ソケットレンチの特徴
ソケットレンチってどんな道具か説明できますか?
どんな道具で、どんな特徴があるのかおさらいしていきましょう。
レンチは物を締めたり緩めたりする時の工具のことを言います。
ソケットレンチはボルトやナットをはめる「ソケット」の部分とそれを回す「ハンドル」に分かれています。
ソケットとハンドルのそれぞれに多くの種類があり、さらにアタッチメントも多く販売されています。
どんなときに使うの?
ソケットレンチは、スパナと違ってソケットやハンドルを変えることでいろいろな規格のボルトやナットに使用することができます。
そのため、ソケットとハンドルがたくさんセットになって販売されていることが多いです。
ボルトやナットを締める作業であれば、規格があうソケットがあれば何にでも使用することができるのが特徴ですね。
車やバイクのメンテナンス、タイヤ交換などに多く使われている定番の工具と言えるでしょう。
DIYや家庭の家具などのネジ締めなどにもおすすめです。
ソケットについて
ソケットには口径と差込角という2種類のサイズが記載されています。
口径は締めるボルトやナットの形状のことです。
主に6角、12角(ダブル6角)となりますが、8角や12角などの特殊なものも存在します。
差し込み角、ドライブはソケットをハンドルに差し込む側のことです。
こちらもいろいろな種類やサイズがあります。
ソケットレンチはセット商品も多いので、最初はある程度一般的なものが揃ったセットを購入することをおすすめします。
ハンドルについて
ハンドルは大きく分けて4種類あります。
- ラチェットハンドル
- スピンナハンドル
- ドライバ型ハンドル
- スライドヘッドハンドル
ラチェットハンドルは最も一般的といえるハンドルで、切り替えレバーで左右の向きを切り替えることができます。
往復操作でボルトやナットを回すことができ、たくさん作業するときにおすすめです。
スピンナハンドルはコンパクトなヘッドが長いハンドルの先についています。
左右に90度まで稼働するので狭いところや、奥行きがある場所での作業におすすめです。
ドライバ型ハンドルはその名の通りドライバーの代替として使用します。
プラスやマイナスのヘッドが多数用意されているので、一般的なドライバーセットでは物足りない方にはソケットレンチセットがおすすめですよ。
スライドヘッドハンドルはハンドルについたヘッド部分が左右にスライドします。
端に寄せてスピンナハンドルのようにつかったり、中央に固定してT字で回したりして使用できます。
ソケットレンチのヘッドの種類
では一般的なラチェットレンチのヘッドの種類をみていきましょう。
ラチェットハンドルは歯車を回すことで工具自体を一回転させなくてもボルトやナットを回すことができる仕組みになっています。
この歯車とそれを回転させる爪に大きな違いがあるんです。
ヘッドには大きく分けると丸形と小判型の2種類が存在します。
どんな違いがあるのか詳しく紹介します。
丸形ヘッドタイプ
ひとつは丸形のヘッドです。
丸形ヘッドのソケットレンチは、歯車がハンドル上にあります。
歯車の歯数が多く細かいので、小さい角度でもボルトを回すことができます。
そのため、狭いところでの作業におすすめです。
歯車の歯が小さいため、強いトルクをかける作業には向いていません。
また、ソケットを入れ替えるためのボタンがついていないものが多く、ソケット交換が手間になる場合があります。
回転の切り替えはハンドル部分についています。
小判型ヘッドタイプ
もうひとつは小判型ヘッドです。
小判型ヘッドでは、歯車はヘッド内にあります。
歯車の歯が大きく耐久力があるので強いトルクを必要とする作業におすすめです。
その分、送り角を大きくとるのでボルトなどを回すにはハンドルを大きく動かす必要があります。
ハンドルにソケットを外すためのボタンがついているのでソケットの交換がしやすいです。
回転の切り替えはヘッドの付け根で行います。
ソケットレンチの選び方
せっかくソケットレンチを買っても、ねじの形が合わなかったりハンドルが届かなかったりして使えなかったら悲しいですよね。
ソケットレンチを購入する前に確認して欲しいポイントと、その後の選び方をみていきましょう。
差し込み角を確認する
差し込み角というのは、ハンドルとソケットを接続する部分のことです。
ハンドル側を「ドライブ角」、ソケット側を「差込角」と言います。
一般的なソケットレンチではソケットの差し込み角の大きさが3種類あります。
- 1/4インチ(6.35mm)
- 3/8インチ(9.5mm)
- 1/2インチ(12.7mm)
1/4インチは狭い場所などで作業するとき向けのコンパクトなものが多いです。
3/8インチは車の整備などで一般的に使用されるものです。
1/2インチは大きなトルクをかけるときに使用するもので、タイヤ交換などでよく使われます。
ご自分の用途にあったものを確認してからハンドルを選択するのがおすすめです。
ねじの形を確認する
ソケットレンチの購入を考えている場合、使用したい目的のものがあると思います。
ねじならプラス、マイナス、ボルトなら六角といった具合ですね。
サイズが合わないものを選ぶと山がつぶれてしまったり、工具を痛めたりします。
きちんと締め付けられないと事故の原因になってしまうこともありますから、サイズをきちんと確認して選ぶようにしましょう。
使用したいものがボルトとナットの場合、長さによってはボルトが飛び出してしまい、ソケットがナットに届かない場合があります。
ソケットが届かないともちろん回すことができませんから、使用できないということになってしまいます。
そんなときは「ディープソケット」というヘッドを選択します。
ディープソケットにも長さがありますので、一度ボルトとナットを合わせてみて長さを確認して選ぶようにしましょう。
使用する場所・ハンドルの長さで選ぶ
一般的なソケットレンチでは10センチ程度、20センチ程度、30センチ程度の3種類のハンドルの長さがあります。
10センチ前後のショートタイプはコンパクトに使用でき、狭い場所での作業におすすめですが、大きなトルクが必要な作業には向いていません。
20センチ前後のものはレギュラータイプと言われ、ある程度のトルクがかけられ、かつコンパクトです。
初めて購入する場合はレギュラータイプがおすすめです。
30センチ前後のロングタイプは、狭いところでの作業には向きませんがちからがかけやすく堅く締まってしまったボルトなどを外すときには重宝します。
取付のタイプで選ぶ
ソケットレンチには手動と電動の2種類があります。
ハンドルを手動で回すタイプは細かい作業や、締め具合を微調整できるので、繊細な作業が可能です。
電動タイプは電動ドリルなどにソケットを取り付けて作業します。
電動なので、長時間や大量の作業をする方におすすめです。
セットになったものを選ぶ
はじめてソケットレンチを購入する場合はまずはセットになっているものを購入することをおすすめします。
セット数が多ければその分いろいろなネジやボルトに対応できますから、ある程度のソケットがセットになっているものを選ぶとよいでしょう。
その後に作業をしていく上で必要なものが出てきたら買い足していくという方法がおすすめですよ。
おすすめのソケットレンチ【丸形ヘッド】
おすすめのソケットレンチセットを紹介したいと思います。
ヘッドの種類ごとにわけて、まずは丸形ヘッドのおすすめからご紹介します。
【車用として積んでおくと便利】角利産業(KAKURI) ソケットレンチセット MSR-21 21点 1セット

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 幅250×奥行125×高さ40mm |
重量 | 1250g |
ソケット数 | 14種 |
セット数 | 21点セット |
メーカー | 角利産業(KAKURI) |
家庭用、車載用におすすめなのがこちらのKAKURIのソケットレンチセットです。
変換アダプタがついており、6角、12角のソケットが使用できます。
ハンドルにはグリップもついていて、しっかりとしていながら使いやすさも維持しています。
このお値段でこのセット内容はお買い得ですよ。
【見た目も重視】BOSCH(ボッシュ) マルチドライバー&ソケットセット 2607017375

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 12 x 8.8 x 2.2 cm |
重量 | 322g |
ソケット数 | 23 |
セット数 | 27 |
メーカー | BOSCH(ボッシュ) |
こちらのBOSCH(ボッシュ)のソケットレンチはマルチドライバーもセットになっています。
プラス、マイナス、六角など、6種類ものソケットがこれひとつで対応できます。
ソケットが種類ごとに色分けされているのも助かりますね。
おしゃれなケースで持ち運びして使う方にもおすすめです。
【コスパ抜群】BAL ( 大橋産業 ) ソケット レンチセット 21PC 501

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 125×253×42mm |
重量 | 1.1kg |
ソケット数 | 17 |
セット数 | 22 |
メーカー | BAL ( 大橋産業 ) |
こちらは丸形のラチェットが一通り揃いつつ、お値段がなんと1,000円を切るというコスパの良さがウリのBAL ( 大橋産業 )のソケットレンチセットです。
コンパクトで低価格なので車載用やふたつめとしてもおすすめです。
ブローケースに入っているのでそのまま車に積んだり、簡単なDIY用でもかさばらずにしまっておけますよ。
おすすめのソケットレンチ【小判形ヘッド】
続いて小判型ヘッドのソケットレンチセットのおすすめをご紹介します。
小判型ヘッドはソケットの取り外しが行いやすいので初めて購入される方にもおすすめです。
【色分けされていて便利】ソケットレンチセット 差込角6.3(1/4インチ) 45点セット Swallow

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 25.5 x 13.6 x 4.9 cm |
重量 | 1.26Kg |
ソケット数 | 34 |
セット数 | 45 |
メーカー | Swallow |
これさえあれば一通りのソケットレンチに対応できるセットです。
小判型のラチェットレンチの他にスピンナハンドルやスライドバーもセットになっているので、幅広い用途に対応できます。
ソケットは差込角ごとに色分けされており、使用の際に判別がしやすいのもおすすめのポイントです。
【細かい場所でも使いやすい】
FECS (フェックス) ソケットレンチ トルクス セット 46点 差込角6.3(1/4インチ)

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 25.5 x 13.6 x 4.9 cm |
重量 | 1.2 Kg |
ソケット数 | 34 |
セット数 | 45 |
メーカー | FECS (フェックス) |
細やかな作業も可能なコンパクトなソケットレンチセットです。
スピンナハンドルやスライドバーの他、六角レンチなどもセットになっているのでプロの方も購入されているようです。
ソケットレンチはボルト角を痛めない曲面仕上げになっており、材料を傷つけにくいのでDIY用にもおすすめですよ。
【さびにくい素材】
WORKPRO ソケットレンチセット ガレージツールセット ラチェットレンチ 差込角6.35mm(1/4インチ)

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 24.5×13.5×5cm |
重量 | 1.13 Kg |
ソケット数 | 27 |
セット数 | 37 |
メーカー | WORKPRO |
こちらのソケットレンチセットは、ソケットとハンドルに高品質なCrv素材を使用しており、錆びにくいのが嬉しいポイントですね。
ビットもS2という素材を使用し表面に腐食防止のブラスト処理をしているため、錆に強い商品となっています。
ラチェットハンドルは72山のクイックリリースデザインとなっていますので、細やかな動きで狭い場所でも作業にもおすすめです。
【クールなメタルケース入り】SK11 ソケットレンチセット TS-312M 12PCS 差込角:9.5mm 12点 1セット

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 25.5 x 13.3 x 4.5 cm |
重量 | 1.52 Kg |
ソケット数 | 8 |
セット数 | 12 |
メーカー | SK11 |
クロームパナジウム鋼を使用したメタルケースがおしゃれなソケットレンチセット。
セット数は少ないものの、しっかりとした重量感があり、破損しにくい安定感・安心感がおすすめの商品です。
バイクなどのちょっとした機械のメンテナンスであればこのセットとドライバーがあればひととり対応が可能です。
【蓋のイラストが便利】WORKPRO ソケットレンチセット ラチェットレンチ ガレージツールセット 差込角6.35mm(1/4)

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 35×20×6cm |
重量 | 1.6kg |
ソケット数 | 29 |
セット数 | 35 |
メーカー | WORKPRO |
クイックリリースのラチェットハンドルのソケットレンチセットです。
ラチェットハンドルはフレキシブルエクステンション付きで細やかな動きが可能です。
専用のツールケースの蓋にEVAシートが付属しています。
わかりやすいイラストで対応するツールが表示されているので、まとめて取り出したときや、持ち歩きした後も片づけがしやすく安心ですよ。
【コスパも重視】E-Value ソケットレンチセット ESR-2038M 差込角:6.35 38点 1セット

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 24.5 x 12 x 3.9 cm |
重量 | 1.14 Kg |
ソケット数 | 33 |
セット数 | 38 |
メーカー | E-Value |
20種類のねじに対応が可能で、ソケットは面接触加工となっておりボルト・ナットの角にも優しいソケットレンチセットです。
機械のメンテナンスやDIY以外にも、おもちゃや家電の電池交換などにもこれひとつで対応することができ、家庭用としてもおすすめできます。
丁寧にメッキ加工されており、低価格で高品質を実現したおすすめのソケットレンチセットです。
【軽量で持ち運びに便利】トネ(TONE) ヘキサゴンソケットレンチセット 差込角12.7mm(1/2") H4100MP 内容12点 レッド

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 34.5×19.8×78cm |
重量 | 2.6kg |
ソケット数 | 10 |
セット数 | 12 |
メーカー | トネ(TONE) |
機能性とデザイン性を両立した樹脂ケースが軽くて持ち運びにもおすすめのソケットレンチセットです。
ケースは重ね置きや縦置きにも対応しており、保管にも便利です。
工具自体は重量感があり、しっかりとしたつくりになっています。
工場向けにも使用される1/2の差込角のソケットレンチをお探しの方におすすめの商品です。
【ボルトの角にやさしい仕上げ】E-Value ソケットレンチセット ESR-2445M 差込角:6.35mm 12.7mm 45点 1セット

種類 | 内容 |
---|---|
サイズ | 32 x 14.7 x 4.7 cm |
重量 | 2.74 Kg |
ソケット数 | 39 |
セット数 | 45 |
メーカー | E-Value |
ラチェットハンドル、エクステンションバーがそれぞれ2種類と、各種ソケットがセットになったお買い得な価格のソケットレンチセットです。
ハンドルのギア数は45山ですが、車やバイクのメンテナンス、DIYならほとんどの作業に対応が可能なおすすめの商品です。
完全熱処理済の面接触加工されたソケットはボルト・ナットの角を壊しにくい優しい仕上げになっていますよ。
ソケットレンチを使用する時の注意点
ではソケットレンチを使用するときの注意点を紹介します。
どんなに良いソケットレンチを選んでも、きちんと使えなければ思わぬ事故につながることもあります。
しっかりと確認して使用するようにしましょう。
正しいサイズを選ぶ
使用したいネジやボルトのサイズにあったものを選びましょう。
ソケットレンチはソケット部分がしっかりとはめ込まれた状態でないとガタツキが出たり、キチンと締めることができません。
サイズの合わないものを使用してしまうと、ネジ山が欠けてしまったり、差し込み角が破損してしまったりするので、作業の際は適切なサイズを選択しましょう。
操作方向を確認する
ソケットレンチで作業をするときは締める・緩める方向の確認をしてから作業をしましょう。
ラチェットハンドルは丸形・小判型ともに操作方向の切り替えをレバーで行います。
緩めたいのに締めてしまい固くなってしまったりという失敗を避けるために、作業の前に確認をしましょう。
丁寧に使用する
差込角の部分は耐衝撃性が他の部分よりも弱く、繊細なつくりになっています。
取付の際は乱雑な扱いをせず、丁寧に取付を行いましょう。
ネジやボルトが錆びてしまい、外れにくい場合は潤滑剤を使用するなど、工具に無理な負担がかからないように気を付けます。
耐久性以上のちからがかかると破損してしまうこともありますから、使用の際は注意しましょう。
また、固くしまったボルトを外す際にハンドルをハンマーで叩いたり、短いハンドルをパイプなどで無理やり長くしたりといった使い方は厳禁です。
適切な使用方法でないと、工具自体の破損はもちろん、おもわぬケガや事故の原因となります。
ソケットレンチは車やバイクに使用することも多く、取付がきちんとできていないと大きな事故を招く原因にもなりかねません。
ソケットレンチのお手入れ方法
ソケットレンチを長く使用するために、適切な方法でお手入れをしましょう。
工具のメンテナンスの基本は「錆びを防ぐこと」です。
ソケットレンチは油で汚れることも多いので、使った後に水分や油分をふき取るようにしましょう。
油汚れはよっぽどでなければ家庭用の食器用洗剤で落とすことができますよ。
洗剤を溶いたお湯につけて、不要な歯ブラシなどでこすってあげればきれいになります。
洗い終わったらしっかりと水分をふき取ってくださいね。
メッキ加工がはがれていないうちはこれで十分ですが、メッキ加工がない・はがれてしまった工具は防錆剤を塗ることをおすすめします。
錆が出てしまった場合は、パーツクリーナーできれいにすることができます。
パーツクリーナーを吹いて、台所にあるスチールウールたわしでこするとキレイにすることができますよ。
パーツクリーナーを使った後は油分が落ちすぎて錆の原因になりますので、必ず潤滑油を吹いておきましょう。
おうちのお掃除と同じで、溜め込むと大変になりますので、使い終わったらウエスでふき取るようにするのをおすすめします。
ソケットレンチはあると便利なおすすめの工具
ソケットレンチについて使い方やお手入れの方法、おすすめの商品を紹介してきました。
ソケットレンチは車やバイクのメンテナンスを自分でやりたい方はもちろん、DIYでも活躍してくれること間違いなしの便利な工具です。
最初はある程度セットのものを選べばいろいろな用途に使用することができるのも嬉しいですね。
一気に覚えられなくても、必要になったときにハンドルやソケットを増やしていくことができるので、サイズやソケットの選び方をしっかりと覚えておきましょう。