野菜ソムリエがおすすめするほうれん草の保存方法
一般的にほうれん草は冷凍保存をするのがおすすめされていますが、今回は野菜ソムリエのkurumiさんにそれ以外の保存方法を教えていただきました。
野菜室に立てたまま保存するというのは実践している方は少ないのではないでしょうか。
続いての見出しでは冷凍保存について解説していきます。
野菜ソムリエがおすすめするほうれん草の冷凍保存
野菜ソムリエのkurumiさんにほうれん草を冷凍保存する際のポイントについて教えていただきました。
まず、期間ですが5日以上保存する場合は冷凍保存が適しているということです。
それ以内に使う予定がある場合は既述のおすすめ保存方法を試してみてください。
ほうれん草はアクが出ますので保存の前の下処理も忘れずにしておきましょう。
それでは冷凍保存するプロセスを簡単に説明していきます。
- 購入したほうれん草をよく水洗いをします。
- 水洗いをしたほうれん草をキッチンペーパーでよくふき水気を取り除きます。
- ジッパー付きの袋に入れて中の空気を出来る限り抜いてジッパーを閉じ、冷凍庫で保存します。
切らずに保存しておくとお浸しの時茹でるのが楽になります。また炒め物やお味噌汁用などに切ってから保存しておくのもいいですよ。
次に、茹でてから保存する場合を見てみましょう。
- 購入したほうれん草をよく水洗いします。
- ほうれん草を固めにさっとゆでます。
- 茹でたほうれん草をよく絞り水気を切り、3から4センチくらいの幅で切っていきます。
- 一回に使う分ずつ茹でたほうれん草をラップで巻いていきます。
- 巻き終わったものをジッパー付きの袋に入れて冷凍庫で保存します。
ほうれん草を冷凍保存した時の保存期間
生のまま保存しておくと3日くらい経つとしなしなっとしてきますが、冷凍保存した場合は生のまま保存したものも、茹でてから保存したものも1か月くらいもちますです。なので作った日が分からなくならないようにジッパー付きの袋に作った日や、一か月後の日付を書いておくといいですよ。
2カ月や3カ月と長期にわたり保存をすると冷凍やけや味が低下、冷凍庫の匂いを吸ってしまうこともあるのでなるべく密閉して保存をし1か月以内に使いましょう。
ほうれん草を冷凍保存すると鮮度や栄養価は下がる?
冷凍保存は栄養価が落ちて味も悪くなるというイメージありませんか?実際ほうれん草を冷凍すると栄養価や味、鮮度にどのような変化があるのか見ていきましょう。
実はほうれん草は冷凍しても栄養素が下がらないことが分かったんです。ほうれん草は生のまま置いておくとどんどん鮮度は落ち、栄養価もどんどん落ちていきます。
その原因は、酵素や微生物、ほうれん草の呼吸によって起こるものなんです。冷凍するとこの働きが出来なくなるため栄養素が失われないのです。
なので、栄養価を少しでも多く残すには購入してきてすぐに冷凍保存をした方が野菜の栄養素を守ることができます。
鮮度は、買ってきた状態を冷凍後そのままというのは難しいです。冷凍すると細胞が壊れてしまうので、元の状態に戻すことは不可能です。
なので生の物に比べるとどうしても食感が悪くなり、味も落ちてしまいます。
野菜ソムリエが伝授するほうれん草を解凍する際のポイント
kurumiさんに冷凍保存しているほうれん草を解凍する際のポイントについて教えていただきました。
味や食感をよくした場合は低温解凍をクッションとして挟むと良いということです。
自然解凍も常温で戻すのではなく冷蔵庫でゆっくり解凍するとほうれん草から水があまり出ないのでべちゃっとしにくいですよ。
保存したほうれん草の活用レシピ人気10選
ほうれん草ってどんな料理に使えるのかを見ていきましょう。今回はほうれん草のスムージー、ほうれん草を使った料理を15個見ていきます。
- バナナ、リンゴ、ほうれん草のスムージー
- ビギナースムージー
- グリーンスムージー、リンゴとほうれん草
- お食事スムージー
- 2食の食べるスムージー
- ほうれん草入り卵焼き
- ほうれん草のおひたし
- ほうれん草の天ぷら
- ほうれん草のキッシュ
- ほうれん草の胡麻和え
- ほうれん草とおくらのねばねば和え
- ほうれん草のお味噌汁
- ほうれん草のパスタ
- ほうれん草のカレー
- 中華おひたし
それでは早速見ていきましょう。
バナナ、リンゴ、ほうれん草のスムージー
バナナとリンゴとほうれん草と蜂蜜、水を用意してミキサーにかけて作るスムージーです。バナナとリンゴの甘さだけで大丈夫という方は蜂蜜は入れなくてもOK。
スムージー初心者という人は蜂蜜を入れた方が飲みやすいので、好みの甘さになるように蜂蜜を入れて調整しましょう
作り方はバナナ、リンゴ、ほうれん草のスムージーを見て下さいね。
ビギナー、ほうれん草のスムージー
スムージーを作るのが初めての人も簡単に作れるスムージー。用意するものはオレンジ、キウイ、バナナ、ほうれん草それからお水だけです。
作り方も簡単、オレンジの皮をむいて、適当な大きさに切ります。キウイは下手を取り皮ごときります。
ほうれん草は5センチ角に切り、切ったものをミキサーに入れ、水を入れ回すだけです。甘いのが好きな方は果物の割合を高くすることで飲みやすくなるので色々試してみましょう。
詳しい作り方は初めての人も安心!ビギナースムージーレシピを見て下さいね。
グリーンスムージー、リンゴとほうれん草
このレシピはほうれん草が少し苦手だけどグリーンスムージーを飲みたいという方におススメのレシピです。用意するものは、ほうれん草、リンゴ、バナナ、豆乳または牛乳です。
作り方も簡単で、適度な大きさにカットしたらミキサーに材料を入れスイッチオンするだけでできます。
詳しい作り方はグリーンスムージー、りんごとほうれん草を見て下さいね。
お食事スムージー
お食事スムージーはサラダとスムージーを組み合わせた物です。最近あまり野菜が取れていないなという時や、なんだか食欲がわかないななんて時はお食事スムージーがおすすめです。
スムージーは野菜をミキサーにかけてドロドロにしてしまいますが、このお食事スムージーは2~3つの野菜をサイコロ上に切って容器に入れその上にスムージーをかけて食べます。
作り方は食欲がない時におすすめ_お食事スムージーを見て下さいね。
2食の食べるスムージー
2食の食べるスムージーは朝食べたくなるスムージーです。見た目も可愛く美味しく食べれる一品です。
ほうれん草入り卵焼き
卵焼きほうれん草はいつも作る卵焼きにほうれん草を入れるだけで出来ちゃう一品です。出汁巻き卵にほうれん草を入れてもokです。
これはお弁当に入れてもいいですよ。普段の卵焼きでもいいですが、野菜を入れることで食物繊維や栄養も美味しく取れるのでおすすめです。
ほうれん草のおひたし
茹でた冷凍ほうれん草は前日に冷凍庫で解凍すれば、次の日はお皿に盛り付けて鰹節やしょうゆをかければお浸しの完成です。
生のまま冷凍保存したものは冷凍されたままさっとお湯にくぐらせ、水気を絞って食べやすい大きさにカットし、しょうゆや鰹節などお好みの物をかけたら完成です。
茹でたりするのが大変な時は電子レンジで20秒ほどチンしたら出来上がるので朝忙しい時には便利ですよ。
ほうれん草の天ぷら
あまりほうれん草の天ぷらは聞きなれないかもしれませんが非常に美味しい1品です。ほうれん草だけでもいいのですがコーンと一緒に揚げても美味しいですよ。
ただ、1つ注意してほしいのが葉物の天ぷらは揚げる時間が長いと葉が油でべちょべちょになってしまい油によってしまうこともあるので、揚げすぎには注意してください。
ほうれん草のキッシュ
ほうれん草のキッシュを作る材料は材料は生クリーム、卵、玉ねぎ、ホウレンソウ、パイ生地、ベーコン、チーズ、塩コショウ、生クリームを使って作ります。
作り方は冷凍パイシートと冷凍ほうれん草のキッシュを見て下さいね。
キッシュと聞くと大変そうとか難しそうなイメージを持ってしまいますが、冷凍パイシートを使うことで生地つくりは短縮ますし、あとは材料を切って卵と生クリームを混ぜて味を調えるだけという非常にシンプルで意外と簡単に出来てしまします。
しかもキッシュはクリスマスなどのイベントの時にも使えますし、お弁当の具としても使えるので、作り置きをしといてもいいですよ。
ほうれん草の胡麻和え
冷凍ほうれん草をさっとゆでてすりごまとしょうゆと砂糖で味を付けます。しょうゆと砂糖は同量を合わせると美味しくできますよ。
茹でて合わせるだけなので朝の忙しい時間にもぴったりですし、夕飯の付け合わせにも使えるので非常に助かる1品です。しかも胡麻和えは甘めの味付けなので子供も大人も非常に食べやすくなっているので野菜が苦手な人でも食べれるのも嬉しいポイントです。
ほうれん草とおくらのねばねば和え
冷凍ほうれん草はさっと湯にくぐらせ、オクラは板ずりをして水で塩を洗い流してください。あとは食べやすい大きさに切って、ポン酢と会えたら出来上がりです。
これは夏の暑い時期におすすめです。暑い時期はどうしても食欲が落ちてしまうそんな時はほうれん草とおくらのねばねば和えはさっぱりしていて食べやすいですよ。
ポン酢ではなく出し醤油やしょうゆでも美味しいので鰹節と一緒にいろいろ試してみて下さい。
ほうれん草の味噌汁
ほうれん草の味噌汁は、普段食べているお味噌汁にほうれん草を追加したらいいですよ。冷凍ほうれん草を入れるのは具材に火が通ったら入れましょう。
ほうれん草が解凍されたら味噌を溶くようにすると火が通りすぎて見た目や味が悪くなるのを防ぐことができます。
ほうれん草のカレー
ほうれん草をカレーに入れるのも美味しいですよ。カレーに入れる時は最後に入れるのがポイントです。カレールーを入れてからかなり煮込むという場合は食べる直前に入れるくらいでもいいです。
カレールーを入れてから煮込まずにすぐ食べるという方はルーを溶かす直前に冷凍ほうれん草を入れて解凍されたくらいでルーを入れ溶かしていきましょう。カレーも気を付けるのがほうれん草を入れてから煮込みすぎないようにすると美味しく食べられるので気を付けて下さいね。
ほうれん草のパスタ
ほうれん草は和風パスタに合えても美味しいですし、ペペロンチーノ合えても美味しいですよ。簡単なやり方は市販のパスタソースに茹でたほうれん草か炒めたほうれん草を一緒にあえて作るのが簡単で美味しいですよ。
やはりパスタだけだと意外と野菜が不足しがちになってしまうのでほうれん草で少しでも野菜をとるといいですよ。
しかもほうれん草はトマト系もクリーム系も和風系もなんでも合う優れものなのでパスタを食べる時には使えますよ。
中華おひたし
中華おひたしは、ほうれん草を茹でる時にごま油を数滴たらしてから茹でるだけという非常に簡単な変わり種お浸ひたしです。
おひたしにごま油の風味がついていつもとはぜんぜん違うおひたしで、茹でたら胡麻をかけてしょうゆや酢醤油をかけて食べると絶品です。
野菜ソムリエおすすめのほうれん草レシピ
kurumiさんにほうれん草を使ったおすすめのレシピについて教えていただきました。
1つ目はこちらです。
材料 ほうれん草、ごま油、すりおろしニンニク、白すりごま、醤油
作り方 茹でたほうれん草の水気をよく切り、その他の材料を和えるだけ
*乾燥肌や疲労回復、アンチエイジングにも効果的
よく使われる調味料で普段とは一味違うおかずができるのではないでしょうか。
2つ目はこちらです。
材料 ほうれん草、牡蠣、ニンニク、オリーブオイル、醤油、塩、白胡椒、黒胡椒、薄力粉
作り方 牡蠣に塩胡椒をして下味を付けたら、軽く薄力粉をまぶしておく
オリーブオイルにニンニクを入れて香りが出たら牡蠣を入れ炒め、焼き目がついたら水でアク抜きをしてカットしたほうれん草を入れサッと炒める、醤油と黒胡椒で味を整える
* 貧血・イライラ・不眠・更年期障害などにも効果的
こちら2つぜひ試してみてください。
ほうれん草でお弁当に便利な冷凍作り置きおかず
お弁当にも使えるほうれんレシピ1つ目はほうれん草の塩昆布和えです。使うものはほうれん草と塩昆布だけ
という非常にシンプルなレシピですので作るのも簡単です。
- ほうれん草を水洗いします。土などの汚れをきれいに落とします。
- 沸騰したお湯にほうれん草をいれ、硬めにさっとゆでます。
- 茹でたほうれん草を固く絞り、カットしお弁当用のカップに入れ冷凍します。
事前にやっておくことはここまでです。お弁当を作るとき、冷凍したほうれん草の上に塩昆布を乗せ、お弁当に入れたらできあがり。
詳しくは弁当に詰めるだけ☆冷凍ほうれん草塩昆布を見て下さいね。
お弁当に使える便利なほうれん草の冷凍おかず2品目はほうれん草のソテーです。用意するものは、ほうれん草、ウインナー、コーン、しめじ、バター、しょうゆ、塩コショウです。
- ほうれん草を5センチ角、ウインナーを細切りにします。
- ほうれん草の茎、ウインナー、しめじを塩コショウで炒めます。
- ほうれん草の茎がしなっとしてきたら、コーン、ほうれん草の葉、バターとしょうゆを入れさっと炒めます。
- 出来上がったものをお弁当用のカップにいれて冷凍してます。
お弁当を作るとに、冷凍したものをカップ事入れたらお弁当のおかずになりますよ。このレシピはウインナーをベーコンするなど具材をアレンジして作っておくといいですよ。
詳しい作り方はほうれん草ソテー☆冷凍ok弁当作り置きを見て下さいね。
2つの料理で活躍するのがお弁当カップです。冷凍するときはタッパーなどにカップを並べて**カップ事保存してしまう**のがいいしょう。
そうするとお弁当もパパっとつくれて時短にもなるので朝のバタバタした時間には凄く助かること間違いなしです。
おすすめの野菜スムージーレシピ本
おすすめの野菜スムージー本ですが、これからのスムージーを朝飲む習慣をつけたい人も、すでに飲んでるという人のもおすすめの1冊です。
このスムージー本は作り方はもちろん、野菜やフルーツの選び方であったり作り方もわかりやすくのっています。しかも、睡眠不足に悩んでいる人や最近食べ過ぎやお酒の飲みすぎなどで胃腸がつかれている時などその日にあった健康管理のためのレシピも載っているので、今の自分に合ったスムージーを飲むことができます。
毎日どんな効果があるのかを知りながら飲めし、スムージーでアンチエイジングや健康管理が出来るこの1冊を持っておけばスムージーを作るとき体の悩みを解決してくれるでしょう。
冷凍ほうれん草で料理も食事も楽しもう
ほうれん草は冷凍した方が栄養価が落ちないので買ってきてすぐに冷凍することが何より大切だということ、そして使う時は茹ですぎないことが非常に重要なポイントでした。それに冷凍ほうれん草は普段の食事からお弁当やスムージーと幅広く使えるので常備しておくと非常に便利です。
冷凍ほうれん草の料理のレパートリーを増やして、料理をするのも食べることも楽しんで下さいね。
野菜ソムリエと養生薬膳アドバイザーの資格も保有しており、野菜のスペシャリストとして野菜の良さを伝えるべく2008年から移動販売式の野菜のスープ屋さんを開業。また、地元葉山の棚田でお米つくりにも取り組んでいる。
H.P