筋子は鮭・鱒の卵
筋子とは本来は鮭や鱒の卵をそのまま取り出したものを差しますが、現在では既に塩漬けされたものが多く販売されているので、塩漬けされた卵も筋子と呼ぶのが主流になってきています。
販売されている筋子はあらかじめ塩漬けされているので、食べやすい大きさに切ってご飯と一緒に食べることも多いのですが、最近ではパスタやお茶漬けなど火を通した食べ方も広まっているのです。
鮭を釣ったり、生の筋子を購入した場合は自分で醤油漬けに加工食べる方法もあります。筋子のほぐし方や醤油漬けのレシピは後に解説するのでお楽しみに。
筋子の上手なほぐし方
醤油漬けのレシピに入る前に大切な工程が筋子のほぐし方。筋子は腹の中から取り出されるものなので一段と生臭さも強く、しっかりと下ごしらえをしないとおいしいレシピは実践できません。
以下にご紹介する動画では筋子の上手なほぐし方を解説し、いくらの醤油漬けのレシピ工程も掲載されていますので、初めての方でも安心の内容となっています。
ぬるま湯でもみ洗いした筋子を網でほぐしたら、何度も水を取り替えて汚れや筋をしっかりと洗い流すのがポイント。そのままにしておくと生臭さが残るので、漬ける前に洗っておきましょう。
動画でも紹介している醤油漬けのレシピは次の項目でも解説いたしますので、あわせてご覧になってくださいね。
筋子のおすすめレシピ【醤油漬け編】
筋子を美味しく食べるレシピといえば醤油漬け。あらかじめ漬け込んでおけばご飯のお供はもちろん、パスタやその他のレシピにもアレンジ可能。
筋子の醤油漬けのレシピは家庭ごとに異なるため、以下の項目ではクックパッドからピックアップした4つのレシピを紹介。自分で作りやすいレシピを見つけて参考にしていただければ幸いです。
- 自家製筋子の醤油漬け
- 筋子から作る!美味しい☆イクラの醤油漬け
- 筋子(イクラ)の山椒醤油漬け
- 簡単泡立器で筋子がポロポロ!イクラ醤油漬
筋子のおすすめレシピ【醤油漬け編】①自家製筋子の醤油漬け
こちらのレシピは既に塩漬けされた筋子を漬け直すレシピ。みりんや鰹節を加えているのでしょっぱくなりすぎず、甘みも含んだ味わいに仕上がります。ほぐすのもタッパーで行うので簡単。
レシピもタッパーに入れて混ぜるだけなので、時間のない方や手軽に済ませたい方にもぴったりのレシピです。
筋子のおすすめレシピ【醤油漬け編】②筋子から作る!美味しい☆イクラの醤油漬け
純粋に生の筋子から作る醤油漬けのレシピがこちら。動画ではお湯だけでしたが、こちらでは塩の入ったお湯で洗うのがコツ。塩を使うことで筋子の皮をはがしやすくしてくれるのです。
醤油ダレはいちどほぐした筋子を冷やしてから加えるのがポイント。冷めた状態で加えると味がしみこみやすくなりますよ。温かいままだと味が馴染まないので注意。
筋子のおすすめレシピ【醤油漬け編】③筋子(イクラ)の山椒醤油漬け
こちらで紹介するレシピは山椒の実を使った醤油漬け。山椒のピリリとした辛味が醤油や塩気と馴染んでアクセントになり、食欲をそそるレシピとなっています。みりんも甘さを引き立てる隠し味に。
作り方は基本的な醤油漬けのレシピとほとんど変わりませんが、醤油ダレは漬ける前に一度沸騰させてアルコール分を飛ばすのがコツ。アルコールが残ったままだと美味しくならないので気をつけましょう。
筋子のおすすめレシピ【醤油漬け編】④簡単泡立器で筋子がポロポロ!イクラ醤油漬
筋子をほぐすには目の荒い網にこすり付けてほぐすやり方が多いですが、このレシピでは網ではなく泡だて器を使って手軽にほぐすことが可能なんです。
ほぐす際には筋子の膜を下向きに置いて小さな泡だて器でこそげ取るようにほぐしていくのがポイント。力を入れすぎると潰れてしまうのであせらずにゆっくりと。
調味料も醤油、酒、みりんの三種類のみで複雑な工程もなく作れるので、自宅にあるもので済ませたい方におすすめのレシピです。
筋子のおすすめレシピ【パスタ編】
魚卵を使ったパスタはたらこといくらがメインですが、筋子を使っても美味しく仕上げることが可能です。程よい塩味とプチプチとした食感が少し固めのパスタのアクセントになってくれます。
筋子を使ったパスタのレシピをクックパッドからピックアップして4項目ご紹介。ソースに混ぜたり、トッピングに盛り付けたりバリエーション豊富なレシピをお楽しみくださいね。
- すじこの和風ペペロンチーノ
- すじこのカルボナーラ☆すじこナーラ♪
- ワンポット☆すじこのクリームパスタ
- アボガドとすじこのパスタの前菜
筋子のおすすめレシピ【パスタ編】①すじこの和風ペペロンチーノ
シンプルな味付けが決めてのペペロンチーノを和風テイストにアレンジしたレシピ。筋子の塩気が強いので、味付けも薄めにすると丁度良い味付けになるので、しょっぱくなりすぎないのがポイント。
筋子はそのまま使うと生臭さや膜の食感が邪魔になるので、一度湯がいて膜と一緒に薄皮も剥いてしまいましょう。湯がきながら串で混ぜると綺麗に剥がれますのでお試しを。
筋子のおすすめレシピ【パスタ編】②すじこのカルボナーラ☆すじこナーラ♪
生クリームとチーズのまろやかさとコクが組み合わさったカルボナーラも筋子を加えて塩気と旨味を増したレシピにパワーアップ。このレシピではクリームに混ぜずにそのまま筋子を乗せるのがポイントです。
ソースを作る際に筋子を混ぜてしまうと生臭さがプラスされてしまうので、筋子はそのまま乗せてください。生クリームのソースは味が飛びやすいので少し濃い目に味付けしましょう。
筋子のおすすめレシピ【パスタ編】③ワンポット☆すじこのクリームパスタ
牛乳を煮込んだソースを絡めて作るクリームパスタに筋子を加えたアレンジレシピ。ここでも筋子は一緒に煮込まず、仕上げにさっと混ぜいれて作る工程になっています。
パスタを茹でた後のお湯は捨てずに、コンソメや牛乳などの調味料と一緒に煮込むと麺から出た旨味もアクセントになるので絶対に捨てないでくださいね。フライパン一つで作れるので洗い物も楽チン。
筋子のおすすめレシピ【パスタ編】④アボガドとすじこのパスタの前菜
これまではメインディッシュとして食べるパスタのレシピを紹介しましたが、ここでご紹介するのは前菜にもなるパスタ。材料も調味料もシンプルなものだけなのでさっと作れますよ。
作り方は冷水でしめたパスタにアボカド、筋子、白だしをあえるだけ。さっと作れる簡単調理法なので時間が無い時や、もう一品献立が欲しい時に重宝するレシピです。
筋子のおすすめレシピ【その他】
筋子を使った醤油漬けとパスタのレシピをご紹介いたしましたが、今度はその二つ以外のレシピをピックアップ。どれも筋子の塩味と食感を活かせる特長的なレシピばかり。
おつまみからメインディッシュ、しめ料理までタイプ別に4つの献立をご紹介。筋子のレシピにマンネリを感じたら是非試してみてくださいね。
- 筋子の冷奴
- 鮭といくらのめちゃウマ親子飯
- 筋子茶漬け
- 焼き筋子
筋子のおすすめレシピ【その他】①筋子の冷奴
冷奴にはトッピングにいくらが使われることもありますが、代わりに筋子を使ったレシピがこちら。レシピには納豆はありませんが、写真のようにお好みでどうぞ。
下ごしらえは豆腐を水切りしておくことと筋子をほぐしておくことだけ。すぐに作れるのでちょっとしたおかずやおつまみにもぴったりですよ。
筋子のおすすめレシピ【その他】②鮭といくらのめちゃウマ親子飯
鮭を使った親子丼はいくらとセットで盛り付けることが多いのですが、同じ魚卵を使った筋子をほぐして使えば変わりは無いので、下ごしらえが面倒でない方は筋子を使ってみましょう。
洗って臭みと膜を取り外した筋子を醤油ダレに漬け込んで、すし酢であえたご飯に乗せれば完成。トッピングはこのほかに錦糸卵や刺身を添えればちらし寿司にもアレンジ可能です。
筋子のおすすめレシピ【その他】③筋子茶漬け
時間がなくてさっと済ませたい時や料理のしめとしても人気のお茶漬け。たらこやいくらなどを乗せるときもありますが、同じ魚卵である筋子でも代用可能。塩味もだし汁を際出させるアクセントに。
筋子は切り離したままだと粒同士がくっついて食べにくいですが、ご飯に乗せてからゆっくりとだし汁を注ぐと粒が離れて食べやすくなります。トッピングもレシピではオクラでしたが、お好みのものを。
筋子のおすすめレシピ【その他】④焼き筋子
筋子の生臭さや筋の食感、下ごしらえが面倒という方はたらこのようにそのまま焼いてしまう方法もありますよ。焼き目を入れることで生臭さが軽減され香ばしい味わいに。
レシピもアルミ箔に筋子を乗せて魚焼きグリルでじっくりと焼くだけ。生臭さを気にしてしっかり焼こうとすると焦げて旨味が飛んでしまうので、軽くあぶる程度で十分。色が変わったら出来上がりです。
筋子の日持ちは冷蔵庫で1週間
レシピで応用を利かせたり、しっかりと漬け込んだ筋子でも生ものであることには変わりないので、日持ちもそれほどしないのがデメリット。日持ちは長くて一週間が限界なのです。
小分けされたパックの筋子を買った場合はすぐに食べきることも可能ですが、鮭や鱒から取り出した大きなものは完食に時間が掛かってしまうので、冷凍保存をしておくと上手に活用できます。
筋子は冷凍保存できる
筋子は海鮮品なので他の魚のように冷凍保存も可能。冷蔵庫だと一週間しか持ちませんが、冷凍しておけば三ヶ月は持つのですぐに食べない場合は冷凍保存しておきましょう。
後にも解説いたしますが、筋子をそのまま冷凍する際は一腹ずつラップにくるんで保存するのがきちんと冷凍する際のコツ。
筋子の冷凍方法
肝心の筋子の冷凍方法についてですが、醤油漬けにしないでそのまま保存する際はラップに一腹ずつ包んで冷凍庫の中へ。ぶつ切りにしたり、パックのままだと筋子が潰れて痛んでしまうので注意。
ほくして醤油漬けにした場合は熱湯消毒をした瓶やタッパーに詰めて空気を抜いてから冷凍庫へ。分ける際は一つの容器に入れるよりも、食べる分だけ小分けにしておくとその分だけ使えて便利。
一つの容器に筋子を全部入れてしまうと食べる度に全て解凍しなければならず、解凍を繰り返すたびに筋子の鮮度や品質が損なわれてしまうので、なるべく小分けにしておきましょう。
冷凍した筋子の解凍方法
冷凍しておいた筋子は冷凍庫から取り出した後はそのまま自然解凍をしておきます。電子レンジの解凍機能やお湯で解凍をすると熱が通って痛みが早くなるので要注意。
自然解凍した後は生のものならほぐして醤油漬けにしたり、塩漬けならそのまま食べることも可能。すでに加工しているなら色んなレシピにも応用できますね。
ただし、筋子は生ものに変わりないので解凍した後はなるべく早めに食べきってください。再冷凍は品質が損なわれてしまうため、おすすめは出来ません。
おすすめの筋子
筋子のレシピと冷凍方法はばっちり覚えたところで気になるのが肝心の筋子。せっかく美味しいレシピがあるのだから筋子もしっかりと美味しいものを使いたいですよね。
北三陸の海産物を取り扱う産直丸魚が仕入れたこちらの塩筋子は訳アリや切れ子が一切入っていない純粋な筋子のみで、300~1Kgまで注文可能。
塩漬けされているのでそのまま食べるのはもちろん、おにぎりやお茶漬けなどご飯に合うレシピにはぴったりの筋子です。
レシピ盛りだくさんの筋子を更に美味しく
ご飯に乗せたり、おにぎりにするイメージの多い筋子でしたが、パスタなどに工夫すれば今までと違ったレシピに大変身。レパートリーが少ないように思える筋子も実はレシピが豊富なんです。
スーパーや鮮魚店で購入した筋子、覚えたてのレシピで今日はいつもとは違う料理にアレンジしてみませんか。