紙コップが電子レンジで加熱できない理由3選
電子レンジで紙コップが使えない理由を紹介します。
- 紙コップが破損する
- 中の飲み物が飛び散る
- 紙コップにコーティングがされている
では、詳しく見ていきましょう。
紙コップが電子レンジで加熱できない理由①:紙コップが破損する
紙コップを電子レンジで使うと、紙コップが壊れてしてしまうんです。
紙がよれよれになったり破れたりするのはもちろん、中の飲み物はそれなりに高温になりますから、そんな状態の紙コップを持とうものなら、火傷しかねません。
また、紙コップは90℃までしか耐えられないように出来ています。
つまり、沸騰したお湯でももう、耐えられないという事ですね。
そして、水蒸気も高温になると、紙を燃やしてしまうんです。
紙は基本、450℃程度にならないと燃えませんが、水蒸気は簡単に、この温度を上回る事があるのです。
紙コップが電子レンジで加熱できない理由②:中の飲み物が飛び散る
電子レンジでものを温めていたら、中のものが爆発するように噴き出した、と言う経験がある人は多いと思います。
紙コップでチンすると、このリスクはものすごく高くなります。
電子レンジで温めてたら、爆発した、と言うのはどんな容器や食材でも起こりますね。
経験したことある人も多いでしょう。
特に、液体を電子レンジで温めると、短時間で沸点に達してしまうのです。
チンが終わって、扉を開けた時は普通の状態でも、取り出した瞬間、中の水分が爆発するように飛び出す事があります。
突沸と言う現象ですが、これで火傷する事は多いのです。
そもそも紙コップは、電子レンジで使うことを想定されていないので、使うべきではないのです。
紙コップが電子レンジで加熱できない理由③:紙コップはコーティングされている
紙コップは、ポリエチレンでコーティングしてあるのです。
内側だけのもの、両面のものがありますが、だから、飲み物を入れてもすぐに水がしみこまないんですね。
しかし、ポリエチレンは、110℃になると溶解するのです。
ポリエチレン自体は無害なので、人体には影響ありませんが、紙コップは確実に破損しますよね。
ポリプロピレンの耐熱温度は110℃ですが、油が入っていると、それ以下の温度でも簡単に溶けてしまいます。
紙コップでも純粋にお茶などならまだ良いのですが、油の入った食品や飲み物の場合、問題なんですよね。
いくら人体に無害と言われても、やはり、余計なものは体に取り込みたくないものです。
紙コップの素材の特徴4選
紙コップの素材の特徴を紹介しますね。
- 一般紙
- 発泡紙
- エンボス紙
- 厚紙
見覚えのあるものもありますね。
紙コップの素材の特徴【一般飲料用】①:一般紙
このタイプは、一番良く市場に出回っていますね。
お家に常備している人も多いでしょう。
丈夫な紙を使って、内側だけポリエチレンでコーティングされています。
熱いもの、冷たいもの、飲み物なら、氷を入れる事も出来ますし、実際、かき氷を盛り付ける事もありますね。
コップとしての強度は弱く、水分を入れっぱなしにしていると、半日もしないうちにふやけてしまいます。
また、内容物の温度がほぼダイレクトに手に伝わるのも、特徴ですね。
紙コップの素材の特徴【発泡耐熱タイプ】②:発泡紙
表面がフワフワした感じに仕立てられている紙コップです。
この表面は、ポリエチレンを加熱して発泡させる事で、できるんですよ。
表面を発砲させる事、また、内側にもポリエチレンコーティングしている事で、内容物の熱を、紙コップを持った手に伝えにくくするのです。
熱いコーヒーや、かき氷によく使われますね。
紙コップの素材の特徴【エンボスタイプ】③:エンボス紙
表面を凸凹にした紙コップです。
コンビニやファストフード店で良くもらいますね。
表面を凸凹にすることで、手と紙コップの接触面積を小さくし、結果、熱を感じさせない、となるのです。
この特性を生かして、エンボス紙の紙コップは、熱い飲み物やスープを提供する時に使われるんですよ。
紙コップの素材の特徴【厚紙タイプ】④:厚紙
一般紙の紙コップより、もう少し厚い紙で出来ている紙コップです。
この厚紙は紙コップ用に製造されているんですよ。
見た目は、一般紙のものとほとんど変わりませんね。
紙コップとしての機能も、一般紙の紙コップとあまり変わらず、一般紙のものよりはちょっとだけ、内容物の熱を感じにくいかな、と言う程度のものです。
電子レンジ対応の紙コップ12選
電子レンジで使える紙コップを紹介しますね。
- 見た目が紙コップみたいなコップ
- ベーキングカップ
- おかず用カップ
- マフィン型カップ
- さとうきびボウル
- eモールドカップ
- ポリプロピレンカップ
- コーヒーカップ
- 使い捨て弁当箱
- スープ用カップ
- 形状が紙コップなコップ
- シリコンカップ
そういうものも、開発されているんですよ。
電子レンジ対応の紙コップ①:見た目が紙コップみたいなコップ
いきなり反則技のようですが、陶器なんだけど、見た目は紙コップ、というのがありますよ。
電子レンジ対応はもちろん、食洗器にも対応している嬉しいコップです。
ホットはもちろん、アイスでも問題なく使えますし、本当の紙コップと違って、放置していてコップが崩壊する心配もありませんね。
電子レンジ対応の紙コップ②:ベーキングカップ
お菓子をよく作る人ならお馴染の、ケーキ用の紙コップです。
生地を入れて焼くための紙コップですから、当然、電子レンジ対応ですよ。
小さいものから大きいものまで、また、色柄も本当に色々です。
この手の紙コップは、100均にも、色んな種類のが出ていますね。
電子レンジ対応の紙コップ③:おかず用カップ
お弁当でおなじみの、おかず用カップです。
電子レンジ対応ですが、ちゃんと紙でできているんですよ。
電子レンジでチンしても耐えられるのは、紙に物理的な加工をして、熱や油に強くしてあるからなんです。
薬剤などを使わずに、こんな機能を持たせるなんて、すごいですよね。
こういうものなら、安心してレンチン出来ますね。
電子レンジ対応の紙コップ④:マフィン型カップ
お菓子作りのツールに戻りますが、マフィンも紙のカップに入れて焼きますね。
つまり、マフィン型カップは、電子レンジで使って大丈夫という事です。
マフィン型カップの特徴は、他のベーキングカップや一般的な紙コップと比べて薄い事、ちゃんとした金型に入れて、周囲から支えておかないと、電子レンジで加熱中に中身が溢れ出す、という事になってしまいますね。
電子レンジ対応の紙コップ⑤:さとうきびボウル
紙製の食器にも、環境に優しい商品がありますよ。
こちらは、さとうきびの繊維を活かして作った紙ボウルです。
普通の紙製食器と同じく、使い捨ての紙ボウルなのに、電子レンジで使って全く問題ないのです。
それなのに、なぜか熱湯は入れられない、と言うのは不思議ですね。
この会社の、さとうきび紙製食器シリーズは、2019年8月現在、ボウルしか製造されていません。
紙コップがないのが残念な所ですね。
電子レンジ対応の紙コップ⑥:eモールドカップ
こちらも、紙製の紙コップです。
さとうきびの搾りかすを使って作られていますよ、まさに、廃物利用ですね。
先ほど紹介したボウルと同様、電子レンジ対応かつ使い捨て紙コップです。
こちらの商品の特徴は、見た目がシンプルなこと、紙を厚手にされているので、熱いもの、冷たいものでも、手に持った時、ちょっとだけ苦痛が少ない所ですね。
電子レンジ対応の紙コップ⑦:ポリプロピレンカップ
紙コップは、ポリプロピレンでコーティングているものでしたね。
ポリプロピレンだけで出来たコップなら、電子レンジでも使えるんですよ。
ただ、ポリプロピレンは110℃までしか耐えられませんから、油の過熱はやめましょうね。
電子レンジ対応の紙コップ⑧:コーヒーカップ
見た目は、スターバックスの紙コップみたいですね。
こちらは、シリカゲル(食品レベル)を材料にして作った、安心安全な割れないコーヒーカップなのです。
保温性はありませんが、電子レンジ、食洗器対応なんですよ。
お家でカフェ気分を味わいたい人におススメです。
電子レンジ対応の紙コップ⑨:使い捨て弁当容器
飲み物用の紙コップはどうしても、電子レンジ非対応のが多いんですね。
同じ紙製食器でも、食べ物用なら電子レンジ対応が多いです。
こちらのお弁当箱は、使い捨てかつ、電子レンジ対応です。
全て、ポリプロピレンで出来ていますよ。
スーパーやコンビニのお弁当の容れ物は、このタイプのが多いですね。
電子レンジ対応の紙コップ⑩:スープ用カップ
同じフード用の紙製食器でも、温かいスープ用なら、飲み物用の紙コップに近いですね。
もちろん、電子レンジ対応です。
この商品もまた、さとうきびから生まれたパルプ素材なんですね。
フタ付きのものもあれば、フタなしのものもありますよ。
電子レンジ対応の紙コップ⑪:形状が紙コップなコップ
紙コップの形状が便利と考える人なら、同じような形のコップを探すのも賢明です。
この商品は樹脂製ですから、手に持っても軽いですよ。
もちろん、フタ付き、フタなしのものがあります。
使いやすい方を選びましょう。
樹脂製ですから、落としても割れにくいのが良いですよね。
電子レンジ対応の紙コップ⑫:シリコンカップ
携帯性を重視して、紙コップを使うと言う人なら、シリコンカップを使う方が賢明かもしれませんよ。
電子レンジ、食洗器対応で、もちろんアウトドアでも使えます。
使わない時は、折りたためるのも良いですね。
洗って何で度も使えますから、普通の紙コップより環境にも優しいです。
紙コップに残った飲料の温め方3選
飲み残しを再加熱する方法を紹介しますね。
- 電子レンジ対応の紙コップを使う
- 耐熱容器に移して電子レンジで再加熱
- 鍋に移し替えて直火で
どうしても、ちょっとめんどくさい方法が多くなりますね。
紙コップに残った飲料の温め方【電子レンジ対応紙コップを使用】①: 電子レンジ対応の紙コップを使う
途中で温め直すことが確実なら、初めから電子レンジ対応の紙コップを使いましょう。
これなら、何も悩まず、気がねなく電子レンジでチン出来ますね。
使い捨て可能な紙コップなら、使い終わった後に洗う手間も省けますから、かなり楽です。
紙コップに残った飲料の温め方【マグカップへ移し替える】②:耐熱容器に移して電子レンジで再加熱
紙コップは、電子レンジで使えないと考えておく方が無難です。
飲み物を温め直したい場合は、中身をマグカップなどの耐熱容器に移し替えて、チンしましょう。
洗い物が増えて、損した気分になりますが、電子レンジだと、再加熱に時間がかかりませんね。
紙コップに残った飲料の温め方【鍋に移し替え火にかける】③:鍋に移し替えて直火で
再加熱のもう1つの方法、鍋に移し替えて、直火で温める方法です。
昔ながらの方法ですね。
耐熱容器と同じく、洗い物を増やしてしまう事になりますが、紙コップは直火はもちろん、電子レンジにも適しませんから、仕方ありません。
電子レンジで一般飲料用紙コップを温める注意点5選
どうしても、電子レンジで紙コップ使う際の注意点を紹介しますね。
- 温め過ぎない
- ラップを掛けない
- 油は温めない
- 沸騰させない
- 細切れに加熱時間を設定する
これは、致し方ない、と言う場合に限って下さいね。
電子レンジで一般飲料用紙コップを温める注意点①:温め過ぎない
紙コップを電子レンジで加熱する上で、一番心得てほしいのは、加熱し過ぎないと言うことです。
紙コップは基本、高温に弱いですからね。
電子レンジで加熱する時間は、マグカップなどで温める時以上に短めに。
また、温め中は放置せず、傍にいて様子を見ていた方が安心ですよ。
電子レンジで一般飲料用紙コップを温める注意点②:ラップを掛けない
紙コップでは、上にラップを掛けないで、チンするようにしましょう。
ラップは、フタの役目を果たし、しかも、結構ぴったりした密閉仕様ですよね。
水分は加熱すると水蒸気で膨張します。
ラップをすると、その逃げ場所を塞いでしまう事になりますね。
事故の原因になりますから、絶対にやめましょう。
電子レンジで一般飲料用紙コップを温める注意点③:油は温めない
油は、熱しやすいですね。
また、沸点も水よりうんと高く、90℃どころか、100℃、200℃なんて簡単に到達してしまいます。
特に、ポリプロピレンは油に弱いです。
よく紙コップでカップケーキを作る人がいますが、バターを使いますから、やらない方が良いですね。
ケーキはやはり、ケーキ用の紙コップを使いましょう。
電子レンジで一般飲料用紙コップを温める注意点④:沸騰させない
加熱し過ぎない、に通じますが、電子レンジでは中の飲み物が沸騰しないよう、気を付けましょう。
水は沸騰したら100℃になりますね。
100℃になると、ポリプロピレンはまだ耐えてくれますが、紙コップは、たちまち崩壊、となってしまいます。
電子レンジで加熱中は、傍で見守る、設定時間を短くするなどして、充分に気を付けましょう。
電子レンジで一般飲料用紙コップを温める注意点⑤:細切れに加熱時間を設定する
電子レンジで加熱し過ぎない、沸騰させない方法には、温め時間を細かく設定して、適切な温度になるまで何回かに分けて加熱する、と言う方法がありますね。
加熱が終わったら、その都度、紙コップに触れて温度を確かめましょう。
良い感じになったらそれ以上加熱せず、取り出しましょうね。
おすすめの耐熱スリーブ
この頃、耐熱スリーブも普及してきて、カプセルトイでも登場しているほどですね。
熱い飲み物を入れた紙コップに取り付けて、手に熱が伝わりにくいようにしてくれるものですが、色柄がかわいくて、また、携帯性に優れたスリーブもたくさん出回っています。
高いものではありませんし、いくつか買って、お客さんや家族の紙コップに違う色柄のを付けておくと、飲み間違いを防げますね。
また、バッグに入れて持ち歩いて、カフェに寄った時に使う、とすると、いざと言う時に慌てませんから、ありがたいですよ。
紙コップは電子レンジで使わないと決めておこう
便利でありがたい紙コップですが、やはり、磁器やガラスのコップと比べると、機能面は劣ってしまうんですね。
紙コップはあくまでも臨時のコップ、例え1日でも、この紙コップ1つで回していく、という事はしない、と、決めた方が無難です。
紙コップは、水洗いもできません、結局、再利用して長く使う事は出来ないんですよね。
この事は、いくら丈夫な紙コップでも、絶対に無理な事です。
また、どうしても紙コップでレンチンしたい、と思うならば、購入する時点で、電子レンジ対応かどうか、しっかり確認してから買うようにしましょう。
記事の中で紹介しましたように、電子レンジ対応の紙製の紙コップも、少ないながらもあるからです。
紙コップ自体についても、用途別に使い分けた方が良いでしょう。
単に、食べ物や飲み物を盛り付けるだけなら何を使っても問題ありませんが、温かい食べ物、飲み物は、やはり、発泡紙やエンボス紙製のような温かいもの用の紙コップを使う方が、美味しく快適にいただけますよね。
特に、製菓用には普通の紙コップで作ると言う無茶はせず、製菓用の紙コップを使うべきなのです。
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