量
賞味期限が切れてしまっても酸味が気にならないスープのレシピ。
鶏ガラを入れ沸騰させたら、野菜と豆腐を入れて煮込み、その後キムチを入れて調味料で味を調えます。
仕上げに溶き卵とごま油を回し入れたら出来上がりです。
キムチ麻婆豆腐
材料 (4人分)
- 豚挽き肉 100g
- ゴマ油 大さじ1
- にんにく・しょうが 各ひとかけ
- 長ネギ 1本
- キムチ 100g
- 酒 大さじ1
- 塩コショウ 適量
- 醤油 大さじ1
- 中華だしの素 小さじ1
- 味噌 大さじ2
- 豆腐 2丁
- 水 200CC
味噌を使うレシピなので、賞味期限のせまった酸味もごまかせます。
まずは、ごま油でフライパンを温め、にんにくと生姜を炒めて香りをだし、ねぎと豚ひき肉も炒めます。
調味料もいれ炒めたら、水と中華だし、豆腐も入れてを入れ沸騰するまで煮込みます。
煮込んだら塩コショウで味を調え、水溶き片栗粉でとろみを付けたら出来上がりです。
ニラのチーズチヂミ
材料 (1枚)
- ニラ 1/2束
- キムチ箸で 山盛り3つかみ
- チーズ好み (1~2つかみ)
- 小麦粉 大さじ6
- 片栗粉 大さじ3
- 水 100ml
- 鶏ガラ 小さじ1/2
- めんつゆ 小さじ1
- マヨネーズ大さじ1
賞味期限が切れ酸っぱくても、チーズでカバーできるチジミ。
まずは、チーズ以外のを全部混ぜ、フライパンに生地を流し込みその上からチーズを散らします。
焼けたらもう片方は、チーズがカリカリになるまで炒め、鍋肌にごま油を入れて香りをつけたら出来上がりです。
豚キムチチーズ丼
材料 (4人前)
- 豚肉 200g
- 玉ねぎ 大1個
- キムチ 250g
- ミックスチーズ 50g
- サラダ油 大さじ1
- 醤油や塩コショウ
賞味期限が近く酸っぱくなっても、チーズでカバー出来ちゃうレシピです。
温めたフライパンに油を仕入れ、玉ねぎが透き通るまで良く炒めます。
さらに豚肉を炒めたら、汁ごとキムチを入れてよく炒めましょう。
最後にチーズを混ぜて調味料で味を調えてご飯にのせたら完成です。
おすすめキムチ
韓国でも人気の高い宗家(チョンカ)の白菜キムチ。
韓国内でも、売上はNO.1と知名度も高いので安心の味です。
カットされたキムチが入っているので、そのまま食べられます。
また、ボトル入りなので保存もそのままでき、手軽に楽しめるのも嬉しいですよね。
1.2㎏と大容量ですが、韓国産のキムチは乳酸発酵食品なので、賞味期限は長くなっています。
国産・韓国産の美味しいキムチを賞味期限を確かめつつ食べよう
国産のキムチと韓国産のキムチの、賞味期限についてご紹介しました。
同じキムチという食べ物なのに、国産のキムチは漬物系、韓国産のキムチは乳酸発酵食品と違いがあります。
賞味期限が切れてしまった酸っぱいキムチを使った料理を楽しんだりして、おいしいキムチを食べましょう。