土鍋は鍋料理以外にも使える万能アイテム!
寒い冬の定番の料理といえば鍋料理。具材を用意して煮込むだけで野菜も肉も摂れる料理として人気ですね。
このとき何気なく使っている土鍋は、煮る以外にも焼いたり蒸したりなど、様々な調理に使える万能アイテムです。
土鍋の良さは知っているけど、詳しいレシピがわからない、火加減が普通の鍋とは異なるのでは?など、わからないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、煮るだけではない土鍋の活用方法とおいしいレシピを紹介します。
土鍋に向いている料理
土鍋には遠赤外線効果があり、素材の中から火が通るため、具材がふっくらした食感に仕上がります。
煮物の定番である根菜だけでなく、肉や魚にも向いています。
また、土鍋で調理すると、食材にゆっくりと熱が通るため食品の組織を壊すことがありません。
そのため、おいしさだけでなく栄養も閉じ込めることができるのです。
調味料を加えても金属反応が起こらないので、少量の調味料で素材の味が引き出せます。
これらの特徴を備えた土鍋使いこなせば、ヘルシーでおいしい料理のレパートリーが増えますよ。
それでは、具体的にどんな料理のレシピがあるのでしょうか。
土鍋の機能を最大限まで使い尽くすレシピをご紹介します。
土鍋ごはんのおすすめレシピ
土鍋で炊いたご飯は、ふっくら別格の味わいです。
水に浸しておくことや火加減、蒸らし時間などに気をつければ誰でも土鍋でおいしいご飯が炊けます。
加熱時間を延ばすと底から焦げてくるので要注意ですが、多少のおこげは土鍋ごはんの醍醐味。
土鍋で炊いた風味豊かなのお米の味を楽しめるレシピをご紹介します。
水加減が重要なので、分量を詳しく記載しています。
- 雑穀と黒豆ご飯
- 鯛めし
- ごぼうと豚肉のおこわ
- 中華がゆ
- しいたけと梅の玄米炊き込みご飯
土鍋ご飯レシピ①雑穀と黒豆ご飯
黒豆と雑穀の素朴な味わいがおいしいご飯のレシピです。
黒豆は洗って40分ほど水に浸し、ざるに上げて15分置きます。
米は研いで10分水に浸し、ざるに上げて15分置きます。
もちきびは目の細かいざるに入れて水に通します。
土鍋に米と黒豆、水、サラダ油を入れてひと混ぜし、蓋をして強火にかけます。
湯気が盛んに出はじめたら弱火にし、きびもちを加えます。
底からぐるっとかき混ぜ、蓋をして12分ほど弱火で炊きます。
目安は、沸騰して鍋のふちにあふれた水が引くくらいまでです。
火を止めて10分蒸らして完成です。
材料 | 分量 |
---|---|
米 | 2カップ |
黒豆 | 1/2カップ |
もちきび | 大さじ2 |
水 | 2+1/2カップ |
サラダ油 | 大さじ2 |
土鍋ご飯レシピ②鯛めし
だし汁で炊くご飯のレシピです。
素材の味を邪魔しない土鍋で炊くからこそ、上品なおいしさの鯛めしができます。
米を研いで10分ほど水に浸し、ざるに上げて15分置きます。
鯛を好みの大きさに切り、軽く塩をふっておきます。
この時、鯛の皮を軽くあぶっておくと香ばしさがアップ(もちろんそのまま入れてもでもおいしくいただけます)。
鍋に米とだし汁、酒、しょうゆを入れ、蓋をして強火にかけます。
湯気が盛んに出はじめたら弱火にし、鯛を並べます。
再び蓋をして、弱火で10分炊きます。
火を止めて15分蒸らし、好みの薬味を散らして完成。
材料 | 分量 |
---|---|
米 | 2カップ |
鯛(皮付きのさく) | 150g |
だし汁 | 1+3/4カップ |
酒 | 1/4カップ |
醤油 | 大さじ2 |
薬味(三つ葉や小ねぎなど) | 適量 |
土鍋ご飯レシピ③豚肉とごぼうの炊き込みおこわ
もっちもちの食感がおいしい、炊き込みご飯風おこわのレシピです。
もち米と白米を合わせてとぎ、昆布と水(400ml)を入れた土鍋に入れて一時間おきます。
酒・塩・しょうゆ(B)を水とあわせて240mlになるように調整し、1に加えてよく混ぜます。
豚肉は1cm幅に切り、しょうゆと酒で下味をつけておきます。
ごぼうは皮をとって薄い小口切りに、人参・うすあげ・しいたけは2cm長さのせん切りにし、酒・砂糖・しょうゆ(C)で味をつけながら炒めます。
土鍋に炒めた具材を入れて蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火で10分加熱します。
火を止めて10分蒸らして上下をよく混ぜて完成。
材料 | 分量 |
---|---|
もち米 | 190g |
白米 | 380g |
出汁昆布(5×7cm) | 1枚 |
豚うすぎりもも肉 | 200g |
ごぼう | 50g |
人参 | 70g |
うすあげ | 1枚 |
しいたけ | 3枚 |
(A)しょうゆ・酒 | 各小さじ1 |
(B)酒 | 大さじ1 |
(B)塩 | 小さじ1/3 |
(B)しょうゆ | 大さじ2 |
(C)酒 | 大さじ1 |
(C)砂糖 | 小さじ1 |
(C)しょうゆ | 大さじ2 |
土鍋ご飯レシピ④中華風おかゆ
素朴なおかゆだからこそ、お米の味を最大限に引き出したいですよね。
シンプルでありながら味にこだわったレシピです。土鍋の実力の見せどころです。
干し貝柱は1カップの水に浸してほぐしてきます。
米はさっと洗い、ざるに上げてごま油をまぶし、15分ほど置きます。
土鍋(深めのものがおすすめ!)に米、干し貝柱とそのもどし汁、水を合わせ、蓋をして中火にかけます。
常に鍋の中で対流が起こっている状態を保ちながら、20分から30分加熱します。
対流の中で米同士がぶつかり合い、花が咲くように割れてきます。
お好みの具材をトッピングして完成です。
トッピングとしておすすめなのはピータンやパクチーです。
材料 | 分量 |
---|---|
米 | 1カップ |
ごま油 | 大さじ1 |
干し貝柱 | 2個 |
水 | 1ℓ |
お好みのトッピング | 適量 |
土鍋ご飯レシピ⑤しいたけと梅の玄米炊き込みご飯
噛めば噛むほど甘くなる玄米を土鍋でもっとおいしくいただけるレシピです。
発芽玄米をよく研ぎ、1時間水に浸した後、ざるに上げて15分置きます。
白米は研いで10分水に浸した後ざるに上げ、玄米と同様15分置きます。
干ししいたけはじくを取り、みじん切りに、梅干しも種を取り除いて、果肉をたたきます。
水、酒、ごま油を鍋に入れ、そこに米と具材を入れます。
蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火にし、底のほうからぐるりと大きく混ぜます。
蓋をして12分ほど蒸らすと鍋のふちの水分が引いてくるので、火を止めて10分間蒸らします。
材料 | 分量 |
---|---|
発芽玄米 | 1+1/2カップ |
白米 | 1/2カップ |
干ししいたけ | 4個 |
梅干し | 1個 |
水 | 2カップ強 |
酒 | 大さじ2 |
ごま油 | 大さじ1 |
土鍋でつくる肉料理のおすすめレシピ
どんな食材でも柔らかくしっかりと火を通してくれる土鍋は肉を調理するときにも大活躍。
遠赤外線効果でじっくり火が通るので、食材組織を破壊せず、栄養もそのまま閉じ込めることができるのです。
分量はすべて、食べたいものを食べたい分だけ。
土鍋一つでできる簡単レシピをご紹介します。
- ソーセージとキャベツの土鍋焼き
- プルコギ風オイル焼き
- 豚肉と白菜の重ね蒸し
- ジャンボシュウマイ
- ローストビーフ
土鍋の肉料理レシピ①ソーセージとキャベツの土鍋焼き
土鍋で焼いたジューシーなソーセージが楽しめるレシピです。
食べ応えのあるフランクフルトソーセージを焼き、くし型に切ったキャベツを投入。
キャベツの断面にバターを乗せ、蓋をして中火で焼きます。
途中でキャベツやソーセージをひっくり返しましょう。
味付けはマスタードをベースに好みでタイムなどのハーブを混ぜて作ります。
キャベツはシンプルに塩でいただくのが美味!
メープルシロップをかけ、香りが立つまで焼くと、また違ったおいしさが楽しめます。
土鍋の肉料理レシピ②プルコギ風オイル焼き
土鍋で焼き肉!香ばしいごま油の香りが食欲をそそるレシピです。
土鍋で焼いた牛肉はとてもジューシーです。
具材を焼く前に、土鍋を中火で温めておきます。
ごま油を薄く敷いて、にんにく、ごま油、塩コショウで味をつけた牛肉を好みの焼き加減に焼きます。
一緒に焼く野菜は、ししとうやたまねぎなど、焼き肉の定番のお野菜でOK。
大根おろしや、カボスなどを絞ったしょうゆでいただくとさわやかです。
生の葉野菜にくるんでもおいしくいただけます。
土鍋の肉料理レシピ③豚肉と白菜の重ね蒸し
「ミルフィーユ鍋」と名付けられ、一世を風靡した料理。
土鍋に入れられる鉢を使うレシピをご紹介します。
しょうゆ、酒、こしょうに漬け込み、味をつけた豚肉を白菜の葉の間に挟んでいきます。
ニラやれんこんなど好みのものを挟んでOK。
鉢からはみ出さないよう、高さに気をつけながら盛り付けていきます。
鉢を土鍋に入れ、鉢の1/3くらいの高さまで水を注ぎます。
蓋をして、中火で20分蒸します。
すぐに蓋は外さす、余熱でふっくら仕上げましょう。
柚子果汁やポン酢などでさっぱりいただきます。
土鍋の肉料理レシピ④ジャンボシュウマイ
見た目のインパクトも抜群のシュウマイ。
包む手間がかからないので時短にもなります。
まずはシュウマイの種をつくります。
豚ひき肉、にんにく、しょうが、しょうゆ、塩、こしょう小えびをまぜます。(黒くわいの水煮を加えるとさらに本格的になりますが、なくても可。)
混ぜたら、大きなボール状にまとめます。
土鍋に紹興酒と水を入れます。
分量は蒸し板の3センチ下までです。
蒸し板をセットし、ズッキーニの薄切りとパプリカの細切りを敷き詰めます。
その上にシュウマイのたねをかたまりのままのせ、半球状に整えます。
上から5ミリ幅に切ったシュウマイの皮を、たねを覆うようにまんべんなく散らします。
蓋をして中火にかけます。
湯気が上がって15分蒸し、火の通りぐらいをチェック。
透明な肉汁が出れば食べごろですが、肉汁がピンク色の場合はもう少し熱を加える必要があります。
その場合は、火を切って余熱で10分ほどあたためます。
下に余った蒸し汁にはお肉のうまみがギュッと詰まっています。
しめのラーメンや雑炊を作って、最後までおいしくいただきましょう。
土鍋の肉料理レシピ⑤ローストビーフ
土鍋の蓄熱の機能を最大限に生かしたレシピです。
しっとりやわらかなローストビーフに仕上がります。
酒、しょうゆ、みりん、酢、鷹の爪、ローリエを煮込み、漬けだれを作ります。
塩とこしょうをふって味をつけた牛肉をフライパンで焼きます。表面に焼き色がつけばOK。
ジップロックに漬けだれと肉を入れ、しっかり口を閉めます。
土鍋でお湯を沸かし、そこにジップロックに入った肉を投入。
じっくり余熱で火を通していきます。
一時間ほどしたら湯から出し、ジップロックに入れたまま寝かせて味をしみこませます。
土鍋で作る野菜料理のおすすめレシピ
土鍋で調理すると、固い根菜でも比較的早く火が通るので時短にもなります。
煮崩れすることも少なく、焦げつく心配も少ないので見栄えの良い料理を作ることができます。
また、じっくり熱がとおるため、素材の旨味をぎゅっと凝縮し、野菜の甘味を引き出すことができます。
この野菜ってこんなにおいしかったの?と、食材の新しい一面に出会えるかもしれません。
たっぷりとおいしい野菜を食べられるレシピをご紹介します。
- きのこと豆腐の蒸し鍋
- まるごと玉ねぎスープ
- ポトフ
- バーニャカウダ
- はまぐりとトマトのサラダ鍋
土鍋の野菜料理レシピ①きのこと豆腐の蒸し鍋
身近な素材が驚くほどおいしく。
三種のきのこを使ったヘルシーなレシピです。
水切りをした豆腐、湯通しした油揚げを一口大に切ります。
生しいたけはじくをとり、食べやすい大きさに切ります。
しめじやえのきも根元を落とし、手でほぐします。
これらの具材を鍋に入る鉢に入れ、ざっくりと混ぜておきます。
水と酒を合わせ、醤油、みりん、塩で味付けし、片栗粉でとろみをつけたたれを、具材の入った鉢に注ぎます。
土鍋に鉢を入れ、鉢の1/3の高さまで水を張り、蓋をして中火にかけます。
蒸気が上がってから5分ほど蒸して完成。
お好みで万能ねぎや一味とうがらしをふっても◎。
土鍋の野菜料理レシピ②まるごと玉ねぎスープ
シンプルだからこそ土鍋で調理することで玉ねぎ本来の甘さを引き出すことができます。
甘い新玉ねぎがおいしい季節にぴったりのレシピです。
皮を向いて、根元に十字に切込みを入れたたまねぎを土鍋に並べます。
このとき、味がよく沁みるように切ってあるほうを下向きに。
水、コンソメスープの素、塩、ローリエを入れ火にかけます。
蓋をして約30分、玉ねぎがやわらかくなるまで煮込みます。
土鍋の野菜料理レシピ③ポトフ
野菜をたくさん食べようと思ったらポトフがおすすめです。
作り方もいたってシンプル。
好みの野菜を食べたい分だけ用意します(かぶやにんじん、じゃがいも、ブロッコリー、キャベツなど)。
土鍋に白ワインと水を入れ、沸騰させてアルコールを飛ばします。
コンソメと塩で味をつけ、そこに具材をすべて投入し、煮込みます。
具材が柔らかくなったら完成です。
土鍋の野菜料理レシピ④バーニャカウダ
バーニャカウダのソースも土鍋で作るといつまでもほかほか。
土鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて香りが立つまで炒めます。
アンチョビを加えてさらに炒め、白ワインを混ぜ、生クリームを加えて軽く煮詰めます。
塩とこしょうで味を調えて完成です。
アスパラやセロリなど、好みの野菜をつけていただきます。
なべ底に残ったソースはバケットにつけて食べるととても美味。
土鍋の野菜料理レシピ⑤はまぐりとトマトのサラダ鍋
トマトやレタスなど生で食べることが多い食材を土鍋で調理する、一風変わったレシピです。
レタスの新たなおいしさに出会えます。
砂抜きをしたはまぐりと一口大に切ったトマト、食べやすい大きさにちぎったレタスを用意。
土鍋に水と白ワインを合わせて煮立て、アンチョビ、塩、こしょうで味をつけます。
そこへはまぐりを入れ、酒蒸しのような状態にします。
レタスやトマトは食べる直前に入れて、さっと煮る程度で。
お好みでパクチーを加えてもおいしいです。
薬味にはレモン、や豆板醤がよく合います。
土鍋で作る土鍋スイーツのおすすめレシピ
土鍋は料理だけでなくお菓子作りにも使えます。
せっかく土鍋で作るなら、土鍋の大きさや蓄熱機能を生かしたスイーツを作りたいですよね。
土鍋だからこそおいしく作れるスイーツのレシピをご紹介します。
- 王道!土鍋プリン
- まるごと焼きりんご
- チョコバナナケーキ
土鍋スイーツレシピ①王道!土鍋プリン
とろとろプリンを作るには、プリン液をゆっくりゆっくりあたためていくことが肝心。
電子レンジやオーブンだと微妙な調節が難しいですが、土鍋はこの「ゆっくり、ゆっくり」が得意な調理器具なのです。
砂糖と牛乳をあたためます。
砂糖が溶けて、ちょっと熱めのお風呂くらいの温度になっていればOKです。
これを溶いたたまごに加え、泡立たないように混ぜ合わせます。
混ぜたプリン液を茶こしなどでこしながら土鍋に注ぎ入れ、土鍋の底に火がうっすらあたるくらいのごく弱火で加熱します。
ときどきふたを開けて、固まり具合をチェック。
固まったら蓋をして10分ほど蒸らして完成です。
土鍋のスイーツレシピ②まるごと焼きりんご
オーブンで焼くのと違って焼き色がつかないので、真っ赤なりんごの見た目も楽しめます。
皮ごと調理するのでしっかり洗いましょう。
加熱しておいしい品種である「紅玉」でつくるのがおすすめです。
よく洗ったりんごのヘタ周辺にナイフをぐるりと入れ、スプーンでヘタと種を掘り出します。
そこにバターとグラニュー糖を層のように詰め込みます。
りんごをアルミホイルで半分包みます。
土鍋に網などを引き、りんごを入れたら蓋をします。
弱めの中火に30~60分かけます。
串が通るくらい柔らかくなるまで加熱して、とろとろになったところをいただきます。
シナモンを振りかけてもおいしいです。
土鍋のスイーツレシピ③チョコバナナケーキ
バナナの素朴な甘さで仕上げる家庭的なスイーツのレシピです。
溶きたまごと砂糖をよく混ぜ、そこにふるった小麦粉・アーモンドプードルを加えてさっくりと混ぜます。
バナナは2本を潰し、1本はトッピング用に輪切りにしておきましょう。
板チョコは細かく砕きます。
土鍋にバターを入れて中火にかけ、加熱します。
細かい泡が立ち始めたら火を止め、余熱で茶色く色づくまで焦がします。
潰したバナナを投入し、さっくり混ぜます。
ここに生地と砕いたチョコレートを流し込み、全体が均一になるように簡単に混ぜます。
このとき、生地を練りすぎないように注意してください。
表面を均し、トッピング用のバナナを飾ります。
土鍋をオーブンに入れて加熱。
目安は200℃で30分です(ご使用の調理器具によって時間は変化します)。
材料 | 分量 |
---|---|
卵 | 2個 |
砂糖 | 100g |
小麦粉 | 50g |
アーモンドプードル | 35g |
バター | 60g |
バナナ | 3本 |
板チョコ | 50g |
土鍋を買ったらまずはするべき準備
お家に土鍋をお迎えしたら、「目止め」を行いましょう。
土鍋の底は釉薬がかかっておらず素焼きの状態のままなので、
無数の孔が開いている状態です。
このまま水を使った調理をすると、過剰に水分を吸い込んでしまい、ひび割れの原因となります。
「目止め」といっても、難しいことはありません。
いくつか方法がありますが、簡単なものをご紹介します。
・お粥を炊く
・お米のとぎ汁を入れて、水8分目で10分~20分沸騰させる
・小麦粉または片栗粉(大さじ2杯)を入れて、水8分目で10分から20分沸騰させる
土鍋の保管方法
普段のお手入れは、使用後しっかり水洗いをすればOKです。
土鍋の保存で最も大切なのは、しっかり乾燥させることです。
表面の水気をふき取るだけでなく、からからに乾燥するまで放置しておきましょう。
また、土鍋は急な温度変化に弱いので、調理後すぐに水につけるのもNG。
冷めるまで待ってから洗いましょう。
土鍋はもともと土ですから水をよく吸います。
したがって、洗剤を使うと洗剤の成分までも吸い込んでしまいます。
汚れが落ちなくても漬け置きは避けましょう。
これらのことを守れば、長く使い続けることができます。
おすすめの土鍋レシピの本
煮るだけではなく、焼いたり蒸したり、様々な調理方法が載っているのが嬉しい一冊です。
主材料料を3つ以下に絞っているので、日々のおかず作りの強い味方になることは間違いなし。
手軽で素朴な味わいのレシピがたくさん載っています。
土鍋でやさしい味のあったかレシピ
今回は、土鍋を使った料理のレシピとして、煮る、焼く、蒸す、炊くなどの調理方法を生かしたレシピをご紹介しました。
最近は技術の進歩が目覚ましく、様々な機能を備えたハイテクな調理器具が販売されています。
それらに比べると、土鍋は心もとないくらいシンプルです。
そのため、手入れや火加減が難しいと誤解されがちです。
しかし、そのシンプルさゆえに調理の幅が広く、応用が利く調理器具であるといえます。
確かに、扱いに慣れるまでは水加減や蒸らし時間など、普通の調理器具よりも手間がかかる印象を受けますが、慣れてしまえば自由自在に扱えます。
土鍋の素朴な土の質感は、食卓の雰囲気もあたたかくし、使い込むほど愛着が湧いてきます。
おいしいレシピとお気に入りの土鍋で、日々の食卓をもっと楽しくしましょう!