ハーバリウムとは
もともとハーバリウムとは、研究のための「植物の標本」という意味でした。
しかし近頃ではガラスの小瓶の中に、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを保存液の入った専用のオイルに浸したものがハーバリウムと呼ばれています。
ハーバリウムは、透明なオイルの中に色とりどりのお花を入れてつくるので、とても透明感があって、みずみずしい雰囲気のお花のインテリアです。
ウェディングやギフトにも用いられていて、高い人気を集めています。
ハーバリウムは購入することができますが、自分でお手軽、簡単につくれてしまうのも人気のポイント。
また、お花に水をあげる必要もなく、日光を当てる必要もないので、キレイな状態のままのお花を長期間楽しめるところも最大の特徴です。
100均で作れるハーバリウムが良いとSNSで話題
SNSでは100均で作ったというハーバリウムの投稿が数多くあります。どなたの投稿も100均の瓶とオイル、造花やポプリを使用してオリジナルのハーバリウムの作成を楽しんでいて、クオリティも満足度も高い様子です。
中にはオイルの代用に洗濯のりを使っている投稿もあります。
少し気泡が入ってしまいますが、オイルとほぼ変わらずの透明感で仕上がります。
100均の材料でハーバリウムを作成するのは、コストをかけず半永久的にインテリアに飾れるというところが魅力です。
また、100均のビーズなども使用して、みなさんオリジナルの工夫をしています。
100均ハーバリウムに必要なもの
100均の材料でのハーバリウムに必要なものは、蓋つきの瓶、保存用のオイルまたは洗濯のり、造花、ポプリ、お好みでビーズなどです。
あとは作業がしやすいようにピンセットやニッパー、ハサミ、そして消毒用アルコールスプレーなども用意するといいでしょう。
100均にはさまざまな大きさ、形の瓶があるので、おこのみで丸っぽいものや、細長いもの、縦長のもの、電球型など選べます。
中身の保存液がこぼれないように、蓋つきの瓶がおすすめです。
保存用の液は100均のベビーオイル、または100均の洗濯のりがベストです。
ただし100均のベビーオイルは容量が少ないので1本から6本くらいは必要になります。
ピンセットは細かい修正、造花やビーズの位置直しにとても便利です。小さい瓶や、細長い瓶で作るときには必須アイテムとなり、割りばしでも代用できます。
消毒アルコールスプレーは瓶の消毒に使います。
せっかくキレイにハーバリウムが完成してもカビてしまっては残念なので、あらかじめ瓶の消毒をおこなうのに使用します。
100均ハーバリウムの作り方
では、100均ハーバリウムの作り方をみていきましょう。
- 瓶の消毒をおこなう
- 造花の分解とカットする
- 造花やポプリを瓶の中に飾っていく
- オイルをゆっくりとそそぐ
続いて、100均ハーバリウムの作り方を、それぞれ詳しくみていきます。
100均ハーバリウムの作り方①:瓶の消毒をおこなう
まず、とても重要になってくるのが瓶の消毒です。
キチンと瓶の消毒をしておかないと、カビや雑菌の繁殖する原因となってしまいます。
なので瓶は消毒アルコールスプレーを使用し、キッチンペーパーなどで丁寧に拭いてしっかりと消毒をしていきましょう。
100均ハーバリウムの作り方②:造花の分解とカットする
次に用意した造花を分解していきます。
花部分、茎部分と別れていて、先端の花だけ簡単に取れるようになっているのでそこをプチプチともいでいきます。
そして茎部分などは、瓶の大きさに合わせたり、全体のバランスをみてカットしていきます。
100均ハーバリウムの作り方③:造花やポプリを瓶の中に飾っていく
まず瓶の中に入れる前に、花材などをテーブルにならべたりしてイメージを膨らませると作りやすいです。
ピンセットまたは割りばしを使用して、花部分や茎部分、ビーズなどを瓶の中へ全体のバランスを見ながらセットしていきます。
セットし終わったら360度確認して、必要があれば微調整をしましょう。
また、小さく軽い造花などはオイルを注ぐと浮いてきてしまうことがあるので、そのような場合はあらかじめオイルを浸しておくと馴染みやすくなります。
100均ハーバリウムの作り方④:オイルをゆっくりとそそぐ
仕上げにオイル、または洗濯のりを瓶の中へゆっくりと注いでいきましょう。
急いでドバっと入れてしまうと、せっかくセットしたお花たちが崩れてしまうので、様子をみながらゆっくりとそそいでいきます。
オイルが花材を覆うくらいひたひたになったらピンセットや割りばしなどで微調整して、蓋をしてできあがりです。
初めての人はハーバリウムオイルもおすすめ!
ハーバリウムオイルは、ベビーオイルよりも透明感が高いので、光を取り込んだ時など花が鮮やかに、より一層キレイに見えるのが最大の特徴です。
また、ハーバリウムオイルを使用すると、ポプリやドライフラワー、プリザーブドフラワーなどの花材は長持ちします。
100均のセリアではハーバリウムオイルの取り扱いがあります。
容量は45mlと少な目で、石油由来の成分「流動パラフィン」というミネラルオイルで、ベビーオイルの主成分となっています。
ハーバリウムオイルはミネラルオイル、シリコンオイルと2種類あり、ミネラルオイルのほうが花材が浮きにくく、初心者向けと言われています。
注意点としては寒冷地には不向きで、マイナス10度を下回るとハーバリウムオイルが濁ってしまいます。
100均ハーバリウムのアレンジ例
では、100均ハーバリウムのアレンジ例にはどのような特徴があるのでしょう。
- 瓶をアレンジする
- 季節感を楽しむ
- 蓋をデコレーションする
- グラデーションにする
- ライトアップする
続いて、それぞれのアレンジを詳しくみていきます。
100均ハーバリウムのアレンジ例①:瓶をアレンジする
瓶の種類はたくさんあるので、縦長の瓶でハーバリウムをつくり、何本か並べてもとてもキレイですし、電球型の瓶を使って高いところに下げてかざってもオシャレです。
また、シンプルな瓶もシールを貼ったり、リボンをかけたりするだけでイメージが変わります。
シールやリボンはさまざまな色、太さがあるので、キュートにもクールにもアレンジ無限大です。
100均ハーバリウムのアレンジ例②:季節感を楽しむ
イベントごとのシーンに合わせてのアレンジも楽しめます。
ひな祭りはピンクとグリーン系の花材を選び、蓋部分にリボンを結んだり、クリスマスはツリーをイメージしてグリーンを基調にデコレーションしたりすると季節のインテリアにピッタリです。
夏は窓辺にブルーなどの寒色を置くと見た目も涼しく、冬はオレンジなどの暖色を置くことであたたかさを感じられます。
100均ハーバリウムのアレンジ例③:蓋をデコレーションする
ネットショップなどで「ハーバリウム瓶専用木製キャップ」というアイテムがあります。
蓋を木製にするだけでガラッとハーバリウムの表情は変わり、高級感や、あたたかみが感じられます。
また、蓋をコルクにしてもとてもおしゃれです。
コルクはオイルが染みる可能性があるので、あらかじめニスや接着剤などで加工することをおすすめします。
100均ハーバリウムのアレンジ例④:グラデーションにする
縦長の瓶にグラデーションになるように、色をみながら花材をつんでいきましょう。
淡いパープルからピンク、イエロー、ライトブルー、ブルーといった感じにつめると美しいグラデーションが簡単にできます。
ポイントはハッキリした色味はブルーのみで、他は淡い色味にすることです。
そうすることにより全ての色味が自然になじみます。
100均ハーバリウムのアレンジ例⑤:ライトアップする
ネットショップなどに「置くと光るコースター」という便利なアイテムがあります。
そのコースターの上にハーバリウムを置くだけでまるでハーバリウムの水族館のようにキラキラと神秘的なインテリアとなります。
また、はーバリウムを何本か並べて後ろからライトをあててもとてもキレイにお部屋に映えます。
おすすめの100均グッズ本
花時間公認ブログ「プチプラ花コーデ」は花のアトリエ、ブーケ・ドゥを主宰する人気ブロガー川守由利子さんの毎日更新されているブログです。
この本ではブログで未発表だった「花コーデ」のオシャレアイデアがまとめられています。
100均の使い勝手がいいベストアイテム、知っていると便利、100均ショップ活用法、作って飾る「花のコーナー」、人が集うときこそのテーブルアイデア、花コーデ流、イベントの楽しみ方と盛りだくさんの内容になっています。
また、ハーバリウムの作り方も紹介されていて、100均で花コーデをしたい方におすすめの一冊です。
まとめ
ハーバリウムはとても簡単に作ることができますし、アレンジも色々とできます。
また、100均でハーバリウムの材料は全て揃えることができるので、万が一失敗しても少し安心感がありますよね。
ハーバリウム作って花嫁や母の日にプレゼントしたり、自分の部屋に飾ったりして、小さな植物園を楽しみましょう。