ポーチづくりはハンドメイドビギナーにもおすすめ
立体の形をしてるポーチをハンドメイドするって一見すると難しいように思えますが、実は殆どの工程が「生地を直線断ちする」そして「直線縫い」が多いので縫うのが楽です。
ファスナーを使うポーチも生地の端に最初に縫い付けるので、コツを覚えると初心者さんでも意外とスムーズにできてしまいます。
それでもファスナーつけが苦手な方は、ボタン留めやマジックテープで留める作り方もご紹介するので参考になさってみて下さい。
今は全ての手順を画像や動画で見ながら作成でき、型紙も無料でダウンロードできるなどサイトも充実していますし、おすすめの本もたくさんあるので、一から始める方でも安心してスタートでできます。
ミシンがなくても手縫いで十分できるものもあるので、お気に入りのポーチを手作りしてみましょう!
手作りできるポーチの種類
今すぐにでも手作りしたくなるポーチはどんなものがあるのか見ていきましょう。
- 巾着型ポーチ
- ファスナーのペタンコポーチ
- キャラメルポーチ
- ばね口ポーチ
- がま口ポーチ
手作りできるポーチの種類①:巾着型ポーチ
ファスナーなしのポーチと言えば巾着型ポーチ。
これなら口の所をくしゅっと絞ってしまうので、ちょっとぐらい曲がってしまっても平気です。
紐の通し方も片紐出しにすれば口の周りの紐通しをぐるりと縫うだけなので簡単です。
大きさは自由自在なので、縫い目とか気にせずチャレンジしてみませんか?
手作りできるポーチの種類②:ファスナーのペタンコポーチ
ポーチの中では一番使い勝手の良いデザインではないでしょうか。
普段使いに様々なサイズで作ってみるのも楽しいです。
材料は全て100円ショップで入手できるので、多少失敗してもいいや!くらいに気軽に作ることができます。
生地は購入しなくとも端切れや古布を使ってみるのもいいですね。
手作りできるポーチの種類③:キャラメルポーチ
キャラメルポーチを見た瞬間に「これ、ハンドメイドできるの⁉」とひるむなかれ!
型紙通りに生地を裁ちさえすれば簡単にできるんです。
思うようなサイズの型紙が無い場合は、型紙を拡大・縮小コピーするといいです。
手作りできるポーチの種類④:ばね口ポーチ
すぐに使いたい時にさっと中の物が取り出しやすく、使い勝手の良いばね口ポーチは一つあると重宝します。
ばね口の金具を用意すれば手縫いで簡単にできるのもおすすめです。
手作りできるポーチの種類⑤:がま口ポーチ
お財布だけじゃなく、ポーチや最近ではバッグ型まで愛用されているがま口タイプ。
そのがま口型のポーチも自分で手作りできるんです。
こちらもばね口ポーチ同様、がま口金具があれば縫う作業はあまりなくできてしまいます。
がま口金具は100円ショップでも売られているので入手しやすいですし、手芸店などではキットでも販売されているので、意外と簡単です。
ポーチ作りに必要な材料
ミシンがなくても手縫いでできるのがハンドメイドのいいところです。
厚みのある布で大きなものを縫う際はミシンがないとちょっとしんどいものもあるでしょうが、ポーチならミシンを持ってなくても手軽にできます。
ハンドメイドをするのが本当に初めて!と言う方は100円ショップにもある程度の物は揃っているので、まずは手ごろな価格の物を用意するのもいいですね。
用意するもの
- 針(縫い針・待ち針)
- 糸(縫い糸・しつけ糸)
- 布を切るハサミ
- 布(端切れでも良い)
- 定規
- コピー用紙・厚紙など(型紙作成に必要な場合)
- 紐・ファスナー(ポーチのタイプにより異なります)
- 口金(こちらもポーチのタイプにより異なります)
この他に、芯地と呼ばれる接着芯やキルト芯などが必要とする材料として作り方に出てきますが、よほど柔らかい生地でなければ芯地は使わなくても作成できます。
しっかりとしたポーチを作るのでしたら、芯地を貼った方がパリっとした仕上がりになります。
芯地も100円ショップによっては販売しているところもあります。
ファスナーなしで作れる簡単ポーチの作り方
ファスナーなどの金具を付けるのは苦手な方は金具無しでも作れるポーチをご紹介します。
- ざくざく縫うだけ!サイズも自由にできるあずま袋
- 折り曲げて使うサニタリーポーチ
- 作り方知ってる?巾着袋
- ボタンで留めるポーチ
スナップボタンやマジックテープなどで留めることもできます。
ファスナーなしポーチの作り方①:ざくざく縫うだけ!サイズも自由にできるあずま袋
もともとは風呂敷や日本手ぬぐいを縫い合わせて作ったと言われるあずま袋。
1:3の比率の布のサイズになれば大小様々なものが簡単に作れます。
綺麗に仕上げるコツは、縫い代をアイロンで丁寧に割ってかけておくときれいな仕上がりになります。
平面的な工程で作れるので、初めて手縫いでポーチを作られる方におすすめの手法です。
ファスナーなしポーチの作り方②:折り曲げて使うサニタリーポーチ
名前の通りサニタリーポーチなので、ナプキンなどの生理用品を収納するポーチになりますが、用途は様々で、絆創膏や薬入れにしてもいいですね。
画像ではボタン留め仕様ですが、二つに折って内側に物を入れるポーチになります。
こちらも直線縫いだけなので初級者向けです。
サイト:サニタリーポーチの作り方
ファスナーなしポーチの作り方③: 作り方知ってる?巾着袋
これぞ元祖!手作りポーチの巾着袋です。
でも意外と巾着袋の作り方を知らない人が多いんです。
最近は100円ショップなどでも可愛い巾着袋が売られているので手に入りやすいですが、たまには自分で気に入ったサイズ・デザインのものを作ってみるのも良いのでは?
片側からだけ紐を出すタイプと、両側から紐を出せるタイプ、両方の作り方サイトをご紹介します。
サイト:片側から紐を出す、巾着袋の作り方
サイト:両側から紐を出す、巾着袋の作り方
ファスナーなしポーチの作り方④:ボタンで留めるポーチ
こちは蓋のかぶせの部分をボタンで留めるデザインになってます。
ボタン仕様ではなく、蓋の内側にスナップボタンやマジックテープを着ける作り方もあります。
サイト:ボタン留めのポーチ作り方
動画で見る作り方:マジックテープで留めるふたつきポーチの作り方
キャラメルポーチの作り方
大容量ながらキャラメル包みのような形をした可愛いポーチも要点を押さえると簡単に手作りできます。
仕上がりサイズ:縦約6cm×横約13cm×マチ約7cm
用意するもの
- 表布・中布(22㎝×33㎝) 各1枚
- ファスナー 20㎝ 1本
- バイアステープ 20cm
- タブ用(ファスナー開閉時の持ち手)リボン(端切れ布でもOK)2本
- 表布と裏布、ファスナーの片側を縫う
- 横から(断面)を見ると数字の「3」に見えるようたたみ、ファスナーの反対側も縫う
- ファスナーがついたら内側を表に出す
- タブ(ファスナー開閉の持ち手)を付ける
- 両端をたたみ仮止めする
- たたんだ両端を縫って仕上げる
折り目をつける、縫った後は必ずアイロンを当てると綺麗に仕上がります。
キャラメルポーチの作り方①:表布と裏布、ファスナーを縫う
表布(裏が見える)と裏布(表が見える)は中表にし、ファスナーを上に向けて裏布、ファスナー、表布を右端をそろえて重ね数ヵ所を待ち針で留めます。
右端を布端から7mmのところを縫い合わせます。
この時、ファスナーが裏返しになってないか気をつけて下さい。
キャラメルポーチの作り方②:横から(断面)を見ると数字の「3」に見えるようたたみ、ファスナーの反対側も縫う
ファスナーが見えるように開き、表布の右端をファスナーの左端へ揃えます。
裏布も同じようにファスナーの端へたたみ合わせます。
横から(断面)を見ると数字の「3」のような状態であることを確認し、数ヵ所を待ち針で留め、布端7mmのところ(ファスナー開閉部分の外側)を縫います。
キャラメルポーチの作り方③:ファスナーがついたら内側を表に出す
ファスナーがついたら表布側をひっくり返し表にします。
このとき、ファスナーを半分閉じておくと処理が楽です。
表布と裏布が重なっているはずですので、この状態を確認ください。
ファスナーの開き口の方を仮縫いで止めておくと段違いになりにくいです。
キャラメルポーチの作り方④:タブ(ファスナー横の持ち手)を付ける
ファスナーの両端にタブ(ファスナー開閉時の持ち手)を縫いつけます。
リボン、ハギレれを使うのもいいですね。
キャラメルポーチの作り方⑤:両端をたたみ仮止めする
また内側が表になるようにひっくり返します。
ファスナーの中心と表布、裏布の両脇、真ん中を合わせ、キャラメル包みのようにたたみます。
キャラメル包みが難しい方は、たたむ前に布地の中心に印をつけておく合わせやすいです。
キャラメルポーチの作り方⑥:たたんだ両端を縫って仕上げる
ファスナーと垂直になった両端の7mmのところを縫います。
内側の底になるので、両側をバイアステープで挟み込み縫います。
ファスナーの両端の金具を縫わないように気を付けましょう。
この時もファスナーは半分開けておくのをわすれずに!最後に表にひっくり返す時の開け口になります。
サイト:キャラメルポーチの作り方
動画で見る作り方:DIYキャラメルポーチの作り方
ビニールコーティング加工生地を使うと、端の処理も簡単で、内側の生地もいらないので、お気に入りの化粧ポーチを作ってみてはいかがでしょうか。
サイト:ビニール加工された生地で作るキャラメルポーチ
ばね口ポーチの作り方
ばね口ポーチを使ったことがある人ならその使いやすさにハマるはず。
ポーチの口の両端を押すだけでパカっと空くので、縦長に作ってメガネケースにしても便利です。
用意するもの
- 表布 26cm×20cm 1枚
- 内布 32cm×20cm 1枚
- 12cmのばね口金具
ばね口ポーチの作り方手順
- 表布と内布を中表にして合わせ縫う
- 縫い目を真ん中よりにして合わせ、広げて縫う
- 3.8cm開けた所から表に袋状に返す
- ばね口金具を通す部分を縫う
- ばね口金具を通す(金具の通し方は説明書通りに行いましょう)
ばね口ポーチの作り方①:表布と内布を中表にして合わせ縫う
内布の方が長いのでだぶつかせた状態で両端を合わせ、縫いしろを1cm取り縫います。
縫い始めと終わりは返し縫いをするか、二回縫い、丈夫に作ります。
ばね口ポーチの作り方②:縫い目を真ん中よりにして合わせ、広げて縫う
①で縫ったところを合わせ、そこをやや中心にして広げます。
縫い代を表布の方に倒して軽くアイロンをかけるか、手できせをかける(縫い目か縫い目より1mm程度奥に折り、手で折り目をつける)と綺麗に仕上がります。
この縫い合わせた部分から中心に3.8cm開けて(ばね口の横部分になる)縫い合わせます。
角の縫い代を三角にして、角から1.5cm垂直の場所を縫い込みます(出来上がると3cmのマチになります)。
縫い目を倒す、割るなどするときは、アイロンを軽く当てておくと仕上がりが断然違います。
ばね口ポーチの作り方③:3.8cm開けた所から表に袋状に返す
②で中心に3.8cm開けた(ばね口の横部分になる)所から、内布を引っ張り出します。
表布と内布が向かい合う状態になるので、内布を表布の中に押し込むとほぼポーチの形になります。
がま口ポーチの作り方④:ばね口金具を通す部分を縫う
表布と内布の縫い目から約2mmの所を表側に縫に目が出るようにしっかりと縫います。
この部分がばね口金具を通す場所になります。
がま口ポーチの作り方⑤: ばね口金具を通す
金具の通し方は説明書通りに行いましょう。
ここでやっと、ばね口金具の登場です!
横からばね口金具を通して完成です。
サイト:初心者でも簡単に作れる!ばね口ポーチの作り方
簡単マチつきポーチの作り方
ポーチの中でも最もベーシックな形のマチつきポーチは、だれでも1個は持っているのではないでしょうか。
そんなマチつきポーチも難しい手順はほとんどなく、簡単に作れるんです。
用意するもの(一枚布で作る場合)
- 表布 44×28cm 1枚
- 内布 44×28cm 1枚
- ファスナー 30cm(布幅より少し長め)
今回は手縫いで30cmファスナーを使ったポーチの例をご紹介します。
縫い代は全て1cmとしています。
- 表布にファスナーを取りつける
- 表布にマチを作る
- 内布もマチを作り、両端にアイロンで折り目をつけておく(内袋となる)
- 3で作った内袋を2の外袋に入れて縫い付ける
- 表に返して完成!
マチつきポーチの作り方①:表布にファスナーを取りつける
表布の両端それぞれを1cmに折りアイロンで折り目をつけておきます。
片側にファスナーを置き端を揃えて端から7mmくらいの所を縫います。
ここの縫い目は表に出るので丁寧に縫いましょう。
中表の状態でもう一方の端も同じようにファスナーと縫い付ける。
この時、縫いづらければファスナーを開いた状態にすると縫いやすいです。
中表にしたまま、両脇も縫います。
マチつきポーチの作り方②:表布にマチを作る
底にあたる角を入れたい物のサイズに合うようマチを作ります。
角を三角に折り、縫い目をアイロンで割っておきます。
5cm幅のマチにする場合、角から(三角形の頂点)から2.5cm垂直の場所に線を引き、その線を縫い込みます(出来上がると5cmのマチになります)。
三角の部分を縫い目から1cmくらい残しカットします。
この時、カットしたところが気になるようでしたら、切り端を折ってざっくり縫うか、バイアステープを被せて処理するといいでしょう。
上記、「キャラメルポーチの作り方⑥:たたんだ端(両端)を縫って仕上げる」を参考になさってください。
マチつきポーチの作り方③:内布もマチを作り、両端にアイロンで折り目をつけておく(内袋となる)
表布と同じように両端にアイロンで折り目をつけておきます(内袋の口になる部分です)。
マチつきポーチの作り方④:③で作った内袋を②の外袋に被せて縫い付ける
①~②で作った表袋を中表にしたままの状態で、内袋が外側になるようにします。
ファスナーの周りに内袋の袋口を待ち針で留めます。
このときにファスナーの両側部分と内袋の縫い目部分を先に合わせて留めておくとズレにくいです。
マチつきポーチの作り方⑤:表に返して完成!
④で外側になってる内袋をひっくり返したら完成です。
化粧ポーチにもなるこちらの形は作り方をマスターしておくと、色んなサイズができます。
無料の型紙もあるので、ぜひとも参考になさってみて下さい。
サイト:手縫いで出来るファスナーポーチの作り方
上級者向けの手作りポーチのデザイン
こちらで先にご紹介した「キャラメルポーチの作り方」をベースにしたデザインで、持ち運べるバッグのような優れものもあります。
- 持ち手つきキャラメルバッグ
- ジャバラポーチ
- ダブルファスナーポーチ
どれも一つあるととても便利なポーチです。
挑戦したいポーチのデザイン①:持ち手つきキャラメルバッグ
先にご紹介した「キャラメルポーチの作り方」のポーチに持ち手を付けてアレンジしたミニバッグのようなポーチです。
バッグインバッグにしていいですし、これ一つでお出かけできてしまいますね。
挑戦したいポーチのデザイン②:ジャバラポーチ
一見すると難しそうな作りのジャバラタイプの仕切りポーチ。
仕切り部分は同じものを何枚も作り、サイドで縫い合わせるだけなので、意外と作りやすいのです。
通帳、母子手帳、おくすり手帳など入れにぴったりですね。
サイト:ジャバラポーチの作り方
挑戦したいポーチのデザイン③:ダブルファスナーポーチ
この形のポーチも様々なブランドなどで販売してますね
でもデザインが今一つ気に入らない、機能性だけで使ってませんか。
お気に入りのハギレを使って組み合わせてみてはいかが?
サイト:ダブルファスナーポーチの作り方
おすすめのポーチの作り方を紹介している本
これまでご紹介してきた内容がわかりやすく説明されているので、一冊あると基本から学べるバイブル的な本になるのではないでしょうか。
ポーチの作り方は決して難しくない
手芸そのものに苦手意識を持っている方は意外と多いんです。
でもいざやってみると、ポーチの作り方は直線縫いがほとんどです。
細かい作業は苦心するところがあるかも知れませんが、自分で作ってみるとそのポーチは宝物になります。
無心になれる手作りポーチに挑戦してみませんか?