月見団子は関西や名古屋など地域でレシピが違う
日本人なら誰でも知っているお月見団子ですが、お月見団子と聞いて見た目や味などどのようなものを想像されたでしょうか?
一口にお月見団子と言っても、そのスタイルやレシピは地域によって様々。
歴史ある、とっても奥の深いお団子なのです。
関東では、団子粉で作った丸い形状のお団子をピラミッド型に積み上げたスタイルが主流ですが、関西のお月見団子は細長い形状に餡を巻き付けたレシピが一般的。
これは「芋名月」(旧暦の8月15日)にお供えする、里芋の子の小芋を皮つきのまま蒸したお料理である「衣被(きぬかつぎ)」のレシピを著したものと言われています。
また、名古屋では白、ピンク、茶色の3色で里芋の形に似せて丸めたものがよく見られ、四国地方には串団子に餡を巻くというレシピもあります。
簡単に作れる月見団子のレシピ
月見団子はだんご粉を使ったレシピがとってもおすすめ。
シンプルな材料で簡単に作ることができます。
基本のレシピをしっかり押さえておいしいお団子を作ってみましょう。
材料は4人分でだんご粉200g、水140g。
まずだんご粉に分量の水を加え、耳たぶほどの硬さに調節します。
等分して親指ほどの大きさに丸めたら、沸騰したたっぷりのお湯に投入。
浮き上がってきてからさらに2~3分茹で、氷水にとって冷まします。
冷めたら水気をきって出来上がりです。
とっても簡単ですね。
お豆腐入り!月見団子のレシピ
ヘルシー食材の豆腐入り、体にもおいしいレシピをご紹介します。
材料は15個分で、白玉粉100gに対して絹ごし豆腐100g。
作り方はだんご粉のレシピ同様とってもシンプルです。
白玉粉に豆腐を加えて混ぜ合わせ、耳たぶほどの硬さのひとまとめにしましょう。
等分して丸めたら中央を少しだけくぼませ、沸騰したお湯の中へ。
団子が浮き上がってからさらに1分ほど茹で、氷水に取り出します。
冷めたら水気をしっかりきって出来上がり。
あんこやきな粉、みたらしあん等、お好みの味付けで召し上がれ。
材料も作り方もとってもシンプルで簡単なので、子供のおやつレシピにもぴったりですよ。
子供に人気のみたらし月見団子レシピ
甘くてしょっぱいみたらしあんは、子供たちには大人気。
団子によく絡めて食べるとおいしいですよね。
そんなおやつにぴったりのみたらし月見団子のレシピはこちら。
(団子のレシピは前項目の豆腐入り月見団子、簡単に作れる月見団子のレシピを参考にしてください。)
みたらしあんレシピの材料は、しょう油大さじ3、みりん大さじ5、砂糖(和三盆糖がおすすめ)大さじ5、片栗粉大さじ1、水100㎖を用意。
材料全てを鍋に入れ、弱火で火にかけます。
砂糖と醤油が焦げ付きやすいので、木べらでよく混ぜながら火を通していきましょう。
だんだんととろみがついてきて沸騰したら、好みの硬さになるまで適度に加熱して出来上がり。
冷めると熱々の時よりも多少硬くなるので、好みよりもちょっぴり緩めがおすすめです。
硬すぎたときは水で、緩すぎたときは水溶き片栗粉で調節してくださいね。
甘じょっぱい味付けが後引くおいしさです。
月見団子のアレンジレシピ5選
基本的な月見団子のレシピも分かったところで、アレンジレシピを5つピックアップ。
おしゃれな見た目のものや斬新なアイデアレシピ等、とっても楽しいですよ。
- かぼちゃ餡添え月見団子
- 黒ゴマを閉じ込めた月見団子
- 里芋入り月見団子のきな粉がけ
- 紫芋粉&抹茶で3色月見団子
- かぼちゃ入りの黄色い月見団子
かぼちゃ餡添え月見団子
月見団子の味付けアレンジでかぼちゃ餡を作るレシピです。
材料はかぼちゃ100g、砂糖30g、塩ひとつまみ。
かぼちゃは皮をむいて小さ目にカットし、軽く水で濡らして耐熱容器に入れラップをふんわりとかけたら、600wのレンジで3分加熱します。
柔らかくなったら滑らかになるまで潰し、砂糖と塩で味付け。
出来上がった餡を月見団子に添えてどうぞ。
黒ゴマを閉じ込めた月見団子
月見団子の中に黒ゴマの餡を閉じ込めた斬新なアイデアレシピ。
とってもおいしいですよ。
月見団子は前項目のレシピで茹でる前まで作っておきます。
黒ゴマ餡の材料は、黒ゴマペースト大さじ1、砂糖大さじ1、しょう油小さじ1/2を用意。
黒ゴマ餡は、材料を混ぜ合わせるだけでOK。
その餡を茹でる前の月見団子の生地で包み込むように丸めたら、レシピ通りに茹で上げて完成です。
噛んだ瞬間にゴマの香りが口いっぱいに広がります。
里芋入り月見団子のきな粉がけ
一風変わったレシピがこちらの里芋いりの月見団子。
里芋を加えることで通常よりもふんわりと柔らかく仕上がりますよ。
材料は白玉粉80~100g、絹ごし豆腐60g、里芋40g、甜菜糖20g、味付け用できな粉適量、塩砂糖少々。
里芋は蒸してから皮をむきよく潰しておきます。
そこに甜菜糖と豆腐を潰しながら加えよく混ぜたら、白玉粉も加えてダマが無くなるまでしっかりと混ぜていきましょう。
ペーストより形がしっかりして硬く、耳たぶよりは大分やわらかめの生地になります。
ここで味付け用のきな粉をバットに用意しておきましょう。
こうしておくとこの後がスムーズになります。
団子の生地を耐熱容器に入れてラップをふんわりかけたら600wのレンジで1分加熱、取り出してゴムベラでよく練り、さらに1分加熱。
生地を先ほど用意しておいたバットに取り出したら、上からもきな粉をまぶして冷ましていきます。
触れるくらいに冷めたら等分して丸め、きな粉をまぶしながら盛り付けて完成です。
紫芋粉&抹茶で3色月見団子
カラフルな月見団子にすれば、見た目のコントラストがキレイな一品に。
レシピも簡単なものなのでとってもおすすめですよ。
材料は、上新粉150g、白玉粉150g、ぬるま湯270㏄、紫芋粉2g、抹茶2g。
作り方は、上新粉と白玉粉50gずつに3等分しプレーン、紫芋粉入り、抹茶入りの3種類の粉にし、お湯も3等分して加えたら後は基本のレシピ通りでOK。
カラフルに重ねてピラミッド型にしても良し、串に刺して3色団子にしても可愛いですよ。
かぼちゃ入り黄色月見団子
黄色の月見団子は、まあるいフォルムが満月お月様のよう。
可愛い見た目で、ほんのり甘いかぼちゃ味なら子供も喜ぶこと間違いなしです。
材料は至ってシンプルに、白玉粉100gに対してかぼちゃペースト(レンジで加熱したかぼちゃをマッシュしたもの)50g、水80㎖前後と3つのみ。
作り方は、白玉粉にかぼちゃペーストを入れて混ぜ、そこに水を少しずつ加えて耳たぶの硬さに調節していきます。
等分して丸めたら、基本の茹で工程で出来上がり。
黒蜜とコーヒーフレッシュでスイーツ風に楽しんだり、豚汁の浮き実にしても鮮やかで良し。
アレンジレシピが広がる月見団子です。
おすすめの月見団子のレシピ本
1年の行事を、食事を通して子供と楽しみたい、そんな思いが叶うレシピ本です。
月見団子はもちろん、1年の行事食が勉強できる便利アイテム。
季節ならではのイベントの強力な助っ人になってくれますよ。
子供と一緒に、というコンセプトなので、レシピの内容も子供が楽しめるようなものになっています。
月見団子は十人十色、自分オリジナルを追及して
こうして見てみると、地域によっての違いはもちろんのこと、アレンジレシピも沢山あることがわかりますね。
どレシピもとっても魅力的ですが、家族のニーズにこたえるものであったり、自分好みや新しいアレンジを追及してみるのもきっと楽しいはず。
好きなものを組み合わせたり、かわいいデザインを取り入れてみたり…季節行事の新しい楽しみ方を発見してみてくださいね。