コチュジャンの代用品8選
いざ韓国料理を作ろうと思った時に、コチュジャンがないと困ってしまいますよね。
こちらでは代用になる調味料をご紹介します。
- 豆板醤(トウバンジャン)
- 甜麺醤(テンメンジャン)
- サムジャン
- 味噌
- キムチの素
- 甘味噌
- ケチャップ
- 焼肉のたれ
代用品①:豆板醤(トウバンジャン)
- 共通:辛さ
- 違い:甘さ
コチュジャンは辛みがあるので「ピリ辛というところがコチュジャンと似ているし、豆板醤なら代用につかえそう」と思う人は少なくないのではないでしょうか。
コチュジャンは韓国、豆板醤は中国と、発祥が異なりますが、辛みという点では共通しています。
ところが、豆板醤はコチュジャンに比べて甘味がないので、これに甘味を加えることで味を近づけることができます。
また、豆板醤は過熱することで辛みと香りが増しますから、作ろうと思っている料理が炒め物の場合は豆板醤がおすすめです。
代用品②:甜麺醤(テンメンジャン)
- 共通:甘さ
- 違い:辛さ
豆板醤と同じ中国の味噌である甜麺醤も代用品になります。
豆板醤が甘さのない辛い味噌であるのに対して、甜麺醤は辛みのない甘い味噌です。
甜麺醤の甘さは、コチュジャン同様に麹由来の甘さですから、こういったところでも似ていますね。
見た目は日本の八丁味噌のような黒い色なのでコチュジャンと比べると違和感があるかもしれません。
甜麺醤も過熱することで香りが強くなりますから、炒め物におすすめです。
代用品③:サムジャン
- 共通:甘辛さ
- 違い:コチュジャンほど辛くない
サムジャンは朝鮮生まれの合わせ味噌です。
砂糖やハチミツなどで甘味がつけられているので、コチュジャンほど辛くはありません。
サムジャンの「サム」は「包むもの」を意味しています。
韓国料理では、焼き肉をサンチュで包んで食べることが多いのですが、そのときに味付けで使われます。
コチュジャンの代用として、使われることの多い調味料です。
代用品④:味噌
- 共通:塩気
- 違い:辛みと甘み
豆板醤もサムジャンもない……というときは味噌汁に使う味噌が代わりになります。
味噌をそのまま使うことはできませんが、ごま油と一味唐辛子、砂糖を加えると味が近づきます。
ご自身の好みに合わせて、一味唐辛子や砂糖のバランスを調整してみるといいでしょう。
味噌、ごま油、一味唐辛子……コンビニでも手軽にそろえることができる材料です。
韓国料理にチャレンジしてみたいけれど、いきなりコチュジャンを買うのはちょっと……と言う人でも、これなら試してみることができますね。
代用品⑤:キムチの素
- 共通:甘辛さ
- 違い:水っぽい、キムチ用に調味料が追加されている
キムチの素は、キムチを手軽に手作りできるようにあらかじめ調合されているものです。
例えるならカレールーのようなものです。
カレールーもスパイスを自分で調合しなくてよいように、あらかじめ作ってあるものですよね。
実は、キムチの素はおもにコチュジャンからできています。
白菜などを漬け込みやすいように水っぽいものが多いので分量に注意が必要ですが、料理によってはそのまま使うこともできます。
代用品⑥:甘味噌
- 共通:甘さ
- 違い:辛さ
甘味噌はコンビニでも手軽に買える代用調味料の一つです。
地域によってはおでんを購入する際にサービスでもらえるので、それを活用することもできます。
甘味噌も甜麺醤同様にピリ辛さがないので、一味唐辛子を使えばコチュジャンに味を近づけることができます。
代用品⑦:ケチャップ
- 味わいはまったく異なるものの使い方次第
ケチャップの場合はまったく味わいが異なります。
そのため、代用というよりも置き換えとして考えた方がよいでしょう。
赤い色合いやポテッとした質感がコチュジャンに似ているので、お子様向けにはケチャップが使われることもあります。
代用品⑧:焼肉のたれ
- 味わいは異なるものの使い方次第
ケチャップ同様、焼き肉のたれもコチュジャンの代用というよりも置き換えと考えた方がよいでしょう。
もちろん、焼き肉のたれにもコチュジャンが使われているものもありますので、ビビンバなどで困ったときにもおすすめです。
さいきんでは、辛くないチーズタッカルビができるということで、コチュジャンの代わりにケチャップと焼き肉のたれを混ぜて使うのも人気です。
コチュジャンの代用方法【豆板醤+甜麺醤】
- 豆板醤1:甜麺醤1~1.5
豆板醤と甜麺醤があれば、すぐにコチュジャンの代用調味料が作れます。
「中華甘みそ」と言われることもある甜麺醤にはコチュジャンに近いコクや甘みがあるので、辛い豆板醤と合わせることでもっとも近い味を再現できるのです。
豆板醤だけだと辛みや塩気が強く出てしまいますが、甘みのある甜麺醤と合わせれば、優秀な代用調味料になります。
豆板醤と甜麺醤の割合は同じくらいか、甜麺醤を少なめにするとよいでしょう。
甜麺醤は、量を増やすほど甘みが増しますが、独特のコクが苦手という人もいます。
そういう場合は甜麺醤を少なめにして甜麺醤と同量のみりんを使うのも一つの手です。
また、みりんを加えると混ぜやすくなります。
コチュジャンの代用方法【豆板醤+サムジャン】
- サムジャンに豆板醤をたす
サムジャンはコチュジャンと同じように、韓国料理ではメジャーな調味料です。
サムジャンの特徴は、ピリ辛。
これはコチュジャンに似ていると思いませんか?
それもそのはず。
サムジャンはさまざまな材料を混ぜ合わせて作られた合わせ調味料なのですが、材料の中にはコチュジャンも含まれています。
コチュジャンに砂糖などさまざまな材料をあわせて辛みをおさえてマイルドにしたものがサムジャンです。
そのため、お子様向けレシピではコチュジャンの代わりに使われることもあります。
また、辛みを足していくときは注意が必要。
味見をしながら少しずつ豆板醤をたしていけば、好みの辛さに調節することができます。
コチュジャンの代用方法【甜麺醤+味噌+ラー油】
- 甜麺醤1:味噌1をあわせ、ラー油をたす
コチュジャンの代用として、豆板醤と甜麺醤をあわせる方法をご紹介しました。
ですが、いざ確認してみたら、甜麺醤はあるけれど、豆板醤がない……ということもあるかもしれません。
甜麺醤にはピリ辛さがない代わりに甘さがあります。
コチュジャンの代用にするには、やや辛さが足りません。
不足分の辛みはラー油でカバーすることができます。
まず、甜麺醤と味噌を1:1の割合で混ぜ、そこにラー油。
ラー油の辛さはメーカーごとに異なりますから、様子をみながら混ぜてくださいね。
ラー油だけだと辛さが足りない時は一味唐辛子を追加すると、より辛みが増します。
混ぜながら味見をしていると、どんどん濃い味に慣れてしまうので、気が付いたら辛くなりすぎていた……ということがないように注意が必要です。
子供にはコチュジャンの代わりにケチャップを使う
コチュジャンの辛みはお子様には向かないこともしばしば。
そこで、辛みを抑えた代用品が必要になります。
お子様には、見た目がコチュジャンに近いケチャップがおすすめです。
もちろん、コチュジャンの風味とはまったく異なります。
それでも、赤くトロッとした見た目が似ているので、大人と同じものを食べている楽しさをお子様に感じてもらえることでしょう。
また、ダッカルビの場合は、サムジャンとケチャップを合わせることで韓国料理の風味を残しつつも辛みを抑えることができます。
コチュジャンの代用品で作れるおすすめレシピ5選
- スンドゥブ
- 豚のコチュジャン煮
- プルコギ
- ナムル
- チーズダッカルビ
レシピ①:スンドゥブ
コチュジャンの代用調味料があれば、スンドゥブのスープも作れます。
2人分(スープのみ)
- 水 200㏄
- 鶏ガラスープの素 おおさじ1
- コチュジャン代用品 おおさじ2~3
- ごま油
コチュジャンの代用としては、豆板醤を使ったものがおすすめです。
ごま油は最後の仕上げに、回しかければ出来上がりです。
キムチがなくても簡単に作れるなんて、嬉しいですね。
レシピ②:豚のコチュジャン煮
コチュジャンがなくてもコチュジャン煮ができてしまいます。
もちろん、コチュジャンそのものを使うわけではないので「コチュジャン煮風」ですが、美味しくできます。
2人分
- 豚の切り落とし 200g
- 醤油 おおさじ1~2
- 酒 おおさじ1
- にんにく(すりおろしたもの) 適量
- コチュジャンの代用調味料 おおさじ1~2
- お好みの野菜数種 適量
- 水 50㏄
豚肉に調味料をもみこんでから炒め、ある程度火が通ったら野菜と水を加えてふたをして火が通るまで煮るだけで完成です。
レシピ③:プルコギ
ヘルシーなプルコギも作ることができます。
辛みが苦手なお子様には、豆板醤などの辛みを控え、甘みがやや強く感じられるようにするとよいでしょう。
2人分
- 牛肉切り落とし 100g
- もやし 1/2袋
- にら 1/2束
- 水 50㏄
- コチュジャンの代用調味料 おおさじ1
- にんにく(すりおろしたもの) 適量
- ごま油 適量
- 白ごま 適量
野菜と牛肉を水で蒸し焼きにしてから調味料を加えて炒めます。
最後にごま油をまわしかけ、盛り付けてから白ごまをふって完成です。
野菜は彩のいいパプリカなどを使ってもきれいにできます。
ニンジンを入れるときは細切りにすると食べやすいです。
レシピ④:ナムル
コチュジャンがなくても豆板醤ならあるときに特におすすめなのがナムルです。
彩りもよく、簡単に作れます。
2人分
- にら 1束
- もやし 1袋
- にんじん(細切り) 1/3本
- ごま 適量
- ごま油 適量
- コチュジャン代用調味料 おおさじ2~3
野菜を茹で、冷やしたらざるにあげて水をよく切ります。
調味料を全部入れ、軽く混ぜ合わせて完成です。
レシピ⑤:チーズタッカルビ
大人は辛いタッカルビがたべたいけれど、子供は辛いのが苦手で……と、お困りでしたら、チーズタッカルビがおすすめです。
ホットプレートを使って真ん中を溶けるチーズで仕切り、辛い方と辛くない方に分けてしまうのです。
こうすることで辛いのが苦手なお子様も、辛いのがたべたい大人も一緒に楽しむことができます。
大人用にはコチュジャンの代用調味料、お子様には焼き肉のたれなどで作るのもよいでしょう。
最後はケチャップを加えてリゾット風にしてもいいですね。
おすすめのコチュジャン
コチュジャンがないときも代用することができるけれど……やっぱりコチュジャンそのものがあれば、料理の幅が広がりますよね。
S&Bの「李錦記 コチュジャン」の中でもチューブ入りは初心者にぴったり。
チューブ入りなので、どのくらい消費するのか不安がある場合におすすめです。
鍋などで頻繁に使うのでしたら、ビビゴのコチュジャンがおすすめです。
3㎏のものもあるので、たっぷり使いたいときには嬉しいですね。
代用テクニックを活用すればコチュジャンは甘さ辛さの調節ができます
コチュジャン代用のテクニックを知っておくと料理の幅が広がります。
コチュジャンを使い切ってしまった時に安心というだけでなく、甘さや辛さを簡単に調節できるようになるからです。
また、コチュジャンそのものに豆板醤やみりんを加えて、辛くしたり甘くしたりすることもできるのです。
代用テクニックを活用して、自分好みのコチュジャン料理を楽しんでくださいね。