スチームアイロンのメリット3つ
衣類のしわ等を取るのに便利なアイロンですが、種類があり蒸気が出るタイプのものをスチームアイロンと呼びます。
スチームが出る、出ないでアイロンにはどのようなメリット・デメリットが生じるのでしょうか。
本記事では、スチームアイロンのメリットを「時短」「防臭・防虫」「仕上がり」の3つの観点からまとめてあります。
スチームアイロンのメリット1:短時間で仕上げられる
家事の中で、アイロンがけというのはかなり面倒な作業の1つです。
洗濯をしおえたあとに、形を整えるためにする作業ですが、技術がないと逆にしわを多く作ってしまうことがあります。
それでも、スチームアイロンの使い方ひとつで、普通のアイロンを使うよりも「短時間でアイロンがけを終える」ことができます。
スチームアイロンの場合は、洗濯物を干したまま、ハンガーにかけたままの状態でもアイロンをかけることができるので、アイロンがけの時間を短縮することが可能です。
スチームアイロンのメリット2:防虫・防臭効果がある
スチームアイロンのメリットの1つに、臭いを消す防臭効果があることです。
なぜ、スチームアイロンには防臭効果があるのでしょうか。
スチームアイロンで得ることができる防臭効果をイメージとしてとらえると次のようになります。
スチームアイロンから噴出するスチームはとても小さな粒子であるために、衣類に付着しているニオイの元である粒子を繊維からきりはなしてくれるということになります。
また、カシミヤやニットなどの素材の場合、防虫剤を使わずにスチームアイロンのスチームを活用することで、衣類に付着していた虫の卵が孵化しないようする効果があります。
スチームアイロンのメリット3:ニットをふんわりさせる効果がある
スチームアイロンのメリットに、衣類をふんわりさせる効果があります。
衣類の繊維の違いによっても仕上がりは異なります。
ニットのような毛の長い繊維の場合は、通常のアイロン・ドライでアイロンがけをするよりもスチームアイロンがおすすめです。
スチームアイロンを使うことで、スチームが繊維に浸透することで、毛が起きてきて、ふんわりと仕上がるからです。
スチームアイロンの使い方3つ
スチームアイロンには、スチームなしのアイロンとは異なるメリットがあります。
では、どのようにスチームアイロンを使ってアイロンがけをするとよりメリットを活かすことができるのでしょうか。
ここでは、スチームアイロンの使い方について代表的な3つをご紹介します。
スチームアイロンの使い方1:アイロン台で当て布を敷かないで使う場合
スチームアイロンの使い方のひとつに、あて布を使わないでアイロンをかける方法があります。
あて布というのは、アイロンをかける時に、衣類を熱から守るために使うもので、スチームアイロン、アイロンのメーカーによってはあて布が販売されているケースもあります。
しかしすべてアイロンがけにあて布が必要というわけではありません。
ここでは、あて布を使用しないでスチームアイロンでアイロンがけをする使い方をご紹介します。
使い方の手順
スチームアイロンであて布不要の使い方の手順は、衣類の繊維によって異なります。まずは、アイロンをこれからかける繊維はあて布が必要かどうか、タグを見て確認しましょう。
タグに「~」がついているものは、アイロンをかける時にあて布が必要です。
「~」がついていない衣類の場合は、あて布なしでスチームアイロンをかけることができます。
スチームアイロンの使い方2:ハンガーに吊るして使う場合
スチームアイロンによっては、ハンガーにかけたままアイロンを使うことができるものもあります。ここでは、ハンガーにかけたままスチームアイロンをかける時の使い方についてご説明します。
必要なもの
ハンガー・ハンガーをセットする場所・ハンガーのままかけることができるスチームアイロンが必要です。
各メーカーから販売されているスチームアイロンのなかには、ハンガーにかけたまま利用できるスチームアイロンが販売されています。
ハンガーまま使用できるスチームアイロンが必要です。
使い方の手順
ハンガーにかけたまま利用できるスチームアイロンの場合、まずアイロンがけをする衣類をハンガーにかけましょう。
衣類はスチームを使うことができるか、衣類のタグ、アイロン表示を確認しましょう。
衣類がかかった状態のハンガーをフックなどにかけてつるしますが、この時にハンガーがぐらつかないように固定します。
スチームが使える衣類の場合は、衣類の端を片方の手で軽くひっぱりのばし、そこのスチームをゆっくりかけます。
綿、麻、ウールなどは3秒、レーヨンポリエステルの場合は1秒ほどを10cmほど離れた場所からスチームをかけつつアイロンがけをします。
スチームアイロンの使い方3:アイロン台で当て布を敷いて使う場合
スチームアイロンの使い方で、アイロン台を用いたアイロンのかけ方についてご説明をします。アイロン台を使ったスチームアイロンの使い方は、しっかりと衣類にアイロンを押し付けたい時に使います。
必要なもの
スチームアイロンに当て布を使ったアイロンがけの時に必要なものは、下記の通りです。
アイロン台・スチームアイロンのスチームが通過する素材のあて布が必要です。
アイロン台には、座ってかけるタイプ、たちがけなどいろいろありますので、好みのアイロン台を選んでおきましょう。
使い方の手順
スチームアイロンは、アイロン台なしでハンガーにかけたままで利用できるアイロンですが、アイロン台があることでアイロンがけの効果が高まるものものあります。
アイロン台には、足がついて立ったままアイロンをかけることができるもの、座ってかけるタイプで、短めの足がついているもの、まな板のように足がなく平型と呼ばれる3つの種類があります。
大量にアイロンがけをする時は、立ったまま使えるのがおすすめです。
アイロン台の形も、丸い形状の船形、四角い平型、人型と3種類ほどあります。
アイロンがけをする種類に合わせて使い方がかわります。
舟形、人型の場合は衣類の肩の部分をきれいにアイロンかけるのに適しています。
スチームアイロンの使い方4:折り目をつくりたい場合
スチームアイロンでアイロンがけをしながら折り目を衣類につけたい時は、どの様な使い方をするとよいのでしょうか。
衣類の種類によってコツがあるので、ここではスーツ、シャツ、ズボンについてそれぞれ項目別にまとめて使い方を紹介しています。
スーツの折り目の付け方
スーツの折り目のつけかたですが、ジャケット、スラックスあるいはスカートによってかけ方は異なります。
スラックスは、下記の項目で、ズボンの折り目の付け方がありますのでそちらを参考にしてください。
ジャケットの折り目ですが、袖、肩、襟、背中それぞれ形を意識しながらアイロンをかけます。
折り目よりは、肩回り、見ごろのポケット、襟などの形をきれいに整えるようにしわを伸ばすのがポイントです。
スカートはタイトかプリーツによってもかけ方が変わります。タイトの場合は、裏返してしわをとりのぞき、裾をきれいに仕上げましょう。
プリーツの場合は、腰回りを整えた後に、折り目が擦れないように、数本ずつ、ゆっくり押しながらかけていきます。
シャツの折り目の付け方
型崩れなく、しわのないシャツは、見た目も清潔で着ていてもパリッとしていて心地が良いものです。
どのようにアイロンをかけるとシャツに正しく折り目をいれることができ、長持ちするのでしょうか。
袖、襟首、肩のラインなど、人の目にふれがちな部分のラインをしっかりとアイロンでおしがけをすることが重要です。
アイロン台の丸い形状部分にシャツの肩をひっかけ、しわをきちんと取り除きましょう。
以前の折り目を目安に、片方ずつ袖を引っ張りながら、しっかりと折り目をつけます。
袖はボタンがついているので、裏返してしっかりかけていくのがコツです。
ズボンの折り目の付け方
ズボンにしわをつけないように、そして折り目をしっかりと入れたい場合はどのようにすればよいのでしょうか。
まず、衣類の繊維を確認し、正しい温度にスチームアイロンを設定します。
繊維に傷をつけないように当て布をしながら、以前に残っていた折り目を目安にしつつ両足を揃えアイロン台でしわを取りながら、伸ばしていきます。ズボンの内側から前後、そのあと外側をかけていきます。
センターの折り目がずれないように注意し、最後に腰回りのしわを取り除きます。
スチームアイロンを使う前に確認すること2つ
スチームアイロンを使用する際に注意したいことは、「あて布」が必要な繊維化を確認すること、アイロン本体の「アイコン表示」の2点があります。それぞれ項目を設けてご説明をします。
使う前に確認すること1:当て布が必要な素材かを確認
日本産業規格による洗濯表示があり、日本産業規格にそった衣類には、洗濯表示がついています。そのなかに、アイロンをかける時にあて布が必要な繊維・衣類であるかが表示されています。
日本産業規格によると、アイロンをかける時にあて布が必要な衣類は、アイロンのマークの下に「~」のような波線が付記されています。
その記号がある場合はあて布が必要だということになります。
使う前に確認すること2:アイロンのアイコン表示を確認
各スチームアイロンのメーカーごとにアイロンの本体に、衣類の繊維に応じて適温がアイコンで表示されています。
例えば衣類の表示タグに、素材がアクリル、ポリウレタンと書かれている場合は、スチームアイロンの表示を低温に合わせます。絹、毛、ナイロン、レーヨン、ポリエステルは中温です。
綿、麻は高温になります。
各メーカーによって違いがありますがアイロン本体に素材と適温表示がついていますので、衣類の表示タグで繊維を確認しましょう。
スチームアイロン使用後にするべきこと2つ
スチームアイロンを使った後は、どの様に片付けるとよいのでしょうか。
長く使うことができるように、ここではスチームアイロンを使用した後の、正しいスチームアイロンの片付け方について2つ説明をします。
スチームアイロン使用後にするべきこと1:使い切れなかった水は捨てること
スチームアイロンは水を本体のタンク内に入れて使うタイプのアイロンです。
スチームアイロンを使用した後は、忘れずにタンク内の水を抜き取りましょう。
水を抜き去る前に注意したいことは、スチームアイロンの電源を抜き、アイロン本体が冷めるのを待つことです。
手で触れても大丈夫な温度になってから水を淹れるタンクを本体より外し抜きます。
スチームアイロン使用後にするべきこと2:メンテナンス・掃除をする
スチームアイロンを使用した後は、各メーカーの取扱説明書を見ながら、定期的にメンテナンスや掃除をしましょう。
スチームアイロンは、スチームがでるための孔があります。
そこに水垢がたまったりして孔が塞がれスチーム噴射ができなくなってしまうことがあります。
スチームアイロンを使ったあとは、中性洗剤を含ませた布なので本体をきれいに拭いてあげましょう。
水垢が孔を塞いでしまうことを防止するためにも、一ヶ月に一回は取扱説明書を読みながら、メンテナンスをしましょう。
スチームアイロンの使い方を理解しよう
様々な電機メーカーからスチームアイロンは販売されており、サイズ、値段も異なります。
面倒なアイロンがけですが、スチームアイロンによっては手軽に使うことができるものも多く販売されています。
ぜひ、スチームアイロンのメリットを本記事で学び、どのような機能がついていると自分の生活にプラスになるかを考えスチームアイロンを上手に活用しましょう。
メーカーによって使用方法が異なりますので、利用するときは取扱説明書をよく読むようにしましょう。