折り紙でくす玉を作ってみよう!
昔からくす玉は「割り玉」と呼ばれ、お祝いごとなどでよく使われていました。
そして、折り紙のくす玉は、端午の節句の時に魔よけとして身に着けられていたと言われています。
折り紙でくす玉を作るには、まずはユニットと言われるパーツ作りから始まります。
パーツをつないで作る折り紙を「ユニット折り紙」と呼びます。
この方法では折り紙を2枚から数万枚使い、様々な作品を作ることができます。
どんな枚数でも基本のパーツの作り方はそれほど複雑ではありません。
人気のユニット折り紙としては、日本折り紙協会所属の薗部光伸氏の「薗部式ユニット」が有名です。
薗部式のくす玉も、パーツ自体の作り方はとても単純です。
折り紙のくす玉はこのパーツ同士をつないで作ります。
また、くす玉作りでは、いかにこのユニットをきっちりと作れるかが重要になります。
基本さえしっかり覚えれば、いくら折り紙の枚数が増えても、案外簡単に作れてしまいます。
ユニット折り紙は基本のパーツが同じ形、枚数であっても組み方によって違うくす玉ができます。
今回は60枚、120枚の折り紙を使用したくす玉の作り方をご紹介します。
折り紙60枚を使ったくす玉の作り方
まずは最初に、60枚の折り紙を使ったくす玉の作り方を見ていきましょう。
60枚はとても多い印象が持ちますが実際は意外と簡単です。
60枚の折り紙を使うため、様々の色のアレンジができ、とてもカラフルなくす玉を作ることができます。
60枚の折り紙を使ったくす玉の作り方の主な手順は以下の通りです。
- パーツを1つ作る
- 1と同じものをもう一つ作る
- 上記の2つを組み合わせて1ピースにする
- 3を全部で29ピース作る
- 30ピースを組み合わせ五角形を作る
では、60枚の折り紙を使ったくす玉の作り方の手順を1つずつ詳しく見ていきましょう。
手順①:パーツを1つ作る
まずは、100枚セットの折り紙を使って、パーツになる最初のユニットを作ります。
60枚のうちの1枚を半分に折り、開いた状態で上下をそれぞれ真ん中の線に併せております。
折り紙を開き、折った線が縦になるように置いて右下の角を1番の右の線に合わせて折ります。
対角も同様にして折って下さい。
折った角を左に置き、先に折り目が付いた線に合わせて上に折ります。
そのまま、今折った右角を線に合わせて折った後、残った辺を折れ線がついた通りに上に上げて折ります。
最後に残った角を折ってから中に入れ込みます。
真ん中の線を山折りにします。
片方を三角に折り、もう片方を下に折り込み正方形にします。
三角形になるように折り、三角形が二つになるように開きます。
これで1つのパーツの出来上がりです。
手順②:①と同じものをもう一つ作る
手順①と同じ作り方でもう1つ同じものを作ります。
作り方は①を参考にして下さい。
手順③:①と②を組み合わせて1ピースにする
次に①と②の2つを組み合わせて1ピースにします。
①の先を谷折りに、②の先を山折りにして、2つの合体させます。
手順④:③をあと29ピース作る
手順③で完成したピースを後29ピース作ります。
これで60枚の折り紙を使ったことになりますね。
手順⑤:30ピースを組み合わせ五角形を作る
60枚を使った30個のピースを、別のピースの隙間に入れ込みながら組み合わせていきます。
これで60枚の折り紙を使ったカラフルなくす玉の完成です。
上級者向け!折り紙120枚を使ったくす玉の作り方
60枚の折り紙を使ったくす玉の作り方の後は、折り紙120枚を使ったくす玉に挑戦してみましょう。
ここではまた、「薗部式ユニット」での作り方をご紹介します。
30枚の倍の枚数になりますが、主な作り方の手順は以下の通りです。
- パーツを1つ作る
- 1と同じ色紙で同じものをあと4つ作る
- 別のパーツを5つ作る
- 5つのパーツを1つのパーツに組み合わせる
- 4のパーツに3で作っパーツを外側に入れ込む
- 5のパーツをあと5つ作り、1つのパーツに組み合わせる
- 6のパーツもう一つ作る
- 最後に2つの大きなパーツを組み合わせて完成
1つずつの手順を詳しく見ていきましょう。
手順①:パーツを1つ作る
まずは最初に60枚で作った時と同じ折り方で基本のパーツを1つ作ります。
手順②:①と同じ色紙で同じものをあと4つ作る
①と同じ作り方であと4つ同じパーツを作ります。
手順③:別のパーツを5つ作る
別の色紙で同じパーツを5つ作りましょう。
これで2色の同じ形をしたパーツが各5個ずつ完成です。
手順④:5つのパーツを1つのパーツに組み合わせる
②までで出来た5つのパーツを1つのパーツに組み合わせます。
方手順⑤:④のパーツに③で作ったパーツを外側に入れ込む
④のパーツに③で作っパーツを外側に入れ込んでいきます。
これで新たに10枚で1つのパーツで出来ました。
手順⑥:⑤のパーツをあと11個作る
⑤で作ったパーツと同じものをあと11個作ります。
手順⑦:パーツ2個の角をつなげて五角形を作る
⑥までで完成した12個のパーツのうち、2個の角をつなげて五角形を作ります。
手順⑧:最後に2つの大きなパーツを組み合わせて完成
最後に2つの大きなパーツを組み合わせて完成です。
60枚よりさらに120枚は数が多いためパーツの作り方が細かくなっていきます。
パーツ同士の接合方法は、紙を折った際いにできる隙間に入れ込んで組んでいきます。
細かい接合の仕方がわからない場合は、ネット上に詳しい作り方の動画などがあります。
それらを参考にすると、60枚であろうが120枚であろうが紙の枚数が増えてもパーツ同士の細かいつなげ方がよくわかります。
これで120枚の折り紙を使った二十・十二面体のくす玉が完成しました。
くす玉作りには色紙だけでなくタント紙や千代紙などを使うと、また違った雰囲気のくす玉に仕上がります。
おすすめの折り紙本
おすすめの折り紙本は実用BEST BOOKSの「かならずつくれるユニット折り紙」です。
この本は、有名な「薗部式ユニット」を中心としたユニット折り紙が全38作品掲載されています。
今までユニット折り紙の組み立て途中で挫折してしまった人でも、折り図と組み図を見ながら簡単に作れるように構成されています。
薗部式はユニットの組み合わせが無限大です。
コツを掴んで枚数の多い折り紙のくす玉に挑戦してみよう!
本やネット上には、参考になる折り紙を使ったくす玉の作り方がたくさん掲載されています。
最初から60枚、120枚と多くの枚数を使うのではなく、まずは12枚など少ない枚数での作り方に挑戦してから、徐々に枚数を増やしてみてはいかがでしょうか?
基本的な作り方のコツさえつかめば、60枚でも120枚でも案外簡単に作れると思います。
とにかく慣れるまでは基本パーツの作り方をしっかり確認しながら、ゆっくり折り進めてみて下さい。
コツを掴んで是非60枚、120枚の折り紙のくす玉に挑戦してみましょう!