栄養管理士おすすめのたけのこのアク抜き方法
たけのこを保存するためには欠かせない工程であるアク抜き。
しかし、たけのこをアク抜きするには、手間と時間がかかるというイメージが強いですよね。
今回は栄養管理士のERIさんにおすすめのたけのこのアク抜き方法をお聞きしました。
タケノコのあく抜きは「米ぬか」を使用することが一般的ですが、米ぬかを取り除く作業が面倒な方や、時短で仕上げたい方は重曹を活用しましょう。
その場合は、たけのこを適度な大きさにカットし、1ℓのお湯に対して重曹を小さじ1入れたたっぷりの湯で、弱火で30~40分程度茹でましょう。
米ぬかの他に重曹でもアク抜きができ、さらに時短になりますのでこちらはおすすめです。
また、翌日に食べる分のたけのこは、鍋に入れた状態で水に漬けたまま蓋をして放置した状態で保存可能です。
鍋と蓋の間に菜箸を挟むことで沸騰後の噴きこぼれを防ぐことができ、噴きこぼれの後の片付けのことを考えると、菜箸の使い方も時短につながるポイントですね。
アク抜きしたたけのこをジップロックを使い簡単保存と保存期間
普段から食品を保存する機会が多い方は、食品を保存する際にジップロックを使って保存されているのではないでしょうか。
ジップロックは密封性に優れている上に、保存しているものが何なのか、中身が一目でわかる便利な保存アイテムですよね。
ジップロックは側面に、保存した日にちをマジックで書いておくこともできるので、保管期間の把握が必要な食品の保存にはピッタリなアイテムと言えます。
この便利なジップロックは、たけのこの保存にも使えます。
アク抜きをしたたけのこを保存したい場合も、他の食品と同様にジップロックを使うことで、たけのこを簡単に保存することができるのです。
ジップロックにたけのこを入れる前に、アク抜きをしたたけのこを、料理に使うときに使いやすいように切っておきましょう。
例えば、薄くスライスしたり、千切りにしたりして切っておくと良いでしょう。
たけのこの切り方は、どのような料理に使うかという用途を考えて切っておくと、いざたけのこを料理に使いたい場合に包丁いらずで、とても便利な上に時短にもなります。
ジップロックに入れ冷蔵庫に入れて保存したたけのこは、2~3日が保存期間となります。
ジップロックに水を入れて冷蔵庫で保管した場合の保存期間は、ジップロックの中の水を毎日取り換えた場合で1~2週間です。
栄養管理士ERIさんのたけのこの保存方法
タッパーに筍がかぶるまで水を入れて冷蔵庫で保管しましょう。
1日に1度は水を替えて、1週間程度で使い切ることが目安です。
たけのこは冷凍保存が可能
近ごろは食品を入れた袋を密封する機械を使って、家庭でも真空パックにすることができます。
よって、アク抜きをしたたけのこを真空パックにして、冷凍保存することも可能です。
しかし、完璧に保存するには、たけのこの水分をしっかりと拭き取っておき、真空引きもしっかりと行われている必要があります。
しっかりと水分を拭き取っておかなければ、家庭用の真空パック機の故障の原因となってしまうので注意が必要です。
真空パックにしたたけのは、約半年を目安に使いましょう。
また、真空パックから一度出したたけのこは、早めに使い切るようにしてください。
栄養管理士直伝のたけのこを冷凍保存するコツ
アク抜きしたたけのこを冷蔵保存するよりももう少し長く保存したい場合は、冷凍保存することがおすすめです。
たけのこを冷凍保存する場合も、冷蔵保存をする場合と同様にジップロックを使います。
アク抜きしたたけのこを冷凍保存するにはポイントがあります。
まずは、冷蔵保存する場合と同じように、たけのこを薄くスライスしたり、千切りにしたりと小さく切ります。
そして、ジップロックの中に入れる前にたけのこの水気をしっかりと拭き取っておくことが大切なポイントです。
水気をしっかり切るのには、霜が付きにくくするという理由があります。
さらに、たけのこをジップロックに入れた後にもポイントがあります。
それは、ジップロックの中の空気をしっかりと抜いておくことです。
ジップロックに入れたたけのこを冷凍保存した場合、おいしくいただくことのできる保存期間は、約1ヶ月となっています。
冷凍保存したからと言っても、冷凍庫の中でたけのこは次第に酸化していくため、風味や食感を損なわない1ヶ月をめどに使いおいしくいただきましょう。
たけのこを冷凍保存するときは砂糖を使えばシャキシャキ感キープ
「砂糖」をまぶして保存することにより、シャキシャキとした食感をキープしたまま保存することができます。目安は、たけのこ300gに対して砂糖大さじ1杯。
ジップロックに入れて、空気を抜いて冷凍しましょう。
栄養管理士ERIさんがおすすめするのは砂糖をまぶせた状態でたけのこを保存する方法です。
たけのこは食物繊維の宝庫と言われるほど繊維が豊富なため、冷凍保存をすると繊維の部分の食感が損なわれてしまいがち。
そこで、食感を損なわないために加えるのが保水力のある砂糖です。
たけのこをそのまま冷凍保存した場合、細胞が壊れて水分が抜けてしまいます。
しかし、保水力のある砂糖をたけのこにまぶしておくことで、たけのこの水分が抜けることを防げるのです。
砂糖をまぶすことで、たけのこの水分を保つことができ、たけのこのシャキシャキな食感を損なうことなく、おいしい状態をキープして冷凍保存することができるというわけです。
たけのこの保存には塩漬けもおすすめ
たけのこの保存には、塩漬けもおすすめです。
まず、アク抜きをしたたけのこ全体にまんべんなく塩をまぶします。
塩をまぶしたたけのこは、漬物樽やタッパーに入れて保存します。
塩漬けにして保存したたけのこを料理に使用する場合は、塩抜きをしましょう。
通常塩抜きは、呼び水と言われる薄い塩水につけて塩抜きをします。
もし真水で塩抜きをする場合は、鍋にたっぷりの水を入れて、そこに塩漬けしたたけのこを入れて沸騰させ、沸騰したら火を止めそのまま放置。
そして、鍋の水を変えて、もう一度沸騰させれば塩抜きができます。
塩漬けにして保存したたけのこの保存期間は、常温保存で約1年間です。
たけのこの保存には瓶詰めもおすすめ
アク抜きをしたたけのこを瓶詰めにして保存する方法もおすすめです。
たけのこを瓶に入れたら、蓋を緩くしめて鍋に入れ、瓶の肩の部分まで水を入れてから火にかけます。
沸騰してから30分煮て、一度瓶を取り出します。
取り出した瓶のふたをしっかりと締め直し鍋にもう一度入れ、今度は瓶全体が浸かるよう水を入れ沸騰させて30分煮ます。
鍋から取り出した瓶は逆さまにした状態で自然冷却させれば完成です。
瓶詰めにしたたけのこは、しっかりと殺菌され密封されている状態であれば1年ほど保存可能。
保存料を使用していないので、水が濁っていなくても1年を目途に食べるようにしましょう。
栄養管理士もおすすめするたけのこを干す保存方法
栄養管理士ERIさんにたけのこを干すことで保存しやすくなるのかをお聞きしました。
乾燥させて水分を飛ばすことで、保存期間を延ばすことができます。
その場合は、茹でたたけのこを薄くスライスし、天日干しをして乾燥させます。
この時に水分が残っていると、保存が効かなくなるのでしっかり乾燥させることがポイント!使う際は、表面の汚れを落として1日水に漬けて、柔らかくなるまで戻しましょう。
アク抜きをしたたけのこを干して乾燥させることで、保存しやすくなります。
たけのこは薄くスライスして、たけのこ同士が重なり合わないように並べて天日干ししましょう。
たけのこからしっかりと水分が抜けるまで、2~3日かけて乾燥させます。
乾燥させたたけのこは、密封できる容器に乾燥剤と一緒に入れて冷暗所で保管します。
ジップロックに入れて冷凍保存することもできます。
干したたけのこは、約1年間保存可能です。
干したたけのこを料理に使用する場合は、水に浸して1時間ほどおき、水洗いして使用します。
おすすめのアク抜きした保存食たけのこを美味しく料理するレシピ
- 乾燥筍からの支那竹 by KitchenGPさま
- ごま油香る簡単!たけのこの炊き込みごはん by あやkitchenさま
- 20分☆家庭で作れる王道*青椒肉絲 by CloveRキッチンさま
- さっぱりヘルシーもやしとニラと筍の甘酢煮 by 331ミミイさま
- たけのこグラタン by JK☆クックさま
乾燥筍からの支那竹 by KitchenGPさま
クックパッドで紹介されているKitchenGPさまの「乾燥筍からの支那竹」のレシピ。
たけのこを干して乾燥させてから保存したものを、水で戻してから料理されています。
料理のポイントは、水気がなくなるまで炒める際に、かき回し過ぎないことなのだとか。
あっさりとした食感の支那竹が完成します。
参考:乾燥筍からの支那竹
ごま油香る簡単!たけのこの炊き込みごはん by あやkitchenさま
クックパッドであやkitchenさまが紹介されている水煮したたけのこを使った「ごま油香る簡単!たけのこの炊き込みごはん」。
炊飯をする前にたけのこと他の具材をごま油で炒め味付けをすることで、ごま油の香りが味を引き立てる炊き込みご飯となります。
20分☆家庭で作れる王道*青椒肉絲 by CloveRキッチンさま
中華料理屋のご主人さまが家庭で作れるようにとアレンジしてくださったという「20分☆家庭で作れる王道*青椒肉絲」をクックパッドでご紹介されているのはCloveRキッチンさま。
千切りにした状態で保存しておいたたけのこを使用して作ることができます。
ボールの代わりにビニール袋を使うことで洗いものを減らすことができるのも、レシピのポイントです。
さっぱりヘルシーもやしとニラと筍の甘酢煮 by 331ミミイさま
たけのこともやし、ニラを使った簡単でお酢の酸味が効いたヘルシーな「さっぱりヘルシーもやしとニラと筍の甘酢煮」をクックパッドで紹介されている331ミミイさま。
あと一品欲しいときでもすぐに作れる手軽さが魅力的なレシピです。
たけのこグラタン by JK☆クックさま
JK☆クックさまがクックパッドで紹介されているたけのこを使ったレシピは「たけのこグラタン」。
焦げ目がついたチーズは、見た目にも食欲をそそります。
「たけのこグラタン」は、お子さま受けの良いたけのこ料理です。
参考:たけのこグラタン
栄養管理士おすすめのたけのこの日持ちレシピ
たけのこのシャキシャキ食感が楽しめますし、材料を入れて炊くだけなので、とても簡単に作ることができますよ!薄くスライス、大きくゴロゴロ、お好みでたけのこの切り方を変えると、食感に変化を出すこともできますよ。
おすすめの和食料理本
京都吉兆嵐山本店総料理長著書の春を感じられる食材、たけのこ、菜の花、えんどう豆、真鯛、かつお、あさりなど、25種類の食材を使い、食材の特性を見極めて美味しい家庭料理を紹介する料理本。
難しレシピはほとんどなく、見開きでレシピが見やすく掲載されています。
京都のクッキングスクールの講師陣が家庭で簡単につくれて、しかも本格的な味を追求した料理本。
春の食材を使ったレシピが、和食だけでなく、洋風、中華も合わせて200レシピも紹介されています。
電子書籍であるKindle版なので、いつでもどこでもレシピを調べたいときに手軽に調べることができます。
たけのこを上手に保存して長く楽しもう!
たけのこは、生のままでは保存することができない上に、処理をせずに放置しておくと鮮度が落ちてしまいさらに苦みが強くなってしまいます。
ぜひ、たけのこが手に入ったらすぐにこちらで紹介させていただいた長持ちさせるための保存方法を実践していただき、たけのこを美味しい状態で保存して長く楽しんでください!
管理栄養士として、特定保健指導や栄養カウンセリングの仕事に従事しています。
食事を見直して、主人の体重-6kg達成!
そして、自身も便秘や肌荒れを改善することができました。この経験を活かして、食事でダイエットをしたい方や、体質改善をしたい方のお力になれるような情報をお届けします!
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