家計簿はノートに手書きがおすすめ!
家計簿は市販でも多くのタイプが発売されていますが、既存のものは不要な項目が多かったり、書く項目が細かくて続けられなかった…そんな経験はありませんか?
1月から始めた家計簿が、3月にはちっとも書いていない、という人も、決して少なくないのではないでしょうか。
また、アプリの家計簿も、レシートの撮影が上手く出来ずにやり直したり、数値の入力が億劫になってしまったりして…気付けば開くことも忘れていた、なんて経験がある人も、きっと私だけではないはずです。
そんな人におすすめしたいのが、ノートを使った家計簿なんです。
「アナログな方法こそ続かない…」なんて不安があるかもしれませんが、ノート家計簿は自分にとって必要な情報だけを無理なく残すことが出来る、とても効率の良いやり方なんです。
4月になったことですし、お金の流れを明確にしておきたい人におすすめの方法をご紹介します。
家計簿をノートにつけるメリット
家計簿をノートにつけていくと、どんなメリットがあるのでしょうか。
- 手軽に始められる
- お金の流れをはっきり把握出来る
- 同じフォーマットで続けることが出来る
手軽に始められる
ノートを買えば誰でも始めることが出来る手軽さが、ノート家計簿最大のメリットかもしれません。
ノートは罫線が入っている方が使いやすいですが、あえて無地のものを選んで、慣れてきたら自由にカスタマイズしてもいいかも。
自分の好きなノートを選んでもいいですし、安いものをまとめて買ってもOKです。
ただし、ノートやペンを揃えただけで満足しないよう、決まりを作って続けていきましょうね。
お金の流れをはっきり把握出来る
ノートで家計簿をつけると、ノートを開いて、収支を自分の手で記載していく必要があります。
多くの人はレシートを見ながら書いていくと思いますが、そこで自分がどこにお金をかけているのか、一ヶ月の収入はいくらなのか、など、お金の流れをしっかり把握することが出来ますよ。
今は給与も振込ですし、家賃や光熱費、クレジットカードは引き落としです。
通帳記入だけではぼんやりしてしまう支出を、簡単にでもノートに自分で書き出すことで、出ていくお金の総額を把握出来ます。
ノートへ向かう時間を作って、自分の手で記載していくことで、支出とと収入をきっちりさせておくことが出来ます。
また、節約できるポイントも明確になりますので、貯金を増やしたい人にもおすすめです。
同じフォーマットで続けることが出来る
市販の家計簿を買って、記載している人も多いかと思いますが…使いやすかったのにマイナーチェンジで使いづらくなったり、使っていた家計簿そのものの販売が終了してしまったりして、やる気が下がった経験はありませんか?
ノート家計簿であれば、ページがなくなればノートを買い換えるだけでいいので、常に同じフォーマットで記録を続けることが出来ます。
また、ルーズリーフに記載していけば、紙を足すだけで続けることが出来ますよ。
自分のやり方を確立してしまえば細く長く続けることが出来るのが、ノート家計簿最大の魅力です。
家計簿ノートの作り方や項目の書き方
それではここから、ノート家計簿の具体的な作り方をご紹介します。
なお、これから記載する内容は、あくまでも一例です。
これらの情報を参考にして、皆さんに一番必要なノート家計簿を作り上げましょう!!
- 1ページ目には、年間の目標などを書く。
- 2ページ目以降に、固定費や月の収支を書いていく。
- 出費の項目は4~8程度にする。
- 最後のページなどに、年間の家計簿もつけておく。
- 銀行残高も記載しておく。
- どうしても続かなければ、最低月イチから。
1ページ目には、年間の目標などを書く
ノートは左綴じになっているので、表紙を開くと1ページ目がありますよね。
その1ページ目には、1年の目標を書いておきましょう。
『1年で50万円貯金する』『毎月3万円貯金する』『来年までにローンを繰り上げ返済する』など、内容は自分で決めてください。
当然ですが、1年で達成したいこと、達成できそうなことにしましょう。
1ページ目は、何かと目につくことが多い場所です。
そこに目標を自分で書いておくことで、チラッと見かける度に改めて意識出来ますし、書き始めた頃の気持ちを思い出すことも出来ますね。
2ページ目以降に、固定費や月の収支を書いていく
1ページ目に自分の目標を書いたら、2ページ目以降は具体的な収支を書いていきましょう。
例えば、1年のうちに引き落としが決まっている支出(生命保険や自動車保険の年払いなど)は、2ページ目などにまとめて記載しておくと分かりやすいですね。
『◯月に生命保険で◯万円』と書くことで、自分でも意識出来ます。
これらを月払いにしている人は、1ヶ月の収支の中に記載して、支出がいくらなのかを把握しておきましょう。
1ヶ月の収支を記載している場合は、週末に小計をしましょう。
そうすれば、月末にまとめる際に、その小計を足せばいいので、計算が少し楽になりますよ。
出費の項目は4~8程度にする
家計簿を自分で作る際に悩むのが、出費の項目をどうするか、ではないでしょうか。
市販の家計簿であれば、『食費』『日用品』『交通費』『医療費』などが予め記載されているため、そこに数値を書いていけばオッケーです。
ですが、人によっては病院にほとんど行かなかったり、自転車で移動したりしていて、不要な項目が出てしまうこともあります。
自分で項目を決められるノート家計簿は、自分にとって必要な項目だけを記載すればいいので、無駄を省くことが出来ますね。
ノートに記載するのは、多くても8項目程度にしましょう。
毎月使うもの(食費など)は必ず入れて、頻繁に使わないもの(医療費や美容費など)は、『特別費』として計上し、()で何に使ったか一言書いておけば、見返した時に分かりやすくなります。
自分で項目を増やしてしまうと、月ごとに項目を記載するのも面倒になってしまいます。
自分好みにカスタマイズ出来るのがノート家計簿の強みですので、書きやすいフォーマットを作りましょう。
最後のページなどに、年間の家計簿もつけておく
ノートの最後の見開きを使って、1年間の支出が分かるようにしておくと便利です。
記載するのは、月の収入と固定の支出(ガス代や通信費、電気代など)、そして、各項目ごとの支出です。
食費などの支出の月総額は、各月の最後に計算するかと思いますので、それらの数値を記載していけば、1年でどこにお金をかけているのかが分かりますよ。
少し手間がかかるかもしれませんが、お金の出処と支出がひと目で分かるので、後々見返した時にとても便利です。
銀行残高も記載しておく
今は、家賃やローン、クレジットカード決済などは、銀行口座からの引き落としがほとんどかと思います。
手元に現金がある財布と違って、銀行口座のお金の出入りは、少し分かりづらいですよね。
こまめに通帳記入をして、小計の際に残高も記載しておきましょう。
今は通帳記入をしなくても、スマートフォンのアプリでお金の出入りを確認することが出来ますので、銀行へ行く時間が取れない人は、これらのサービスを活用してくださいね。
家計簿ノートの作り方⑥:どうしても続かなければ、最低月イチから。
仕事が忙しかったり、どうしても続けられなかったり…そんな人は、最低でも一ヶ月に一度、ノートに通帳の残高を記載しておきましょう。
記載する日を固定して、月に一度、記録をつけていくと…先月と今月を比べてお金がどれくらい残ったのか(減ったのか)が、よく分かります。
ノートに向かう時間がとれない人は、参考にしてくださいね。
家計簿ノートをつける際の注意点
ノートに家計簿をつけていく場合の注意点を、改めてまとめました。
- 何を買ったらどこに振り分けるのか、しっかり決めておく。
- 『雑費』で処理しない。
- クレジットカード払いは、固定費とそうでないものに分けて書く。
何を買ったらどこに振り分けるのか、しっかり決めておく
例えば『日用品』と言っても、自分のために使う化粧品やサプリメントは、これらに分類されるのでしょうか?
食材や電車代などは分かりやすいですが、分類として曖昧になりそうなものを買った場合、どこに分類するのかをしっかり線引きしておきましょう。
分類のコツとしては、「一度買ったらしばらくつかうもの(毎月買い換えないもの)」は、日用品ではなく、『特別費』として一時的に計上してみることです。
これらの基準は全て自分で決めて、一度決めたらブレないように記載していきましょうね。
『雑費』で処理しない
一時的な支出の書き方として便利なのが『雑費』という書き方です。
例えば、家電の修理や手土産など、突然やってきた支出をどう書いていいか分からない時に『雑費』として処理をすると、見た目にも問題ないように見えます。
しかし、この『雑費』が常に項目にあることで、お金の流れが曖昧になってしまい、家計が赤字になってしまう、なんてことも。
唐突な出費も、なるだけ自分で決めた項目の中に入れていくことで、無駄な出費を見つけやすくすることが出来ますよ。
クレジットカード払いは、固定費とそうでないものに分けて書く
クレジットカードに関する支払いは、『毎月払うもの(家賃や医療保険、通信費など)』と、『流動的に払うもの(買い物の支払いなど)』に分けて書きましょう。
別に記載しておくことで、自分がカードをどれだけ使っているのかを正確に把握することが出来ます。
お財布の中のお金が出ていかず、今は電子明細も多いため、支出が不透明になりがちなクレジットカード。
通帳記入と一緒に管理することで、お金の流れを把握しやすくなります。
家計簿をノートで作る際に参考になるアプリ
ノートで家計簿をつけておく際、アプリを活用することで、より分かりやすく管理することが出来ます。
今は家計簿アプリも多いので、最初からアプリに入力していくのも1つの方法ですが、アプリは機種変更をした際の引き継ぎが面倒だったり、自分にとって余分な項目も多いので、ノートと併用していく方法をオススメします。
家計簿アプリに食費や日用品を日毎に入力していって、週末にその小計をノートに記載していくと、両方に情報を残せて便利ですよ。
また、今は、表示が手書き家計簿のようなアプリもありますので、これらで練習をしてから手書きへ以降する人もいらっしゃいますよ。
自分にあった家計簿が何なのか、試行錯誤を繰り返して見つけていきましょう。
簡単レシート管理特集!エクセルを使った管理方法や無料アプリも解説
家計簿の書き方を紹介している本
家計簿をつける際、参考になる本をご紹介します。
1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖
家計簿を続けられない…そんな人は肩肘をはらずに、1日1行の記載から始めていきましょう。
色々な家計簿付けに失敗してきた人も、これなら続けられたというレビューが多いのも特徴です。
新年度こそ家計簿をつけ始めたい、という人は、ゼヒ、この方法に挑戦してみてくださいね。
家計簿ノートを使って、お金の流れを綺麗に把握しよう
コツコツとつけていく家計簿ノートは、長く続けることで見返した時の達成感があります。
また、長期間の情報は、貯蓄の計画を立てる時、見直す時に必ず役に立ちますよ。
自分の将来に向けてお金を見直していきたい人は、ノートを用意して、家計簿をつけ始めましょう。