押入れはカビが生えやすいから注意!
カビは真菌と呼ばれる微生物で、黒色、青色、白色など様々な種類のカビがいます。カビは20~30℃前後の温度、湿度80%以上、汚れや食品の栄養が揃うと無限に繁殖してしまいます。
押入れは長い時間扉を閉めていることが多く通気性が悪いです。そんな場所に大量の物を入れてしまうと、空気の通りがさらに悪くなってしまいカビが発生しやすくなります。
また、暑い時期は湿度も高くなり、服の汚れやホコリなどをエサにして、カビはどんどんと発生してしまうんです。
押入れにカビがはえる原因
押入れにカビがはえる原因は次の4つです。
- 換気不足
- 物を詰め込みすぎる
- 掃除をしない
- 温度と湿度
換気不足
押入れは物を取り出す以外にあまり扉を開けておくことはないですよね。換気をしないと空気が通らず湿気はぐんぐんと上がり、カビが発生してしまいます。
物を詰め込みすぎる
押入れはたっぷり収納ができる良い場所ですよね。ついつい物をたくさん詰め込みすぎてはいませんか?
物を詰め込みすぎると空気の通りは悪くなり、湿気や温度が上がってしまいカビが発生してしまいます。
押入れの壁面だけではなく、収納している物にまでカビがはえる恐れがあるので要注意です。
掃除をしない
カビは栄養源を見つけるとすぐに繁殖してしまいます。ホコリや服の汚れもカビにとっては大好物なエサになってしまうんです。
ホコリの中にはカビの胞子も沢山いるので、放置していると無限に繁殖してしまいます。また、服の汚れにもカビの大好きな栄養源は沢山ついています。
少しの汚れなら大丈夫・・・。その考えがカビを発生させる原因になってしまいます。
温度と湿度
カビは温度が20℃~30℃、湿度が高くてジメジメとした場所を好みます。梅雨から夏場にかけては特に危険な時期で、カビ達にとって絶好の繁殖時期になります。
押入れはその条件を作りやすい場所なので温度を下げ、湿気を取り除くことがとても重要なんです。
押入れにカビができたら最初にやるべき対策
押入れにカビができてしまったら、まず何をすれば良いか分からないですよね。まず最初に物を全て出して掃除を行いましょう。
ホコリはカビの原因になるので隅々まで綺麗にすることが大切です。扇風機を使えばカビの胞子もまき散らしてくれるので掃除がしやすくなります。
あとは換気をしっかりと行い、湿気を取り除きましょう。しっかりと空気を通したい場合は、押入れの扉を両側開けて換気をおこなうと良いでしょう。
押入れのカビに効果がある漂白剤の種類
漂白剤は沢山売られていますが、押入れのカビに効果のあるおすすめの漂白剤は次の2つです。
- カビホワイト カビ強力除去スプレー
- リムーブ ストレートタイプ
カビホワイト カビ強力除去スプレー
この商品はあらゆるカビに対応したスプレータイプの漂白剤で、頑固なカビも撃退してくれる優秀な商品です。壁紙(ビニールクロス)、壁はもちろん、浴室やコンクリートにも使用出来ます。
使い方は、カビがはえている部分に湿る程度にスプレーをかけて15分放置します。1回でカビがとれない場合は、この作業を3回繰り返して下さい。
あとは水拭きしてしっかりと乾燥させるだけです。使用する際は窓を開けて換気を行い、漂白剤がかからないようにマスク、ゴム手袋、ゴーグル等をして身を守りましょう。
リムーブ ストレートタイプ
この商品も頑固なカビを撃退するスプレータイプの漂白剤です。押入れ、天井、壁、浴室などに使用出来ます。
使い方はカビがはえている部分にスプレーをかけて15分放置します。少しのカビなら、スポンジを使って塗布する方法もあります。
あとは水拭きして乾燥させるだけです。色落ちする可能性があるので気になる方は、水で2~5倍希釈して使用し、何回かに分けて使用してみましょう。
使用する際は窓を開けて換気を行い、漂白剤がかからないようにマスク、ゴム手袋、ゴーグル等をして身を守りましょう。
押入れのカビを落とす手順
カビを落とす手順がイマイチわからない・・・。ここでは、カビを落とす正しい手順をご紹介しますね。
落とす手順は以下の通りです。
- マスクと手袋の着用
- 押入れから物を全て取り出す
- 乾拭き
- 水拭き
- 頑固なカビには漂白剤
- アルコール
- 乾燥
マスクと手袋の着用
カビは感染症、アレルギー、中毒などの健康被害をもたらす恐れがあります。目視で分かるカビが大量に発生している場合は、空気中に沢山カビが放出した胞子が浮いている可能性があります。
吸わないためにもマスクの着用は必須です。また、物をさわる際もカビがついている可能性があるのでゴム手袋をしておきましょう。
押入れから物を全て取り出す
壁や天井の他にも、物にもカビは付着している可能性があります。徹底的にカビを落としたい場合は物を全て取り出しましょう。
物が多すぎて困難な場合は、カビが発生している場所だけでも物を取り出して落としていきましょう。押入れから出した物は、洗濯できる物は洗濯機へ。
出来ないものは布や雑巾で軽く水拭きしましょう。一人では難しい場合は清掃業者に頼むのも良いですね。
乾拭き
まず最初はホコリや汚れを取るために乾拭きを行います。ポイントは優しく拭き取り、押入れ全体を拭きましょう。
時間短縮したい場合は掃除機を使うのもおすすめです。掃除機で吸い取れない所だけ乾拭きするのも良いですね。
水拭き
カビがはえた場所を水拭きしましょう。乾拭きをしっかりと行っていると水拭きがスムーズに行うことが出来ます。
水拭きだけで落ちないカビはマイペットなどの万能洗剤を使用してみましょう。
頑固なカビには漂白剤
水拭き、万能洗剤でもカビが落ちない場合は先ほど紹介した漂白剤を使用しましょう。必ず換気、マスク、ゴム手袋、ゴーグル等を忘れないで下さいね。酸素系の洗剤も混ぜないように注意しましょう。
アルコール
カビを落とし終わったら再発防止のため、アルコールで除菌を行いましょう。天井や目よりも高い位置にアルコールをスプレーするのは危険なので、布や雑巾などに吹きかけて使用しましょう。
乾燥
最後はしっかりと乾燥を行いましょう。押入れが濡れた状態では湿気がたまりやすくなってしまいます。
押入れが風通しの悪い場所だったら扇風機を使って乾燥すると良いですね。しっかりと水分を追い出して、カビを再発させないようにしましょうね。
押入れのカビを予防する方法
カビを発生させないために、今すぐできる予防法をご紹介しますね。
- 換気を行う
- 収納にゆとりを持たせる
- こまめな点検と掃除
- 布団や服はしっかりと乾かす
- 除湿アイテムを使う
- カビやすい物は上段へ
- 嫌な臭いは重曹
換気を行う
湿気を上げないため、押入れに空気を通して換気を行いましょう。目安は、週に1回、30分~1時間程で大丈夫です。
湿気の多い時期は、換気の行う回数を増やして下さいね。
収納にゆとりを持たせる
物の詰めすぎは通気の場所を減らしてしまい、湿気がたまりやすくなってしまいます。8割程度を目安に、壁と物に隙間を作りましょう。
場所をとる布団などは圧縮袋を使うと良いですね。
こまめな点検と掃除
季節によっては湿気の多い時期があります。たまにではなく、日頃の点検が大切ですね。また、ホコリや汚れはカビの原因になるのでしっかりと掃除を行いましょう。
布団や服はしっかりと乾かす
衣類や布団などは雨に濡れていなくても、汗などでけっこう湿っています。押入れにしまう時は、衣類は一晩干してから収納し、布団も自然乾燥と天日干しをしてから収納するようにしましょう。
除湿アイテムを使う
昔に比べて、今はたくさんのカビ防止対策グッズが売られています。その中でも湿気を取り除いてくれる除湿剤は置くタイプ、シートタイプ、かけるタイプ、天井にはるタイプなど様々な種類があります。
用途に合わせて選ぶと良いですね。また、湿気は床にたまりやすいので、除湿剤は床に近いところに置くと効果的です。
カビやすい物は上段へ
湿気は床にたまりやすいので、押入れの下段はカビがはえやすい場所なんです。布団や衣類などは上段に収納すると良いですね。
下段はカビにくいプラスチックの衣装ケースなどを入れましょう。その場合も隙間を作るために、スノコ下に敷くと良いですね。
木製のスノコは湿気やすいので、プラスチックの物がおすすめです。
嫌な臭いは重曹
押入れのカビ臭い嫌な臭いは、重曹を使うと臭いを取り除くことができます。空容器に重曹を入れて、口を開けたまま押入れに入れておきましょう。
吸湿効果もあるのでとても便利です。交換目安は1~3か月なので、容器に分かるように日付を記入しておきましょう。
頑固な押入れカビはクロスの張り替えで対応
頑張ってカビを取り除いたけど、黒カビなどは根を張りつけて頑固なので中々綺麗に取れません。どうしても綺麗にしたい場合はクロスを張り替えて一斉にカビを撃退しましょう。
張り替える場合は、下地塗布型防カビ剤、防カビのり、新しいクロスなどが必要になります。この作業は自分の手で行うのは難しいのでリフォーム業者に相談することをおすすめします。
また、賃貸のマンションの場合は必ず管理会社に確認を行いましょう。カビがはえる前に、自分の手で簡単にクロスをDIYすることも出来ちゃうんです。
両面テープを直接壁に貼ると、剥がす時に後が残ってしまいますが、先にマスキングテープを貼り、その上から両面テープを貼り、さらにその上にクロスを貼り付けると、綺麗に剥がすことが可能です。DIYしたクロスにもしカビがはえてしまったら、すぐに剥がして捨てましょう。
クロスは自分好みの物を選ぶのも良いですね。
カビ対策を紹介しているおすすめ本
カビを対策できる本も売られているんです。おすすめは「健康になりたければ家の掃除を変えなさい」です。
こちらの本は、病気と掃除のプロが、健康被害のあるホコリやカビを正しい掃除テクニックを紹介してくれています。他にも沢山の掃除方法を紹介してくれているのでおすすめの一冊です。
押入れカビを撃退して、綺麗な空間を作りましょう
カビは私たちに健康被害を及ぼす危険な存在です。健康な生活を送るため、カビを発生させない環境を作ることをこころがけましょう。
押入れは特に掃除を忘れがちなので、日々の点検と予防することが大切です。今回ご紹介した記事は、明日からすぐに始められるので是非試してみて下さいね。