バスタオルのカビとは?
バスタオルを広げてみたら、ピンクや黒の斑点がついていた 、あるいは何だか カビ臭くなっていた という経験はありませんか?
この斑点と臭いの正体は、タオルに生えたカビです。
タオルに生えるカビは黒カビが大半を占め、この黒カビは、タオルの繊維に根を張るので落ちにくくなっています。
何度も洗っても落ちないカビはできれば防ぎたいものですよね。
この記事では、バスタオルに生えたカビの落とし方やカビを防ぐ方法をご紹介します。
バスタオルにカビが発生する原因
バスタオルに発生する嫌なカビ。
原因は一体何なのでしょう。
カビが発生する条件は、温度、湿度、栄養の3つです。
20℃から30℃程度の温度が保たれ、湿度が高く、皮脂などの栄養がある状態であれば、カビが繁殖しやすくなります。
お風呂場に放置されたバスタオルを思い浮かべてみてください。
しっかりとこの条件を満たしてしまっているのです。
湿った状態のバスタオルは、カビにとっては最高の環境であるといえるでしょう。
バスタオルのカビを落とす方法3選
カビの発生原因は分かったけれど、カビが生えてしまったバスタオルは買い替えるしかないのではと思いがちですが、一度カビが生えてしまったバスタオルでもキレイにカビを落とせる方法 はあるのです。
以下では、カビを落とすのに効果的な方法を3つ紹介します。
この方法を活用して、バスタオルを復活させましょう。
バスタオルのカビを落とす方法1:酸素系漂白剤を使う
バスタオルのカビを落とす方法として、酸素系漂白剤 を使うことです。
カビの取り方としては、メジャーな方法であるといえるでしょう。
似たようなものに塩素系漂白剤がありますが、酸素系漂白剤に比べて漂白力が高いです。
しかし染料まで脱色するため、色落ちや生地を傷めたりしやすいのが欠点でしょう。
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤ほど強い漂白力はありませんが安心して使えます。
以下では、酸素系漂白剤を使ったカビ取り方法をご紹介します。
お湯を用意する
まずはバケツなどに、バスタオルがつかるくらいの量のお湯を用意します。
カビは熱に弱く40℃程度で死滅するので、お湯の温度は40℃から60℃ほどにすると効果的です。
お湯が用意できたら酸素系漂白剤をよく溶かします。
酸素系漂白剤の分量は、だいたい1リットルに対して5グラム程度が目安です。
使用する製品によって分量に多少違いがありますので、製品の表示を参照してください。
また、漂白剤を使用しますので ゴム手袋などを着用しましょう。
粉末酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤には、液体タイプと粉末タイプがあります。
バスタオルのカビを除去するのにおすすめなのは、粉末タイプです。
粉末タイプの酸素系漂白剤はアルカリ性で、純粋な漂白剤の成分が中心です。
そのため 除菌力、漂白力が強く 、カビのような しつこい汚れにも効果を発揮 します。
一方、液体タイプの酸素系漂白剤は酸性、漂白剤と液体洗剤が混ざったようなものが主流です。
このタイプは気軽に使える反面、漂白力の弱いことがデメリットです。
つけ置きをする
バスタオルを用意した漂白剤入りのお湯につけて置いておきます。
十分に漂白剤が浸透するまで 、しばらくバスタオルを浸しましょう。
時間の目安は30分程度ですが、あまり長くつけ置きしすぎると繊維が傷んだり色落ちの原因になります。
ですから、つけ置きの時間は最長でも約2時間以内にしておくのがおすすめです。
十分に漂白剤が浸透したら、水でしっかりとすすぎます。
すすぎ残しが気になる場合は、すすいだ後さらに洗濯機で洗うのがおすすめです。
バスタオルのカビを落とす方法2:煮洗いをする
酸素系漂白剤のつけ置きでもカビが落ちなかった場合は、煮洗いを試してみてください。
煮洗いは、カビをより しっかりと除去する ことができる方法です。
以下では煮洗いの方法をご紹介します。
放置するだけのつけ置きに比べると、少々手間はかかりますが効果はつけ置きよりも高いです。
手強いカビは、煮洗いで一気にきれいにしてしまいましょう。
水を沸騰させる
バスタオルが入る大きさのお鍋に水を入れ、沸騰させます。
このとき、使うお鍋の素材に気をつけてください。
アルミ製のお鍋を使うと、煮洗いで使う漂白剤の影響でお鍋が変色してしまいます。
おすすめは、変色しにくい ホーロー製やステンレス製 のものです。
また、ポリエステルやマイクロファイバーなどの化学繊維は熱に弱いため、煮洗いには向きません。
化学繊維でできたバスタオルは、煮洗いを避けた方がいいでしょう。
酸素系漂白剤粉末と洗濯用洗剤を溶かす
沸騰したら火を弱め、お湯に酸素系漂白剤と洗濯用洗剤を溶かします。
酸素系漂白剤と洗濯用洗剤を併用 すると、より強い漂白効果が得られるでしょう。
カビはとても頑固でしつこい汚れです。
漂白効果を高めるためにも、ぜひ併用してみてください。
また、酸素系漂白剤を入れた際には、お湯が激しく泡立ちます。
吹きこぼれを防ぐために、様子を見ながら少しずつ入れるのがおすすめです。
洗濯物を入れて煮る
お鍋に洗濯物を入れ、弱火で10分程度煮ます。
この際、粉末の酸素系漂白剤がもこもこと泡立つため、加熱しすぎや吹きこぼれしやすくなるので十分注意してください。
また、漂白剤は 50℃から60℃程度でいちばん高い効果を発揮 します。
ですから、洗濯物を入れた後は沸騰させないよう、弱火で少し加熱するくらいがベストです。
冷めるまで放置する
約10分煮たら、お鍋の お湯が冷めるまで 置いておきます。
置いている間にも、時々菜箸などでお湯をかき混ぜてください。
冷めるまでの時間はだいたい3時間から4時間程度です。
やけどしないくらいの温度までお湯が冷めたら、バスタオルを取り出してよく水洗いします。
つけ置きの場合と同様に、すすぎ残しがないよう にしっかりと洗いましょう。
この際、洗濯機を利用するのもおすすめです。
バスタオルのカビを落とす方法3:重曹を使う
なるべくバスタオルを傷めたくない方や、漂白剤を使うことに抵抗がある方は、重曹を使ってみてください。
重曹は、漂白剤ほどの強い殺菌効果や漂白効果はありません。
しかし、食品にも使われる天然素材で 肌に優しいというメリット があります。
また、生地に与えるダメージも漂白剤に比べると小さいです。
赤ちゃんが使うタオルなどはこちらの方法がおすすめでしょう。
重曹を使う方法は、煮洗いとほぼ同じ方法になります。
お湯に重曹を加える
まず、お鍋でお湯を沸かします。
重曹は約30℃できれいに溶けますので、お湯が温まってきたら 大さじ2杯の重曹を入れましょう。
重曹が溶けたらバスタオルを入れ、約10分から20分煮ます。
このとき、菜箸などを使って時々かき混ぜてください。
煮た後はよくすすぐ
約10分煮たら火を止め、お湯が冷めるまで置いておきます。
お湯が冷めたら、すすぎ残しがないよう 水でよくすすいでください。
重曹のすすぎ残しがあると手触りがごわごわしてしまうことがあるので、しっかりとすすぎましょう。
漂白剤を使うときの注意点3つ
漂白剤は強力な漂白力を発揮する反面、使い方を間違えると失敗してしまうことがあります。
ここでは、漂白剤を上手に使うための注意点 を3つご紹介します。
このポイントをきちんと押さえれば、漂白剤のデメリットを受けることなくバスタオルのカビを落とせるでしょう。
以下の3つには十分注意してください。
漂白剤を使うときの注意点1:仕上げに柔軟剤を使う
漂白剤と高温のお湯を使うと、カビはきれいに落ちるもののバスタオルがゴワゴワしてしまいます。
そこで、漂白剤で洗った後は 仕上げに柔軟剤 を使うのがおすすめです。
柔軟剤を使うことでバスタオルのカビを落とし、さらにふわふわの手触りを取り戻すことができます。
漂白剤を使うときの注意点2:色落ちに気をつける
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べて漂白効果が穏やかです。
とはいえ、漂白剤という性質上、色落ちには十分気をつける 必要があります。
使用前には漂白剤を目立たない場所につけて様子を見てください。
また、つけ置きをする際に必要以上に 長く漂白剤に浸しておかない こともポイントです。
この点に注意すれば、色落ちを防ぐことができるでしょう。
漂白剤を使うときの注意点3:ゴム手袋を使用する
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べて手荒れの心配は少ないです。
しかし、それでも手荒れが全くしないとは限りません。
漂白剤を使用するときには、必ずゴム手袋をする ようにしましょう。
ゴム手袋をすれば、手荒れの心配はなくなります。
バスタオルのカビを防ぐ方法3選
ここまで、バスタオルのカビの原因や落とし方をご紹介してきました。
そんなバスタオルのカビは、日常生活でほんの少し気をつけるだけ で予防することができるのです。
そもそもカビが生えることがなければ、余計な手間をかける必要はなくなりますよね。
カビを防ぐポイントをさえ押さえておけば、カビを落とす手間も省けます。
ここでは、バスタオルのカビを防ぐ方法を3つご紹介しますので、ポイントに気をつけてカビを撃退しましょう!
バスタオルのカビを防ぐ方法1:すぐに洗濯をする
バスタオルを使った後、つい洗濯機に入れっぱなしにしてしまうこともありますよね。
しかし、洗濯槽の中には 見えないカビがついている ことがあるのです。
その洗濯機の中にバスタオルを入れっぱなしにしておくと、カビがバスタオルに付着して広がってしまいます。
バスタオルは 使ったら早めに洗濯して 干すようにしましょう。
バスタオルのカビを防ぐ方法2:バスタオルを放置しない
使ったタオルを洗わないで放置しておくと、カビの温床になってしまいます。
冒頭でご説明したように、カビは20℃から30℃程度の気温、高い湿度、皮脂などの栄養があればあっという間に増えます。
バスタオルを放置しておくことは、カビに最高の環境を提供しているといっても過言ではありません。
使ったバスタオルは、放置しないですぐに洗濯するようにしましょう。
バスタオルのカビを防ぐ方法3:洗濯槽の掃除をする
先ほどご紹介したように、洗濯槽の中にカビがついていることもあります。
そのため、洗濯槽はこまめに掃除 するようにしましょう。
洗濯槽の掃除は、市販の洗濯槽クリーナーを使えば簡単に行うことができます。
洗濯槽の高水位まで給水してクリーナーを入れ、しばらく置いてから標準コースで洗濯機を稼働させるだけです。
また、洗濯機によっては洗濯槽のクリーン機能がついていることもありますので、積極的に活用しましょう。
バスタオルのカビを落とす方法を知ろう!
タオルにカビが生えてしまったときは、すぐに捨てるのではなくカビを落としてみましょう。
この記事でご紹介したような、さまざまな方法を活用してください。
バスタオルのカビは、一度生えてしまうとなかなか落ちません。
ですので、日頃から対策をしっかり講じて、カビを生やさないようにすることも大切です。
そして、ポイントを押さえ注意点に気をつければ、バスタオルは再び使えるきれいな状態になるでしょう。