電気ケトルの掃除って必要?
サッとお湯を沸かせて、コーヒーやハーブティーを淹れるのに便利な電気ケトルを愛用している人も多いですよね。
水しか入れないので汚れにくいように思えますが、実は電気ケトルにも掃除が必要なんです!
なんで水だけで汚れるの?と疑問に感じた人もいるでしょう。
電気ケトルの汚れの原因と、その掃除方法についてご紹介します。
見えづらいけど溜まっている汚れ
水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが含まれています。
これが電気ケトルの汚れの原因です。
ケトルの内部をよく見ると、底の金属部分にポツポツとした斑点や白っぽい汚れを見つけられます。
これがミネラル成分の汚れです。
見えづらいけれど、実は結構汚れが溜まっています。
もちろん、水に含まれている成分なので体に害はありませんが、においがついてしまうこともあるので、できれば綺麗に掃除したいところです。
電気ケトル掃除のポイント3つ
そうはいっても、あまり面倒な掃除はしたくないのがホンネですよね。
掃除は完璧を求めるとキリがないですし、「どこを」「どのくらい」掃除したらよいのか、難しいところです。
「電気ケトルの掃除って大変なの?」という方に、3つのポイントをご紹介します。
- 掃除の頻度は1ヶ月に1回
- 内側の汚れにはクエン酸
- 外側は重曹を使えば綺麗に
それでは、一緒にそれぞれを詳しくみていきましょう。
電気ケトル掃除のポイント1:掃除の頻度は1ヶ月に1回
電気ケトルの掃除は、1ヶ月に1回がおすすめです。
「そんなに頻繁に?」と思われるかもしれませんが、1ヶ月に1回の頻度で掃除をしていると、汚れが落ちにくくなる前にお手入れをすることができます。
トータルで考えるとこのくらいの頻度が、ラクをして綺麗な状態をキープするのに適しているでしょう。
さらに、毎回の掃除も時短になります。
電気ケトル掃除のポイント2:内側の汚れにはクエン酸
電気ケトルの内側汚れには、クエン酸がおすすめです。
クエン酸は、レモンや梅干しなどに含まれる酸っぱい成分で、さまざまな食品にも使われています。
汚れ落としの基本は、中和させることです。
電気ケトル内側のミネラル汚れはアルカリ性です。
そこに酸性の性質を持つクエン酸を使うことで、このアルカリ性の汚れを溶かしてくれます。
それが、汚れが落ちる仕組みです。
1.重曹って何だろう? クエン酸って何だろう?|重曹・クエン酸で地球に優しいお掃除はじめませんか?|木曽路物産株式会社
クエン酸がなければお酢でもOK
クエン酸は、ドラッグストアや100円ショップで見つけられますが、お酢で代用できます。
なかでも、穀物酢がおすすめです。
しかしお酢には、独特のツンとしたにおいがあるので、苦手な方は注意してください。
とはいえ、いざ「掃除をしよう」と思ったときに、クエン酸が手元にないとせっかくのやる気も下がってしまいますよね。
身近なもので代用できることを知っていると、チャレンジしやすくなるでしょう。
電気ケトル掃除のポイント3:外側は重曹を使えば綺麗に
電気ケトル外側も、意外と汚れています。
原因は手垢、つまり手の油分です。
また置き場所によっては、調理で飛び散った油が膜のように付着していることもあります。
こうした外側の汚れには重曹水がおすすめです。
重曹水とは、重曹を水に溶かして作るお掃除グッズです。
「重曹水」として売っている場合もありますが、水と重曹を混ぜるだけなので自分で作ってみてもよいでしょう。
この重曹水を使って外側を拭けば、簡単に綺麗になります。
電気ケトルの掃除手順7ステップ
それでは実際に、電気ケトルの掃除に取り掛かってみましょう。
手順の7ステップをご紹介します。
- 電気ケトルに水を入れる
- クエン酸を大さじ1~2杯投入
- お湯を沸かして2時間放置
- 軽くすすぐ
- 重曹水を作る
- キッチンペーパーに重曹水を染み込ませて拭く
- ウェットティッシュやキッチン用除菌スプレーで除菌
手順を一つひとつ、詳しくみていきましょう。
電気ケトルの掃除手順1:電気ケトルに水を入れる
まず、電気ケトルに水を満タンまで入れます。
電気ケトルの内側を見て真っ先に気がつく汚れは、底面でしょう。
金属部分にポツポツとした汚れを見つけられます。
でも実は底面だけでなく、側面にもたくさんの汚れが付着しています。
そのため、満タンまで水を入れることがポイントです。
ちなみにこの汚れは、硬いスポンジで擦り落としたくなりますが、傷がつく恐れがあるのでやめておきましょう。
電気ケトルの掃除手順2:クエン酸を大さじ1~2杯投入
次に、クエン酸を電気ケトルの中に入れます。
目安は大さじ1~2杯です。
投入したら、軽く混ぜましょう。
このとき入れるのは、普通の「水」で大丈夫です。
お湯にするのは次のステップになります。
また、クエン酸の量は厳密にする必要はありません。
あくまで目安として大さじ1~2杯です。
もし計量スプーンを持っていない場合は、ペットボトルキャップ2杯分がだいたい大さじ1杯になります。
お酢の場合はコップ1杯(約200ml)程度
ちなみに、「お酢」をクエン酸の代わりに使用する場合は、コップ1杯(約200ml)を使います。
また、水1リットルに対して、お酢100ml程度という割合でも大丈夫です。
電気ケトルの大きさや汚れ具合に合わせて、調整してみてください。
電気ケトルの掃除手順3:お湯を沸かして2時間放置
次は電気ケトルにフタをして、そのままお湯を沸かします。
そして、電気ケトルの水が沸騰したら、2時間ほど放置します。
お湯の沸かし方は普段通り、つまり普通にお湯を沸かせばOKです。
早く綺麗になった状態を見たいかもしれませんが、この「待つ」時間が大切です。
しっかり放置して、クエン酸がミネラル汚れを分解してくれるのをゆっくり待ちましょう。
電気ケトルの掃除手順4:軽くすすぐ
時間が経ったら電気ケトル内のお湯を捨てて、水で軽くすすぎましょう。
数回すすいでみて、内側の汚れを確認します。
もし気になる汚れが残っていたら、新しい水を入れてもう一度お湯を沸かしてみます。
今回は、沸騰したらすぐにお湯を捨てて大丈夫です。
同じ工程を、何度か繰り返してみることもできます。
汚れが気になる場合はスポンジやキッチンペーパーで拭く
さらに気になる汚れがある場合は、スポンジやキッチンペーパーで拭くと効果的です。
ただし、強くこするとコーティングが剥がれてしまう可能性があります。
ポイントは、そっと拭き取るようにすることです。
同様に、メラミンスポンジやたわしなど、傷つけやすいもので擦らないようにすることも大切です。
金属面は傷がついてしまうと、雑菌がたまりやすくなってしまいます。
擦ったほうが手っ取り早く思えるかもしれませんが、やめておきましょう。
電気ケトルの掃除手順5:重曹水を作る
外側の掃除のために、重曹水を作ります。
作り方は簡単です。
400~500mlのぬるま湯に、大さじ1杯の重曹を入れて、軽くかき混ぜるだけです。
このときの注意点は、「お湯の温度」です。
重曹は、熱いお湯で溶かすとアルカリ性が強くなり、素手で触るには適さなくなってしまいます。
電気ケトルの掃除であれば、だいたい40~45度くらいのぬるま湯で十分です。
重曹はドラッグストア、100円ショップなどに売っています。
電気ケトルの掃除手順6:キッチンペーパーに重曹水を染み込ませて拭く
キッチンペーパーに重曹水を染み込ませ、外側全体をやさしく拭きます。
汚れの目立つ部分は、少し力を入れてあげると綺麗になります。
さらに電気ケトルの台座も拭いてあげましょう。
こちらも、ほこりなどで意外に汚れているものです。
また、忘れがちなのはコードを掃除することです。
重曹水を染み込ませたキッチンペーパーでコードをはさみ、擦るように拭き取ります。
このとき、強く引っ張りすぎないように気をつけましょう。
電気ケトルの掃除手順7:ウェットティッシュやキッチン用除菌スプレーで除菌
仕上げに、ウェットティッシュやキッチン用除菌スプレーで除菌します。
汚れを落とすのにおすすめの重曹ですが、実は除菌効果はありません。
そのため、仕上げにウェットティッシュやキッチン用除菌スプレーをしてあげると、安心して使えるようになります。
とくに注ぎ口まわりをこまめに拭いて、除菌してあげると清潔さを保てますし、安心感もあっておすすめです。
電気ケトルのにおいもとれる?
空っぽの電気ケトルのにおいをかいでも無臭なのに、「お湯を沸かすと嫌なにおいがする」なんてこと、ありませんか?
せっかくお茶を淹れようと思ったのにテンションが下がりますし、何より健康に悪いのではないかと思ってしまいます。
においに敏感な人にとっては、汚れ以上に気になるポイントかもしれません。
それでは電気ケトルのにおいは、どうしたらよいのでしょうか。
一緒に対策方法をみていきましょう。
クエン酸でにおいもすっきり
主なにおいの原因は、水垢です。
つまりミネラル成分の汚れになります。
この水垢に雑菌などが繁殖して、においの元になっている可能性があります。
そのため、においをすっきりさせるためには、クエン酸がおすすめです。
電気ケトル内部の汚れ落としと同じ方法ですね。
雑菌が繁殖する水垢自体を取ってしまえば、においも一緒に取れます。
定期的に電気ケトルを掃除しよう
お掃除をしたピカピカの電気ケトルだと気持ちよく使えますし、普段淹れるコーヒーやハーブティーがいっそう美味しく感じられそうですね。
電気ケトルの掃除は、内側は「クエン酸を入れて普通にお湯を沸かすだけ」、外側は「重曹水で拭くだけ」なので、かなりチャレンジしやすいお掃除です。
ぜひ1ヶ月に1回の電気ケトルの掃除にトライしてみましょう。