香菜はパクチーのこと
香菜は中国語で「シャンサイ」「シャンツァイ」と呼び親しまれているセリ科の一種で、タイ語で言うと「パクチー」のことです。
日本では空前の「パクチー」ブームなので、香菜よりは「パクチー」の方が知名度が高いでしょう。
葉や茎の部分をハーブや食用で使い、実の部分はスパイスとして使われています。
因みに実の部分は英語で「コリアンダー」と呼ばれ、カレーのスパイスとしても使われているので聞いた事がある人もいるのではないでしょうか。
パクチー(香菜)といえばタイから輸入しているのではないかと思われがちですが、最近では日本産のものも増えてきて、近所のスーパーでも見かけるようになりました。
日本では静岡県や岡山県で多く栽培され、春先から秋にかけて収穫されています。
新鮮なパクチー(香菜)の選び方
まずパクチー(香菜)を美味しく保存する前にスーパーで鮮度の高いパクチー(香菜)を選びましょう。
スーパーで取り扱いが増えてはきていますが、葉物コーナーではなくハーブ・薬味コーナーで見かけることが多いです。
「パクチー」「香菜」「シャンツァイ」の名称で店頭に並ぶ、値段は大体200円前後で売られています。
スーパーで新鮮なパクチーを選ぶポイントは以下の通りです。
- 独特の香りが高い
- 茎の部分はやや細め
- 葉は鮮やかな緑色
- 全体的にシャキっとしている
パクチー(香菜)は劣化していくと葉の色が薄くなり緑色から黄色に変化していきます。茎も太めのものは、苦味が強く繊維が固いでしょう。
パクチー(香菜)を冷蔵する時の保存方法
パクチー(香菜)は根元部分を水分に浸してジップロックなどの保存袋に保存していきます。
① 3分間水に浸す
パクチーは水で浸してあげると、シャキっとしたみずみずしさが蘇ります。3分程度浸すのがいいでしょう。
② 浸した水分をしっかり吸い取る
3分間浸したパクチーは、キッチンペーパーで優しく水気を吸い取ります。ここで水分を残してしまうと時間が経ったら黒ずんでしまうのでしっかり水気を切りましょう。
③ キッチンペーパーを濡らし根元に巻く
全体的な水気が拭き取れたら、根元部分だけ濡らしたキッチンペーパーを巻きましょう。
④ 保存袋に入れて野菜室で保存
根元部分を下にして保存袋に入れ、立てたまま冷蔵庫に保存しましょう。
パクチー(香菜)は結構デリケートな野菜なので、寝かせておいてしまうと葉がつぶれて痛みやすくなります。美味しく保存したい人は丁寧に扱うようにしましょう。
パクチー(香菜)を冷蔵した時の保存期間
パクチー(香菜)は鮮度が落ちやすく乾燥には弱いのですが、上記の方法で冷蔵すると約1週間程度は保存できます。
4日目以降からパクチーの香りが少しずつ飛んでしまい、独特の香りが薄くなっていきます。なるべく早めに食べるのがいいでしょう。
また、根元が残した方が長持ちするので根元は切らずに残しながら使いましょう。
冷蔵で保存する場合は必ず保存袋や保存容器に入れて野菜室で保存しましょう。
パクチー(香菜)を冷凍保存する方法
パクチー(香菜)を大量に買って長期保存したい人は「冷凍保存」がおすすめです。
① 根元と葉を切って分ける
パクチー(香菜)を流水で軽く洗い水気をキッチンペーパーで拭き取ったら、葉の部分と根元から5cm残した部分とで分けていきます。
② 葉はみじん切りで根元はラップに包む
葉の部分は使いやすいようみじん切りにして、根元部分は小分けして1個ずつラップに包みましょう。
③ 別々の保存袋で冷凍で保存
葉の部分と根元部分は別々の保存袋で冷凍保存しましょう。
パクチー(香菜)の冷凍した時の保存期間
パクチー(香菜)は上記の方法で冷凍すれば3〜4週間とかなり長持ちします。
新鮮な頃のようなシャキっとした状態には戻りませんが冷凍したまま料理に使えるのでとても便利です。
冷凍保存する場合はパクチー(香菜)に水気が残ったまま保存してしまうと水滴が凍ってしまったり、冷凍焼けしてしまうことがあります。
完全にパクチーの水気を拭き取ってから密閉して保存しましょう。
パクチーの葉の部分はみじん切りにしてあるので、スープや炒め物にパラパラっとふりかけて使う事ができます。
根元部分はスープやカレーの風味付けや肉の臭み取りなど便利な活用法があります。後から切り刻めるのでそのまま冷凍すると使いやすいでしょう。
パクチー(香菜)をドライ保存する方法
パクチー(香菜)はドライ保存してふりかけや彩りに使うのもおすすめです。
① 葉と茎を分ける
流水でパクチー(香菜)を洗ったら水気をキッチンペーパーで拭き取り、パクチーの茎と葉を分けてちぎっていきましょう。
ドライ保存で使えるのは葉の部分のみなので、茎の部分はそのまま細かくして冷凍保存するのもいいでしょう。
② 室内で半日ほど乾燥する
キッチンペーパーを耐熱皿に置いて、重ならないようにパクチーの葉をちりばめて室内で半日乾燥させましょう。
パクチーの葉の水分が自然に飛んでいきます。
③ 電子レンジで加熱
まずは電子レンジで500W・600Wを約2分加熱して、全体を混ぜて再度30秒加熱していきます。
手で触ってみてパラパラっとした感触になるまで30秒ずつ様子を見ながら加熱しましょう。
④ 手で細かくちぎり保存する
しっかり乾燥したのが確認できたら手で細かくちぎってパラパラにしましょう。
パラパラになったパクチーは密閉容器やガラス瓶に入れて冷暗所に保存しましょう。
パクチー(香菜)をドライ保存した時の保存期間
パクチー(香菜)のドライ保存は約1〜2ヶ月とかなり長持ちします。
ただしドライ保存するとパクチー(香菜)の独特の香りは飛びやすいので、室内乾燥を長めにし電子レンジの加熱を少なめにするといいでしょう。
湿気に弱いので涼しいところで保管したり、お菓子についている乾燥剤を入れて保存してみましょう。
パクチー(香菜)の香りを楽しみたいなら冷凍が最適
パクチー(香菜)には冷蔵、冷凍、ドライ保存などの保存方法があります。
特にパクチーの香りを残すことを重視するなら「冷凍保存」する方法が一番最適でしょう。
スーパーで買って一番新鮮なうちに細かくみじん切りにして保存袋に入れれば、手間もかかりません。
冷凍保存にすれば買ったばかりのシャキっとした感じはなくなってしまいますが、味・香り・栄養がそのままキープされるので加熱調理するには向いています。
パクチー(香菜)を使ったおすすめ調味料レシピ
パクチーマヨ
- パクチーの葉と茎のみじん切り(2株分)
- マヨネーズ(80g)
- レモン汁(小さじ1)
- ブラックペッパー(少々)
全ての材料をフードプロセッサーに入れて攪拌し、ガラス製の保存容器に入れます。
冷蔵庫で約1週間保存が可能です。
おすすめの食べ方
野菜のディップに使ったり、バンバンジーと相性がいいです。
パクチーしょうゆだれ
- パクチーの葉と茎のみじん切り(2株分)
- にんにくのみじん切り(1/2片)
- ごま油(適量)
- しょうゆ
材料をガラス製の保存容器に入れてごま油を適量、しょうゆは材料が浸るぐらい入れてかき混ぜます。
冷蔵庫で約10日間保存が可能です。
おすすめの食べ方
卵ごはんにかけたり、そうめんつゆに加えたり、冷奴や餃子のタレに使うのがおすすめです。
ペペロンパクチー
材料と作り方
- パクチーの葉と茎のみじん切り(2株分)
- にんにくのみじん切り(1/2片)
- 唐辛子の輪切り(1本)
- オリーブオイル
材料をガラス製の保存容器に入れてオリーブオイルを全ての材料が浸るぐらい入れてかき混ぜましょう。
冷蔵庫で約10日間保存が可能です。
おすすめの食べ方
サラダドレッシングや冷製パスタソース、蒸し鶏のソースとしても合います。
ごま油パクチー
- パクチーの葉と茎のみじん切り(2株分)
- ごま油
材料をガラス製の保存容器に入れてパクチーがごま油に浸るほど入れてかき混ぜましょう。塩やしょうゆ、酢を加えても美味しいです。
冷蔵庫で約10日間保存が可能です。
おすすめの食べ方
中華ドレッシングとしてサラダに使ったり、炒飯や焼きそばの炒め油として使うのがおすすめです。
おすすめのパクチー(香菜)のレシピが掲載された本
ぱくぱく!パクチー
パクチーの魅力に取り憑かれパクチー専門店をオープンした著者が、調理法だけでなくパクチーの種から栽培まで伝授しているおもしろい一冊です。
クセになる! パクチーレシピブック
「パクチーボーイ」の愛称で親しまれているエダジュンさんのレシピ本です。
パクチー料理研究家であり管理栄養士の資格も持っていてSNSでも人気があり、料理の色合いが見やすくわかりやすいと評判の一冊です。
パクチーを上手に保存して美味しく活用しよう!
自宅でできる保存方法は3種類もあったパクチー(香菜)は色んな料理に活用できる万能ハーブです。
これからは冷蔵庫でしなしなにしてしまわず、新鮮な鮮度のうちに対処して保存するようにしましょう!