味噌は冷凍保存ができる
味噌について、買った後にはどこに保存していますか?
冷蔵庫に入れている、という方が多いでしょうか。
もし味噌を開封していない場合は、常温で保存することができます。
しかし一度でも開封してしまったものは、風味や色が変わりやすいだけでなく、カビも生えやすくなりますので、必ず冷蔵庫に入れて保存してくださいね。
冷蔵庫で保存するときは、チルド室がオススメ。
また保存するときは、劣化を防ぐためにもぴったりと蓋をした状態で入れてくださいね。
もし冷蔵しても賞味期限までに使い切れない場合は、冷凍するのがオススメ!
味噌は冷凍しても固まらない
一人暮らしの方など、味噌を料理に使うために買ったけどなかなか使い切れない、となりますよね。
確かに味噌汁を毎日飲むにしても、使う量は意外と少ないはず。
そんな味噌、実は冷凍保存することができます!
しかも冷凍保存してもカチコチに硬くなるわけではありませんので、使いたいときにそのまま使うことが可能です。
解凍の手間などもなく、使うことができる上、メリットもたくさんあります。
買ったときに、使い切れない量はあらかじめ冷凍保存するのがオススメですよ。
味噌を冷凍保存するメリット
では冷凍保存すると味噌にはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは冷凍保存に特化したメリットを紹介します。
- 色が変わらない
- 風味が保たれる
- 保存期限が伸びる
味噌を冷凍保存するメリット①:色が変わらない
メリット1つ目は、色が変わらないことです。
味噌を冷蔵庫に入れていたら、茶色の色合いが濃くなったな、と気づくタイミングがありますよね。
味噌は発酵食品の一つであるため、保存している間も徐々に発酵が進みます。
これは冷蔵していても、発酵が止まることはありません。
そしてこの発酵が進むことで、色が変わり、色が濃くなっていきます。
この現象を着色、または褐変(かっぺん)と呼びますよ。
この褐変ですが、変化してしまっても食べることは可能だそうです。
ただし時間の経過や温度変化とともにおきている現象のため、せっかくの味噌の風味や旨味が失われている証拠とも言えますね。
味噌を冷凍保存するメリット②:風味が保たれる
メリット2つ目は、風味が保たれることです。
味噌は、いかに風味をそのまま料理に生かすか、調理中でも気を使うところですよね。
例えば味噌汁でも、火をつけたまま味噌を入れて、グラグラと煮詰めてしまうと風味がなくなります。
そのため食べる直前に火を止めて、味噌を溶くことで美味しく食べることができますよね。
それだけ気を遣う風味は、どうしても冷蔵では時間の経過で失われます。
せっかくおいしい味噌を買ったなら、冷凍保存して少しでも風味が保てるようにするのがオススメですよ。
味噌を冷凍保存するメリット③:保存期限が伸びる
メリット3つ目は、保存期限が伸びることです。
これは味噌に限らず、冷蔵保存よりも冷凍保存の方が期限は伸びますよね。
味噌はなかなか大容量で買うわりには、使い切るまで時間がかかります。
その間に賞味期限が来てしまったのでは、もったいないですよね。
そんな味噌も冷凍することで、保存期限を伸ばすことができますよ。
詳しい内容については、下記にて紹介しますね。
味噌の冷凍保存方法
では味噌の保存が嬉しいポイントだらけであると分かったところで、保存方法を紹介します。
まず大前提として、冷凍保存するときは、なるべく空気に触れないよう食材が密閉できる環境を作ることが必要ですよね。
食材はラップに包んだり、ジッパーの袋に入れて保存しているはず。
これは味噌についても一緒ですよ。
味噌は袋状のものを購入したなら、密閉できる容器に移し替えて保存しましょう。
四角い容器に入っている味噌についても、同様ですね。
購入した時のプラスチック容器は、冷凍保存すると割れたりする可能性がありますので必ず移し替えてくださいね。
また味噌は凍ることはありませんが、少し硬くなります。
余裕があれば、小分けして冷凍しておくと、使いやすさがアップしますよ。
味噌の冷凍保存期間
さて、味噌について冷凍保存するメリットや方法が分かったところで、実践した方。
心配になるのが保存期限ですよね。
これはメリットでも、保存期限は、冷蔵よりも伸びますよ、と紹介をしました。
ではその期限とはどれくらい伸びるのでしょうか。
なんと、冷凍保存の場合は1年以上保存できる、といわれています。
冷蔵の場合は、概ね半年程度が目安になりますので、大幅に伸びていますよね。
ただし減塩タイプの味噌やだし入りの味噌は、冷凍保存には不向きといわれています。
味噌だけの場合は冷凍しても凍ることなく、劣化が防げますが、それは塩分濃度が高いため可能になっています。
塩分濃度が低い食材は、そもそもの根底が変わりますので注意してくださいね。
冷凍味噌玉があれば手作りインスタント味噌汁に!
味噌をそのまま、移し替えて冷凍保存するのもオススメですが、加工してから保存するのもオススメですよ。
例えば、豚肉などを漬け込んでから冷凍保存することで、そのまま焼くことができる時短レシピになりますよね。
この漬け込みだけでなく、家で簡単にインスタント味噌汁を作ることもできます!
味噌玉という言葉を聞いたことがありますか?
この味噌玉とは、1人分の味噌汁の分量を量って、用意しておくとお湯で溶くだけで簡単に味噌汁が出来上がるという、時短レシピです。
しかもわかめやネギ、油揚げなど、味噌汁の基本となるような具材も一緒にセットすることができますよ。
製氷皿を使った味噌玉の作り方
ではとっても便利な味噌玉について、作り方を紹介しますね。
- 材料
- 準備
- 製氷皿に入れる
- 使う
手順①材料
まずは、味噌玉を作るときに必要になる基本材料を紹介しますね。
- 玉ねぎのすりおろし(1個分)
- 白みそ(80g)
- 赤みそ(80g)
- リンゴ酢(大さじ1杯)
あくまでここで紹介するのは、どのお味噌汁を作るときにも必要になる材料です。
お味噌汁は家庭によっても、味付けが変わりますよね。
普段、具材以外で、入れているものはここに加えてくださいね。
例えば、鰹節や砂糖など、お好みで加えてください。
なお分量としては、これで10杯分程度になりますよ。
手順②準備
ではまずは玉ねぎを丸々1つ分、すりおろしましょう。
もしフードプロセッサーがある方は、ぜひ使ってくださいね。
材料をすべて揃えたら、いよいよ味噌玉づくりに着手しましょう。
まず、味噌と玉ねぎのすりおろし、酢をボールに入れて、よく混ぜ合わせます。
玉ねぎが偏らないように、注意してくださいね。
手順③製氷皿に入れる
味噌と玉ねぎがすべて混ざったら、あとは製氷皿に入れるだけ!
概ね10杯分のため、きれいに製氷皿に入る分量になっていますよね。
なお製氷皿もモノによって、サイズが若干異なります。
もし入りきらなかった場合は、製氷皿にこだわらず普通のタッパーなどでもOKですよ。
製氷皿に入れたら、あとは冷凍庫に入れて保存するだけですね。
手順④使う
では、使う時にはどうすればいいのでしょうか?
一番簡単な方法は、1人分が製氷皿の1つ分になりますので、1つをお椀に入れてお湯を注ぐだけ。
たったこれだけで、味噌汁になりますよ。
またこれに乾燥わかめやネギ、油揚げや野菜などを入れれば、さらにおいしくなりますね。
火を通す必要がある場合は、鍋に味噌汁を作って、味噌を入れるタイミングで、この味噌玉を入れるだけですよ。
冷凍味噌におすすめの保存容器
1つ目は、ホーローの味噌ポットになります。
これは角形の味噌がそのまま入るので、冷蔵保存するときにもオススメですよ。
しかもパッキンがきちんとあるので匂いが漏れることはありません。
そのままカップがそのまま入るのは、移し替えの手間が省けるのでうれしいポイントですよね。
2つ目も1つ目と同じく、角形の味噌ポットになります。
こちらもゴムパッキンであること、角形の味噌がそのまま入ることは、同じになりますね。
なんとこちらは料理研究家として有名な、栗原はるみさんのデザインになります。
これはファンの方は欲しくなるポイントですよね。
蓋もフラットになるので、保存にも邪魔にならず便利ですよ。
3つ目は製氷皿の紹介です。
味噌玉の作り方で、製氷皿を使う方法を紹介しました。
確かに味噌玉は凍ることがないので、製氷皿に入れても、氷のように製氷皿を曲げたりする必要はありません。
しかし、少し硬くなるためプラスチック製のものの場合は、取り出しにくく感じる方もいらっしゃいますよね。
そんな方には、シリコン製の製氷皿がオススメですよ。
こちらは氷づくりでも、取り出す際によく行いがちな、製氷皿を曲げる、叩くなどの動作が不要になります。
シリコンの柔らかさで、底から押すだけで、取り出すことができるので味噌玉でも格段に取り出しやすくなりますよ。
味噌は冷凍保存して
日本人の文化ともいえる和食に欠かせない調味料の一つ、味噌。
地域によっても味が変わることや、手作り味噌を作る方にとっては、保存方法は大切な要素ですよね。
せっかくの味噌は、最後まで風味高く、美味しい状態で食べきりたいはず。
そんな方はぜひ、冷凍保存をうまく取り入れてみてください。
保存期限が伸びるだけでなく、美味しさもそのままで、使いやすさも変わりません。
ぜひ、味噌玉も含めて、味噌の冷凍保存をしてみてくださいね。