鶏肉の臭いの特徴について解説
何に影響を受けて、鶏肉は臭いが強くなってしまうのでしょうか。
特徴を見ていきましょう。
- 生臭い
- えさの臭い
- 冷蔵庫の臭い
- 菌の繁殖
鶏肉の臭いの特徴について解説①:生臭い
鶏肉として売られる前は、生きていたもの。
当然、血が出ます。
切り分けたときに処理はしていても、残っているものもあります。
冷凍状態で出荷され、売り場で解凍している場合も。
解凍されることで水分が出てきます。
そこに残っていた血が混ざることで臭いのもとに。
鶏肉の臭いの特徴について解説②:えさの臭い
何を食べていたかで臭いが変わってきます。
鶏肉の臭いは、えさの影響をうけやすいものです。
近年は臭いを抑えるブランドも多くあります。
場合によっては、生産情報を確認することも可能。
お値段は少し高くなりますが、それでも牛や豚に比べると安いものも多いです。
鶏肉の臭いの特徴について解説③:冷蔵庫の臭い
鶏肉が臭いのは、冷蔵庫にあるものの臭いが移ってしまっている可能性があります。
冷蔵庫に臭いが強い物があると、影響を受けるものです。
また、もともとの鶏肉の臭いが広がり、別の臭いが移る場合があります。
混ぜ合わさることで、なんとも表現しがたい臭いになる可能性も。
冷蔵保存する時は、他のものの臭いにも気をつけましょう。
鶏肉の臭いの特徴について解説④:菌の繁殖
鶏肉は古くなってくると、菌が繁殖してきます。
これはもともと鶏肉についているもの。
時間がたって、菌が増えてくることで臭いの原因になります。
臭いは卵が腐った臭いに近いです。
洗ったり、酒につけても、菌は死滅しません。
むしろ洗うことで、菌が他のところについてしまいます。
他の食材や調理器具についてしまうことで、食中毒などのリスクが高まります。
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法6選
鶏肉の臭いを和らげるには、下処理が大切。
どんな方法があるのでしょうか。
- 脂を取り除く
- 水分を吸い取る
- お酒につけておく
- 水洗いする
- 下味をつける
- 冷凍保存する
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法①:脂を取り除く
取り除くべき脂は、黄色くなっているもの。
皮と身のすきまにあることが多いです。
その脂を取り除いておくだけでも臭いが変わります。
そのままにしておくのはやめましょう。
臭いの原因になるだけではなく、腐敗の進行が早まってしまうことにもなります。
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法②:水分を吸い取る
生の状態で出てくる水分は、鶏肉特有の臭いの原因になります。
キッチンペーパーでしっかり吸い取っておきましょう。
焼いた肉汁は、美味しさを感じるうまみ成分でもあります。
しかし、生の肉汁は臭いを強くする原因の1つ。
少しでも臭いを少なくするためには、取り除いておいた方が良いでしょう。
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法③:お酒につけておく
お酒には鶏肉の臭いを和らげるだけではなく、柔らかくしてくれる効果もあります。
効果を最大限に発揮させるには、半日はつけておいた方が良いでしょう。
しかし、難しい場合も多いもの。
最低でも1時間はつけておく時間を取りましょう。
調理した後の味や臭いも良い物になりますよ。
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法④:水洗いする
鶏肉の臭いをとるには、水洗いするのも効果的。
臭いの原因である、脂やぬめりをしっかり落とします。
せっかく洗っても、濡れた状態で置いておくのは意味がありません。
洗った後は、水分をしっかりふき取っておきましょう。
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法⑤:下味をつける
調理方法に合わせて、下味をつけておきましょう。
お酒以外にも、ショウガを使うと臭い消しには効果的。
香りが強い物は、鶏肉の臭いを感じにくくさせてくれます。
漬け込んでおいたり、調理に使うことで味も良くなるでしょう。
鶏肉の臭い消しにおすすめの下処理方法⑥:冷凍保存する
冷凍保存する場合も、脂や水分を取り除いておきましょう。
使いたい時に解凍すればよいので、すぐに腐ってしまう心配はなくなります。
冷凍保存したからといって、万全ではありません。
少し賞味期限をのばすことができる程度に捉えておきましょう。
下味をつけて冷凍しておけば、調理時間の短縮にもなります。
塩素臭い鶏肉の原因について解説
塩素と聞いて浮かぶのは、プールや消毒。
なぜ鶏肉からそんな臭いがしてしまうのでしょうか。
- 器具の消毒
- 処理中の消毒
- 抗生物質
- 鮮度の低下
塩素臭い鶏肉の原因について解説①:器具の消毒
調理場などでは、器具を塩素系の消毒液を使用していることが多くあります。
洗浄が良くできていないと、残ってしまいます。
そのため、鶏肉にも臭いが移ってしまう場合が高くなり、塩素の臭いがするように。
小量であれば、問題なさそうですが、味に違いが出ます。
塩素臭い鶏肉の原因について解説②:処理中の消毒
鶏を食用に処理する時にも、殺菌用に塩素系の物を使用します。
毛を抜いた後に、冷やして精肉してきますが、その時の水に塩素が含まれています。
鶏の毛穴にその成分が入った状態で出荷されてしまったのかもしれません。
決められた濃度があり、しっかりしたところでは1羽ずつ検査も行っています。
基準を下回るものであれば、問題ないとされているでしょう。
しかし、体内に入るものには注意が必要です。
塩素臭い鶏肉の原因について解説③:抗生物質
鶏が病気になってしまわないように、抗生物質を与えられている場合があります。
その種類によっても、塩素の臭いを感じることがあるよう。
鳥インフルエンザなどになってしまうと処理も大変です。
せっかく育てても、収入よりも出費が増えてしまう可能性も。
そのため、事前に与えておくことができる対策の1つ。
しかし、抗生物質は薬です。
自分が病気にかかった時に効果がなかったら意味がありません。
小量であれば問題ありませんが、しっかり確認した方が良いですね。
塩素臭い鶏肉の原因について解説④:鮮度の低下
脂肪の部分の鮮度が落ちてくると、鶏肉の臭いを感じやすくなります。
臭いのもとは、鶏肉がもともと持っている成分。
加工に時間がかかったり、長期間保管されている場合は特に臭いが出やすい。
それだけではなく、鮮度も落ちてしまいます。
鶏肉は他の肉に比べると鮮度が落ちるスピードが早くなります。
これは低い温度で管理していても、防ぎきれるものではありません。
石油臭い鶏肉の原因について解説
石油臭さの原因は何でしょうか。
- 脂の臭い
- 包装材の臭い
- 光沢がある
- 外国産
石油臭い鶏肉の原因について解説①:脂の臭い
石油のような臭いに感じるのは、皮と身の間にたまっている黄色い脂が原因の1つ。
脂が酸化することで臭いが強くなってしまいます。
冷凍してあっても、鮮度は落ちてくるもの。
その間に酸化してしまった可能性があります。
脂が空気に触れる時間が長くなることも。
買ってきたあとは、すぐに保管できるようにしておいた方が良いでしょう。
石油臭い鶏肉の原因について解説②:包装材の臭い
包装材は主に真空パックで流通しているものについてくるもの。
入れられている袋自体の臭いであることも。
その臭いが鶏肉にも移ってしまっている可能性があります。
包装材は食品の腐敗を遅らせたり、風味が変わってしまわないようにするためのもの。
外への臭い移りを防ぐ効果を得るためのもの。
しかし、原料はプラスチックなど石油と近い関係にあります。
そのため、臭いが気になってしまう可能性が。
長期間保管ができるものであっても、早めに食べてしまった方が良さそうです。
石油臭い鶏肉の原因について解説③:光沢がある
鶏も暑さには強い方ではなく、夏バテしてしまいます。
夏は水分を多く摂るため、出荷されるお肉もしまりがない物が増える時期。
水分が多く含まれていることで水っぽくもなります。
はっきりとはわかりませんが、光沢が出てくることと関係がありそうです。
石油臭い鶏肉の原因について解説④:外国産
国産の管理に比べると、南米産のものは臭いが強い傾向にあります。
えさが違うことで、臭いも変わります。
熱さで鮮度が落ちやすいことも原因の1つでしょう。
流通に時間がかかるほど鮮度は落ちていきます。
納豆臭い鶏肉の原因について解説
鶏肉は発酵させる調理もあります。
しかし、納豆の臭いがしてくるのはおかしいのではないでしょうか。
- 腐っている
- 雑菌の繁殖
- 常温解凍
- 外国産
納豆臭い鶏肉の原因について解説①:腐っている
鶏肉は鮮度が落ちやすい。
そのうえ、腐敗の進行も早い。
保存状態が良くなかったのかもしれません。
冷凍したつもりできちんとできていなかったりする可能性も。
冷凍する時は、1枚ずつラップにくるんで、空気を抜いておきましょう。
保管できる目安は1ヶ月です。
鶏肉は賞味期限ではなく、消費期限。
品質がすぐに悪くなってしまい、体に害が及ぶ可能性があるもの。
しかし、これはあくまでも目安でしかありません。
保管状態が悪ければ、それよりも早くダメになってしまいます。
納豆臭い鶏肉の原因について解説②:雑菌の繁殖
消費期限が短く、早めに処理をした方が良いもの。
時間がたてば、それだけ菌の繁殖も早くなります。
鶏肉は、買ったらすぐ使うか冷凍保存してしまった方が良いでしょう。
冷蔵庫に保存していても、菌が繁殖して、腐ってきてしまいます。
解凍する時も、時間をかけると水分が多くなってしまいます。
レンジで解凍するか、火にかけてしまいましょう。
また、冷凍保存していても、周囲に氷が多くついている場合は使用しない方が良いかもしれません。
長期間保管されていると、冷凍やけを起こしてしまいます。
納豆臭い鶏肉の原因について解説③:常温解凍している
常温で解凍することで、時間がかかり水分が多く出てきます。
時期によっては、湿度や気温が高く、菌が繁殖しやすい状態に。
水分や湿気は菌が好むものです。
気温が高いことで傷むのも通常よりもはやくなってしまいます。
調理する時は、色んな所を触ったりします。
手についている菌によっても、食中毒は起こる可能性があるもの。
解凍はさっとできる方法で行いましょう。
納豆臭い鶏肉の原因について解説④:外国産
気温が高い場所で育てられたのは、鶏肉自体に水分が多い可能性があります。
そのため、冷凍して出荷され、解凍されて販売されているものは要注意。
通常より水分が多く出ることで、臭いの原因になります。
それだけではなく、水分が多いのは、菌が繁殖しやすい状態。
中には熱に強い菌や毒素も混ざっています。
臭いが強い場合は、食べるのをやめておいた方が良いでしょう。
免疫力が弱くなっている子供やお年寄りは、食中毒になる可能性が高まります。
また、治るのにも時間がかかってしまうかも。
避けることができる危険は避けたいものです。
ぬめりっぽい鶏肉の臭いについて解説
多少のぬめりは、もともとあるもの。
注意すべきぬめりはどんなものなのでしょうか。
- もともとの成分
- パックに出てきた水分
- 傷みかけている
- 雑菌の繁殖
ぬめりっぽい鶏肉の臭いについて解説①:もともとの成分
鶏肉はもともとは生物。
生きていれば、動いていることで筋肉もしまっています。
しかし、鶏肉として加工されることで、その機能がなくなってしまうもの。
細胞より大きくなった水分は外に溢れてくるようになります。
これがぬめりを感じる原因の1つです。
ぬめりっぽい鶏肉の臭いについて解説②:パックに出てきた水分
ぬめりを感じるのは、鶏肉の水分が出てきているため。
美味しさを感じる成分も含まれてはいます。
しかし、それを調理に使うのは抵抗がありますよね。
水で洗い流して、ぬめりを感じなくなるようなら問題ありません。
洗ってもぬめりが取れない場合は、古くなってしまっています。
使用は控えた方が良いかもしれません。
ぬめりっぽい鶏肉の臭いについて解説③:傷みかけている
傷みかけている場合、菌が広がっている可能性があります。
鶏肉がもともと持っている菌で、ぬめりが広がっている場合も。
臭いがなければ、洗ってしっかり水気を取りましょう。
臭いがある場合は、使用はやめておいた方が良さそう。
洗って大丈夫でも、加熱して臭いがきつくなる場合があります。
その場合、傷みが進行しているので、残念ですが捨ててしまいましょう。
ぬめりっぽい鶏肉の臭いについて解説④:雑菌の繁殖
これまで説明したように、もともとの成分や痛みによって、ぬめりを感じます。
鶏肉から出る水分がたまってくると、多くの菌が含まれてしまいます。
鶏肉が持っているものだけではありません。
しっかり管理をしていても、パックも無菌ではないでしょう。
加工の工程では細心の注意を払っているものです。
しかし、100%ではありません。
多くの人が関わることで、菌が増えてしまう可能性があります。
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方6選
腐敗を見分けるのは、見た目にわかりやすい灰色、それだけではありません。
見て、触って、臭いで、調理してしまっても判断できる方法を紹介します。
- 灰色になる
- 白っぽくなる
- カビが生える
- アンモニアの臭いがする
- ねばっこくなる
- アクがすごい
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方①:灰色になる
新鮮な鶏肉は、見た目もおいしそうなきれいなピンク色をしています。
しかし、時間がたって古くなってくると、だんだんと灰色に。
腐敗が進んでいるだろうとすぐにわかる色になります。
灰色の鶏肉は美味しそうに見えませんよね。
また、脂がにじんで灰色に光って鮮やかに見える場合もあります。
少し脂が出てきただけだから大丈夫と考えないようにしましょう。
鶏肉が古くなってしまっていることには変わりありません。
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方②:白っぽくなる
白っぽい場合も腐っている可能性が高くなります。
餌の影響を受けて、鮮やかなピンクになっていない鶏肉もないわけではありません。
そのため、もともとの鶏肉の色かなと思ってしまう場合もあります。
買った時の状態と比べて白っぽさが増していたら注意が必要です。
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方③:カビが生える
パックの中で時間がたったものは、水分が多くでできます。
カビは湿気があり、水分が乾燥しないことで発生するもの。
鶏肉であっても、その水分によって、カビが生えやすくなります。
パックのまま長期間保存するのは避けましょう。
パックのまま保存していると、水分だけではなく、血も流れ出てきます。
その血によって、生臭さが増してしまう原因にも。
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方④:アンモニアの臭いがする
冷蔵保存していた場合、直ぐには臭いがわからないことがあります。
判断に困ったときは、少量の鶏肉をレンジで加熱しましょう。
少し温めることで、臭いがはっきりします。
その時に、アンモニアのような臭いがしたら、腐ってしまっている状態。
つんとくるような酸っぱい臭いは危険です。
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方⑤:ねばっこくなる
鶏肉は新鮮な状態であっても、多少の粘っこさがあるもの。
古くなると水分が出てくることで、粘っこさが増します。
しかし、どのくらいのねばっこさで判断すれば良いのか迷ってしまいますよね。
その場合は1回水で洗ってみましょう。
その後、キッチンペーパーで水分をふき取ります。
水分をとった後でも、ねばっこさが取れない場合は、腐ってしまっています。
腐敗は灰色だけに限らない!腐った鶏肉の見分け方⑥:アクがすごい
見た目や臭いで判断できないこともあるでしょう。
調理した時に、通常では出てこないほど多くのアクが多く出てきたら危険です。
また、加熱することで、臭いもおかしいと感じるでしょう。
酸っぱい臭いであったり、悪臭が漂ってくるはずです。
おすすめの便利な調理グッズ
揚げ物をするには時間もかかるし、温度管理も大変だし、油も多く使うもの。
これを使えば、必要な油は0.5ℓだけ。
揚げたいものに合わせてつまみを合わせるだけで、温度管理も簡単。
手軽に色々な物をあげることができます。
お弁当のおかずにはもちろん、おやつ作りにもおすすめ。
ポット型なので、使用済みの油の処理もやりやすい。
電源コードはマグネット式で、しまっておく時も場所をとりません。
鶏肉の臭いを消して、調理の腕をあげよう
食材が何であっても、調理に手間をかけることは大切。
下処理を怠らないことが、上達への近道です。
鶏肉の臭いがなくなることで、今までとは格段に味が変わってくるでしょう。
お店で出せるレベルになるかもしれません。
美味しい鶏肉料のレパートリーを増やしていきましょう。