絶対に布団をカビさせたくない!
寝心地にこだわった布団やデザインがお気に入りの布団など、お気に入りの布団は大事に使って長持ちさせたいですよね。
定期的に干したり布団乾燥機を使ったり色々しているけど、いつの間にかカビが生えてるなんてことありますよね。
カビが発生すると布団が黒くなって見た目が悪くなくなるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすこともあります。
大切な布団にカビを発生させないために、カビの発生する原因や対策法、対策グッズなどを紹介していきます。
布団にカビが発生する原因とは
布団にカビが発生する原因は温度・湿度・汚れの3つと言われています。
【温度】
一般的にカビが生えやすい温度は10~30度といわれています。
布団の中は人肌で温められるので冬の寒い時期でも10度以下になることはなく、年間を通してカビが発生しやすい環境となっています。
【湿度】
カビは湿気が多い環境を好み、湿度が80%以上になるとカビが急激に増えるといわれています。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われているので、布団の中の湿度は高くなるためカビが繁殖するには絶好の環境となっています。
【汚れ】
カビの栄養源は、ハウスダストやダニの死骸、人の体から出たフケや垢、石鹸のカスなどです。
目に見える範囲で掃除機をかけたりコロコロをしたりしても、布団の奥に入ってしまったハウスダストやダニの死骸は取り除くことが難しいため、布団の中はカビにとって居心地のいい場所になってしまいます。
布団のカビが及ぼす健康被害
カビの胞子は目に見えないので、知らない間に吸い込んでしまい感染症やアレルギーを引き起こす原因になります。
本来であればカビは感染力が低いため身体が健康であれば問題にはならないのですが、抵抗力の低い小さな子どもや高齢の方、疲労や病気で抵抗力が落ちている人は注意が必要です。
布団のカビ発生を予防する方法
健康被害を及ぼす可能性があるカビを発生させないためにはカビの原因である温度・湿度・汚れの対策をすることが重要で、3つの中でも自宅で簡単に対策することができるのは湿度です。
今回は湿気に関するカビの予防法を紹介しています。
- 布団を敷きっぱなしにしない
- 週に一度は布団を天日干しする
- 寝室に水分を含むものを置かない
- 布団乾燥機で布団の湿気を飛ばす
布団を敷きっぱなしにしない
布団を敷きっぱなしにしていると、寝ている間にかいた汗が布団の中にたまって逃げ場がなくなってしまい、ダニやカビの温床になってしまいます。
布団をカビの温床にしないためには、毎日の布団の上げ下ろしが重要です。
ただ、朝起きた直後の布団の中は温度と湿度が高い状態なので、すぐに押入れにはしまわないで、しばらく置いて布団の湿気を逃がしてからしまうようにしましょう。
週に一度は布団を天日干しする
布団の湿気対策には、溜まった湿気を外に逃がして乾燥させることができる天日干しが最も効果的です。
晴れた日の10時から14時の間で2時間程度干すようにしてください。
天日干しには布団に含まれた湿気を蒸発させて乾燥させる効果だけでなく、太陽の紫外線により布団の表面に付いた細菌の繁殖を防ぐ効果もあります。
寝室に水分を含むものを置かない
寝室の湿度を上げてしまう一番の原因は洗濯物を部屋干しすることです。
洗濯物の部屋干しは湿度を上げてしまうだけでなく、ダニの繁殖も増進させてしまいます。
洗濯物を干している部屋と干していない部屋のダニの数を比較すると、洗濯物を干している部屋は干していない部屋の2倍以上のダニの発生が見られます。
また、意外と知られていませんが観葉植物の葉の蒸散や水やりを行った後の湿った土からも水蒸気が出ているため、多少ですが周囲の湿度が上がります。
布団乾燥機で布団の湿気を飛ばす
布団乾燥機は雨の日など布団を干せない日は便利ですが、室内で乾燥をするため吸い取った湿気が室内に発散されて部屋にこもってしまったり、布団に再び戻ってきてしまうことがあります。
使用する際には換気をしたり、除湿機やエアコンの除湿機能を使用したりして室内に湿気が残らないようにしましょう。
最近はダニ対策機能の付いた布団乾燥機も販売されています。
ただし、布団の素材によっては痛みの原因になるので、布団のタグを確認し使用できるか確認してから行ってください。
ダニ対策の布団乾燥機を使用した後は、布団の表面に掃除機をかけることによって表面に出てきたダニの死骸を取り除くことができるので、合わせて掃除機をかけるのがおすすめです。
布団のカビ対策に効果的なグッズ
布団のカビ対策には日々の湿気対策が重要ということは分かったけど、毎日気にかけたり対策するのは大変そうという方のために、日々の布団のカビ対策を手助けしてくれる便利なグッズを紹介していきます。
おすすめの布団カビ対策グッズ①:すのこベッド
すのこベッドとは、床板部分がすのこで作られているベッドのことです。
すのこベッドがカビ対策にいいと言われている理由は、通気性の良さと使われている材質にあります。
【通気性の良さ】
一般的なベッドは床板に隙間がないため睡眠中にかいた汗や布団にこもった湿気の抜け道がありません。
しかし、すのこベッドは床板に隙間が空いているので湿気が床下へと抜けるため、ベッドやマットレスの湿気を逃がすことができるのでカビ対策には最適なベッドと言われています。
【使われている材質】
すのこには無垢材と呼ばれる、天然の木を加工しない状態の材質の木が使われています。
天然の木は吸放湿効果といって、湿度が高い時は湿気を吸収し乾燥している時は湿気を放出する効果があるので、湿気を調節してくれて湿気がこもるのを防いでくれます。
おすすめの布団カビ対策グッズ②:除湿マットレス
布団の除湿シートとは、布団やフローリングのカビの発生を防ぎ、湿気によるじめっとする不快さを解消するための湿気取りシートのことです。
使い方も簡単で、最もカビの生えやすい敷布団の下やマットレスの下に敷くだけで湿気を吸収してくれます。
商品によりますが、ほとんどの除湿シートは湿気を十分に吸収した後は、干して乾燥させることで何度も繰り返し使用することが可能です。
最近はマットレスと除湿シート、敷布団が一体化している除湿マットレスも販売されているので、新しくマットレスや除湿シートの購入を考えている方はぜひチェックしてみてください。
おすすめの布団カビ対策グッズ③:カビ・ダニ対策布団
ダニの死骸はカビの栄養源になりカビの繁殖を手助けしてしまうので、カビ自体の対策と合わせてダニの対策を行うことをおすすめします。
カビ・ダニ対策の布団には、布団自体に抗菌効果・放湿効果・防ダニ効果に優れた素材を使った布団と、丸洗いが可能で常に衛生的に保つことができる布団の2種類があります。
おすすめの布団カビ対策グッズ④:布団乾燥機
カビの予防法でも紹介した布団の除湿やダニ対策に役立つ布団乾燥機には、マットタイプの乾燥機とマットなしタイプの乾燥機の2種類があります。
性能に差はほとんどありませんが、それぞれにメリット・デメリットがあるので簡単に紹介していきます。
マットタイプのものは、敷き布団と掛け布団の間に敷いた乾燥マットに温風を送り込み、布団全体を温めて湿気を取り除いて乾燥させるものです。
布団の隅々まで全体に熱を伝えることができますが、乾燥マットの設置や片付けに少し手間がかかります。
マットなしタイプのものは、ホースや送風口などを敷き布団と掛け布団の間に入れて温風を送り込み、乾燥させるものです。
マットタイプのものに比べて手間は省けますが、温風を吹き込む場所から遠い所は熱が届きにくいというデメリットもあります。
布団にカビが発生した場合の対処法
カビは一度生えてしまうと根源まで断つのは難しいため、日々のカビ対策を怠らないのが最も重要になってきます。
しかし湿気の多い梅雨の時期にカビ対策を怠ってしまったり、忙しくて布団を敷きっぱなしにしてしまったりなど、少し油断した隙にいつの間にかカビが生えてしまっていたということもありますよね。
カビが発生した範囲にもよりますが、布団の一部だけに発生したのであれば自宅で洗濯や除菌をすることによって対処することができます。
布団の一部に生えてしまったカビの取り方を、布団カバー・シーツ、敷布団の2つに分けて紹介していきます。
【布団カバー・シーツ】
布団カバーやシーツに発生したカビは除菌した後に丸洗いすることで取り除くことができます。
まず浴槽か大きなバケツや桶に布団カバーやシーツを入れて、布団カバーやシーツが浸るくらいまで50℃前後の熱めのお湯を入れていきます。
浸るくらいまでお湯を入れたら、液体の酸素系漂白剤を規定量入れて30分から1時間程度漬けおきします。
真っ白な布団カバーやシーツであれば衣料用塩素系漂白剤でも代用できますが、塩素系の漂白剤は強力なので使用する際にはゴム手袋とマスクを付けて必ず換気をしながら作業を行ってください。
30分から1時間漬けおきしてカビが見えなくなったらお湯を捨て、漂白剤をしっかり洗い流します。
漂白剤がある程度流し終わったら洗濯機の通常モードで洗い、しっかり乾燥させます。
【敷布団】
敷布団は布団カバーやシーツのように丸洗いすることが困難なので、漂白剤を直接しみ込ませて除菌をしていきます。
まず布団のカビが生えた部分に、液体の酸素系漂白剤を十分にしみ込ませていきます。
漂白剤をしみ込ませたら、要らなくなったタオルやキッチンペーパーなどでカビをつまみ取るようにふき取っていきます。
ある程度カビを取り除くことができたら、先ほど使ったタオルやキッチンペーパーとは異なったタオルやキッチンペーパーに水を含ませ、漂白剤をよくふき取ったらしっかりと乾燥させていきます。
カビの除去・ふき取りに使ったタオルやキッチンペーパーにはカビの胞子が生き残っている可能性があるので、カビの飛散を避けるためにビニール袋などに入れ密閉して捨てるようにしてください。
敷き布団の色が白ならば、次亜塩素酸漂白剤の方が効果的なので次亜塩素酸漂白剤を使用してください。
カビが一部に発生している場合は、上で紹介した方法で洗濯や除菌をしたりするなど自分で対策をすることができますが、カビが広範囲に渡って発生してしまった場合は自宅で対処することは難しいので、カビ取りの専門の方に頼むか新しい布団を買いなおすのがおすすめです。
おすすめの布団カビ対策グッズ本
ここまでは布団のカビ対策について紹介してきましたが、家の中でカビの気になる場所と言えばお風呂もありますよね。
ぶんか社ムックで販売されている「時短&らくらく 本当に役立つお掃除グッズ」ではお風呂のカビの対処法や使える便利グッズが載っています。
お風呂の掃除以外にも使えるお掃除グッズもたくさん載っているので、ぜひチェックしてみてください。
快適な睡眠時間を
梅雨の湿気の多い時期だけでなく、空気が乾燥している冬の時期も油断しているといつの間にか発生している布団のカビには自宅で簡単にできる湿気対策がとても重要になってきます。
発生してしまうとカビを根源から断つのは難しくなってしまうので、カビが生える前の対策をしっかり行って快適な睡眠時間を過ごしましょう。