賃貸でもテレビを壁掛けできる?
テレビって場所もとるし、壁掛けテレビにして部屋をスッキリさせたいけど、賃貸だと壁に穴開けられないし、と諦めていませんか?
壁に穴を開けるとなると、賃貸なら大家の許可もいるし、場合によっては高額な修繕費がかかることもあるでしょう。
そこで今回は、穴を開けないでも壁掛けテレビにできる方法をご紹介します。
賃貸でも気兼ねなく壁掛けテレビを楽しむことができるので、ぜひ参考にしてください。
賃貸での修繕費とは
賃貸では退去時に修繕費がかかります。
退去時には「原状回復義務」といって大家側が「住む前の元通りの状態に戻してくださいね」と借り主に対して修繕費を請求するのが一般的です。
経年劣化以外で、例えば壁に穴を開けたり、傷つけてしまったりした場合は修繕費を請求されます。
修繕費に関しては物件によって違いますが、トラブルも多いので部屋を借りる前に大家とよく話っておく必要があります。
原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)|国土交通省住宅局
穴開けないでテレビを壁掛けする方法4つ
ここからは、壁に穴開けないでもテレビを設置できる方法を4つ紹介します。
- 突っ張りポールを使う
- ホッチキスを使う
- 2×4材を使う
- 壁寄せできるテレビスタンドを使う
穴開けないでも壁掛けテレビにするための材料は、ホームセンターやインターネットで手に入れることができます。
「私、力弱いけどできる?」「難しい方法はちょっと、」という方でも簡単にできる方法なので、紹介する4つの方法から自宅にあった方法を探してみてください。
穴開けないテレビの壁掛け方法1:突っ張りポールを使う
最初に紹介する方法は、突っ張りポールを使う方法です。
突っ張りポールとは、床と梁の間に棒を這わせて押し当てて固定する、伸縮性のある棒のことです。
自宅に合わせて突っ張ることで、壁掛けテレビにすることができる、壁に穴開けないでも設置できる方法です。
それでは、突っ張りポールを使うことのメリットとデメリットを見ていきましょう。
突っ張りポールのメリット
突っ張りポールを使うことのメリットは、壁に穴開けないでも良いということです。
床と梁に突っ張って固定するので、そもそも穴を開ける必要はありません。
さらに取り付け方も簡単で、すぐ設置できます。
テレビ用突っ張りポールなら、耐震強度もあるのでさらに安心です。
テレビ用突っ張りポールは、ポールと壁掛けテレビ専用金具で設置します。
工程も簡単なものが多いのが特徴です。
突っ張りポールのデメリット
テレビを設置するための突っ張りポールの場合は、使える場所が決まっています。
そのため、デメリットとして条件が揃わないと設置できません。
まず「梁」は絶対に必要です。
梁がなければ設置はできません。
また、梁があっても斜めの天井や、人の動線上には設置できません。
梁がなければ天井を突き破ってしまったり、ボードが歪んでしまう可能性があります。
しっかり固定するには、どうしても使える場所が決まってしまうのがデメリットです。
穴開けないテレビの壁掛け方法2:ホッチキスを使う
次はホッチキスを使う方法です。
ホッチキスを使って壁掛けテレビを壁につけます。
「ホッチキスでできるの?」と不安に思う方もいるでしょうが、専用用具を使うので大丈夫です。
ホッチキスを利用するのでコスパもよく、工事不要で自分で取り付けできます。
壁に穴開けないでも取り付けできる方法の中でも、比較的簡単にできます。
それでは、ホッチキスを使うことのメリット、デメリットを見ていきましょう。
ホッチキスのメリット
ホッチキスを使うことのメリットはDIYで設置できるという点です。
そのため、コスパも良く、設置場所もあまり選びません。
ホッチキスを使うので、壁に穴開けないというわけではありませんが、そもそもホッチキスの針穴だけなので、見た目にはまずわかりません。
もちろん、耐震強度もしっかりしています。
ホッチキスは日常で使われる普通のホッチキスで、石膏ボードの壁に専用の道具を固定するために使います。
ホッチキスのデメリット
ホッチキスを利用することのデメリットは、金具の種類が少ないことと、石膏ボードの壁でなければ、取り付けできないという点です。
ホッチキスで固定するので、そもそもホッチキスが刺さらなければ固定はできません。
さらに使える金具はあまりバリエーションがないので、自宅のテレビにあっていなければ使用できません。
自宅の壁が石膏ボードかどうかは、画鋲が刺さるかどうかで見極めることができます。
穴開けないテレビの壁掛け方法3:2×4材を使う
次は2×4材を使う方法です。
DIYではおなじみの材料となります。
使い方は突っ張りポールとほぼ同じで、床と天井に木材を突っ張らせてそこに金具をつけて壁掛けテレビにします。
材料はすべてホームセンターで揃えることができ、ある程度の木材は処理加工されているので、棘など気になることもありません。
それでは、2×4材を使うことのメリット、デメリットを見ていきましょう。
2×4材のメリット
2×4材のメリットはDIYで好きなように壁掛けテレビを設置できる点です。
使う材料は木材なのでDIY好きなら、例えば飾り棚などを付け加えることができます。
基本は突っ張りポールと同じなので、天井に梁があるところに設置します。
ただ、突っ張りポールと違い、間に挟む木材は自宅のサイズに合わせることができるので、ほとんどの家で設置可能です。
2×4材のデメリット
2×4材のデメリットは、コストがかかること、自宅のサイズを測ったり、場合によっては木材のカット、そして持ち帰る手間など割と時間がかかることです。
また、工程も多くDIYに慣れていないとなかなか設置に手間取る可能性があります。
ネジ止めは電動ドライバーなどがあったほうがいいので、全部道具を揃えるとなるとかなりコストが高くなる可能性があります。
穴開けないテレビの壁掛け方法4:壁寄せできるテレビスタンドを使う
最後に紹介する方法は、壁寄せできるテレビスタンドを使うことです。
この方法は正確には「壁掛けテレビ」ではありません。
紹介した、3つの方法のどれも使えなかった場合に、使える方法として参考にしてください。
ハイタイプ、ロータイプの2種類があり、ハイタイプはベッドルームやテーブルに座ってテレビを見る場合におすすめの高さです。
ロータイプは床や、 ソファーに座ったりする場所でテレビを見るのにおすすめの高さになります。
壁寄せテレビスタンドのメリット
壁寄せテレビスタンドのメリットは、テレビ台のようにスペースをとることもなく、スッキリとテレビを配置できる点です。
また、キャスター付きのものも多く、簡単に移動させることができます。
掃除などの際には、すぐに動かすこともできるので、移動させたい場合にはとても重宝します。
壁掛けテレビの場合は固定されるので、そういった点でも壁寄せテレビはメリットがあります。
壁寄せテレビスタンドのデメリット
壁寄せテレビスタンドのデメリットは収納スペースが確保しづらいという点です。
テレビ台なら収納スペースはあるので、ブルーレイレコーダーなどを設置する場所に困ることはありません。
また壁掛けテレビでも、下に棚などを設置すればブルーレイレコーダーなどを収納することもできます。
ですが、壁寄せスタンドはそのスペースが確保しづらいため、テレビ以外のものは設置が難しいです。
壁掛けするために開けた穴は自分で修繕できる?
壁掛けするために開けた穴は「穴うめ材」を使って、自分で修復することもできます。
穴に修復材を流し込むことで、穴を塞ぐことができます。
ただし、賃貸の場合は自己修復する前に大家さんの許可を得てからする必要があります。
大抵の大家さんは信頼できる修理業者に修復を頼むことが多いので、自己修復してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。
まずは、傷の状態を見せて修復しても良いかを尋ねるようにしましょう。
テレビ壁掛け用途以外にも使える2×4材
壁掛けテレビ用に紹介した2×4材は、DIYでよく使われる材料です。
棚を作ったり、ベッドフレームを作ったりと様々な用途に使われています。
もともと、2×4材とは「ツーバイ材」といい、2×4工法に使われる材料のことです。
その特徴は安価で表面がなめらか、加工しやすく入手が簡単といったところです。
この特徴を活かして小屋を作ったりすることもできます。
ただし、木材なので腐食対策などに気をつけなければいけません。
穴開けないでテレビを壁掛けしてみよう
穴開けないでも壁掛けテレビができると、お部屋のイメージもガラっと変えられるのではないでしょうか。
テレビ台を置くと、どうしてもスペースが取られてしまいますが、壁掛けテレビにするだけでスペースを有効活用できるので、インテリアも工夫ができます。
今回紹介した方法なら賃貸でも、壁に穴開けないでも壁掛けテレビができるので、これを機にお部屋のインテリアを変えて楽しんでみましょう。