ハーバリウムを手作りする人が増えている
今、インテリアに枯れないグリーン「ハーバリウム」を取り入れる人が増えています。
ハーバリウム(Herbarium)とは、「植物標本」という意味の英語です。
もともとは、植物学において乾燥させた植物標本の集積のことを表していました。
今では、観賞目的で作られたものも「バーバリウム」と呼ばれています。
ガラス瓶に保存液を満たし、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを入れ、透明な液体の中で、幻想的に咲く花々。
ハーバリウムは、保存液に浸しているので、枯れることなく、みずみずしい状態で花やグリーンを観賞することができるインテリアなのです。
フォトジェニックだとSNSでも大人気のハーバリウム。
大切な方へのプレゼントや記念日の品など、いろいろな用途に利用することができます。
市販でも、たくさんの種類のハーバリウムがありますが、意外と簡単に手作りできます。
お好みの花や思い出の花をご用意して、世界に一つだけのハーバリウムを手作りしてみませんか。
ハーバリウムは初めてでも簡単に手作りできる!
一見、難しそうなハーバリウムですが、密閉できるガラス容器と保存液があれば大丈夫。
後は、お好みの花やグリーンを用意するだけで、手作りできます。
保存液は、一般にはハーバリウム専用オイルを使用しますが、ベビーオイルなどで代用できます。
花材は、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使いますが、造花やポプリなどを組み合せても。
材料は、100均でも手に入りますので、初めての方でも、簡単に手作りすることができますよ。
使いたい大きさにカットしたお好みの花材を、好きな配置になるようにガラス容器に入れます。
セットした花材がずれないように注意しながら、ガラス容器にベビーオイルを流し込みます。
ガラス容器のフタを閉めたら出来上がり。
手作りハーバリウムに必要な材料は?
ハーバリウム専用に保存液やドライフラワー、プリザーブドフラワーなどの花材も市販されています。
でも、身近な材料を使って、手作りしてみたいですね。
ハーバリウム作りに必要な材料や価格を確認してみましょう。
基本は次の3つです。
- 保存液
- 密閉できる容器
- 花材
手作りハーバリウムの材料①:保存液
ハーバリウムは、もともとは植物を保存液につけて標本にするものです。
専用のオイルも市販されていますが、透明な液体であれば利用できます。
使いやすさでいえば、流動パラフィンがおすすめ。
流動パラフィンは、ミネラルオイルとも呼ばれ、ベビーオイルにも使われています。
サラダオイルやオリーブオイルでは、カビでしまう危険性があるので、利用しないほうがいいでしょう。
より専門的に手作りするのでしたら、白濁しにくく耐熱性に優れているシリコンオイルがおすすめです。
手作りハーバリウムの材料②:密閉できる容器
ハーバリウムを作るには、蓋つきのガラス容器がおすすめです。
プラスチックなどは、オイルで変質してしまう可能性があるからです。
花材と容器のバランスで、手作りハーバリウムの仕上がりに差が出るもの。
初心者の方には、スリムなボトルが花材がズレにくく扱いやすくておすすめです。
手作りハーバリウムの材料③:花材
ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど、乾燥した花を使います。
生花は、水分がカビや腐敗の原因になるので使いません。
造花やラメなども利用できます。
ただし、着色が強いものは、時間とともにオイルに色がつくのでご注意を。
100均の材料で代用できるものはある?
ハーバリウムを手作りするのに必要なものは、保存液、密閉できるガラス容器、花材の3つです。
これらは、100均で購入することができます。
保存液は、流動パラフィンがおすすめ。
流動パラフィンは、100均にもあるベビーオイルにも使われています。
また、密閉できるガラス容器は、100均の定番アイテムですね。
電球型瓶やドリンクジャーを使うのも、おもしろいでしょう。
花材は、定番のドライフラワーだけでなく、造花も利用できます。
ポプリ用の花びらやラメ、パールなども利用できますよ。
アイデア次第で、手作りの材料を全て100均で揃えることができます。
100均のお店をまわりながら、自由にイメージを広げてみてくださいね。
ハーバリウムの基本の作り方
ハーバリウムは、初心者の方でも、身近な材料で手作りすることができます。
基本の作り方を確認してみましょう。
- ガラス容器の洗浄、乾燥
- 全体のデザイン
- 花材を詰める
- オイルを注ぐ
- フタを閉める
ハーバリウムの作り方の手順①:ガラス容器の洗浄、乾燥
ガラス容器に汚れがあると、カビの原因になってしまいます。
新しく購入した容器でも、汚れを落としておきましょう。
ガラス容器の内側をアルコールのウェットティッシュなどで拭きだけでもいいですのですが、食器用洗剤などで丁寧に洗うとより安心です。
その後、しっかり乾燥させます。
水分が残っていると、カビや菌の繁殖の原因になります。
ハーバリウムの作り方の手順②:全体のデザイン
花材を入れる前に、全体のバランスを考えながら、デザインをイメージします。
容器の形や幅、花材の種類にあわせ、花材の量やカットする位置を決めておきましょう。
ハーバリウムの作り方の手順③:花材を詰める
デザインにあわせて、花材を詰めていきます。
同じ花材でも、長さを変えてカットすると単調になりません。
花材は、短いものが下になるように入れていくと、仕上がりがきれいです。
ピンセットを利用して、花材同士のひっかかりや位置を調節しましょう。
ハーバリウムの作り方の手順④:オイルを注ぐ
花材を配置したら、保存液であるオイルを注ぎます。
オイルは、流動パラフィンかシリコンオイルか、どちらにするか決めます。
流動パラフィンとシリコンオイルは、性質が異なり、混ぜると白く濁ってしまいます。
濁ったオイルは元に戻らないので、ご注意ください。
オイルを注ぐ時には、ガラス容器を少し傾けましょう。
容器の内側を伝わるように、静かにオイルを注ぎます。
勢いよく一気にオイルを入れると、花材の位置がずれたり、つぶれてしまったりする危険性があります。
オイルは、ゆっくり丁寧に注ぎましょう。
ハーバリウムの作り方の手順⑤:フタを閉める
ガラス容器にオイルを入れてしばらくすると、気泡が浮いてきます。
すぐにフタを閉めずに、空気が抜けるまで数分待って下さい。
空気が抜けたのを確認したら、オイルがこぼれないようにしっかりフタをしめて出来上がり。
オイルが服につくと、シミや色落ちの原因になりますので、ご注意ください。
マネしたい手作りハーバリウム作品例
お好みの花材や容器を使って、自由にできるのが、手作りの良さ。
ここでは、SNSで見かけた素敵なハーバリウム作品をご紹介します。
センスの良い作品を参考に、自由な発想でお好みのハーバリウムを手作りしてみましょう。
- 色を統一
- 電球瓶を利用
- ハーバリウムボールペン
- 調味料入れを利用
- 季節の行事に
手作りハーバリウム①:色を統一
カラフルな花材を使ったハーバリウムも華やかで素敵ですが、色の数が多くなるとごちゃごちゃしやすく、合わせるのが難しい時もあります。
始めのうちは、色を統一して花材を選ぶと、まとまりやすいでしょう。
花の種類や形がまちまちでも、色を統一すれば、センス良く仕上がりますよ。
細めの瓶ならば、花材のバランスもとりやすいですし、保存液を注ぐときにも花材がずれにくいので、扱いやすいですね。
手作りハーバリウム②:電球瓶を利用
100均にある電球瓶も、手作りハーバリウムではおなじみです。
電球瓶のように、遊び心のある容器を使うと、まっすぐな瓶にはない味のあるインテリアになりますね。
密閉できる容器であれば、形は自由。
身近にあるいろいろな形の容器を試して手作りしてみてください。
手作りハーバリウム③:ハーバリウムボールペン
ご自宅で手作りするための、ハーバリウム作成キットが市販されています。
作成キットを使って、ハーバリウムボールペンを作ることができます。
ボールペンの軸には、いろいろな色がありますので、花材にあわせてお好みの色を選ぶことができます。
容器が違うだけで、作り方は他のハーバリウムと同じです。
いつでも、どこでも、手軽に使うことができるハーバリウムペン。
お好きな花といっしょなら、勉強や仕事も捗りそう。
作成キットには、ペンケースもついています。
ご自分で使うだけでなく、大切な方へのプレゼントにも素敵ですね。
手作りハーバリウム④:調味料入れを利用
自由な発想で、容器を使っています。
調味料入れを利用して、テーブルの隅を飾るのもいいですね。
花があることで、台所の隅など生活感が出やすい場所をほっと一息つける癒しの空間にすることができます。
手作りハーバリウム⑤:季節の行事に
花にこだわらず、自由にお好きなものを入れることができます。
こいのぼりのように、季節の行事に関するものを入れるのも楽しいですね。
行事を取り入れることで、生活に潤いが出ます。
小さなお子さんがいらっしゃらないご家庭でも、手作りハーバリウムを利用すれば取り入れやすいですね。
おすすめの手作りハーバリウムキット5選!
ハーバリウムキット①:フルセット ピンク
自分で作ることができるハーバリウム手作りキットです。
プリザーブドフラワー、保存液(シリコンオイル粘度350)、ガラスボトル2本がセットになってます。
説明書もついていますので、初めての方でも安心して手作りできます。
まずは、基本の形にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
花の色が統一されているので、あわせやすいです。
ピンクの他にも、イエロー、ブルーなどのセットも用意されていますので、お好みの色をお選び下さい。
ハーバリウムキット②:ハーバリウムボールペン
ハーバリウムボールペンを手作りできるキットです。
ボールペンセット2本、花材、シリコーンオイル、パールやラメなどが入っています。
パールは、穴が空いていないパールなので、かわいくおさまります。
ラメは、キラキラオーロラの乱切りや蝶の形など。
ピンク、イエロー、グリーン、パープル、ブルーなどのカラーバリエーションがあるので、お好みやシーンにあわせてお選びいただけます。
ハーバリウムキット③:メイクブラシキット
ハーバリウムでメイクブラシを手作りできるキットです。
メイクブラシは、ピンク金具にピンクでふわふわの毛がとてもおしゃれ。
花材や保存液はセットされていませんので、お好みの材料をご自由にお選びいただけます。
ハーバリウムキット④:いけばな嵯峨御流師範監修キット
初めての方やお子様でも、簡単に作ることができるハーバリウム手作りセットです。
シリコンオイル、ボトル、花材やラッピング用リボンなど一式セットされています。
華道歴45年の師範の方が、花材の選択からデザイン、監修をしているので、ワンランク上の作品を作ることができます。
ハーバリウムキット⑤:スタートキット4点セット
ハーバリウム作りに必要なツールのセットです。
ピンセット(ストレート、カーブ)、花切り用ハサミ、じょうごの4点が入っています。
ステンレス製のピンセットは、サビに強く耐久性があります。
使いやすいストレートタイプと細かな作業がしやすいカーブタイプが入っています。
花切り用ハサミは、人間工学に基づき、女性に優しいデザイン。
ソフトなゴム素材でできたグリップで、握りやすくできています。
じょうごは、ステンレス製で薬品に強く、丈夫にできています。
保存液を容器に入れる際にこぼしてしまうこともありますが、じょうごあれば安心ですね。
手作りにこだわるなら、ツールも揃えたくなりますね。
セットなので、別々に揃えるよりも手軽でお得です。
おすすめのハーバリウムの本
「教科書」の名前通り、ハーバリウムの作り方を写真とともに解説しています。
基本の作り方だけでなく、アレンジする方法も満載。
ハーバリウムによく使われる代表的な花材をタイプ別に紹介するだけでなく、チャームなど花以外の材料を使う方法も紹介しています。
さらに、オイルに色を付ける方法や花やパールを保存液の中に散らす方法などオリジナルの方法も公開されています。
素敵な作品例が掲載されているので、オリジナル作品のイメージが広がります。
季節にあわせたインテリアやアクセサリーとして、ハーバリウムをもっと楽しむアイデアが満載です。
世界に一つだけのハーバリウムを
おしゃれなインテリアとして、話題のハーバリウム。
初めての方でも、100均アイテムや身近な材料を利用して、手軽に作ることができます。
ご自分のイメージを自由に広げて、あなただけのオリジナルのハーバリウムを作ってみませんか。
素敵な作品ができたら、SNSに投稿してみるのも楽しいですね。
SNSを利用することで、手作りハーバリウムのアイディアをもらえますし、他の方との交流を通して新しいお友達ができるかもしれませんよ。