マントは意外と簡単に作れる
マントというとアニメや特撮のキャラクターをイメージするかもしれませんね。
白雪姫のように、マントが似合うお姫様キャラクターもいます。
ショールやケープなど、縫い合わせがない布もマントの仲間。
これらをイメージすると、マントがだいぶん簡単な作りであることがわかるでしょう。
マントは体にフィットした洋服ではないので、正確な採寸が必要ありません。
簡単な作り方をするなら、縫い合わせる必要もないのです。
布をわざわざ買ってこなくても、手持ちのゴミ袋や新聞紙などもマントの材料に使えます。
黒いツヤっとしたゴミ袋などはマントにピッタリ!
黒いゴミ袋を切って肩にはりつければ、あっという間にマントです。
バットマンやダースベイダーのような真っ黒マントなら、こんな作り方でもOKですよ!
どんなマントが作りたいかイメージするのがポイント
簡単なごっこ遊びならともかく、仮装パーティーなどでは、何のキャラクターのマントかわかったほうが楽しいですよね。
たとえば子どもに人気があるキャラクターについて、マントを比較してみましょう。
同じマントといえど、だいぶ違う部分があることがわかるでしょう。
色 | 長さ | そのほかのポイント | |
---|---|---|---|
アンパンマン | 茶色 | 短め | 首元にマーク |
ドラキュラ | 黒色(裏地は赤など) | かなり長め | 襟が立っている |
ピッコロ | 白色 | かなり長め | 肩が張り出している |
背中すべてを覆わずに、どちらかの肩が出た肩マントというものもあります。
なりたいキャラクターの絵や画像をよく見てから、マントの素材や形を決めましょう。
型紙なしで作れるマントの作り方3選
まずは型紙なしで簡単に作れるマントの作り方を3つ紹介します。
細かい採寸なしで、子どもの発表会などで大量に作るならこういった作り方がいいですね。
- 台形の紙を肩に固定する
- 襟元に紐を通して結ぶ
- 大きめの布などを肩がけしてボタンなどで留める
台形の紙を肩に固定する
新聞紙やゴミ袋を開いたものを、肩にテープで留めるだけの、もっともシンプルで簡単なマントです。
その日一日しか使わないようなマントなら、手元にある素材でパパっと作ってしまいましょう。
小さい子どもだと、首元を紐で結ぶ作り方だと誤って首がしまることがあります。
走り回る遊びの時など、簡単にはずれるマントのほうが安心ですよ。
マントを台形にすると、前からみたときにマントの裾が見えます。
長方形で作るより、マントの存在感がありますよ。
襟元に紐を通して結ぶ
首元に紐を通す作り方だと、肩にフィットしたマントになります。
子どもがある程度大きくなったらこのタイプにしましょう。
紐を通すには、布などの端を三つ折りにして隙間に通すのが簡単です。
三つ折り部分はミシンで縫わなくても、裁縫ボンドで留めてもいいですよ。
もっと簡単にするなら、ホッチキスで留める作り方ても大丈夫です。
布に横並びにいくつか穴をあけ、紐を通すという作り方もあります。
キルトなどの布だとハサミを入れてもほつれてくることがなく、強度があるためおすすめです。
その日限りではなく、何回か使えるマントができますよ。
紐の端に大き目の結び目を作っておくと、マントから紐が外れにくいです。
大きめの布などを肩がけしてボタンなどで留める
スイミングで使うバスタオルくらいの布などがあれば、体に巻き付けるだけでマントになります。
大人のストールやショールをイメージしましょう。
布を肩にかけ、下がった部分を巻きつけます。
足に布がひっかからないように、クリップや安全ピンでとめると完成です。
留め方を変えれば、開く部分を変えられます。
襟元に膨らみがあるデザインなども簡単です。
頭の上からかぶるようにすれば、フード付きのマントにも!
マント遊びが終わったあとは、もとのタオルなどに戻して使えるので、無駄がありません。
マントの型紙を取る方法
マントはゆったりしたデザインなので型紙がなくても作ることができますが、袖付きマントなど洋服に近いものなら型紙から作ったほうが無難です。
お姫様が来ているようなフード付きのマントも、顔周りを採寸したほうが違和感なくできます。
また、ドラキュラが全身を覆うような大判の半円マントだと、型紙がないと布が足りないことも!
マントの型紙を取るには、市販の型紙が便利です。
マントではなく、ケープ・ショールなど言い回しを変えて探すと型紙を見つけやすいですよ。
手芸センターで型紙付きのテキストを買ってくるのもおすすめですし、インターネットで探すこともできます。
簡単に型紙で作れるマントの作り方3選
型紙を使って作る簡単なマントの作り方を紹介します。
記念に残せるような素敵なマントを作ってみてください。
- フード付きマント
- 半円マント
- ぬいぐるみのマント
フード付きマント
フード付きということで、フード付きケープなどの型紙を使いましょう。
基本的には背中の部分で1枚、前開きの部分で2枚、フード部分は左右対称となるように2枚、型紙を使って切り出します。
仮装パーティー・コスプレで使うものだと、フードを大きめにしたほうが見栄えが良いという意見があります。
胴体に縫い付ける部分の長さは替えず、フードの長さや後ろに余裕をもたせるように自分で調整してみると、よりマントらしさが際立ちます。
形がいびつになるのを防ぐため、フードのパーツは、必ず左右対称になるように調整してください。
半円マント
半円マントは、体を覆えるような大判のしなやかなマントです。
半円マントを作るために、型紙を使ってきれいな曲線を描きましょう。
長い紐やテープをコンパスのようにして、円を半分にしたような図形を作ります。
頭が抜ける部分は、型紙を実際に自分の首に合わせてあたりをつければ大丈夫です。
首回りをメジャーで測定して、型紙をくりぬく方法もあります。
素敵なシルエットを作るためには、半円マントも左右対称さが大切ですよ。
なお、肩から足元まで覆う半円マントの場合、かなりの面積が必要になります。
子どものサイズならともかく、大人ならば普通の布の幅では足りないことも!
布を切り貼りするとどうしても、不格好になってしまいます。
半円が厳しければ、さらに半分の扇形で作ってみるという手もありますよ。
ぬいぐるみのマント
ぬいぐるみや人形の衣装作りにはまっている人は、マントも作ってみてはいかがでしょう。
ぬいぐるみの衣装は縫う部分が少ないので手早くできます。
材料が少なめですむこともポイントが高いですよね。
難しいところは、人間用の型紙を小さくしただけでは、ぬいぐるみには合わないということです。
ぬいぐるみは頭が大きかったり、寸胴だったりと人間用の服は合わないのです。
自分でぬいぐるみに紙をあてて切り出すのが良いでしょう。
また、ダッフィーなど人気のあるキャラクターの場合、インターネットや本で型紙が手に入ることもあります。
マントの作り方のポイント
仮装パーティーなど華やかな場で着るマントなら、「ほんとに手作り?」とびっくりさせるようなものを作りたいですよね。
かっこいいマントを作るためのポイントを3つ紹介します。
- 裾を広めにする
- 素材をやわらかいものにする
- 裏地の色を変える
裾を広めにする
単純に長方形の形のマントだと、体のうしろにマントがかくれてインパクトが小さくなってしまいます。
半円マントのように、下にいくほどマントの裾が広がるようにしましょう。
素材をやわらかいものにする
素材を柔らかいものにすると、動いたときにふわっと広がります。
お姫様や妖精っぽいマントなら、レース素材などいかがでしょうか。
やわらかい布地は素敵ですが、端からボロボロにならないように作り方を工夫しましょう。
たとえば、端に手芸用ボンドを塗っておくと、裾のホツレを防げます。
裏地の色を変える
たとえば、ドラキュラのマント。
外側は黒くても、裏地は赤いものをイメージしませんでしたか?
マントに裏地をつけると強度がアップするだけでなく、華やかになります。
手芸センターで売っているツルツルの裏地をつけなくても、普通の布や色のついた紙などでOKです。
裏地を表布で巻き込むように縫い込む作り方だとしっかりします。
簡単に作るには、キルトなどをボンドで貼り付けるという作り方もあります。
おすすめのマントの作り方を紹介している本
子どもの発表会などで、はじめて手作りをすることになったという人におすすめです。
普通の洋裁の本ではないことに注意しましょう。
ボンドやテープを駆使した便利な作り方が、コスチューム作りでは大活躍!
見栄えがよい衣装を、手早く仕上げる作り方が満載です。
マントのほかにも色々なコスチュームが載っているので、一冊あれば応用が利きます。
見ていて楽しくなるデザインなので、手作りに抵抗がある人でも取り組みやすいですよ。
マントは簡単に作れて楽しい!
マントは簡単に手作りできます。
子どもと遊ぶためなら、即興で新聞紙やゴミ袋でもマントが完成します。
大人でも、仮装パーティーなどでオリジナルの衣装がほしいと思っている人は、ぜひマントを手作りしてみましょう。
マントできれいなシルエットを出したければ、型紙を用意する作り方をおすすめします。
半円マントのように裾が広がったデザインや、マントの素材、裏地にこだわることで、素敵なマントができますよ。