プレッツェルはドイツ発祥の堅く焼いたパン
プレッツェルはドイツで生まれたパン状の焼き菓子の事であり、表面はカリカリ、中はふっくらもちもちの食感が特徴的。焼きたての堅い食感が持ち味なので、長期の保存には向かないのがデメリット。
なお、スナック菓子として食べられているプレッツェルはアメリカで作られているものであり、形はまったく同じですがレシピは多少異なります。ただし、棒状のタイプはドイツで販売されることも。
基本的にはドイツではパンのようなプレッツェルが多く食べられており、おつまみとして出されるレシピも多く存在します。
プレッツェルとベーグルの違い
プレッツェルとベーグルはサンドウィッチなどのレシピが似通っており、パンタイプのプレッツェルは食感もほとんど変わらないので、言われなければ実際はどちらがベーグルかわからないほどです。
ではその違いは一体なんでしょうか。実はポーランドではベーグルはプレッツェルの元になった食べ物とされており、ポーランドでは特別に認められた地域で作られていたことも。
また、ベーグルはプレッツェルと違ってスナック菓子のようなタイプは存在せず、パンのような食感の柔らかいタイプのみが出回っているのも大きな違いと言えます。
レシピは似ていても違いの大きいプレッツエル。ポーランドのベーグルとしても紹介されることもありますが、基本的には別物です。
プレッツェルの基本的なレシピ
ここからはお待ちかねのプレッツェルのレシピを次々と紹介していきます。プレッツェルには甘い味付けのレシピやクリームチーズを使ったものもありますが、まずは基本的な作り方からご紹介。
小麦粉にイーストやバター、砂糖を加えて捏ね、ガス抜きをする工程は一般的なパンのレシピと変わりません。ですが、このレシピの違いは重曹を入れたお湯に浸すのがポイントとなります。
重曹液に浸すことでしっかりとした焼き色にカリっとした食感もプラスされ、中もふっくらとした仕上がりに。本来は苛性ソーダと呼ばれる薬品を使うのですが、似たような成分の重曹でも応用できるんです。
プレッツェルのおすすめレシピ【カリカリに仕上がる】
ここではプレッツェル特有のカリカリの食感に重点を置いたレシピをご紹介いたします。カリカリ加減に重点を置いているのでレシピはスナック菓子タイプのものが多め。
レシピには重曹を使わずに手軽に作れるものもあるので、ちょっとしたおやつやおつまみが欲しいときには是非作ってみてくださいね。
- プレッツェル( ˙꒳˙ )
- スナックプレッツェル
- 切って簡単 スティックプレッツェル
- カリカリ全粒粉入りミニプレッツェル
プレッツェルのおすすめレシピ【カリカリに仕上がる】①プレッツェル( ˙꒳˙ )
重曹を使わないスナック菓子タイプのプレッツェルが作れるレシピ。牛乳を除いた材料は全てフードプロセッサーで混ぜるので簡単に作業可能。牛乳はその後に様子を見ながら加えていきます。
後は冷蔵庫で休ませてからプレッツェルの形を整えてオーブンで焼くだけ。材料のグラム数を増やせば手軽にたくさん作れるので、作り置きしておくのもおすすめですよ。
プレッツェルのおすすめレシピ【カリカリに仕上がる】②スナックプレッツェル
こちらで紹介するレシピはあの独特な形ではない、一口状のキューブサイズのプレッツェル。*味付けは焼きあがった後に行うのでチョコレートやシナモンシュガーなどお好みのフレーバーで。
レシピにあるケルトリングとは焼く前に形を整えた生地をお湯に入れる工程。時間は軽く1~2分程度。長く漬けると生地が柔らかくなりすぎてカリカリにならないのでさっとくぐらせる程度で十分。
プレッツェルのおすすめレシピ【カリカリに仕上がる】③切って簡単 スティックプレッツェル
ブラックペッパーと岩塩の塩気とピリっとした辛さが決め手のこのレシピはおつまみにぴったり。カリカリに仕上げるポイントは焼き時間と沸騰して火を止めてからお湯に生地をくぐらせること。
練りこむ際のお湯は熱湯ではなく、人肌程度のぬるま湯を加えることも重要な項目。熱過ぎると生地を練る事が出来ないので気をつけましょう。
プレッツェルのおすすめレシピ【カリカリに仕上がる】④カリカリ全粒粉入りミニプレッツェル
全粒粉で捏ねたプレッツェルは栄養面でもバランスが良く、こちらのレシピでは油も使わないのでお子様のおやつにも安心して食べさせられるのが特徴的。塩分も控えめなのが嬉しいところ。
捏ねた生地とプレッツェルの形に整えてから10分ずつ二回休ませ、その後30分二次発酵。終わったら生地をお湯にさっとくぐらせオーブンの中へ。何度も発酵する事で余計なガスが抜けてカリカリになります。
プレッツェルのおすすめレシピ【甘い】
シンプルなバター風味もいいですが、おやつにもぴったりな甘いプレッツェルも美味しいのでおすすめですよ。ここではシナモンシュガーやチョコレートなどを使ったスイーツ系のレシピをご紹介。
焼きあがってからチョコレートにくぐらせたり、あらかじめ生地にバニラビーンズを練りこんだりと、アレンジ可能なレシピも豊富。下記以外にも自分の好きなフレーバーを見つけてくださいね。
- むっちり甘い。うちのプレッツェルパン
- チョコレートプレッツェル
- ☆プレッツェル☆キャラメル&バターソルト
- ラブ♥プレッツェル
プレッツェルのおすすめレシピ【甘い】①シナモンシュガープレッツェル
基本的なレシピのプレッツェルにシナモンシュガーを振り掛けるだけの簡単。シナモンシュガーは焼く直前に振り掛けることでグラニュー糖が溶け、プレッツェル全体に味が染みこんでいきます。
グラニュー糖をたっぷり掛けておくとパンの香ばしさにかき消されること無くシナモンシュガーの風味も味わうことが出来るので、甘すぎない程度にたっぷり掛けておきましょう。
プレッツェルのおすすめレシピ【甘い】②チョコレートプレッツェル
プレッツェルのアレンジレシピとしては定番のチョコレートをコーティングした調理法。プレッツェルの程よい塩味とチョコレートの甘さがバランスの良い味わいを引き立たせてくれます。
材料を捏ねて形を整えた生地はケルトリングや発酵をせずにすぐオーブンの中へ。ふわっとした食感にはならない代わりにカリッと食感になるので、すぐに食べたいときにも作れるのがポイント。
プレッツェルのおすすめレシピ【甘い】③☆プレッツェル☆キャラメル&バターソルト
一口サイズのカリカリプレッツェルにバターソルトやキャラメルを加えたレシピ。一次発酵とケルトリングをしてから焼いたあと、もう一度乾燥焼きをしてから生地を一口サイズに切るのがコツ。
味付けをする際は調味料を加えたフライパンでプレッツェルを絡めながら火を通すのがポイント。熱を加えることで味がプレッツェル全体に行き渡り、味が染みこみやすくなるのです。
プレッツェルのおすすめレシピ【甘い】④ラブ♥プレッツェル
こちらのレシピは出来上がったプレッツェルに味付けするものではなく、調理過程で味付けをする作り方。混ぜた材料を絞り袋に入れてハート型に絞るだけなので手も汚れずお手軽に作れるのが魅力的。
ここで味付けに使うのはバニラビーンズ。バニラエッセンスだと少し香りが足りないのでバニラビーンズを使うようにしましょう。バニラの甘い香りがするプレッツェルはプレゼントにもぴったりです。
プレッツェルのおすすめレシピ【クリームチーズ】
最後にご紹介するのはクリームチーズを使ったレシピ。クリームチーズは生地に練りこんだり、半分に切った生地に挟み込んだりして焼くレシピが多く見られます。
ここではクックパッド以外のブログも交えたクリームチーズを使ったレシピをご紹介。挟んで食べる以外のクリームチーズレシピを是非ご堪能ください。
- ゴマとクリームチーズのプレッツエル
- クランベリー&クリームチーズプレッツェル
- QBB使用★メープルウォルナッツのソフトプレッツェル★
プレッツェルのおすすめレシピ【クリームチーズ】①ゴマとクリームチーズのプレッツェル
ゴマとクリームチーズを生地に練りこんで焼き上げたレシピで、作り方は材料を混ぜてから30分休ませて焼くだけ。生地は焼く前に薄く切っておいてくださいね。
このレシピではクリームチーズ以外にも牛乳で代用したレシピも掲載されているので、甘い味付けのプレッツェルも食べたい方は一緒に作ってみましょう。
プレッツェルのおすすめレシピ【クリームチーズ】②クランベリー&クリームチーズプレッツェル
クランベリーとクリームチーズを使ったこちらのレシピはホームベーカリーで捏ね、専用のプレッツェルメーカーで作る工程になっているのが特徴的。
このレシピではケルトリングを行わず、ベンチタイムが終わったらすぐに形を整えて焼き上げます。焼き加減を少しずつ調節しながらオーブンで焼くことも可能ですのでお試しアレ。
プレッツェルのおすすめレシピ【クリームチーズ】③QBB使用★メープルウォルナッツのソフトプレッツェル★
こちらのレシピではメープルウォルナッツ風味のクリームチーズを使っていますが、通常のクリームチーズでも美味しく作れるので、くるみやメープルが苦手な方な通常のものを使ってもOK。
捏ねて一次発酵させた生地を丸めてベンチタイムが終わったら、細長く伸ばしてクリームチーズを巻き込んで形を整えます。後は卵黄を塗ってオーブンで焼けばふかふかのソフトプレッツェルの出来上がり。
おすすめのプレッツェルレシピ本
ここで紹介したレシピはごく一部であり、プレッツェルのレシピはアレンジも利くので実に多くのレシピが存在します。また、クックパッドではレシピが文章のみのものもあるので分かりづらいことも。
こちらの本では基本的なレシピはもちろんのこと、アレンジの利く応用レシピ、更に付録としてプレッツェルの成型用の型紙も付いているので、初めて作る方には是非手にとって欲しい一冊となっています。
プレッツェルのレシピを美味しく活用しよう
堅く焼き上げたプレッツェルはそのまま食べたり、味をつけて調理をしたりとアレンジも利きやすいメニュー。堅い食感が苦手な方は焼き加減を調節して柔らかくしたりと好みの食べ方もあります。
プレッツェルは基本的にはパンなので朝食や軽食にもぴったり。レシピを工夫しておいしくいただきましょう。