水筒のパッキンにカビがつく原因
毎日丁寧に水筒もパッキンも洗っているはずなのにどうしてカビは生えてくるのでしょうか。
黒カビはアレルギーを起こしたり喘息を発症させたりする、ただ汚いだけではなく実はとても怖い存在なのです。
そんな嫌な存在のカビが生えてくる原因は何なのか調べてみました。
- 中身が入っているまま置いておく
- 飲む際の雑菌が移る
- 飲み物の糖分がエサになる
- 洗って水が付いたまま放置する
パッキンカビの原因①:中身が入っているまま置いておく
カビにとって湿気とはオアシスのような場所なので、中身が入っているまま長時間置いておくということは湿気が発生しカビが発生しやすくなります。
水筒の中は湿気でジメジメになるのでパッキンは特にカビの温床となりやすいのです。
パッキンカビの原因②:飲む際の細菌が移る
直接飲むタイプの水筒は口の中の細菌がそのまま水筒の中へ入ります。
人間の口の中には数百万個の細菌がいると言われているので、水筒に入った細菌は条件によってかなり増殖するそうです。
直接飲むタイプの水筒は楽ですが、カビの原因を少しでも減らすためと衛生面的にもコップタイプの水筒が安心ですね。
パッキンカビの原因③:飲み物の糖分がエサになる
水筒の中身はお茶が多いと思いますが、スポーツをする場合などにはスポーツドリンクや甘いジュースが中に入っている時もありますよね。
そこで中身が入っているまま長時間放置されていたり、洗い残しがあると糖分をエサにしてパッキンにカビが繁殖します。
パッキンカビの原因④:洗って水が付いたまま放置する
先ほども述べたように湿気はカビにとって最高の環境になるので洗ったまま乾かさずにおいておくとパッキンにカビが生えやすくなります。
いくら丁寧に水筒を洗ってもカビが生えてしまうと意味がないので洗ったらすぐに水滴を拭きあげる習慣をつけましょう。
水筒のパッキンにつくカビの種類
水筒にカビが生えやすい原因はわかりましたが、その厄介なカビの種類は何なのかも調べたのでご紹介します。
水筒のパッキンカビの種類①:黒カビ
黒カビとは家中のいたるところに存在し、湿気の多いところや結露の多いところが大好きなカビです。
黒カビは温度が20~30度、湿度が70%、汚れがたくさんあるところなどこの3つの条件がそろうとかなりのスピードで繁殖します。
頑固で生命力も強いのでなかなか完全に退治することは難しいようです。
黒カビは人に影響を及ぼすので、吸い込むとアレルギーを引き起こしたり喘息や鼻炎を発症させる場合もあり、とても厄介なカビですね。
水筒のパッキンカビの種類②:赤カビ
赤カビは水回りでよく見かけますね。
薄いピンク色をしたヌメヌメとしているカビです。
赤カビも黒カビと同様に湿気が多い場所や温度が高い場所を好みます。
しかし黒カビと違い、根を張ることがなく簡単に退治することも可能で人に与える影響もないそうです。
水筒のパッキンカビの取り除き方
黒カビの場合は一度綺麗に退治しても、また根を張るので同じところにカビが発生しやすいです。
そんなしつこい黒カビは表面を磨いてもなかなか落ちません。
黒カビを取る方法で有効なのがつけ置き洗いです。
黒カビ落としに有効なハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤はカビ落としに一番効果的です。
しかしステンレスとの相性が悪く、サビの原因になるのでステンレス製の水筒の本体も漂白する場合は少し効果は落ちますが酸素系漂白剤を使用をおすすめします。
あまりに酷いカビをとる場合は塩素系漂白剤をパッキンのみつけ置きをしまょう。
しかしあまり長い間つけ置きするとパッキンを傷めてしまう場合があるので気をつけて下さいね。
塩素系漂白剤、酸素系漂白剤どちらを使う場合も容器の指定通りの量と水で薄めて1〜2時間つけ置きします。
水筒以外のお風呂などの黒カビには塩素系漂白剤のカビキラーなどがおすすめです!
ハイターがスプレーになっているので、つけ置きできない場所にもスプレーし、しばらく置いておくとカビの根元まで死滅してくれます。
水筒やパッキンが傷みそうならば、次に紹介する重曹とお酢でカビを落とす方法をおすすめします。
ナチュラルクリーンと呼ばれる体に優しい方法でのカビの取り方です。
赤ちゃんの哺乳瓶など、漂白剤を使うのに抵抗がある物や傷みそうな物に使用する場合におすすめです。
使用する材料は重曹大さじ1と酢大さじ1を30〜50度のお湯500ccのみです。
こちらは2〜3時間ほどつけ置きしましょう。
黒カビは50度で死滅すると言われているのでつけ置きする際は40度から50度のお湯でつけ置きする方が効果があります。
細かい部分は歯ブラシや綿棒を使って汚れを落とす方法がおすすめです。
もし、酢がない場合は酢のみにカビを落としたい物をつけ置きし、歯ブラシなどで磨いても落ちるそうです。
どの方法でもカビが落ちない場合はパッキン自体を買い替えましょう。
水筒のパッキンにカビを付けないようにする予防策!
一度深く発生してしまったカビはなかなか取り除くのが難しいですが、毎日ひと手間の予防策をすることでカビの発生を抑えられます。
- 毎回隅々まで分解して丁寧に洗う
- 水気を拭き取る
- 週に一度つけ置き洗いをする
- 毎日50度以上のお湯を1分半かける
パッキンカビの予防策①:毎回隅々まで分解して丁寧に洗う
水筒はとくにの部分など複雑な構造になっているので毎日隅々まで洗うのは正直大変でついついササっと洗ってしまいがちですよね。
しかしここで手を抜くと厄介なカビが発生してしまうので、大変ですが隅々まで分解して丁寧に洗いましょう。
パッキンカビの予防策②:水気を拭き取る
洗って水気が付いたまま水筒を閉めてしまうと、水滴によって湿気が発生しカビの原因になるので洗ったら水気を拭き取り、完全に乾かしましょう。
パッキンカビの予防策③:週に一度つけ置き洗いをする
週に一度ほど酸素系漂白剤か重曹と酢が入ったお湯に水筒をつけ置きすることでカビの発生を抑えられます。
仕事や学校が休みの日など、週に一度つけ置き洗いをする曜日を決めていると忘れず定期的につけ置き洗いができるのでおすすめです。
パッキンカビの予防策④:毎日50度以上のお湯を1分半かける
一番簡単な方法が、50度以上のお湯で1分半お湯をかけると言う方法です。
カビは50度以上の熱に触れると発生できなくなるので、カビを成長させる前に死滅させると言うことです。
洗い終わってから最後にパッキンにお湯をかけるひと手間でカビ予防ができるのでおすすめです。
おすすめのカビ対策本
お掃除本には詳しくカビ対策が載っています!
もう少し詳しくカビ対策を知りたい方は本の購入を検討してみてくださいね。
こちらの本を書いた松本忠男さんはいろいろなテレビに出演されているそうです。
亀田総合病院の清掃管理の責任者として10年お勤めされていたそうなのでまさに掃除のプロですね。
内容はカビ対策はもちろんインフルエンザやノロウイルスなどあらゆる菌から身を守るテクニックが紹介されています。
科学的根拠に基づいたお掃除方法がたくさん書いてあるのでカビ対策以外にも日常で使える掃除方法が知れるのは嬉しいですね。
こちらの本は基本的なカビ対策が詳しく書いてあり徹底的にカビ対策をしたい方にはおすすめの本です。
もっと深くカビの知識を得て日々のカビ対策でカビから身を守りましょう。
カビは厄介だが日々の対策をしっかりすれば防げる!
毎日丁寧に水筒のパッキンを洗っているつもりでも気が付くとカビが生えていたらショックですよね。
一度生えてしまうと完全に退治するのが難しかったりするので諦めて捨ててしまうかもしれませんが、家にある洗剤や重曹と酢で除去することもできますし、日ごろからつけ置きをするなど予防をしていればカビは防ぐことができます。
毎日少しのひと手間で予防できるので厄介なカビを生やさないようにしましょう!