ラミネートやラミネートフィルムとは?
ラミネートとは、紙や写真などの印刷物を綺麗な状態で保存するために、ラミネートフィルムと呼ばれるフィルムで保護することです。
印刷物は湿気などで変色したり、曲がってしまうこともあるため、ラミネート加工をすることで劣化を防ぎます。
ちなみに、ラミネートフィルムとは透明なフィルムのことで、機械で熱を加えることで硬くなります。印刷物をコーティングするようなイメージですね。
例えばぺらぺらの紙をラミネート加工することで、プラスチックの下敷き並の強度に出来ます。一般的にはラミネート加工の際にはラミネーターと呼ばれる専用の機械が必要です。
次の見出しから、一般的なラミネート加工の手順を紹介します。
簡単なラミネート手順
簡単にではありますが、ラミネート加工の手順を紹介していきます。ラミネートのイメージを掴んでいきましょう。
- ラミネーター、ラミネートフィルムを用意する
- 印刷物を用意する
- ラミネーターに通す
ラミネート手順①:ラミネーター、ラミネートフィルムを用意する
まずはラミネート加工が出来る環境を整えましょう。ラミネーターやラミネートフィルムはAmazonなどでも簡単に手に入ります。
ラミネーターは大きさや物にもよりますが、Amazonで3,000円くらいから購入できます。高い物だと万単位になります。
ラミネートフィルムは名刺サイズからA4サイズまでと大きさは様々。名刺サイズであれば500円以下から購入可能です。
ラミネーター用のフィルムは100均でも手に入ります。目的にあった大きさを選んで購入しましょう。
ラミネート手順②:印刷物を用意する
ラミネート加工したいものを用意しましょう。写真やカードなどなんでも構いません。ただし、厚いものは機械に通らないため、ラミネート加工にはあまり向きません。
厚さの限界についてはラミネーターにもよるので、ラミネーターの取扱説明書をよく確認してください。無理に機械を通すと壊れることもあります。
また感熱紙など、熱に弱い素材はラミネート加工することで傷んでしまうこともあります。機械を通す前によく確認しましょう。
ラミネート手順③:ラミネーターに通す
印刷物をラミネートフィルムに挟みます。印刷物のサイズに合うフィルムを使いましょう。印刷物より小さかったり、ぎりぎりの大きさだと、印刷物を傷つけてしまうことがあります。
位置を整えたら、ずれないようにしっかりと押さえてラミネーターに通します。強く押さえすぎたり、機械に無理に押し込むとシワが寄ってしまうので力加減には注意してください。
しばらくするとフィルムが硬くなって機械から出てきます。熱が加えられてますので、ほんのり温かいです。これでラミネート完了です。
専用機械不要の100均のセルフラミネートとは
ラミネート加工がとても便利ということは分かっていても、機械を購入する手間や金額のことを考えると、どうにも手が出しにくいですよね。
しかし、100均には専用機械不要なラミネートフィルムがあります!しかもサイズや種類なども豊富なんです。
印刷物を挟み、押さえるだけで簡単にセルフラミネートが出来る商品です。100均で簡単に手に入るのでこれを機に挑戦してみましょう。
100均のものでちゃんとラミネートが出来るのか不安という方も、一度試していただく価値ありです。100均といえどあなどれません。
100均のおすすめセルフラミネート
有名どころの100均ショップのセルフラミネートを紹介していきます。用途や目的にあったものを探してみましょう。
- ダイソー
- セリア
- キャン★ドゥ
セルフラミネート①:ダイソー
粘着性のあるフィルムの上に透明なフィルムをかぶせるようにしてラミネート加工が可能な商品です。機械は不要、押さえるだけ。
ダイソーの手貼りセルフラミネートはサイズ展開が豊富です。名刺サイズからA4サイズまであり、枚数も多く入っています。
機械用に比べるとやや強度は落ちてしまいますが、量が必要という方はダイソーのセルフラミネートをお勧めします。
ちなみに、ダイソーにはホログラム入りのラミネートフィルムもあります。保管だけでなく、カードやプレゼントを作るのも楽しいかもしません。
勿論、こちらのホログラム入りも専用機械は不要。ホログラムの形はハートと星の2種類です。ぜひ、探してみてください。
セルフラミネート②:セリア
セリアにも手貼りのセルフラミネートフィルムが売っています。仕組みとしてはダイソーのフィルムと同じです。
枚数はダイソーよりも少ないですが、その分ダイソーに比べると強度があると評判です。サイズ展開は今のところカードサイズと写真Lサイズのみ。サイズ展開はそう豊富ではありません。
傷つきやすいトレカやブロマイドを保管するには、一番向いていると言えるでしょう。
セルフラミネート③:キャン★ドゥ
実は、セリアで購入できるフィルムは同じものがキャン★ドゥでも売られています。セリアが近くに無いという方はキャン★ドゥでも探してみましょう。サイズ展開もセリアと同じです。
100均といえども十分にラミネート加工することは可能です。ぜひとも挑戦してみましょう。100均で道具が揃うのであれば気軽に取り組めますね。
思い出のある品であれば、出来るだけ良い状態で保存したいと思う方が多数でしょう。
セルフラミネートを貼る際のコツは?
やり直しが難しいセルフラミネートですので、出来るだけ失敗しないように加工したいところですよね。100均で安く多く買えるので、以下のコツを参考に何回か練習してみましょう。
- 押さえる時はゆっくりと
- 厚いフィルムだけを使う
コツ①:押さえる時はゆっくりと
セルフラミネートフィルムは薄いフィルムと厚いフィルムの2枚で絵や写真を挟みます。一見簡単に見えますが、貼り合わせた時に気泡が入ることがあります。
しっかりと押さえながら貼り合わせることで気泡を防ぎます。まず、貼りたいものを粘着面に置き、真ん中から端に向かって丁寧に空気を抜いていきます。
定規を斜めに当てながら空気を抜くと気泡が出来にくいです。フィルムを貼り合わせる時も定規を斜めに当て、一気に貼らないことがポイントです。
コツ②:厚いフィルムだけを使う
先ほどセルフラミネートフィルムは厚いフィルムと薄いフィルムを貼り合わせると説明をしました。しかしこれだと、強度に不安があります。
貼り方が甘いと剥がれてしまったり、曲がってしまうことがあります。そこで、フィルムを二枚使い、厚手のフィルム同士を貼り合わせることで強度を上げることが出来ます。
ずれないように慎重に貼り合わせる必要がありますが、ゆっくりと気泡を抜きながら押さえることで、綺麗にラミネート出来ます。
100均のセルフラミネートを使った事例集
写真や絵を保管するだけでなく、オリジナルのグッズを作ることも出来ます。あくまで一例ですが、ラミネートフィルムはこんな使い方もあります。
- オリジナルの透明トレカ
- オリジナルのしおり
- ネームプレート
- ウェディンググッズ
事例集①:オリジナルの透明トレカ
インスタで話題になっている透明トレカですが、これも100均のラミネートフィルムを使って簡単に作れるんです。
透明トレカとは透け感のある写真です。お友達と交換したり、インスタに載せたりする方が多いようです。
まずはトレカにしたい写真をコピー用紙に印刷しておきます。写真を下にしてフィルムに貼りつけます。この時、空気を抜くことを忘れないでくださいね。
貼り合わせる前に、写真をフィルムごと水を張った洗面器に浸し、ゆっくりとこすります。破れたりしないよう優しくこすってください。
白い部分が綺麗に取れたら、タオルの上に乗せて水分を軽く取ります。あとは通常通り、定規などを使いながらフィルムを貼り合わせましょう。
可愛い透明トレカの出来上がりです。ぜひ一度トライしてみましょう!
事例集②:オリジナルのしおり
ラミネートフィルムの硬さを利用して、しおりを作ることも出来ます。好きな写真や絵を準備しておきましょう。
通常通りラミネートに紙を挟み、丁寧にフィルムを貼り合わせます。綺麗に貼り合わせたら、少し余白を残しながら透明な部分を切り落としましょう。
その後、パンチで穴をあけ紐を通せばオリジナルのしおりの完成です。紐は好みの紐を使ってくださいね。
絵や写真に限らず、可愛い折り紙やマスキングテープ、押し花なんかを組み合わせてもおしゃれになります。100均にも可愛い紙やシールなどが売っていますので、フィルムを買うついでに探してみましょう。
色々なデザインを楽しむことが出来るので、読書の時間も増して楽しめるでしょう。
事例集③:ネームプレート
紙よりも硬い材質のため、長く使えるネームプレートを作ることも出来ます。どうせなら見栄えの良いものを作りたいところです。
お仕事をされている方は、イベントやミーティングで使うネームプレートを作成しても、見栄えが良いですよね。100均で購入できれば、経費削減にもつながるかもしれません。
パソコンでラベル用のソフトを利用して、ネームプレートを作っておきラミネート加工します。長時間使っても曲がることもありませんし、場合によっては使いまわすことも可能です。
画用紙や、折り紙などお洒落な紙を使ったり、スタンプなどを利用してお洒落にデザインをしても可愛いものになります。ちなみに、スタンプなども100均で購入できますよ。
用途や場所に応じて、素敵なネームプレートを作ってみませんか。
事例集④:ウェディンググッズ
ラミネート加工は実はウェディンググッズを作る際も、とても役立ちます。可愛く、お洒落なものを作ってみましょう。
例えば、フォトプロップス。披露宴で新郎新婦と写真を撮る際に、ゲストが手に持つアイテムのことですが、100均のラミネートフィルムで作れます。
まずは写真映えするようなイラストや、文字、吹き出しなどを色画用紙などに印刷しておきましょう。絵が得意な方は手書きでも可愛いかもしれません。
たくさんの人が使うものなので曲がってしまったり、折れたりしてしまいますが、ラミネート加工をすることでそれを防げます。写真にも綺麗な状態で映ります。
折角招待するゲストですから、綺麗なものを使って写真に残してもらいたいですよね。
おすすめの100均ラミネートグッズ本
100均のグッズを網羅するならこの一冊をおすすめします。様々な文房具の紹介もありますので、ラミネートグッズを作るにあたって、良いヒントを探してみてください。
押し花を使った小物を特集している一冊です。基本的には手芸本になりますが、ラミネート加工についても紹介があります。
押し花を使ったグッズを作ってみたいけれど、アイディアが思い浮かばないという方や、お子様と簡単なグッズを作りたいという方にはぜひおすすめです。
誰でも簡単にラミネートできちゃう!
ラミネート加工はハードルが高いものではないかと考えていた方。実は意外と簡単に出来ちゃう、そう感じませんか?
まずは簡単に写真や絵の保護から行ってもいいでしょう。慣れてきたらグッズを作るのも楽しいかもしれませんね。
ラミネートフィルムだけでなく、挟む素材なども100均で探すことも面白いでしょう。早速、お近くにある100均ショップを覗いてみませんか。