3人家族の食費は1ヵ月平均7万円
大人3人家族の場合、1ヶ月にかかる食費は一体いくらになるのでしょうか。
総務省での統計によると2017年に発表された家計調査報告では、2人以上の世帯の1ヶ月の食料費の平均額は、72,866円となっています。
この数字は大人3人家族の平均が72,866円だったというわけはなく、2人以上の世帯の家族の人数の平均値がおよそ3人だったためにこのような計算になっています。
ちなみに、赤ちゃんなどの乳幼児がいらっしゃる3人家族の1ヶ月あたりの出費を考える際には、赤ちゃんは大人の2分1の食費がかかると考えてください。
家族1人あたりの1ヶ月の食費は2400円程度です。
3人家族の方は自分たちの1ヶ月の平均の食費は、平均値と比べてどうだったでしょうか。
もしも平均よりの多くの食費がかかっているのであれば、いますぐ対策を考える必要があるでしょう。
3人家族の食費目標額は1ヵ月3万円
3人家族の1ヶ月あたりにかかる食費は平均すると約7万円であることがわかりました。
では、実際は3人家族の1ヶ月の食費をいくらまで下げれば良いのでしょうか。
3人家族での1ヶ月の食費として使う目標の金額を決める際に活用できるのがエンゲル係数という数字です。
これは支出のうち食費がどのくらいの割合を占めているのかを表した数字であり20~25%くらいが全国的な平均値となっています。
例えば、3人家族全体の月の収入を20万円としてエンゲル係数が20%にするようにするには1ヶ月に浪費することができる食費は4万円になります。
一般的には、3人家族の場合1ヶ月の食費は3~5万円が理想的であるとされています。
食費を少なくすれば、家族でそれ以外のレジャーなどに使うことができるお金が増えます。
よって、食費は月に3万円を目標にしましょう。
3人家族の食費管理術3選
3人家族全体で、1ヶ月に3万円しか食費に使うことができないのはかなり大変な数字だと感じている方が多いと思います。
そこで、ここからは3人家族の食費を管理する方法を解説していきます。
- 買い物は基本まとめ買い
- 家計をつける頻度を増やす
- 買った食材は使い切る
それでは一つずつ見ていきましょう。
家計管理術①:買い物は基本まとめ買い
買い物をする時はまとめて買うのがオススメです。
買い物に行く頻度は減らすと家計を管理しやすくなるでしょう。
何回も買い物に行くと本当は必要がないものをついつい買ってしまって無駄な出費になってしまうので、買い物に行く回数は週一回を目処にすると良いでしょう。
買い物に行く回数を減らすことで買い物をする際にかかるコストも削減することができます!
そして、買い物に行く際には何をどれだけ買うかを明確にしておきましょう。
そうすることで本来必要のない買い物を防ぐことができます。
家計管理術②:家計をつける頻度を増やす
家計をつけている方は、月に1回や週に1回、人によっては毎日家計をつけている人もいるでしょう。
家計はなるべく頻繁につけることをお勧めします。
仮に3人家族で、月に1回だけ家計をつけるとしましょう。
その場合、家計をつけてみて初めて目標額を上回っていたことに気づくということが起こるでしょう。
そのような形では、日々目標が達成できそうなのかも全くわからず、気がついたら思っていたより食費を使ってしまうことが多いと思います。
そこで、最低でも週に1回以上家計をつけることが必要になってきます。
そうすることで、月の目標が達成できる見込みがあるかわかりやすくなり、次の1週間の食費の使い方の計画も立てやすくなります。
家計管理術③:買った食材は使い切る
買い物をしてきて購入した食材を全て使い切ることができずに、冷蔵庫や冷凍庫に保管することはしばしばあると思います。
しかし、大体の場合はそのまま使い切ることなく賞味期限が来てしまい仕方なく捨ててしまうのではないでしょうか。
そのような状況では、毎回買い物をする量は大きく変わらないでしょうから同じように食材を使い切ることなく廃棄してしまうことが常態化していると考えられます。
つまり、毎回の買い物で余分に食材を購入してしまっているのです。
一度買った食材は基本的にはしっかり使い切ることを意識しましょう。
3人家族におすすめの節約テクニック7選
3人家族で、家計を減らすために節約をするという方もいると思います。
ここからは3人家族にオススメの節約のテクニックを7つ紹介していきます。
- ストックはそこまで必要ない
- 近くのスーパーなどの特売日を把握しておく
- その日の献立をある程度決めてから買い物に行く
- メモに残っているものを書いておく
- 外食は食費とは切り離して考える
- 食費用の財布を作る
- 買った食材は使い切る
それでは、それぞれのテクニックについて詳しく見て見ましょう。
節約テクニック①:ストックはそこまで必要ない
子供もいる3人家族においては、ついつい無くなってしまうのが怖くてストックを用意している方も多いと思います。
特に調味料などは使う時があるかもしれないと思って色々ストックしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、実際には全く使わない物が想像以上にあり、常に必要だと感じるくらい使用する物は実は数少なかったりします。
思い切って必要最低限の物以外は買ってストックしないようにしましょう。
節約テクニック②:近くのスーパーなどの特売日を把握しておく
これは多くの人が思いつく一番ベタな節約のテクニックなのではないでしょうか。
近くのよく行くスーパーなどの特売日やタイムセールの時間を把握しておいて、安くなっているときに買い物に行きましょう。
その際には、量を決めた上でまとめ買いをするのがオススメです。
節約テクニック③:その日の献立をある程度決めてから買い物に行く
このテクニックは関しては、意見が割れるのではないでしょうか。
その理由は、献立を大体決定し買い物をする食材を決めてからスーパーなどに買い物をしに行く人がいる一方で、買い物に行ってからその場で値段が安い商品を探し、それらをつかって献立を立てる人もいるからです。
しかし、あらかじめ献立を決めてから買い物に行けば買うものは決まっているので必要最低限のものだけを買えば良いので、余分に物を買うことがなくなります。
節約テクニック④:メモに残っているものを書いておく
これは、冷蔵庫や冷凍庫にメモを貼っておいて、そのメモに冷蔵庫・冷凍庫内に残っている物や買いに行くものをメモに書き込んでおくというやり方です。
使い切れなかった場合や買い物が必要になった食材をメモに書いておくことで、使い切っていないのに新たに買い物することを防ぐことができ、さらに買い物する際にメモにある必要最低限の物だけを購入することが可能になります。
節約テクニック⑤:外食は食費とは切り離して考える
一見節約どころか、お金を浪費しているのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にも外食は食費とは分けて考えるのが良いでしょう。
自宅でのご飯は節約することができるのに対して、仕事場の人など他人とご飯を食べる外食に関しては人間関係や仕事の関係上節約することができないこともあるでしょう。
また、3人家族では子供と外食に行くこともあるでしょう。
それでも、外食は割り切って食費とは切り離して考えましょう。
外食も食費に含めて考えてしまうと外食で使ったお金に応じて食費が制限されてしまい、必要以上に食費のことで考え込みすぎてしまう可能性があります。
節約テクニック⑥:食費用の財布を作る
食費用の財布を作って、家族3人全員の1ヶ月の食費の目標額分を財布に入れておきます。
すると、その1ヶ月は財布の中にあるお金だけで家族3人の食費を済ませる必要があるのでこまめに残りのお金を確認して管理することが求められます。
そうすることで無駄な出費を抑えることにつながり、3人家族であっても節約をすることができるでしょう。
節約テクニック⑦:買った食材は使い切る
先ほども述べましたが、買った食材は絶対に使い切った方がよいです。
簡単そうに見えますが、意外と多くの人が徹底できていないのがこの"使い切る"ということです。
気づかないうちに同じものを必要以上に買ってしまっていることがあるので、今一度使い切っていないものは残っていないのか確認してから買い物に行くと良いでしょう。
節約できているはずなのに3人家族全体の家計が減らないという方はこの項目ができているかよくチェックしてみてください。
中学生がいる家族の食費を抑える食材5選
ここまで、3人家族において食費を減らす方法について説明してきました。
しかし、3人家族の子供が中学生になると部活や塾があったりして食べる量もどんどん増えていきます。
そんな食べ盛りの中学生がいる3人家族の家庭で食費をどのように減らすかについて説明します。
- 豆腐
- 鶏むね肉
- もやし
- キノコ
- しらたきやこんにゃく
上で挙げている5つの食材は値段が高くない割にはボリュームをアップすることができるもので、食べ盛りの中学生でもお腹をすぐ空かせることなく食費を抑えることができます。
それでは1つずつみていきましょう。
食材①:豆腐
豆腐は、麻婆豆腐あるいはあんかけにアレンジすればメインの料理になる上、水で切ったお豆腐をミンチ肉と混ぜあわせればミートローフやハンバーグ、さらにはつくねを作ることもできます。
余っていた食材と混ぜ合わせた上でたまごでつないでから揚げるとがんもにもなります。
豆腐は栄養価も高い食材です。
中学生などの育ち盛りの子どもには食べさせてあげたいですね。
そして、豆腐はヘルシーでもあるのでたくさん食べても体に問題はありません。
食材②:鶏むね肉
節約の世界ではすっかり定番と言ってもおかしくない、お肉の中では群を抜いて価格が安い鶏むね肉。
50円程度で100gを購入することができる鶏むね肉を使いこなすことができれば、3人家族が3人全員の分の300gの鶏むね肉を使用したとしても費用は150円で収まります。
100gを購入するのに100円以上かかってしまう他の種類の肉よりも桁違いに値段が安く、お肉をたくさん食べたいと中学生にはオススメです。
お肉を食べることができてかつ食費を減らすことができるのが鶏むね肉です。
食材③:もやし
もやしは、食費を節約するとなったら間違いなく欠かすことのできない食材です。
安いものだと一袋あたりたったの10円で売られていることもあり安さはピカイチです。
そんなもやしですが、味付けにとても使い勝手が良くカルボナーラなどのスパゲティの味付けにかなり合います。
さらに、ラーメン屋やもつ鍋にも使われておりボリュームアップを実現することができます。
食材④:キノコ
キノコは、価格が比較的常に安く食費を節約しようとするときには重要な食材です。
キノコをソース状にしたりして料理の上にかけると、ボリュームが増えて食べ盛りの中学生への料理では重宝すること間違い無いです。
キノコには食物繊維が豊富なため、お腹にたまりやすく比較的少ない量で満腹感を得ることができます。
ビタミンなどの栄養も豊富なので、体が出来上がっていないけたくさん食べたい中学生には効果が高いでしょう。
食材⑤:しらたきやこんにゃく
しらたきは価格が安い割に、かなり満腹感を覚える食材です。
その理由は、消化管でしらたきが水分を吸収して膨張するので量があまり多くなくても満腹感につながります。
おかずなどの量を増やすことができたり、しらたきやこんにゃくだけでおかずにもすることができます。
ヘルシーで安く買うことができるので量をたくさん食べたい中学生にはうってつけです。
3人家族の食費を抑える節約レシピ7選
それでは、3人家族において実際にどのようにアレンジをして食費を抑えつつ料理を作ることができるのでしょうか。
そこで、3人家族での節約レシピを7つ紹介します。
- 豆腐を使ったそぼろ丼
- 残り物を活用できる揚げた鶏皮
- ナムル風のもやしとハムを使ったサラダ
- マヨこんにゃく
- 里芋の味噌バター炒め
- カニカマと豆腐の炒め物
- 豆腐とベーコンと枝豆の揚げ物
節約レシピ①:豆腐を使ったそぼろ丼
豆腐を軽く水切りして、200gの豆腐と肉類や野菜をフードプロセッサーで攪拌します。
攪拌したものをフランパンに入れて炒めて、お好みでみりんや料理酒、醤油などの調味料で味をしっかりとつければ、完成です。
値段が安く、健康的でかつボリュームも担保することができるのでかなりオススメです!
節約レシピ②:残り物を活用できる揚げた鶏皮
鶏皮を食べれるサイズに切っておいて、塩・醤油などの調味料を浸けておく。
汁気を取り除いた後、マヨネーズを衣につけてから小麦粉や片栗粉、塩コショウにガーリックなどを同じく衣につける。
その後再び衣にマヨネーズをつけてから揚げて終了。
フライドチキンに似た鶏皮は節約に一役買ってくれること間違いなしです。
節約レシピ③:ナムル風のもやしとハムを使ったサラダ
下ゆでして臭みをとっておいたもやしを冷水で冷やして、軽く絞るなどして水気をとる。
そしてハムをもやしと同じ長さと細さで切る。
醤油やごま油、豆板醤などの調味料をあらかじめボウルに入れて混ぜ合わせておき、先ほどのもやしとハムを入れて混ぜたら完成。
もやしでボリュームアップを図ることができる一品。
節約レシピ④:マヨこんにゃく
浅い格子状の切り込みを表面に入れたこんにゃくを一口大にちぎって、3分程度下ゆでする。
水気を取った後で、マヨネーズとめんつゆをボウルに入れて混ぜたのち、先ほどのこんにゃくを入れて混ぜ合わせる。
最後に青海苔をかけて完成。
腹持ちしやすいこんにゃくを使った一品となっています。
節約レシピ⑤:里芋の味噌バター炒め
洗っておいた里芋を皮を向かずに、5分間600Wで加熱する。
加熱後、里芋の皮をむいて半潰しの状態にする。
バターを溶かしたフライパンに先ほどの里芋を入れて焼く。
里芋の両方の面に焼き色がついたら、味噌や酒、醤油などの調味料をいれて、全体に絡めるて完成。
簡単にでき、食費もかからずに作ることのできる一品になっています。
節約レシピ⑥:カニカマと豆腐の炒め物
ボウルに卵を割って入れ、細かく切ったインゲンと豆腐、カニカマと塩を入れます。
その後、油をあらかじめしいたフライパンに先ほどの具材を入れて炒めます。
最後に貝割れ大根をトッピングして完成。
豆腐が料理のボリュームをアップさせるとともに食費を節約することができます。
節約レシピ⑦:豆腐とベーコンと枝豆の揚げ物
はじめに、カニカマとベーコンを切り刻んで、ボウルに入れます。
そこに豆腐と枝豆、卵1個と片栗粉を入れて混ぜ合わせます。
その後、油を敷いたフライパンに先ほどの具材を入れて火であたためます。
具材の面がしっかり上がっていたら盛り付けて完成。
豆腐で節約をしながらボリュームも一定あるコストパフォーマンスの良い一品です。
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家計簿としての機能が充実しているのはもちろん、日記としても使うことができます。
さらに、毎日の献立を記録することも可能なので、節約だけでなく子供たちの栄養管理をすることもできます。
これ一冊で、家計の節約と栄養管理の両方がカバーできて3人家族におすすめです!
3人家族でも食費は節約できる!
今回は3人家族の食費について紹介してきました。
子供が生まれて3人家族になり、節約と聞くと難しいものと感じる方もいらっしゃるとは思いますが、今回の記事で紹介した節約の方法や節約レシピを活用すれば3人家族であっても節約することが可能です。
節約できたお金の分を別の用途に使うことができれば、3人家族の日々の暮らしの中に好循環が生まれるのでぜひこの機会に食費について考えてみてください!