グルーガンの使い方
グルーガンの使い方について、説明しますね。
- グルースティックを装填する
- グルーガンを加熱する
- トリガーを引き、溶けたグルーを出す
案外、使い方は簡単なんですよ。
グルーガンの使い方①:グルースティックを装填する
まず、グルーガンにグルースティックを装填します。
グルースティックとは、樹脂を固めた棒みたいなものです。
この頃、カラーバリエーションも豊富ですね。
グルーガン本体の後ろに、差し込み口がありますから、そこからしっかり差し込みましょう。
途中でグルースティックが抜けたりしないよう、グルースティックが中で動かないぐらいになるまで、ぐっと押し込んで下さいね。
グルーガンの使い方②:グルーガンを加熱する
グルースティックを装填出来たら、グルーガンの電源を入れます。
グルーガンを温めて、グルースティックを溶かすのです。
電源コード式なら、コンセントに差し込み、電池式なら、スイッチをオンにしましょう。
商品によりますが、3~5分ぐらいで充分に熱を持ち、グルースティックが溶けます。
グルーガンの使い方③:トリガーを引き、溶けたグルーを出す
いよいよ、作業での使い方ですよ。
グルーガンのトリガー(引き金)を引くと、先端から溶けたグルーが出てきますね。
接着したい所などの上でトリガーを引き、溶けたグルーを落としましょう。
接着に使う場合は、グルーを落とした後、速やかに、接着する、もう1つの材料をくっつけます。
1~2分もしたら、グルーが固まり始めますよ。
グルーガンの特徴5選
グルーガンの特徴を紹介しますね。
- 接着できるものが多い
- 接着に時間がかからない
- 接着以外にも使える
- すぐに使えない
- 固まったグルーがはがしやすい
工具の特徴を理解するのは大事ですよ。
グルーガンの特徴①:接着できるものが多い
グルーガンは、使い方が簡単な上に、接着できるものが多いんです。
接着できるものを、リストアップしますね。
- 木材、コルク、紙
- 布
- プラスチック
- ガラス
- 金属
しかし、グルーガンも万能ではありませんよ。
どんな使い方をしても接着できないものもありますから、説明書と接着するものの素材をよく確認して下さいね。
グルーガンの特徴②:接着に時間がかからない
グルーガンのありがたい所は、接着に時間がかからない所です。
トリガーを引いて、溶けたグルーを出したら、数秒で固まり始めます。
1分もしたらもう、完全に固まっているんです。
その分、作業を手早くしないといけませんが、どんな瞬間接着剤も、このスピードには、かないませんね。
このスピードを生かした使い方も、たくさんあるんですよ。
グルーガンの特徴③:接着以外にも使える
グルーガンは、手芸に使う使い方もありますね。
使い方次第で、色んなものが作れるんですよ。
シリコン型に流し込んだり、グルーそのもので枠型を描いて作ったり、本当に自由自在です。
家具などの修理に使う使い方もありますね。
グルーガンの特徴④:すぐに使えない
グルーガンは、引き出しから出して来てすぐ接着、とはいきません。
電源を入れて5分もすれば使えますが、急ぐ時は長く感じますよね。
作業をしていて一番時間がかかったのは、グルーガンが温まるのを待つ時間だった、という事もありますよ。
しかし、この頃は、温める時間があまりかからないグルーガンも販売されていますから、作業を急ぐ人はそれを選ぶと良いでしょう。
グルーガンの特徴⑤:固まったグルーがはがしやすい
何と言っても樹脂ですから、固まっても簡単に剥がせるんですね。
この特徴を生かした使い方もありますよ。
シールスタンプとか、アクセサリーを作る人が多いですね。
逆に言うと、接着力はあまり強くないという事なんですけどね。
グルーガンを上手に使うコツ5選
グルーガンの上手な使い方を紹介しますね。
- 円を描くように落とす
- グルースティックをしっかり溶かす
- 強度の確認はすぐにしない
- 失敗したらすぐ外す
- 他の接着剤と併用する
上手な使い方を覚えると、仕上がりが綺麗になりますよ。
グルーガンを上手に使うコツ①:円を描くように落とす
グルーガンを使っていると、溶けたグルーが糸を引くという事がよくありますね。
しかも、結構粘り気があります。
グルーガンから溶けたグルーを出した後、グルーガンをクルクルっと、円を描くように回すと、うまく処理できますよ。
是非ともこの使い方を覚えましょう、水あめをイメージすると、解りやすいですね。
グルーガンを上手に使うコツ②:グルースティックをしっかり溶かす
焦る気持ちは分かりますが、グルースティックがしっかり溶けるまで、作業を待ちましょう。
不完全な溶け方だと、グルーの塊が残りますから、綺麗に接着できませんよ。
グルーガンの使い方注意点として、大事な事の1つと言えますね。
グルーガンを上手に使うコツ③:強度の確認はすぐにしない
グルーガンで接着した後、すぐに触れないようにしましょう。
いくら接着に時間がかからないといっても、接着して即、固まるものではありませんからね。
どんな接着剤でも共通ですが、接着の強度を確認するのは、充分に時間を置いてからにしましょう。
グルーガンを上手に使うコツ④:失敗したらすぐ外す
グルーガンの接着で、もし失敗したら、すぐに接着するものを引き離しましょう。
グルーガンは固まるまで時間が短いですからね。
しかし、それでも間に合わなかった時は、ドライヤーなどで接着部分を温めてみましょう。
グルーが柔らかくなって、外しやすくなりますよ。
机に落とした、型などに流して工作していて失敗した、と言うなら、グルーが固まってから剥がしましょう。
何もなくても簡単に剥がせますが、マニキュアの除光液があると楽です。
グルーガンを上手に使うコツ⑤:他の接着剤と併用する
グルーガンを正しい使い方で使っても、どうしてもうまくいかない場合がありますね。
そんな時は、他の接着剤を併用しましょう。
グルーガンと併用できる、と明記している接着剤も結構あるんですよ。
また、グルーガンは、表面がつるつるした素材、埃や油が付いているものを接着するのは苦手なんです。
もし、表面が汚れている場合は、綺麗にふき取って、再チャレンジすると良いですよ。
- グルーの量を増やす
- 接着して素材を抑えている時間を長くする
上記の対処法でも、うまく行くことがありますから、原因を探って対応したり、使い方を工夫したりしましょう。
グルーガンを使うときの注意点5選
グルーガンの使い方で注意すべき点を紹介しますね。
- 火傷に注意
- グルーガンは常に先端を下に
- グルースティックの色を変えた時
- 作業スペースには古新聞紙などを
- しっかり冷めてから片付ける
本当に、気を付けてくださいね。
注意点①:火傷に注意
グルーガンは、相当な高温になります。
特に、使用中のグルーガンの先端は、130℃にもなっているんです。
熱湯より高温ですね、大きい火傷になる理由がわかりますね。
溶けたグルーも同様です。
グルーガンの先端に触れないようにするのはもとより、溶けたグルーにも触れないようにしましょう。
高温で粘度のあるものは、皮膚にくっつくと簡単に取れませんから、重い火傷になってしまうんですよ。
注意点②:グルーガンは常に先端を下に
グルーガンを加熱している時から使い終わるまで、グルーガンは常に先端を下にして、立てておきましょう。
専用のスタンドがあると、一番良いですね。
加熱する間に、中のグルースティックが溶けていきますね。
グルーガンを逆流する事があるんです。
加熱している時も、グルーガンの下に新聞紙などを敷いておくと良いですよ。
注意点③:スティックの色を変えた時
グルーガンの使い方の特徴に、グルースティックを後ろから差し込んで補充していく、というのがあります。
グルースティックも色とりどり、後から違う色のグルースティックを装填して使う、なんて事は良くありますね。
その場合、前のグルースティックと色が混ざってしまう、という事が起こるんです。
混ざったグルーが全て出てしまうまで、トリガーを引き続けると解決しますよ。
注意点④:作業スペースには古新聞紙などを
グルーガンの作業スペースには、新聞紙などを敷きましょう。
溶けたグルーが机や床に落ちると汚れますし、また、グルーガンの熱い先端が付いて、焦げたりしかねませんからね。
作業場もキチンと環境を整えておくと、後片付けも楽ですよ。
注意点⑤:しっかり冷めてから片付ける
使い方と同じぐらい大事なのは、片付け方です。
漬かったグルーガンは、すごい高温になっています、片付けるのは、この熱がちゃんと取れてからにしましょう。
熱いまま片付けると、収納が痛みますし、中のグルースティックが溶けて漏れ出して、大惨事になりますよ。
グルーガンが使える素材5選
グルーガンが使える素材を紹介しますね。
- 木、紙、コルク
- 布
- 電気基盤
- 石
- シリコン型
本当、色んなものに使えるんですね。
グルーガンが使える素材①:木、紙、コルク
木、あるいは、木から作られたものなら、グルーガンは問題なく使えますよ。
紙やコルクも大丈夫です。
素材や用途によって、グルーガンの使い方を変えて下さいね。
何を作るのかにもよりますが、薄い紙にたっぷりグルーを出して、紙同士を接着すると、グルーが余ってしまって、ボコボコした感じになりしますよ。
グルーガンが使える素材②:布
布にも、グルーガンは安心して使えます。
リースを作るのに使う人は多いですね。
布同士の接着にも、布と他の素材との接着にも使えます。
硬化スピードが速いですから、作業が早く進むんですね。
布でも特に、表面がザラザラしたものはグルーガンの接着に適しています。
先ほども書きましたが、接着剤としての使い方は、グルーを少し出す程度で大丈夫ですよ。
作品がグルーの塊で見苦しくならないよう、適切な使い方でやりましょう。
グルーガンが使える素材③:電気基盤
グルーガンは、電気基盤に使う使い方もあります。
樹脂は絶縁性がありますから、そこには電気が通らないのです。
基盤の部品の接着だけでなく、基盤のカバーを作る使い方もあるんですね。
電気基盤の会社でも、グルーガンを活用されている所があるんですよ。
グルーガンが使える素材④:石
石を接着する使い方もありますよ。
工作にありがたいですよね。
アクアリウム(水槽)の中の石を作るのに、使う人が結構いらっしゃいますよ。
石を接着する際のグルーガンの使い方は、グルーをたっぷり出すよう、トリガーを引く時間を長くする事、基本、石は接着しにくいですからね。
剥がれやすさも考慮して、しっかり接着できる使い方でやりましょう。
グルーガンが使える素材⑤:シリコン型
シリコン型は、ハンドメイドする人ならよくご存じでしょう。
この中に、グルーを流し込むのです。
シリコン型で工作する場合のグルーガンの使い方は、接着する際の使い方より簡単ですね。
かさがある分、固まるまで時間がかかりますから、焦らないよう、充分に固まってから、型から外しましょう。
せっかくの作品が、台無しになってしまいますよ。
グルーガンが使えない素材4選
グルーガンが使えない素材もしますね。
- 一部のプラスチック
- 発泡スチロール
- 金属
- 気温が高い所で使うもの
使い方によっては、仮止めぐらいはできる素材もありますよ。
グルーガンが使えない素材①:一部のプラスチック
プラスチックの接着もOKなグルーガンですが、低い温度で溶けるプラスチックには使えません。
グルースティックは、170℃で溶ける仕様になっているんです。
もし、これ以下の温度で溶ける素材のものに付けてしまったら、当然、溶けますよね。
また表面がつるつるのプラスチックにも、グルーガンは使えません。
グルーガンが使えない素材②:発泡スチロール
発泡スチロールも、グルーガンの接着に適しません。
もし使うのなら、マスコットやフィギュアなど、小さくて、修理も簡単なものに限りましょう。
発泡スチロールも、ポリスチレンという発泡プラスチックの1種で、気泡を含ませてあるんですね。
実は、熱に弱くて、90℃で溶けてしまうんです。
グルーガンは、170℃に達していますから、使わない方が良いことがよく分かりますね。
グルーガンが使えない素材③:金属
グルーガンは、金属の接着にも適しません。
金属に使う場合は、仮止め程度にとどめておきましょう。
グルーガンは樹脂です、そもそも、金属のような固くて重いものを繋ぎとめ程の力はありません。
しかも、グルーガンは、接着しても剥がれやすいと言う特性があるんですよね。
グルーガンが使えない素材④:気温が高い所で使うもの
これは、全ての素材に関して言える事ですから、良く頭に入れえといてください。
グルーガンは、気温の高い所で使うものの接着には使わないようにしましょう。
グルーガンの樹脂は、グルーガンの中では170℃まで上げて溶かしていますが、本来は、80~100℃程度で溶けてしまう、熱に弱いものなんです。
真夏の炎天下、車の中に長時間置いていると、簡単に溶けてしまうのですよ。
おすすめのグルーガン
おススメのグルーガンを紹介しますね。
一般のご家庭で使いやすい、大きすぎず小さすぎないグルーガンです。
見た目は一般的なグルーガンと変わりませんが、特許を有した人間工学の技術をもって作られているんです。
特別にスタンドなどなくても、このグルーガン本体だけで、先端が下向き、建てた状態で置けるようになっているのもありがたいですね。
加熱も早くて、3分でグルースティックが溶けて使えるようになりますよ。
グルースティックがセットになっているのも、嬉しいですね。
グルースティックもまた、品質が良く、糸を引いたりしにくいんですよ。
グルーガンも適切な使い方で
接着や工作、色んな使い方が出来るグルーガン、しかし、その用途は思っているほど広くないんですね。
接着は、古の時代から人類の課題ですが、どんなものでも接着できる、完璧な接着剤は未だ存在しないのです。
グルーガンは、長期間接着し続ける力はありません。
ですから、小物、まめに修復できるもの、あるいは、仮止めに使うのが向いていると言えます。
特性を把握して、適切な使い方をして下さいね。