子供にかかるお金の内訳
妊娠中から大学を卒業するまで、1人の子供を育てるのに必要なお金は1000万円以上になります。
その内訳を見てみましょう。
- 妊娠中のマタニティ用品、健診、出産時
- ベビー用品
- 幼稚園(保育園)、小学校から大学までの学費、入学金
- 学校で必要な制服、学用品、給食の代金
- 塾や習い事の月謝、部活動の費用
もちろん、いろんな要因で金額は変わりますが、しかし、教育費だけでも本当にたくさんのお金がかかるんですね。
これ以外にも、衣食住のお金、医療費、定期的に子供に渡すおこづかい、携帯電話代といった、教育以外のお金も必要です。
国公立と私立の学費の差
国公立と私立では、学費にものすごい差があります。
ここでは、高校までの学校について、公立と私立で1年間にどのぐらい学費がかかるのか、紹介しましょう。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 222,264円 | 498,008円 |
小学校 | 321,708円 | 1,535,789円 |
中学校 | 481,841円 | 1,338,623円 |
高校 | 409,979円 | 995,295円 |
小学校ではその差が5倍、中学校は3倍にもなるのです。
大学の学費
大学の学費も、国公立大学か私立大学かで、かなり差があります。
国公立大学
学部を問わず、国公立大学なら4年間で300万円は必要です。
4年制学部の入学金と、1年間の学費を紹介しましょう。
入学金(初年度のみ) | 1年間の授業料 | |
---|---|---|
国立大学 | 282,000円 | 535,800円 |
公立大学 | 393,426円 | 537,809円 |
医学部など6年制学部については、国立なら入学金も授業料も他学部と同じです。
しかし、公立大学は学校によってまちまちで、入学金も授業料も他学部と異なりますから、事前に良く調べましょう。
私立大学
私立大学は国公立大学に比べて、かなり学費が高いです。
また、学費も入学金も学部や専攻によって変わってきます。
入学金(初年度のみ) | 1年間の授業料 | |
---|---|---|
文系学部 | 242,579円 | 746,123円 |
理系学部 | 262,436円 | 1048,763円 |
医歯系6年制学部 | 1038,128円 | 2737,037円 |
子供用貯金の毎月目標額
子供用貯金は、子供が中学校卒業時点で、700万円貯金できているようにしましょう。
毎月の貯金目標額は、700万円を子供が15歳になるまでの月数で割って算出できます。
- 子供が小さい時から始めること
- 毎月決まった額を決めて貯金すること
子供の教育費のために一番、貯金するべき時は、子供が小中学校に通っている時期です。
この9年間の貯金目標額は月5万円に設定するのが理想です。
子供の貯金におすすめの方法【普段の生活】
子供の貯金をするために、普段の生活からできることは、いっぱいあります。
- 小銭を貯金箱に貯金する
- 食費を安く抑える
- 児童手当、子供のお祝い金は子供の貯金に回す
- ボーナスの時は毎月目標額より多めに貯金
具体的に、やり方を紹介しましょう。
①:小銭を貯金箱に貯金する
財布の中にある小銭を、こまめに貯金箱に貯めていきましょう。
小銭はお店で買い物してお釣りをもらっているうちに、どんどん増えて来て、財布が膨らんでしまいますね。
単純に、財布にたまった小銭を貯める方法もいいですが、100円玉だけ、500円玉だけ貯金箱に入れていく、という貯め方もおススメです。
②:食費を安く抑える
子供は何といっても食べ盛り。
何とか、食費を安く抑えるようにしましょう。
- 買い物はスーパーの特売日、ポイントアップの日に行く
- 貯めたポイントを使って買い物をする
- 食品の買いだめをしない
- 無駄な外食をしない
この4つを実行するだけでも、食費が抑えられますよ。
食費の節約についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください!
節約食費の魅力を大公開!一人暮らしおすすめ食材や人気ブログを解説節約!食費を助けるおすすめの食材8選 食費を浮かせるためには、どんな食材を買うべきだと思いま...
③:児童手当、子供のお祝い金は子供の貯金に回す
子供が出来ると、出費も増えますが、入って来るお金も増えますね。
- 児童手当
- 出産祝いなどの、お祝い金
児童手当は所得や子供の年齢によっても変わりますが、1ヶ月当たり5000円から15000円、子供が中学校を卒業するまでもらえます。
親戚などからもらうお祝い金も、まとまったお金になりますね。
これらのお金はぜひ、子供の貯金に回しましょう。
④:ボーナスの時は毎月目標額より多めに貯金
ボーナスが出る時は、子供の貯金を増やす絶好のチャンスです。
毎月目標額に金額をプラスして、貯金に回すようにしましょう。
これだけでも、貯金額に余裕が出てきます。
子供の貯金におすすめの方法【銀行など】
子供の貯金は大金になりますから、銀行の口座を利用するのが一般的ですね。
また、銀行を利用して子供の貯金を増やすにも、良い方法があります。
- 子供の貯金のための専用口座を作る
- 自動積立貯金を利用する
- 定期預金を利用する
- 金利の高い銀行に預金する
- 学資保険を利用する
- ジュニアNISAで運用する
それぞれの具体的なやり方を紹介しましょう。
①:子供の貯金のための専用口座を作る
子供の貯金は子供専用口座を作って貯金していきましょう。
親や家計の口座と分けておけば、何かのことで子供用のお金を使ってしまったりする心配がなくなりますね。
また、子供用のお金を把握しやすくなるのもメリットです。
②:自動積立貯金を利用する
自動積立貯金は、ゆうちょ銀行を含む、いろんな銀行で扱っています。
毎月決まった日に、決まった金額を自動的に普通口座から積み立ててくれる金融商品です。
毎月無理なくコツコツ貯金できるので、おススメです。
また、毎月一定の決まった金額以外に、臨時で上積みして積み立てることもできますよ。
自動積立貯金は、途中での解約も、一部のお金を引き出すことも可能なのが良い所です。
③:定期預金を利用する
定期預金は、もはや、定番の方法ですね。
事前に預ける期間を決めて、まとまったお金や、今すぐ使わないお金を預けるのです。
しかし、定期預金は期間途中での解約、お金の引き出しは出来ませんから気を付けましょう。
④:金利の高い銀行に預金する
これはもう、当然のことでしょう。
お金を預けるなら、少しでも金利の高い銀行に預けたいですよね。
子供のために1円でも多く貯金してあげたいですから、事前に情報を集めて、一番良い所を選びましょう。
⑤:学資保険を利用する
学資保険は、子供の教育費と医療費の確保に特化した保険です。
学資保険の良い所を紹介しましょう。
- 計画的にお金の準備ができる
- 税金で有利になることがある
- 資金の受け取り時期を決められる
- 資産運用に活用できる
- 親が亡くなった場合、それ以降の保険料が免除になる
教育費が多くなりそうな人、コツコツ貯金するのが苦手な人には特におススメです。
また、学資保険は他の保険サービスがついているのがあったり、本当にいろんな商品がありますから、よく検討して選びましょう。
もう一つ、学資保険について気を付けておきたいのは、物価の変動に対応できない(インフレに弱い)こと、途中で解約したら損をするという所です。
⑥:ジュニアNISAで運用する
まとまったお金を、ジュニアNISAで運用するのもおススメです。
0~19歳の子供を対象とした制度なので、これで運用すれば、そのお金はそのまま、子供のための貯金となるわけです。
しかし、これにも注意点があります。
- 投資金額は年80万円まで
- 投資信託の配当、譲渡は非課税だが、その期間は5年間
- 原則、子供が18歳になるまでは引き出せない
- 贈与で投資資金を入れた場合、贈与税の対象になる
ジュニアNISAは両親だけでなく、祖父母から資金を出してもらうことも出来ますよ。
まさに、次の世代への投資ですね。
口座名義は親と子供のどちらも可能
子供用貯金の専用口座の名義は、親でも子供でも大丈夫です。
しかし、子供の名義にする場合、気を付けるべき点があります。
- お金の使い道、金額によっては贈与税がかかる場合がある
- 子供が成人したら、子供の委任状がないとお金を引き出せない
- 将来子供に渡す時、複雑な手続きが必要になる
誰の名義にするかは、よく考えて決めるようにしたいですね。
子供のための貯金は早めに始める
子供のための貯金は、早く始めるほど有利です。
現実問題として、子供が大きくなるほど必要なお金が多くなり、貯金が難しくなります。
あまりお金のかからない、小さい時期から始めると、それだけ余裕を持って貯めていけることになりますから、毎月目標額も少ない金額で設定できるので、無理なく貯金して行けるのです。
出来ることなら、子供が生まれたらすぐ、貯金を始めるのが理想ですね。
おすすめの貯金関連本
最後に、子供の教育費と貯金の仕方についての、おススメ本を紹介しましょう。
子育て、教育費にどのぐらいお金が必要か、無理なく1000万円を貯めるにはどんな方法があるかを紹介しています。
マンガで書かれているので、読みやすく、わかりやすいです。
子供の貯金は早い時期から、目標を立てて、無理なく
膨大なお金がかかる子育て。
特に教育費は、子供の進路や進学先、下宿、留年、浪人などで思わぬ増額になることがありますから、早くから多めに用意していったほうが無難です。
しかし、決して無理は禁物です。
家計の範囲で無理のない目標を設定して、貯金するようにしましょう。