パラコードとは
パラコードとはパラシュートコードの略称でパラシュートと人とを繋ぐロープのことです。
非常に耐久性に優れており、軽く、また乾きやすいという利点があります。
素材によってその特性が大きく変わるので様々なものに利用できます。
このパラコードは、あらゆるシーンで活躍する万能アイテムです。
なにかと便利なこのパラコードがどのようなものなのか使い道や方法など早速紹介していきます。
パラコード素材の特徴
パラコードの素材は主にナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンです。
シーンにあった素材を選ぶことができるように、それぞれの利点、特徴を紹介します。
ぜひ、素材それぞれの特性を知った上で、パラコードを上手に活用してみましょう。
ナイロン
パラコードの素材の1つがナイロンです。
ナイロン製のパラコードの特長は強度があり伸縮性に優れている点です。
また、衝撃を吸収しやすいという利点があります。
水を含むと硬くなる性質があるため、雨に弱いという欠点があるのでアウトドアなどで使う時には向いていません。
ポリエステル
パラコードの素材にポリエステルが使われているものがあります。
ポリエステルの特徴は、水を吸収しにくいというのがあります。
そのため、雨だけでなく海水などにも強いのが特徴です。
伸縮性がない分、強度も強くアウトドアなどで利用するのに適した素材であるといえます。
アウトドアで使用する時は、ポリエステル素材のパラコードを選ぶとよいでしょう。
ポリプロピレン
パラコードの素材にはポリプロピレンが使用されているものもあります。
ポリプロピレンの特徴の1つに、軽量で水に浮きやすいというのがあります。
また、素材的にも値段が安いので安価に手にすることができます。
紫外線にも強い素材なので、直射日光を浴びるような野外での使用でも劣化しにくく安心して用いることができます。
パラコードの便利な使い道8選
パラコードという名前は知らなくても、商品を見るとよく知っているという人もいるでしょう。
素材を気にせずに使用していたパラコードですが、先ほども述べたように素材ごとに特徴があるので、シーンによって適した素材のパラコードを使うのがおすすめです。
ここでは、パラコードにはどのような使い道があるのかをまとめてみました。
今まで知らなかったパラコードの使い道を知ることができるかもしれません。
あらゆるシーンで幅広く活躍できるパラコードの使い道について、選りすぐって8つご紹介します。
パラコードの便利な使い道1:テントの補助ロープになる
パラコードの使い道の1つに、テントの補助ロープとして利用できるがあります。
キャンパーなら、すでに知っている人も多いでしょう。
パラコードの仕様方法としては、比較的広く知られている活用方法の1つです。
アウトドア向きのパラコードは丈夫で風や雨が降ってもびくともしません。
高い耐水性があるので、キャンパーにとって必須アイテムです。
パラコードを活用するとタープの高さを自由に変えることができ、新しいテントの形を楽しめます。
補助ロープですが、重要な役割を果たしてくれるのでキャンプの際は余分に持っていくことをおすすめします。
パラコードの便利な使い道2:ペグの目印になる
ペグとはテントやタープを地面に固定するために打ち込む釘のことなのですが、紛失してしまうということがよくあります。
その防止にパラコードが使えます。
ペグに引っ掛けて地面にさすことで目印の役割を果たしてくれ、場所が一目瞭然です。
悪天候の時や土の状態が悪い時もこのパラコードの目印があれば見失うこともありません。
耐水、耐熱性に優れているので雨に濡れても問題ないアイテムです。
パラコードの便利な使い道3:着火剤になる
パラコードは着火剤として使えるものもあります。
着火する際は必要な分だけ切り、中の赤い部分だけを使用してください。
中の素材まで活用できる万能なアイテムです。
ひも状で扱いやすいために、狙った場所に着火できるほか、防水機能も兼ね備えているので、キャンプに重宝します。
パラコードの便利な使い道4:保護カバーになる
アウトドアでのイベントの際、包丁やナイフなど鋭利なものをたくさん使用する時に、パラコードがあると便利です。
使い方は、刃の部分にパラコードを巻き付けるだけで危険性を軽減させることができ、道具を長持ちさせることができます。
刃に巻き付けても、パラコードそのものが、大変丈夫な構造のため切れることはありません。
パラコードの便利な使い道5:耐熱対策になる
パラコードは高温にも耐えることができるため、パラコードを炎天下で使用しても品質に問題を生じません。
ライターで炙っても耐えられる強度があるので、アウトドアの時は必需品です。
暑さ除けのすだれ、タープなどを括り付ける時にも利用できます。
パラコードの便利な使い道6:ストラップになる
続いての使い道はこれまで紹介してきたものとはひと味違い、パラコードのファッション性について紹介していきます。
パラコードをサコッシュや帽子のあご紐、携帯やサングラスの落下防止用ストラップとして利用する方法です。
自分で作る楽しさに加えて、カラーバリエーション豊富なためにおしゃれな作品を作ることができます。
蛍光色や夜道で光る蓄光タイプのパラコードがあるので、様々な種類のストラップを作ってみるとよいでしょう。
パラコードの便利な使い道7:防災グッズになる
先ほどから強調している通り、パラコードは非常に丈夫で耐久性抜群のため防災ブレスレットや災害時のロープなど、防災グッズとしても使用することができます。
パラコードを編み合わせることで強度が増し、そこにホイッスルなどを組み合わせることによって普段はアクセサリー感覚で、緊急時には防災グッズとしての役割を果たしてくれます。
またこのパラコードブレスレットをほどくと、緊急時のロープとしての役割も果たしてくれます。
比較的に編み方が簡単なため、ほどく際も手間がかかりません。
パラコードの便利な使い道8:靴紐に代用できる
靴を購入した際に、「靴紐がない」「気に入った靴紐に変えたい」と考えたことがある人におすすめなのが、パラコードです。
最近では機能だけでなくデザイン性の優れたパラコードが販売されているため、気に入ったデザインのパラコードを見つけることができるでしょう。
また登山時やアウトドアの際に靴紐が切れたなんて場面にもきちんと対応してくれます。
長さも自由に変えられるので異なるタイプの靴に合わせられるので、アウトドアにでる際はパラコードを持参するとよいでしょう。
知っておくと役立つパラコードの結び方5つ
これまでパラコードについての説明や使い道について詳しく見ていきましたが、続いてはパラコードの結び方5選を紹介していきます。
キャンプに行くと必ずロープを結ぶという機会があります。そこでしっかり結べなかったりピンと張ることが難しかったりした経験をしたことがある人もいるでしょう。
結び方を覚えておくと日常生活でも活用できて便利なライフハックです。
大活躍間違いなしの結び方についてみていきましょう。
パラコードの結び方1:本結び
別名スクエアーノットという結び方です。
これは靴紐を結ぶときに用いる結び方で、ちょうちょ結びのようにして結びます。
2つのパラコードを重なり合わせ、ちょうちょ結びの要領で結びます。
このとき2つのパラコードの重なり方に注意してください。
パラコードの結び方2:8の字結び
こちらの結び方は別名フィギュアーエイトと呼ばれる結び方です。
使用頻度が高く、ロープの端を留めることをはじめ、様々な使い道があります。
結び方ですが、まずロープで輪を作り、それを元ロープに回してループに戻ります。
そうすると結び目が八の字のようになり、丈夫な結び目が完成するので試してみてください。
パラコードの結び方3:引き解け結び
別名スリップノットと呼ばれる結び方です。
引き解け結びの使い道はおもに日常生活での紐をまとめる際にする結び方です。
いつものように紐をまとめるような結び方で簡単にできます。
シンプルな結わえ方だけに、ほどくのも簡単で、両端を引っ張るだけです。
パラコードの結び方4:ふた結び
これはハーフヒッチと呼ばれる結び方で、基本形として用いられます。
ロープの仮止めやほかの結び方の最後に、仕上げとして結ぶやり方でもあるので覚えておきと便利でしょう。
結び方は、まず仮止めしたい器具にロープを回します。
ロープの先をループの内側に回し、次は外側にもう一度回します。
強く引くとロープが締まり完成です。
パラコードの結び方5:もやい結び
もやい結びはボウラインノットと呼ばれ、漁師さんも使っているほど丈夫で重宝する結び方です。
キャンプなどアウトドアでの使い道が多く、木をロープで括りつけたり引っ掛ける際に用いられます。
テントのガイドロープとしても最適でしょう。
この結び方はまずループを作りますが、この時の重なりに注意してください。
次にロープの先をループの下から上に通し、元ロープを後ろに回しループの上から下へ戻し通します。
しっかり締め上げるとループの大きさが変わらずそのままになったら完成です。
パラコードを活用しよう!
これまでパラコードの概要や特性、便利な使い道や結び方について紹介していきました。
あらゆるシーンで大活躍するパラコードの魅力は計り知れないものです。
一口にロープという括りにされてしまいがちですが細さや長さ、素材の違いによって使い道は様々です。
ただの便利アイテムだけでなく防災やファッションアイテムとしても万能なパラコードを活用しない手はありません。
時代の変化とともにパラコードのデザインや性能は確実に上がってきているため、アウトドアはもちろん日常生活にも皆さんそれぞれの使い道で活用してみましょう。