カビの臭いを取りたいときのチェックポイント
カビ臭い!と感じたら真っ先にチェックしてほしいポイントはそれが洗える物か、洗えない物かです。カビを取るときは主に漂白剤やアルコール、オキシドールなどの薬品を付けてから水洗いするのが主流のやりかたです。そのため、水につけることができないものは当然カビの除去方法も違ってきます。
革製品などは薬品につけることで変色や、変形してしまうものもあるのでカビを取り除く方法も変わってきます。他にも、畳みやフローリング、クロスはほとんどの場合、丸洗いすることはできませんよね?これらの場所にカビが発生してしまった時は除去することはさらに難しくなってきます。
また、カビは汚れと違って表面だけに付くものではなく、根をはって奥の奥まで侵食していくのでどの程度奥まで根をはったのかチェックしてみるとカビ取りのときにらくちんですよ。
カビ臭いとはどういう状態か
カビ臭いと鼻がムズムズしてきて理由もなく体中がかゆくなったりしますよね。カビ臭さが少ししてくると掃除したり、洗濯をしたりとなにかしらの対処をとると思います。が、実はカビの臭いがした時点でカビはあなたが思っている以上に増えていたって知っていましたか?
カビの臭いがし始めた頃はカビの発生時期ではなく、カビが十分に増えて集まったころにカビ臭さが発生します。なので、目に見えないだけで部屋中にカビが大量に発生してしまっているのです。このころにはもう洗濯や軽い掃除程度では完全に臭いの原因であるカビを消すことはできない状態になっているのです。
カビ臭くなる原因
カビの臭いって腐ったフルーツとかブルーチーズ、絵の具の匂いなど人によって様々ですよね?それもそのはず。実はカビ自体には匂いがないって知っていましたか?
カビは無臭です。ではどうして私たちはカビ臭いと感じるのでしょうか?私たちがカビ臭いと感じていた臭いの原因はにおい菌によるものです。このにおい菌はカビが大量に集まったときに発生する菌です。
つまり、におい菌によるカビ臭さを感じた時には、とてつもない量のカビが発生していると考えてください。カビは人間の汗や皮脂、抜けた髪の毛の油などから発生し、そのカビからにおい菌は発生します。だから人によって感じるカビ臭さが違うんですね。
何度もきれいに洗濯したのにカビ臭さが取れない!なんてことありますよね。それは服に付いたにおい菌だけを取っているので、大元のカビを取り切れずまたにおい菌が付着してしまっているからです。
カビ臭いと感じたら、においがする物だけでなくなるべく周囲一帯を一緒に掃除するようにしてくださいね。
部屋や家具のカビの臭いを取る方法
では、部屋や家具のカビの臭いを取る方法を見ていきましょう。
- 浴槽オキシドール漬け
- 防カビくん煙剤
- 片栗粉パック
- エアコン内部掃除
- 漂白剤パック
- ワンポイントカビを除去
次にそれぞれの特徴を見ていきましょう。
カビの臭いを取る方法①:浴槽オキシドール漬け
赤カビが発生しやすく、乾いたカビ臭がしやすいお風呂場でもオキシドールを使えば簡単に綺麗にすることができます。やり方は簡単で、浴槽にお湯をためてイスや蓋を突っ込むだけ。
床などは栓をしてお湯をためてオキシ漬けしたり、キッチンペーパーにオキシドール液を染み込ませて使ってもOK
赤カビのぬるぬる感がなくなってキュキュッと気持ちのいい浴槽にすることができます。
オキシドールはホームセンターなど身近なところで手に入れることができて、お風呂以外でも洗面台やキッチンなどいろんな水回りのお掃除に使えるのでおすすめです。
カビの臭いを取る方法②:防カビくん煙剤
色々試したけどなかなか取れないしつこいカビ臭さには「防カビくん煙剤」がおすすめです。水を入れて待つだけと使い方もとっても簡単。使った後に洗い流す必要がないので忙しくてなかなか掃除ができない人でも気軽に使うことができます。
浴槽全体を除菌してくれるのでシャンプーボトルやおもちゃも置きっぱなしで除菌してくれます。それに、赤カビだけでなく目に見えないしつこい黒カビまで除去してくれるので大助かりです。
除菌だけではなく、防カビ効果もあっておすすめです。
カビの臭いを取る方法③:片栗粉パック
集中的にカビを取りたい!というときにおすすめなのが「片栗粉パック」です。作り方はキッチンハイターに適量の片栗粉を混ぜるだけと簡単に作ることができます。
キッチンハイターに片栗粉を混ぜることによってドロッとしたペースト状になるのでしつこいカビにしっかりと密着してじわじわとカビを取り除いてくれます。
片栗粉を使っているので洗い流すときは熱い熱湯ではなく、水に近いぬるま湯を使いようにしてくださいね。熱湯で洗い流すと片栗粉が固まって排水溝に詰まってしまうので注意してください。
カビの臭いを取る方法④:エアコン内部掃除
お部屋全体がカビ臭いと思ったらエアコンをキレイにしてみましょう。エアコンのフィルターは人間の汗や頭皮を吸い取るのでカビがとても発生しやすい場所になっています。
そんなカビが発生したフィルターを通って出てきた空気のせいでお部屋がカビ臭くなってしまいます。カビの入った空気を肺に送ってしまうと病気の原因にもなるので注意してください。
エアコンの掃除は大変そうに見えますが、実は意外と簡単にすることができます。主にカビの発生源となるフィルターは簡単に取り外しが可能で水洗いをすることができます。
中性洗剤を使ってごしごしするだけでOK。洗い終わった後はしっかりと乾かしてからもとに戻してください。水分があるとそこからカビが発生しやすくなるので注意です。
その他のゴミ取りなども水洗いすることができますし、そこまで汚れていないのであれば抗菌ウエットティッシュで服だけでも構いません。年に2回の衣替えシーズンにお掃除するのがベストのタイミングです。
カビの臭いを取る方法⑤:漂白剤パック
窓の冊子部分のゴムパッキンにはよく黒カビが発生してしまいますよね?窓を取り外して丸洗いするわけにはいかないのでお掃除がしづらい場所でもあります。
そんな冊子のゴムパッキンのお掃除に使えるのが「台所用塩素系漂白剤パック」です。作り方はとっても簡単で、台所用の塩素系漂白剤をキッチンペーパーに浸してカビが気になる所にパックするだけ。
20分ほど放置したら湿った布でさっと吹き上げればキレイに黒カビを取り除くことができます。窓がキレイだとお部屋全体もすっきりさっぱりとして見えて気持ちが良いですよね。
カビの臭いを取る方法⑥:ワンポイントカビを除去
ワンポイントでちょこっとカビが生えていると、そこから一気にカビが浸食してくるのでは?と気がかりで仕方ないですよね。そんな時におすすめなのが「カビトルデスPRO」です。
気になる所にこれを塗るだけ!ジェル状の液体がカビをしっかりとパックして取り除いてくれます。数分立ったらお湯で流して拭き取るだけ。さらなるカビの発生を防いでくれます。
これを何度か繰り返し塗り続けることでキレイさっぱりカビを取り除くことができます。お風呂だけでなく、いろんな水回りのカビ取りに使えるので気になるワンポイントカビが居たら使ってみてくださいね。
服についたカビの臭いを取る方法
衣替えシーズン、お気に入りの服にカビが生えているとショックですよね?けれど、しょうがないからとあきらめて捨ててしまうのはとてももったいないです!カビの種類をしっかりと理解して自分でカビを除去しちゃいましょう。
- 白カビ
- 黒カビ
白カビも黒カビもどちらともカビ臭さの原因になっています。それぞれの特徴と除去の仕方を詳しく見ていきましょう。
服に付いたカビの臭いを取る方法:白カビ
白カビは名前の通り白っぽく、中心がすこし青っぽくなっているカビのことをいいます。
白カビは比較的簡単に除去することができます。取り方は簡単で服に付いた白カビを払いとるだけ。軽い白カビなら叩いて払ったり、洋服用のブラシをかけるだけでキレイに取り除くことができます。
少ししつこい白カビでも水で薄めた少量の漂白剤でもみ洗いすることでおとすことができます。白カビは黒カビよりも原状復帰がしやすいので気づいたら早めの対処でキレイに元通り着れるようになります。
服に付いたカビの臭いを取る方法:黒カビ
こちらも名前の通り黒っぽい色のカビです。黒カビは白カビと違ってとっても頑固なので落とすのはかなりの重労働になってきます。
黒カビが発生しないように日ごろから服のお手入れは必要ですが、発生してしまったものは仕方がありません。頑張ってキレイにしていきましょう!
まずは50℃~60℃ほどの熱湯を用意してください。そこにハイターなどの強めの洗濯用洗剤とカビキラーを少量ずつ混ぜてカビの被害にあった服を入れて軽くもみ洗いし、数時間ほど漬け置きします。
一発で黒カビを取り除くことはできませんが、何度か繰り返しもみ洗いし、漬けることで黒カビを取り除くことができます。ただ、縮みや色落ちなどの服にダメージがかかってしまうことがあるので注意してくださいね。
カバンに染み付いたカビの臭いを取る方法
長く使っていないとバックにカビが付いてしまうことってありますよね?思い出のバックならなおさらショックです。
特に革のバックは保存状態によっては短期間でカビが発生してしまいます。今回は革のバックに付いてしまったカビの取り方についてご説明していきます。
革は繊細なので服などの布製品と違って洗剤を付けてごしごしと丸洗いするわけにはいきません。ですが安心してください。革に付いたカビは天日干しをすることで簡単に取ることができちゃいます。
意外なことにカビは日光の光に弱いので、カビの部分を丁寧に湿った布で優しく拭いて天日干しするだけで軽度のカビは除去することができます。といっても深く根をはってしまったカビは天日干しだけでは完全に除去することはできません。
天日干しでも完全にカビが取れなかった場合は、エタノールなどのアルコールを含ませた布で優しく叩き吹きをすることである程度のカビを取り除くことができます。エタノールは革の色落ちの原因にもなってしまうので、叩き拭きが終わった後はすぐに綺麗な湿った布で拭き取るようにしましょう。
そしたら後は天日干しあるのみ!この繰り返しで革バックに付いたカビはキレイに取り除くことができますよ。ちなみに布製のバッグでも同じように天日干しでカビを退治できるので試してみてくださいね。
カビを予防するとっておきの方法
では、カビを予防するとっておきの方法を見ていきましょう。
- 流し台の赤カビを防ぐ
- 和室の換気
- 掃除後にドライヤー
- オキシ漬け
次にそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
カビを予防する方法①:流し台の赤カビを防ぐ
流し台のゴミ受けってぬるぬるとした赤カビが出てきてしまいますよね?キレイにしてもキレイにしても出てくるそんな赤カビを防止してくれるのはアルミホイルです。
アルミホイルをくしゃっと丸めてゴミ受けにコロンと置いておくだけで赤カビを防止してくれちゃいます。週に2回ほど交換するだけでぬるぬるを防止してくれるならぜひ試してみたいですよね。
カビを予防する方法②:和室の換気
畳みにカビが発生してしまうと取り除くのはとっても大変です。最悪の場合、すべて取り換えなくてはならないときもあります。長く維持するためにも、畳を取って定期的に換気をするようにしましょう。マイナスドライバーを使えば意外と簡単に畳を剥ぐことができるんですよ。
剥いだ畳の下にはたくさんの埃やゴミがあるので換気ついでに掃除機をかけて床をキレイにしておくことで、カビの発生を防ぐことができます。剥いだ後の畳は壁などに立て掛けて十分に換気してから戻すようにしましょう。
カビを予防する方法③:掃除後にドライヤー
流し台などの水回りはとくにカビが発生しやすい場所です。皆さんも気を付けてお掃除をしていると思いますが、ひと手間加えるだけでもっとカビ予防をすることができます。
やり方はとてもシンプルです。いつも通り水回りをお掃除して水分を拭き取った後にドライヤーをかけるだけです。自然乾燥よりも早く、的確に乾燥をさせることができるので生乾きの時間を短くしてカビの発生を防いでくれます。
ドライヤーの風を当てることで、拭き取れきれなかった水分を乾燥させることができるため錆の防止にも繋がってきますよね。
カビを予防する方法④:オキシ漬け
オキシドールを溶かした温水に浸すことでカビを防止することができます。100均などで購入することができるシリコン栓で簡単に浴槽だけではなく、お風呂場の床も除菌することができます。
頻繁にオキシ漬けをするのは大変なので、月に1回ほどを目安にすればOK。付けた後はサッと軽くお湯ですすぐだけなので、手でごしごしする必要もありません。
おすすめのカビ取りグッズ
Instagramでも話題のオキシクリーン剤です。お風呂場やキッチン、洗面所、トイレといったあらゆる水回りのカビ取りに使うことができます。カビ取りだけでなく、カビ予防までしてくれる一石二鳥なアイテムです。
ぬるま湯に溶かして泡立てた後にスポンジを使って普段通りゴシゴシするだけ。数分放置して水で流せば鏡や蛇口などがピカピカになるので普段のお掃除でも大活躍してくれます。
除菌効果もあるので小さなお子さんが触れるようなおもちゃなども一緒に洗うことができます。
カビをキレイに取り除いて健康を守ろう
カビ取りはめんどうくさくて汚いイメージが多いかもしれませんが、最近ではいろんなカビ取りぐっつやカビ予防グッズが出てきているので一般の家庭でも簡単にカビ取りができるようになりましたよね。
カビは放っておくと肺などの病気を引き起こしてきますので家族のためにもしっかりと除去しておきたいですよね。今回ご紹介したものはほとんどが簡単に一日のうちにできてしまう方法のものばかりなので、ぜひ参考にしてカビを除去してください!