ホホバオイルとは
ホホバオイルはアメリカ南西部のアリゾナからメキシコにかけた砂漠地帯が原産のホホバの種子を原料にしたオイルで、現在ではヨーロッパなどの乾燥地帯でも広く栽培されており、無農薬の土壌で育ったオーガニックのホホバオイルも人気です。
ホホバオイルは蝋(ろう)に近いワックスエステルを主成分としており、このワックスエステルは鯨や深海魚などに多く含まれている脂質です。
このワックスエステルをふんだんに含んだホホバオイルはスキンケアや頭皮・髪の手入れ、アンチエイジング、ベビー用など、いろいろな使い方があります。
一般的な植物油や動物性脂肪とは違い毒性が無く、他のオイルとも混ざりやすい親油性があり安定性も良いことから近年では人工心臓の潤滑油に用いられる使い方もされています。
市販されているホホバオイルには未精製のゴールデンホホバオイルと精製されたホホバオイルの2種類があります。
この2つにはどのような違いがあるのか見ていきます。
■未精製 ホホバオイル(ゴールデンホホバオイル)
- 低温・低圧圧搾で高温処理しない
- 栄養分や抗菌作用がほとんど残っている
- 少量でも効能がある
- ホホバの香りが残る
- オーガニック認定には欠かせない処理項目が多い
■精製 ホホバオイル
- 高温・高圧で圧搾されている
- 成分が未精製より劣る
- 脱臭、脱色されており匂いもほとんどしない
- 大量に生産できるので安価でコスパが良い
未精製・精製どちらもほとんどのホホバオイルは防腐剤や着色料を使っておらず、どれも乳児から高齢の方まで色々なスキンケアの使い方ができます。
添加物など気になる人は必ず成分表を確認し、パッチテストを行いアレルギーが出ないか確認した使い方をおすすめします。
ホホバオイルの特徴
ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは人間の肌の角質層にも含まれているので、スキンケアの工程に取り入れても非常に親和性があります。
こちらではホホバオイルにはどのような特徴があるのか見ていきます。
- オイルでありながら安定性が高い
- 水分を保持できる
- 抗菌作用に優れている
- バリア機能に優れている
- 抗酸化作用に優れている
続いて詳しく見ていきましょう。
特徴①:オイルでありながら安定性が高い
どんなに高級なオイルでもすぐに酸化(腐敗)してしまっては使い勝手が悪く、コスパにも良くありません。
その点ホホバオイル元となるホホバの実は砂漠でも育つ特性を持っており熱や乾燥に強い植物であるとも言えます。
こういったことからホホバオイルは蝋(ろう)の一種であるワックスエステルを主成分としており、防腐剤無添加でも長期保存でき余計なものが入ってないからこそ様々な使い方ができると言えます。
特徴②:水分を保持できる
分子構造が細かいホホバオイルは成分が肌の構造に似てるため肌馴染みが良く、オイル独特のベタつき感はほとんどありません。
ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは人間の肌の角質層に20~30%含まれているので、肌本来の水分をキープしてくれる作用もあります。
化粧水だけで終わらせてしまうと肌表面にフタができておらず肌がどんどん乾燥してしまうので、ホホバオイルでフタをする使い方も頷けますね。
特徴③:抗菌作用に優れている
ホホバオイルは様々なビタミン類・ミネラルを含んでいることから、黄色ブドウ球菌などの繁殖を防いでくれる殺菌力もあることがわかっています。
オイルなのにベタつかないのが特徴なので、一見すると正反対のような肌症状であるアトピーなどの敏感肌やニキビ肌にも有効であるとされています。
特徴④:バリア機能に優れている
ホホバオイルの主成分は蝋(ろう)の一種であるワックスエステルであることからとても肌なじみが良いことがわかってます。
このワックスエステルがお肌の角質層にとどまってくれて、バリア機能を高めてくれて紫外線や乾燥などからお肌を守る働きがあります。
特徴⑤:アンチエイジングケアに優れている
前述したとおり、ホホバオイルはワックスエステルを主な成分としておりビタミンE・Aが豊富に含まれています。
これらのビタミン類は肌の新陳代謝を促進しお、お肌のターンオーバーを活発にしてくれる働きがありることから、抗酸化作用=アンチエイジングケアに優れた使い方ができるオイルとなってます。
無印のホホバオイルが優秀と話題
無印良品のスキンケアアイテムはラインナップの豊富さから愛用している人も多いはず。
無印でもホホバオイルを展開しており、その品質は化粧品グレードなので安心して使えるとSNSや口コミでも評判となってます。
南米で無農薬栽培し、無香料・無着色で精製された無印のホホバオイルは、顔や髪、からだも含めて、全身のケアがこれ一つでできるコスパ優秀なオイルです。
精製されたオイルなので未精製と比べると物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、精製ホホバオイルは安定性が高まるので長期保存でができます。
無印のホホバオイルは50mlという小さいサイズから100ml、200mlと3サイズあります。
いずれもホホバ種子油を原料として、全成分ホホバの種子で、無香料・無着色、日本製となってます。
商品詳細 | |||
---|---|---|---|
内容量 | 50ml | 100ml | 200ml |
ボトルサイズ | 3.1×3.1×10.2cm | 4.0×4.0×12.3cm | 5.0×5.0×17.5cm |
注ぎ口 | ドロッパー式 | ドロッパー式 | ポンプタイプ |
価格(2019年6月現在) | 890円(税込み) | 1,590円(税込み) | 2,490円(税込み) |
サラッとした使い心地で伸びがよく、赤ちゃんやお肌の弱い人のスキンケアにも向いているとされているので、男性のシェービング後のスキンケアなど色々な使い方ができます。
オイルの使い方に自信のない人は一番小さい50mlサイズから試してみるのもいいですし、全身のケアに使用する場合はポンプ式の200mlでの使い方をおすすめします。
ホホバオイルは使い方いろいろ!
ホホバオイルは汚れを取り除いてお肌の乾燥をやわらげ、必要な油分を補うだけでなく、傷を治す働きがあるため肌質の改善に適しているとも言われてます。
ホホバオイルは古来より愛されてきた、使い方次第で重宝するアイテムです。
こちらではどのようなホホバオイルの使い方があるのか見ていきます。
- クレンジングとして
- 毛穴の角栓やザラつきの除去
- 洗顔後のスキンケア
- 日焼け後のお手入れ
- ニキビや吹き出物の改善
- 頭皮のお手入れ
ホホバオイルの使い方①:クレンジングや毛穴の角栓除去
あらかじめマスカラなどのポイントメイクを落としておき、大さじ1杯くらいのたっぷりのホホバオイルを手に取り両手で優しくお肌になじませるようにします。
この時、力を入れてマッサージしたりこするのではなく、オイルを滑らすようにしてメイクを浮かせるような使い方をしましょう。
メイクが浮いたら石鹸や洗顔料をたっぷりと泡立てて汚れを含ませるようにして、小鼻の脇なども丁寧に優しく洗います。
一回の洗顔では汚れを落としきれないので、できれば2回洗顔を行うと良いでしょう。
ホホバオイルの使い方②:毛穴の角栓やザラつきの除去
小鼻や顎のザラつきの角栓ケアを行う場合は、入浴時にゆっくりと湯船につかる、もしくはスチーム美顔器や蒸しタオルで毛穴が充分に開いた状態で行うようにしましょう。
毛穴が開いた状態で気になる部分にホホバオイルを優しく伸ばして肌の上でくるくと滑らせるようにします。
このとき、黒ずみが気になるからと言ってシゴシこする使い方はしないように気をつけましょう。
一度のケアで角栓は取りきれないので、ホホバオイルで定期的に毛穴をケアすると良いでしょう。
ホホバオイルの使い方③:洗顔後のスキンケア
入浴後や洗顔後に肌の保護のためにダイレクトにホホバオイルを塗る使い方もありますが、できれば水分を残した状態でホホバオイルを塗るとより効果を発揮します。
ホホバオイルは水分とも親和性が良いので、化粧水を塗った後にホホバオイルを両手に塗り、優しく包み込むようにしてお肌に水分を閉じ込めるようにする使い方も良いでしょう。
ホホバオイルの使い方④:日焼け後のお手入れ
ホホバの実から抽出されたホホバオイルは、古来から皮膚の治療や食用オイルとして昔から重用されてきました。
ホホバオイルには肌に水分を閉じ込める効果があり保湿効果を高めてくれるので、日焼けをしてひどい乾燥状態になっている肌を保湿するという使い方があります。
ホホバオイルの使い方⑤:ニキビや吹き出物の改善
ホホバオイルの特徴③:抗菌作用に優れているでも前述したとおり、ホホバオイルは様々なビタミン類(ビタミンE・レシチンクロロフィルなど)・ミネラルを含んでおり、これらの栄養分が皮脂バランスを整えてくれるのでニキビケアにもおすすめなんです。
ただし未精製の場合栄養分が多くなるので、精製したホホバオイルの方がケアに向いている人も多いそうです。
ホホバオイルの使い方⑥:頭皮のお手入れ
なんと言ってもおすすめしたいホホバオイルの使い方は頭皮の毛穴のケア(スカルプケア)です。
乾燥で頭皮が気になる時や、毛穴詰まりが気になる人はシャンプー前にホホバオイルを数滴手に取り、頭皮にも揉み込むように優しくマッサージします。
この後、いつも通りにシャンプーで洗い流すと頭皮がすっきりするだけでなく、発毛の育成にも効果が期待されると言われています。
1回洗いで気になる人は2回洗いすることをおすすめします。
ホホバオイルを使うメリット
これまでホホバオイルの特徴や色々な使い方にどのようなものがあるか見てきました。
こちらではホホバオイルを使うメリットはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- 全身に使える
- 皮膚の成分に近いので馴染みやすい
- 低刺激なので年齢を問わず使える
- アレルギーが起きにくい
メリット①:全身に使える
ホホバオイルは年齢問わず肌なじみの良いオイルなので、疲れた脚のマッサージや手指のマッサージ、ベビーマッサージと、おしみなくたっぷりと滑らせる使い方をするとお肌がしっとり潤います。
頭皮や毛髪、顔、からだとホホバオイルは全身のケアに有効な使い方ができることがわかりました。
メリット②:皮膚の成分に近いので馴染みやすい
ホホバオイルはオイルでありながら安定性が高く、人間の肌の角質層に20~30%含まれているワックスエステルを主成分としているので皮膚になじみが良いことは実証済み。
化粧水でお肌を整えた後、数滴を手のひらで温めるようにして顔になじませお肌に水分を閉じ込めるようにする使い方がおすすめです。
メリット③:低刺激なので年齢を問わず使える
ホホバオイルは様々なビタミン類(ビタミンE・レシチンクロロフィルなど)・ミネラルを含んでいるので、ニキビや吹き出物の改善、日焼け後のお手入れなど、年齢を問わずお使いいただけます。
ホホバオイルの使い方で刺激が気になる方は精製されたホホバオイルから試してみるといいですね。
メリット④:アレルギーが起きにくい
ホホバオイルは他の植物油や動物性脂肪とは違い毒性が無く、クジラや深海魚などに多く含まれている脂質であるワックスエステルが主成分です。
この成分はアレルギーが起きにくいことから、近年では人工心臓の潤滑油に用いられる使い方がされているほどす。
前述の③にもあるように、アレルギーが心配な人は未精製のホホバオイルよりも、精製されたホホバオイルの方が安心した使い方ができそうです。
ホホバオイルを使うときの注意点
ホホバオイルと言えども使い方は気を付けたいものです。
こちらでは、ホホバオイルの使い方の注意点としてどのようなものがるのか見ていきます。
- 必ずパッチテストを行う
- 保存方法に注意する
- 成分表を確認する
- 他のオイルと混ぜる際は適量を守る
では、使い方の注意点を詳しく見ていきます。
注意点①:必ずパッチテストを行う
いくら毒性が無く安心した使い方ができるホホバオイルといえども、植物性であることから全くアレルギーが発症しないとは言えません。
どのようなスキンケアアイテムも必ず皮膚の薄い部分でパッチテストを行ってから使うようにしましょう。
注意点②:保存方法に注意する
ホホバオイルはワックスエステルを主成分とした蝋(ろう)に近いのでオイルではなくワックス=蝋(ろう)と分類されることもあります。
蝋(ろう)は8℃~10℃で保存すると固まってしまうので、できれば寒すぎないない場所に保管するようにしておくといつでもサラサラの状態で使えます。
いくら安定した品質を保つホホバオイルと言えども直射日光が当たるような暑い場所での保存も避けたいものです。
ホホバオイルは適度な温度や場所に保管する使い方を心がけましょう。
注意点③:成分表を確認する
「ホホバオイルとは」でも前述した通り、市販されているホホバオイルのほとんどは無添加でホホバの種子から作らた無香料・無着色となってます。
しかし、中には保存料としてアルコールである「フェノキシエタノール」を入れたものがあるようです。
アルコールアレルギーがあり、無添加のものを利用している人やべビーマッサージに使う場合は必ず成分表を確認しましょう。
注意点④:他のオイルと混ぜる際は適量を守る
ホホバオイルはキャリアオイルとして精油やエッセンシャル・オイルを薄める使い方をする場合も多くあります。
オイルマッサージやエステティシャンなど専門の勉強した人以外は、他のオイルと混ぜる際レシピなどにか書かれている適量を守り安全な使い方をしましょう。
おすすめのホホバオイル
無印のホホバオイルもコスパが良く無添加なのでおすすめですが、こちらではamazonで手に入るおすすめのホホバオイルをご紹介します。
- マンデイムーン 未精製オーガニックホホバオイル
- Now Foods オーガニックホホバオイル
- spa hinoki オーガニック ホホバオイル
- メルヴィータ ビオオイル ホホバオイル
- オーガニックホホバオイル(ゴールデン) USDA認定
では、どのようなものがあるのか詳しく見ていきましょう。
おすすめのホホバオイル①:マンデイムーン 未精製オーガニックホホバオイル
フランスから空輸されてくるホホバオイルはエコサートの認証を受けたフレッシュなオーガニックオイルとなっております。
未精製オーガニックのホホバオイルは美しい濃厚な黄金色でお肌に必要な栄養成分がたくさん含まれています。
おすすめのホホバオイル②:Now Foods オーガニックホホバオイル
Now Foods オーガニックホホバオイルは一般的にはネット通販でし手に入らないにもかかわらず、容量が多くて価格も安いことからリピーターが多く人気です。
コスパが良いので日ごろのスキンケアに惜しみなく使えます。
おすすめのホホバオイル③:spa hinoki オーガニック ホホバオイル
spa hinoki オーガニック ホホバオイルは南米ペルーを原産地としたホホバ種子を使い、世界基準のオーガニック認証を受けた無添加商品です。
主な使い方として頭皮オイルクレンジングやマッサージなどの他に、お風呂の上がり際にお湯にホホバオイルを2プッシュほど入れるたものをかけると乾燥が気にならなくなるそう。
おすすめのホホバオイル④:メルヴィータ ビオオイル ホホバオイル
メルヴィータビオオイル ホホバオイルはホホバオイルが好きな人にはぜひ使って欲しいオイルです。
自然由来成分100%、オーガニック99.9%の高品質なため高価格な設定になっているので、お顔の手入れなどスペシャルな使い方に限定してみてはいかがでしょう。
おすすめのホホバオイル⑤:オーガニックホホバオイル(ゴールデン) USDA認定
アメリカ農務省(USDA認定)によるオーガニック食品基準に基づいた低温圧搾法(コールドプレス製法)で作られたオーガニックホホバオイルです。
この基準は非常に厳しいルールが制定されているので、原料や工場など製造ラインは厳格な衛生環境下で行われています。
ホホバオイルは髪にも使える!
前述の「ホホバオイルの使い方⑥」では頭皮のお手入れを紹介しておりますが、ホホバオイルを髪になじませた使い方もおすすめです。
ヘアケアに有効なオイルは椿油(ツバキオイル)や最近はアルガンオイルが有名ですが、ホホバオイルもコスパが良くベタつかないことから人気です。
入浴後などタオルドライした毛先に少量ずつなじませ、目の粗い櫛で軽くとかします。
濡れた状態で強くブラッシングするとキューティクルがはがれやすくなっているので、あくまでもサッと馴染ませる程度にしましょう。
あとはドライヤーで乾かすとツルツル&サラサラになるので、まだ使ってみたことのない人は無印のホホバオイルなど手軽なオイルから試してみるといいですね。
おすすめの美容アイテム
ホホバオイルで頭皮や髪のトリートメントをした後は、こちのような大き目のブラシでマッサージを兼ねた使い方をすると血行が良くなり、髪にツヤが出るのでおすすめです。
髪だけでなく、首筋のリンパに沿って軽くなでる使い方も肩こり改善に一役買ってくれるでしょう。
ホホバオイルの使い方を知って全身のお手入れに使おう
ホホバオイルの魅力はなんと言ってもコスパが良いことなんです。
美容液やクリームは使わずオイル一つで済むので、価格が高めの未精製のオーガニックオイルも実は超コスパ優秀なんです。
ホホバオイルの使い方を知って、全身のお手入れにどんどん使ってみてくださいね。
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