はんだごての特徴
まずはじめに、はんだごての特徴をご紹介します。
はんだ付けを行う時に必要なこちらのアイテムについて知っていきましょう。
「はんだ」を使って金属を接合する
はんだごては、「はんだ」と呼ばれるものを使用して金属と金属を接合するものです。
では、この「はんだ」とは何なのか、ご紹介しましょう。
はんだは、「錫(すず)」と「鉛(なまり)」を混ぜ合わせて作られた合金のことを指します。
およそ183度で溶け始めるのが特徴で、はんだごてを使用すると簡単に溶かせます。
はんだごてで溶かしたはんだを流し込み、そのはんだが固まることで金属と金属が接合されるという仕組みです。
はんだごての先端を軽く当てるだけではんだが溶けるので力がいらず、女性でも簡単に使用できるのでおすすめですよ。
ホームセンターでも購入可能
なんとなく専門的で、購入できる場所も少ないように感じるはんだごて。
実は、はんだごてはホームセンターなどの身近な場所で購入することができるのです。
最近ではDIYやウッドバーニングといった用途で、気軽に使用する人が増えています。
DIYで金属を使用することがある人や、使用する予定のある人はぜひ購入を考えてみるのもおすすめですよ。
ホームセンターの他に、なんと100円ショップでも売っていることもあります。
特にこだわりがなければ、お手軽価格で気軽に購入できるのもはんだごてのおすすめポイントです。
ウッドバーニングにも使える
はんだごては主に「はんだ付け」に使用されるものというイメージがありますよね。
しかし、はんだごてはそれ以外にもおすすめの使用用途があります。
はんだごては、なんと「ウッドバーニング」にも使用することが可能なのです。
ウッドバーニングとは何か、簡単に説明しますね。
ウッドバーニングとは、木材を熱で焦がして絵を描いていくものです。
実は、ウッドバーニング用のアイテムも登場しているのですが、無い場合にははんだごての代用も可能となっています。
はんだごての先端をうまく使用していき、一つの絵を完成させてみるのもおすすめですよ。
はんだごての種類
はんだごての種類について分かったところで、次ははんだごての種類について知っていきましょう。
はんだごてといっても、実はいくつかのタイプに分かれているのです。
セラミックヒーター製
まずご紹介するのはセラミックヒーター製のはんだごてについてです。
こちらのタイプのはんだごてはコンセントを繋いで使用するタイプとなっています。
セラミックヒーター製のはんだごての特徴はコンパクトなサイズである点がまず挙げられます。
他の種類に比べ、こて先(熱を持つ先端部分)の長さが短くなっており、例えるなら鉛筆を握るような感覚で使用することができます。
また、温度が上がるのが大変早いのもこちらのタイプの魅力。
電源を入れてから使用可能な温度に到達するまでの時間が短いため、作業にスムーズに入りたい人におすすめです。
この他に、温度を調節できるというのも嬉しいですね。
ニクロムヒーター製
続いてご紹介するのはこちら。
ニクロムヒーター製のはんだごては、様々な種類のあるはんだごての中で特にポピュラーなタイプとなっています。
コンセントを繋いで使用するので、この点はセラミックヒーター製と同じと言えますね。
では、異なるポイントはどんなものがあるのでしょうか?
ニクロムヒーター製のはんだごての特徴として、温度が高く、一定であるという点が挙げられます。
つまり、安定した作用が行えるということですので、はんだごてのタイプに迷った時はこちらを選んでおけばまず間違い無いでしょう。
しかし、先ほどご紹介したセラミックヒーター製に比べて温度が上がるまでの時間が遅いのが難点。
しかし、少し待つことができれば、抜群の安定性と高温度で使いやすいはんだごてで作業することができます。
自分が優先するポイントは何なのかを考えて選んでみてくださいね。
はんだごての選び方
続いて、はんだごての選び方をご紹介していきます。
購入の際にはぜひ、今からご紹介するポイントをふまえて選んでみてくださいね。
使用用途で選ぶ
まずご紹介する選び方は使用用途で選ぶ方法です。
はんだごてには、様々な種類があることは先ほどご紹介しましたね。
例えば、主に精密・繊細な作業を行いたい人には温度調節が可能な「セラミックヒーター製」がおすすめです。
また、学習キットで学ぶ場合やDIYなどの家庭で使用する場合には「ニクロム製」がおすすめというように、主に使用したい方法に合わせてはんだごてを選んでみましょう。
はんだごての種類によって、長所短所・得意不得意があるのです。
熱量で選ぶ
続いてご紹介するのは、熱量で選ぶ方法。
熱量ってなに?という人は、ここでは「温度の高さ」「熱の大きさ」と思っていただければ分かりやすいと思います。
はんだごてによって、熱量にも違いが出てきますので、そちらもはんだごてを選ぶポイントとなるのです。
自分が接合したい金属を接合するために必要な温度はどのぐらいか、はんだごてを購入する前に1度調べてみるのをおすすめします。
迷った際には熱量が一定かつ熱量の高い、「セラミックヒーター製」を選んでおけば間違いな無いでしょう。
価格で選ぶ
続いては価格で選ぶ方法をご紹介します。
はんだごては、100円ショップで購入できるものから、ホームセンターで購入できるものなど、価格の幅が広いのも特徴です。
値段が高くなるにつれて性能は良くなるものの、安いものでも問題なく使うことが可能です。
はんだごてを購入する際には、予算を決めておくと選びやすくなるのでおすすめですよ、
温度調節機能の有無で選ぶ
温度調節があるかどうかで選ぶのもおすすめです。
1つの温度しか使用できないと、複数の種類のはんだごてを用意する手間と費用がかかりますが、温度調節機能があるものを選べば1つ持っているだけでいくつもの温度を使用することができますよね。
もしも購入前にいくつもの温度に切り替えて使用することが分かっているのであれば、温度調節機能のついているはんだごてを選ぶのがおすすめです。
サイズで選ぶ
最後に、サイズで選ぶ方法をご紹介します。
はんだごては、様々なサイズがあるのです。
例えば、ウッドバーニングに使用したい人は軽くて握りやすいサイズのはんだごてを選ぶのがおすすめです。
また、性能重視の人はあまりサイズを重視しないこともあるかもしれませんね。
自分の使いやすいものを選んでみましょう。
おすすめのセラミックヒーター製はんだごて5選
続いて、おすすめのセラミックヒーター製のはんだごてをご紹介します。
購入を検討中の方は、ぜひこちらのおすすめはんだごてを参考にしてみてくださいね。
【ダイヤルを回すだけでできる】白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 23.3cm |
重量 | 61g |
電源 | AC100V 50/60Hz |
メーカー | 白光 |
温度調節機能 | あり(200~500度) |
まずはじめにご紹介する、おすすめのはんだごてはこちら。
こちらのはんだごてはダイヤルを回せば簡単に温度調節ができるのがおすすめポイントです。
交換できるこて先が30種類以上あるのも嬉しいですね。
こて先を細かく使い分けたい人に特におすすめのはんだごてと言えるでしょう。
【素早い熱回復力のハイパワータイプ】太洋電機産業 goot セラミックはんだこて CXR-100
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 26.8cm |
重量 | 85g |
電源 | 100V AC 50/60Hz |
メーカー | 太洋電機産業(goot) |
温度調節機能 | なし(510度) |
続いてご紹介する、おすすめのはんだごてはこちらです。
太洋電機産業から発売されているこちらは、ハイパワーなところが魅力のはんだごてです。
510度という高温ではんだを一気に溶かすことができるので、作業を効率的に進めることができるのもおすすめポイントです。
【鉛フリーのコテ先】Beneges ダイヤル式はんだごて
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 不明 |
重量 | 不明 |
電源 | 110V/60W |
メーカー | Beneges |
温度調節機能 | あり(200度から450度) |
続いてのおすすめしたいはんだごてはこちら。
こちらはこて先が鉛フリーとなっているのが特におすすめしたいポイントです。
鉛フリーとは簡単に言えば、「鉛を使用していない」ことを指します。
鉛はごく少量ではありますが、人体や環境に有害であることが近年判明し始めました。
そのため、環境や健康面に気を使っている人はこちらの「鉛フリー」のはんだごてを使用するのが安心ですし、おすすめです。
【急速に加熱できる】白光 ハッコープレスト 985-01
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 160mm |
重量 | 100g |
電源 | AC100V 50/60Hz |
メーカー | 白光 |
温度調節機能 | あり(20度,130度) |
次におすすめしたいはんだごては、白光から発売されているこちら。
こちらのおすすめポイントとしては、スイッチを入れると130度まで急速に加熱することができる点です。
通常であれば20度なのですが、はんだごてについているスイッチを押すことで130度まで加熱することができるのです。
高温と低音を使い分けて作業したい人におすすめのはんだごてとなっています。
【作業する場所を選ばない】白光 電池式はんだこて FX901-01
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 212mm |
重量 | 76g |
電源 | アルカリ乾電池/6V 、ニッケル水素乾電池(2150mAh)/4.8V(5W) |
メーカー | 白光 |
温度調節機能 | なし |
最後にご紹介する、おすすめのセラミックヒーター製のはんだごてはこちらです。
乾電池を使用するため、場所を選ばずに使用することができます。
コンセントのない場所で作業がした人に特におすすめしたいはんだごてです。
おすすめのニクロムヒーター製はんだごて4選
続いて、おすすめのニクロムヒーター製のはんだごてをご紹介します。
【耐久性に優れた】Manelord はんだごてセット 14-in-1
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 不明 |
重量 | 不明 |
電源 | 110V~50/60Hz |
メーカー | Manelord |
温度調節機能 | あり(200度〜450度) |
はじめにご紹介するのはこちら。
こちらのはんだごては耐久性に優れている点がおすすめポイントの1つです。
また、はんだ付けを行う際に必要なアイテムもセットになっているので、はんだごてを初めて購入する人におすすめしたい商品です。
【簡単で使いやすい】Happyyoo 2019最新 電気はんだごて
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 20cm×15cm |
重量 | 300g |
電源 | 110V |
メーカー | Happyyoo |
温度調節機能 | あり(480度〜600度) |
続いてご紹介するおすすめのはんだごては、特殊な見た目が目をひくこちら。
簡単に使用することができるので、はんだごて初心者さんに特におすすめのアイテムです。
【特殊二重構造ヒーターを採用】白光 半田ゴテ レッド No.502
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 20.7cm |
重量 | 65g |
電源 | AC100V 50/60Hz |
メーカー | 白光 |
温度調節機能 | なし(40度) |
続いてのおすすめのはんだごてはこちらです。
赤いデザインが目をひきますね。
こちらは特殊二重構造ヒーターを採用しており、ニクロムヒーターの寿命が比較的長めなのが特徴です。
1つのはんだごてを長く使用したい人におすすめと言えますね。
【熱が上がるのが早い】Yihua はんだ
ごて デジタル 2In1
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 23.5cm×18.6cm×12.5cm |
重量 | 3.5kg |
電源 | 110 V |
メーカー | Yihua |
温度調節機能 | あり(200度~480度) |
最後にご紹介する、おすすめのニクロムヒーター製のはんだごてはこちらです。
強力なステンレスの発熱芯のおかげでハイパワーであるため、加熱スピードが早めである点がおすすめポイントです。
はんだごてをあまり待たずに使用したい人には特におすすめです。
はんだごて使用時の注意点
金属同士の接合や、ウッドバーニングをするときに便利なはんだごて。
しかし、使用時には注意しなければいけないことがいくつかあります。
次は、はんだごての使用時に注意する点についてご紹介します。
やけどに気をつける
はんだごては、使用時には非常に高温になります。
そのため、やけどをしないように気をつけることが大事です。
はんだごてを使用しない時には、安定した場所に置くことと、電源を入れたままにしないように注意しましょう。
また、はんだごてを使用しない時には周囲にも気を配ると良いです。
お子さんのいるご家庭では、誤ってお子さんがはんだごてを触ってしまったり、ぶつかってしまう可能性もあります。
そんな「もしも」の場合を考えて行動するようにしましょう。
はんだが飛び散るので注意
はんだ付けを行うときに、はんだが飛び散る場合があります。
はんだが飛び散る方向は予測できないため、下手をするとはんだが目に入ってしまう可能性も考えられます。
それを防ぐために、作業を行う際は安全メガネなどをかけて目を保護することをおすすめします。
煙を吸わないように気をつける
はんだを溶かす際には、煙が発生します。
この煙を吸わないように注意しましょう。
普通に使っているぶんには問題はないのですが、はんだから発生する煙には有害なものも含まれています。
そのため、極力吸わないように気をつけておきましょう。
はんだごての使い方
続いて、はんだごての使い方について知っておきましょう。
使用前にこて先を確認
はんだごてを使用する前に、確認しておいてほしいことがあります。
それはこて先(熱を持つ先端部分)の色が変色していないかということ。
通常、こて先は銀色となっています。
こて先が黒ずんでいたり、錆びていたりするものは使用せず、新しいものを使用するのがおすすめです。
こて先が変色しているものを使用すると、うまくはんだが溶けてくれず、接合しづらくなります。
はんだを溶かして接合させる
はんだごては「はんだ付け」に用いることによって金属と金属を接合させることが可能です。
「はんだ付け」について、簡単にご説明しますね。
まず、はんだごてのこて先を、はんだに少し強めに押し付けてはんだを溶かします。
次にその溶かしたはんだを、金属と金属の接合させたい部分に流し込むのです。
そうして流し込んだはんだが冷めることでまた固まっていき、接合が完了するという仕組みです。
焦らずに落ちついて作業する
はんだごてを使用するときは焦らずに、落ち着いて作業を行いましょう。
特にはんだ付けをするときには、はんだを溶かしてから固まるまでの時間が早く感じて、慌ててしまうこともあるかと思います。
慌てて作業するとむしろはんだがうまく溶けなかったり、意図しない場所にはんだが流れてしまうことも。
落ち着いて、丁寧に作業すれば、はんだごてはうまく使うことができることを覚えておいてくださいね。
DIY好きさんははんだごてを持っておくのがおすすめ!
はんだ付けだけでなくウッドバーニングにも使うことができる優れものなはんだごて。
DIYが好きな人であれば、一つ持っておくと便利でおすすめですよ。
ぜひ1度、使ってみてはいかがでしょうか。