新生児が泣かない理由4選
生まれたばかりの新生児、ミルクを飲んで寝て泣いて…というイメージですが、中には泣かない新生児もいます。
新生児なのに泣かない理由を解説します。
- 泣く理由がない
- 我慢強くおおらかな性格
- 病気や病み上がりで体力がない
- 病気や障害の可能性
新生児が泣かない理由①:泣く理由がない
新生児が泣いている理由は「不快」を伝えるためです。
生まれたばかりの新生児の感情は「快」「不快」の2つだけです。
まだしゃべることのできない赤ちゃんは、泣くことで不快を伝えて、ママやパパにお世話をしてもらうことが生きるための術なのです。
そのため、不快を感じていないときは泣かないのです。
例えば、赤ちゃんのオムツが汚れたり、お腹が空いたりして不快だなと感じるタイミングよりもママが「そろそろオムツ汚れたかな?ミルクかな?」と察知して備えてお世話をしていた場合は新生児は泣いて知らせる必要がないので泣かないのです。
”新生児=泣く”と覚悟して育児に挑むママも多いので泣かないと逆に心配になるかもしれませんが、それだけ赤ちゃんの心を満たす育児ができているということです。
元気にミルクを飲んで大きくなっているなら心配いらないでしょう。
新生児が泣かない理由②:我慢強くおおらかな性格
新生児とはいえ、親子でも兄妹でもそれぞれ性格・気質などが違うように、生まれた時から個人差があります。
親から「お姉ちゃんは全然手がかからなかったのに、あなたは…」というようなことを聞いたことはありませんか?
兄妹でも双子でもそれぞれの個性があるので、全く同じ、育児書通り、とはいきません。
少しお腹が空いただけで大声で泣く新生児もいれば、少しくらいでは気にならないから泣かないという新生児もいます。
泣き方や不快の表現方法も個人差があるので、フギャフギャ弱い声で泣く新生児もいれば、怪獣のような大声でギャンギャン泣き叫ぶ新生児、泣かないでいる新生児もいるんです。
なんでオムツが汚れても泣かないの?もう前回の授乳から3時間以上たったのになんで泣かないの?と不安になるかもしれませんが、少しのことでは気にならない我慢強くおおらかな性格なのかも、と見守ってあげましょう。
本当に不快を感じたらどんな新生児も泣くので大丈夫です。
新生児が泣かない理由③:病気や病み上がりで体力がない
新生児はずっと泣いているイメージですが、実は泣くのにも意外と体力が必要です。
大人でも、泣いた後には、お腹が空いたり、眠くなったりしますよね。
例えば、風邪をひいているときに子供がいつもより長く寝るのはエネルギーが足りないためとも考えられます。
新生児の場合も、体調不良で不快を泣いて知らせる体力がないことも考えられます。
特に、新生児が元気もなく体重が増えていないときは、重篤化する場合もあるので早めに病院に行って診てもらうようにしましょう。
新生児が泣かない理由④:病気や障害の可能性
出産前や出産後にたくさんの検査を受けるので、何か見つかれば聞かされていることが多いとは思いますが、後天的なのもので気付けていないだけで、泣かないことが特徴の病気や障害の可能性もゼロではありません。
泣かない=病気・障害と決めつけてはいけませんが、聴覚や脳の異常は素人が自己判断で診断できるほど簡単ではないので、病院や専門家に相談することが望ましいでしょう。
新生児でも泣かない子もいる
「新生児=泣くのが仕事」と周りの先輩ママや育児書で知り、寝る時間もないくらい忙しいことを覚悟していたのに、思ったほど泣かないな…と感じるママもいるのではないでしょうか。
新生児は1日16時間~20時間寝ているといわれています。
基本的には、お腹が空いてミルクが欲しいとき、オムツが汚れて不快なときしか泣かないので、覚悟していたほどではない場合もあるんです。
他にも、衣服の肌触りや部屋の温度などが不快なときや体調不良などで泣くこともありますが、基本的にはミルクとオムツをきちんとお世話してあげていたら寝る時間がないほどずっと泣いていることはありませんよ。
また、「あなたは全然泣かない子だった」と親から言われたことがある人は、そんなママ・パパに似てあまり泣かない赤ちゃんなのかもしれません。
新生児が泣かない症状が特徴の病気3選
新生児が泣かないのには、病気が隠れている可能性もあります。
泣かない症状が特徴の病気を解説します。
- 中耳炎
- 新生児黄疸
- 新生児突然死症候群
新生児が泣かない症状が特徴の病気①:中耳炎
聴覚障害があると、周りの音が気にならないのであまり反応しなかったり、泣くことが少ないといわれています。
先天的な聴覚障害だけでなく、急性中耳炎でも同じような反応になることがあるようです。
痛みや不快感で、耳を気にして触るようなしぐさが増えるので比較的気付きやすい病気ではあります。
そのままにしておくと重篤化したり、進行してしまうこともあるので気になったら早めに受診しましょう。
新生児が泣かない症状が特徴の病気②:新生児黄疸
生まれて2~3日の新生児は、黄疸が出て肌が黄色くなることがあります。
黄疸が引かない場合は、出産した病院で治療をしてから退院することになりますが、退院後も再発する可能性があります。
黄疸が出ると、泣かないで寝ることが多くなり、肌や白目が黄色くなるので判断できると思います。
症状が現れたら病院を受診しましょう。
新生児が泣かない症状が特徴の病気③:新生児突然死症候群
寝ている時に起こる新生児突然死症候群は、泣かないことが特徴というわけではありませんが、突然呼吸が止まってしまうことをいいます。
泣かずにいい子で寝ているからと、長時間目を離すことがないように注意してみてあげてください。
新生児が泣かない症状が特徴の障害3選
新生児が泣かない理由には障害が関係していることも考えられます。
- ダウン症
- 自閉症
- 発達障害
新生児が泣かない症状が特徴の障害①:ダウン症
ダウン症とは染色体異常のことで、血液検査でわかり、特有の顔つきなどですぐに見つけることができる障害です。
特徴として、体力や筋力がない、心臓病などの合併症を起こしやすいと言われていて、新生児のころもあまり泣かないようです。
体力をつけるためにも、寝ていても起こしてミルクをあげるようにしたほうが良いそうです。
寝ている子を起こしてミルクをあげるのはかわいそうかもしれませんが、元気に大きく育ってもらうためには病院との連携で必要な手間はかけてあげましょう。
新生児が泣かない症状が特徴の障害②:自閉症
自閉症とは生まれながらの脳の障害で、コミュニケーション能力や社会性が低いのが特徴です。
新生児の頃にはっきりと診断できるものではありませんが、空腹を感じにくかったり不快や周りの刺激に対する反応が薄いため、新生児の頃もあまり泣かないようです。
新生児の段階で診断をつけることはほとんどできず、3歳以降で分かることが多いので育て方が影響すると思われがちですが、そうではありません。
感情が分かりにくいので難しいと感じることもあるかもしれませんが、その子に合わせた子育ての方法、コミュニケーションの取り方などを専門家や病院と協力していくことが大切です。
新生児が泣かない症状が特徴の障害③:発達障害
発達障害も自閉症と同じで、新生児の時に診断することはできません。
成長段階で、泣かない・笑わない・言葉が遅い・眠らない・手を繋がない・抱きしめると嫌がる…など個人差もあり、大きくなるにつれて改善していくこともあるので、簡単には決められませんが心配な場合は検診時に相談して、専門家のサポートを受けながら様子を見守ることが必要です。
新生児が泣かなくて心配なら専門家に相談
将来的に付き合っていく病気・障害の場合だけでなく、一時的な不調である可能性もあり、その場合は早めの処置で完治できるかもしれません。
どちらにしても、生まれたばかりの新生児が自分で判断することはできないので、一人で抱え込まずに周りに相談しましょう。
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文章だと読むのが苦手な人もいますが、漫画だと読みやすいですよね。
自分だけじゃなく、みんな悩んでいるということで安心できることもあります。
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新生児が泣かない理由をきちんと分かっていれば育児はもっと楽しめる
ゆったり過ごしていた妊娠生活とは打って変わって、1日24時間生まれたばかりの新生児の動き・声・反応に一喜一憂する日々。
喜びだけではなく、心配や不安は尽きることがないでしょう。
しかし、一人で悩まずに意志や専門医に相談することで、安心して育児をすることができます。
性格・病気・障害…泣かない理由に個人差はあってもそれが愛する我が子の個性として受け止めましょう。
新生児がなかなか起きない場合については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
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