使い道に困るホエーとは何か
ホエーという名前を聞いて、どんなものを想像しましたか?
私たちに身近なものでは、ヨーグルトがわかりやすい例です。
ヨーグルトを静かに放置しておくと、透明な液体がでてくることがありますよね。
これがホエーです。
チーズを作る際にも、チーズと液体に分離するときに現れます。
ホエーはまたの名を乳清(または乳漿)といい、牛乳の乳脂肪分、カゼイン等を除いた液体のことを指します。
また、ホエーと分離した固形物はカードと呼ばれます。
ホエーは栄養が高い
使い道に困ることで捨ててしまいがちなホエーですが、その栄養面は驚くほどに優れています。
牛乳の脂肪分と分離しているため、ホエーはとっても低脂肪高たんぱく。
カルシウムはもちろんビタミン(特にビタミンB群)もたっぷり含まれています。
特にたんぱく質は注目されていて、人の体に不可欠な必須アミノ酸が含まれていることも分かっています。
さらに消化も良くお腹に優しい…こんなに素晴らしいホエーを捨ててしまうのは、やっぱりもったいないですよね。
ホエーの効果
ホエーは、なんといってもたんぱく質の効果が大きい食品。
卵のたんぱく質に負けないと言われるほど、必須アミノ酸が含まれていることがポイントになっています。
消化吸収しやすいということもあり、母乳の代わりになる粉ミルクのレシピ使われたり、プロテインとしてスポーツ選手に活用されることも増えてきました。
また、免疫力を高めてくれたり、肌荒れを抑えアンチエイジング効果も期待できると言われ、食べることで得られる美容の効果も満載。
思わず試してみたくなるものばかりです。
ホエーを使った絶品レシピ6選
ホエーを活用したおいしいレシピは多数紹介されていますが、どのレシピも比較的簡単でチャレンジしやすいものばかり。
栄養価や効果を知ったからこそ試してみたい、絶品ホエーレシピ6選をどうぞ!
- ホエーでノンオイルパウンド
- ホエーで作るリコッタチーズ
- ホエーヨーグルトラッシー
- ホエーで漬物
- ホエーでふわもちパンケーキ
- ホエーで作る豚角煮
ホエーでノンオイルパウンド
ホエーを使うことで、ノンオイルなのにふわふわなパウンドケーキが実現。
試してみる価値アリのレシピです。
材料は、ホットケーキミックス200g、卵2個、ホエー150~200cc、砂糖80gを用意。
まず下準備として型にペーパーを敷き、オーブンを170度に余熱しておきます。
卵を溶きほぐし、そこに砂糖を加えたらもったりとするまで泡だて器で攪拌しましょう(すくって落とした時に跡が残るくらい)。
そこまで混ぜたらホエーを投入。
卵のふんわり感をつぶさないようによく混ぜたら、ホットケーキミックスを入れ、粉っぽさが無くなるまで混ぜます(混ぜすぎ注意)。
この工程は泡だて器のままでOKです。
型に流し入れたら、余熱したオーブンで40分ほど焼いていきます。
竹ぐしを刺して何もついてこなければ、型から出し冷まして完成。
冷めてから切り分けましょう。
ホエーで作るリコッタチーズ
リコッタとは、再び煮る、という意味。
ホエーを原料にチーズが作れるレシピです。
材料は、ホエーある分だけ、牛乳はホエーと同量、酢orポッカレモンをホエー200ccに対して小さじ1用意。
まずホエーと牛乳を鍋に入れて火にかけ、60度に温めていきます。
温まったら弱火にして酢を加え、30秒ほど静かにかき混ぜたら火を止めて4~5分置いておきます。
分離してカード(固形物)が沈んだらOK。
キッチンペーパーの上にガーゼを敷いた小さ目のザルに静かに流し入れたら、ガーゼを上でひねるようにまとめて(茶巾のような見た目に)そのまま1時間~ひと晩おいて自然に水切りします。
好みの固さになったら出来上がり。
ホエーヨーグルトラッシー
美容成分たっぷりのドリンクレシピはいかがでしょうか。
とっても簡単でおいしいのでおすすめです。
材料は、ホエー100cc、牛乳100cc、レモン果汁大さじ1、砂糖大さじ1。
作り方はとにかくシンプルで簡単です。
ホエーに牛乳、レモン果汁、砂糖の順に加えてよく混ぜ合わせるだけ。
サッと作れて栄養もバッチリなレシピです。
ホエーで漬物
こちらも、材料、作り方共にシンプルなレシピです。
材料は、胡瓜とニンジンをすきなだけ。
漬け汁としてホエーは好きな量、しょう油はホエー量の1/4~1/3、顆粒だしはお好みでOK**。
胡瓜は板ずりし、ニンジンと共に乱切りにしておきます。
袋に漬け汁の材料を入れ、野菜を投入しよく揉み込みましょう。
密封して冷蔵し、半日以上漬け込んだら完成。
ホエーの効果で塩味がでるのでしょう油は少なめでもOKです。
うまみたっぷりのお漬物をどうぞ。
ホエーでもちふわパンケーキ
ホエーの効果でもちふわ食感のパンケーキに仕上げました。
簡単レシピなのも嬉しいポイント。
材料は、薄力粉200g、ベーキングパウダー5g、砂糖15g、卵1個、バター15g、ホエー200cc、牛乳50ccを用意。
まず、薄力粉とベーキングパウダー、砂糖をボウルに入れ混ぜ合わせておきます(バターは溶かしておきます)。
粉類にホエー、牛乳、卵、溶かしバターを加え、しっかり混ぜ合わせます。
フライパンでふんわりと焼いたら出来上がり。
弱火で焼くと失敗しにくいのでおすすめです。
また、甘すぎないので、メープルシロップやはちみつを添えたレシピもおすすめですよ。
ホエーで作る豚角煮
ホエーで豚の角煮ができるなんて驚きですよね。
肉を漬け込むレシピは、意外にも沢山あります。
このレシピの材料は、豚ブロック肉250g、卵5個、ホエー250cc。
後入れ調味料として酒と水は各大さじ4、砂糖としょう油は各大さじ3、先入れ材料として酒大さじ2、ネギの青い部分適量、ショウガチューブで5㎝程**を用意。
まず、豚肉とホエーを密封できる袋に入れて冷蔵し半日程馴染ませておきます。
この時間を利用して茹で卵も作っておきましょう。
次に、鍋ホエー、豚肉と先入れ用の材料を投入し、ひたひたになる程度の水を入れ火にかけます。
ひと煮立ちしたら火を弱めて蓋をし、30分ほど煮ていきましょう。
肉を取り出し、別の鍋に後入れ調味料とともに投入したら、ひと煮立ちするまで加熱します。
ひと煮立ちしたら、火を弱めて蓋をし10分煮込み、転がして蓋をして煮込む工程を2回繰り返し、煮詰まって照りが出てきたらここで茹で卵を投入。
蓋をしてしっかりと冷ましましょう。
食べる直前に温めなおせばおいしく食べられますよ。
冷める工程で味をしみ込ませるので、作り置きに向いているメニューのひとつです。
おすすめのホエーレシピ本
このレシピ本の一番の魅力は、どのレシピも簡単でチャレンジしやすいということです。
ヨーグルトや味噌などの発酵食品を使ったレシピも追加され、さらに体に嬉しい一冊に。
どんどん作る意欲がわいてくるレシピが満載…体内環境も改善されて良いことづくしですよ。
おいしいレシピでホエーは捨てずに有効利用
不要と思えるものでも、レシピ次第で有効に活用できます。
ホエーは栄養価の面でも、レシピのアレンジ面でもとても優秀な食品。
数あるレシピも試してみやすいものが多く、そういったことろもホエーの魅力のひとつです。
ぜひ上手に活用して、栄養たっぷりのホエーを生活に取り入れてみてくださいね。