レジンに気泡が入ることはよくあること!
レジン作品を作るときには、顔料パウダーや着色剤を使って着色したり、金属などの封入パーツを入れたりしますよね?
その時にうっかり勢いよく混ぜすぎてしまったり、封入パーツと一緒に入ってしまった空気が気泡となります。
気泡は、混ぜたり、レジンを足したりするタイミングで入ってしまうことがよくあります。
室内の温度が低いと粘度が高くなることもありますので、余計に気泡が入りやすくなります。
さらに2液性のエポキシレジンの場合、時間が経って固まってしまうと、もう気泡を取ることもできなくなってしまうのも悩みの種といえます。
でも、せっかく作るなら泡だらけのアクセサリーよりも、透明感がある綺麗な作品に仕上げたいですよね。
ネットに載っているレジンを使用した沢山の素敵なハンドメイド作品も、実は作者さん達が様々な方法を試し、努力して気泡を消しています。
今まで気泡を諦めてしまっていた方も、気泡をなくして、今までよりワンランク上の素敵な作品を作ってみましょう。
エンボスヒーターを使ったレジンの気泡の取り方を動画で解説
エンボスヒーターが準備できたら、さっそくレジンの気泡を抜いてみましょう。
使い方はとっても簡単です。
エンボスヒーターの電源を入れ、温まったら硬化前のレジンに熱風を吹き当てます。
この時ヒーター先端の熱風および吹き出し口はかなり熱いので、絶対に触らないようにしましょう。
また、周りに燃えやすいものを置いたり、レジンやシリコン型も長時間当ててしまうと危険なので、1~2秒当てたら離します。
使用しているレジン液の種類によっても気泡の消えにくさは変わりますが、軽く熱風を当てるだけで面白いくらい気泡が取れます。
下の動画ではエンボスヒーターで気泡を抜いている様子や、エンボスヒーターを使う前、使った後の比較を分かりやすく紹介しています。
サッと撫でるようにヒーターを当てるだけで、あっという間に気泡が消えていくので見ていて気持ちがいいですね。
火傷に気を付ける、火事に気を付ける以外は、特に難しいこともありません。
レジンの気泡の取り方4選!
上で紹介したエンボスヒーターでもかなりの気泡が取れますが、エンボスヒーターが買えない、他のもので代用したい方はこちらも参考にしてみてください。
- 歯間ブラシを使う
- 湯せんにかける
- 真空装置を使う
- ドライヤーを使う
レジンの気泡の取り方①:歯間ブラシを使う
100円ショップにも売っている、歯間ブラシを使う方法です。
本来は歯に溜まった歯垢を落とすためのアイテムですが、歯間ブラシがあれば、ある程度の大きさの気泡であれば、取り除くことができます。
あまりガシャガシャと勢いよくかき混ぜてしまうと、余計に気泡が入ってしまうので、歯間ブラシを使用する時は気泡の部分だけを狙ってゆっくりと、丁寧に取るようにしましょう。
レジンの気泡の取り方②:湯せんにかける
温度が高くなると柔らかくサラサラになるレジンの特性を利用して、湯せんにかけて気泡を飛ばす方法です。
サラサラになることで、レジンに含まれている空気は上に上がる速度が速くなるので、時間をかけずに気泡を取り除くことができます。
ただ、空枠にレジンを流し込んだ作品は湯せんにかけることは出来ませんし、お湯を沸かしたり、型に合った大きさの容器を用意しなければなりません。
レジンに水分は大敵ですので、お湯がレジンに混ざってしまい硬化しなくなってしまう、といったリスクもあります。
家にあるものを使って手っ取り早く気泡を無くしたい方におすすめの方法です。
レジンの気泡の取り方③:真空装置を使う
2液性のエポキシレジンはほとんどの場合、急な熱を加えると硬化が加速します。
そのせいで余計に気泡が混ざってしまい、失敗しまうこともありますので、熱を使わないこちらの方法を使うといいでしょう。
UVレジンの場合でも、お子様と一緒にレジン作品を作る時など、熱を使いたくない場合にもこちらの方法は便利です。
真空装置は真空脱泡装置とも言いますが、2液性のレジンを撹拌した後に、装置の中に入れておくと気泡が消えるというものです。
真空装置は一般家庭にはあまりなく、とても高価なものですので、持っていない方は真空保存容器を使うと同じような効果が得られます。
レジンの気泡の取り方④:ドライヤーを使う
エンボスヒーターが使えるなら、ドライヤーでもいいんじゃないの?と思った方もいらっしゃるでしょう。
ドライヤーでもレジンに熱風を当てることができますが、同時に風が出てしまうため、表面のレジンが型の外に流れ出てしまったり、まだ硬化していないパーツが動いてしまったりする為、注意が必要です。
着色レジンの細かい気泡は2日ほどおくのも有効
エンボスヒーターも歯間ブラシも買いたくない!時間はあるから道具を使わずきれいに気泡を取り除きたい!という時には、24時間~48時間、そのまま置いておくのがおすすめです。
レジンの中の気泡はレジンよりも軽いので、そのまま置いておくとゆっくりと時間をかけて上に上がってきます。
爪楊枝などで取りにくい細かな気泡は、この方法を試してみましょう。
しかし、時間が経ちすぎると空気に触れる時間が長くなるため、変質してしまう恐れがあるので、それ以上は置いておかないほうがよいでしょう。
時間を置く時のポイントは、埃や虫が入らないように、蓋のある容器に入れておく事です。
時間が経っても表面に無数の泡状の気泡が残ることがありますので、その場合は他の方法も試してみましょう。
気泡を活かしたレジンも魅力的!
先程までは気泡を取る、ということを前提でお話してきましたが、敢えて気泡をレジンの中に入れる、という作品の作り方もあります。
特に海や、宇宙をモチーフにしたデザインでは、気泡がいい味を出してくれます。
作品を作るときに自然に発生した気泡を使ってもいいですが、爪楊枝などでかき混ぜるときに、上から下に、大きくかき混ぜるようにすると小さめの気泡が入れられます。
他には、化粧品を詰め替えたりする時に使う注射器やスポイトで、レジンの中に空気を注入するやり方もあります。
ここからは、レジンの気泡を活かした素敵な写真をご紹介します。
透明度が高いレジンは、グラデーションカラーに着色したり、気泡で水の質感を表現するととても美しい作品が出来上がります。
封入パーツと気泡が重なってふわふわと柔らかい雰囲気になりますね。
レジンの気泡を取るのにおすすめのアイテム
次はレジンの気泡抜きに便利なアイテムをご紹介します。
持っていないものがあれば、こちらをチェックしてみてください。
- 真空保存容器
- 歯間ブラシ
- エンボスヒーター
おすすめのアイテム①:真空保存容器
大き目サイズの真空の保存容器なので、色々な形のシリコン型が入ります。
2液性のエポキシレジンや空枠での作品制作で重宝します。
おすすめのアイテム②:歯間ブラシ
柔らかいタイプの歯間ブラシは、小さいシリコン型に入れたレジンの気泡を取る際にも使いやすいです。
爪楊枝と違ってプラスチックでできているので、入れたときに気泡が混入する事も少ないです。
おすすめのアイテム③:エンボスヒーター
エンボスヒーターは安いもので1000円前後で購入することができます。
繰り返し長く使えることを考えると、歯間ブラシや真空保存容器を購入するより手っ取り早く、コストパフォーマンスもいいのでUVレジンを使用される方にはおすすめです。
おすすめのレジン本
こちらの本は本物のお花を使って作るアクセサリーの作り方が紹介されています。
気泡のない透き通ったレジンで、お花の元々の質感をきれいに閉じ込めてみてはいかがでしょうか。
こちらはレジン作品の基本的な作り方や、封入するパーツに応じたデザインレシピが載っています。
真似して作ってみて、色を変えたり、材料を変えたりするだけでも、オリジナルの作品ができて楽しそうですね。
使用しているレジン液に合った気泡処理をしましょう!
レジンの気泡を消すための方法を沢山ご紹介してきましたが、使用するレジン液によって特性は様々です。
予算や、自宅にあるものを使うのも良いでしょうし、今後の作品の為に新しい方法を試してみるのも一つの手段です。
表面に気泡が出来にくくする為のサラサラタイプのレジン液も販売されていますので、そちらを使用するのも良いでしょう。
レジンを使ったアクセサリーの作り方については、こちらの記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
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