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家庭菜園の土作りを徹底解説!良い土の特徴や初心者向け手順を紹介

家庭菜園の成功の秘訣はまず土作りから。
おいしい野菜が出来るための良い土の特徴や、初心者の方でも簡単に出来る土作りの手順など、家庭菜園が成功する土作りの情報をご紹介します。
家庭菜園を楽しんでいる方、もっとおいしい野菜を作りたいという方は必見です。

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家庭菜園の基本は土作りから!

家庭菜園 基本は土作り

家庭菜園で上手に野菜を作るコツはいくつかありますが、最も重要なのは土作りと言っても過言ではありません。
作物が根を張り養分を吸い上げるための土作りがうまくいっていないと、どんなに手入れを丁寧に行っても良い野菜を収穫することはできないのです。

今回は、家庭菜園を成功させるために必要な知識として、良い土の特徴や、家庭菜園に欠かせない土作りの必需品、土作りの詳しい手順などをご紹介していきます。
土作りの基本をマスターしておくと、畑どんな種類の野菜にも応用ができます。

上手な土作りができれば、より大きくてより美味しい野菜の収穫に直結しますので、土作りを覚えてさらに家庭菜園を楽しみましょう。

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良い土の特徴とは?

家庭菜園 土作り 良い土の特徴

家庭菜園のための良い土の特徴をご紹介します。

  1. 水はけが良く保水力がある
  2. 根が張りやすい
  3. 栄養のバランスがとれている

次に、家庭菜園のための良い土の特徴について詳しくみていきましょう。

良い土の特徴①:水はけが良く保水力がある

水はけが良くて水を保つ力があるというのは矛盾しているようですが、家庭菜園の土作りには欠かせない要素のひとつです。
適度な量の水を吸い込んでとどめておき、そのほかの余分な水は排水することができる力を持った土が理想的です。

良い土の特徴②:根が張りやすい

根が張りやすいとは、土に適度な酸素が含まれていてふかふかの状態を指します。
カチカチに硬い土では根が張りにくく作物の成長を妨げてしまいますし、根を張って肥料を十分に吸い込むことができません。

根にも酸素が必要であり、土の中で十分な酸素と水を供給することで根が健康に育ち、作物が成長することができるようになります。
土を手ですくってぎゅっと握ってみて、かるくほぐすだけで土が崩れるくらいの状態が健康な土といえます。

良い土の特徴③:栄養のバランスがとれている

栄養バランスとは、土の中の肥料のバランスのことです。
家庭菜園での土作りにおいて最低限理解しておきたい肥料の成分に「チッソ」「リン酸」「カリ」があります。

チッソは葉の成長を、リン酸は実を、カリは根の成長を助ける要素とされており、どれが偏り過ぎても上手に作物が育ちません。
家庭菜園で育てる作物にもよりますが、チッソ:リン酸:カリが4:1:6の割合で含まれているとバランスのとれた土といえるでしょう。

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良い土を作るための必需品

家庭菜園 土作りの道具

家庭菜園の土作りに欠かせない必需品はこのようなものがあります。

  1. スコップ(シャベル)
  2. くわ
  3. レーキ
  4. 移植ごて
  5. ふるい
  6. バケツ
  7. 長ぐつ
  8. 園芸用シート

次に、家庭菜園の土作りに欠かせないものについて具体的に詳しくみていきましょう。

良い土を作るための必需品①:スコップ(シャベル)

土を掘り起こしたり、根菜類の収穫に使用します。
どんなに小規模な家庭菜園でも、土作りから種まきや植え付け、収穫まで必ず使うものですので、1本持っておきましょう。

スコップの先が四角いもの、先が尖っているものがありますが、まずは尖っているタイプのものを準備しておくと良いでしょう。
素材や大きさによって重さが異なりますので、女性の場合はなるべく軽くて扱いやすいものがおすすめです。

良い土を作るための必需品②:くわ

土を耕すときや畝(うね)を立てるときなどに使用します。
スコップで代用できる場合もありますが、効率的に土と肥料を混ぜたり、きれいに畝立てするには、くわを使うほうが便利です。

使い慣れれば最も扱いやすい道具ですので、自分の身体に合った大きさのものを持っておくことをおすすめします。

良い土を作るための必需品③:レーキ

土をならしたり収穫後の葉や根を集めるときに使用します。
使用する場面は限られますが、他のものではなかなか代用しにくい道具です。

草むしりをした後の掃除や落ち葉を集めたりなど庭の掃除にも便利に使えますので常備しておくと良いでしょう。

良い土を作るための必需品④:移植ごて

苗の植え付けなどに使用します。
草むしりするときに雑草を取りやすくしたり、肥料をざっと量ったりなど、持っていると何かと使用頻度の高い道具です。

移植ごては根を切ったり土をほぐしたりする時にも使いますので先が少し細くなっているものを選びましょう。
100円ショップでも販売されていますが、家庭菜園で最も使う道具はしっかりとして壊れにくく、自分の手になじむものを吟味して購入することをおすすめします。

良い土を作るための必需品⑤:ふるい

使い終わった土と根を分けたり、土の大きさを分けたりするときに使用します。
肥料などを畑にまんべんなくまきたいときにも、ふるいをつかってまくと偏りなく均等にまくことができます。

片手でも持てる大きさで、目の大きいものと小さいものの2種類持っておくと家庭菜園に便利に使えます。

良い土を作るための必需品⑥:バケツ

バケツは水を入れるだけでなく、肥料をバケツに出して土と混ぜたり、収穫の際のカゴのかわりに使ったり、いつでも活躍する道具のひとつです。
軽くて洗いやすいプラスチックのバケツが便利ですが、屋外で長く使うにはブリキのバケツもおすすめです。

ふたの付いたタイプなら肥料などを保存しておくのにも使えます。
家庭菜園用に、持ちやすい小ぶりのものと、少し底の深いものを持っておきましょう。

良い土を作るための必需品⑦:長ぐつ

畑仕事、特に土作りをする時には必ず長ぐつを履きましょう。
スニーカーや運動靴では土が靴の中に入って汚れてしまい、靴や靴下の洗濯に手間がかかります。

レインブーツで代用することもできますが、畑の中は思っているよりも深さがあり、気づかないうちに靴の中に土が入ってしまいます。
すねまでしっかり高さのあるもので、履き口が紐で縛れるものが家庭菜園に向いています。

良い土を作るための必需品⑧:園芸用シート

園芸用シートとは、レジャーシートのような素材で出来ている園芸専用のシートのことです。
四隅がボタンなどで留められるようになっており、縁に高さが付けられるので中に土を入れた時に扱いやすい仕組みになっています。

土作りの準備で肥料を混ぜたり、収穫したものをこの上で干したり、使い終わった土をふるいにかけて選別するなど、家庭菜園で年間を通して使う頻度の高いものですので、数枚ストックしておくと便利です。

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家庭菜園での土作り手順

家庭菜園 土作りの手順

家庭菜園での土作りの手順についてご紹介します。

  1. 作る作物を決める
  2. 肥料を選ぶ
  3. 土を掘り起こす
  4. 土をほぐしてやわらかくする
  5. 肥料を入れる
  6. 土をならして畝立てする
  7. 10日~2週間寝かせる

次に、家庭菜園の土作りの手順を具体的に詳しくみていきましょう。

家庭菜園での土作り手順①:作る作物を決める

土作りにはまず、その場所で何を作りたいか決めるところから始まります。
作物によって土作りに必要な栄養や準備する内容が異なるため、作物を先に決めてから土作りを行います。

作りたいものが大根やゴボウのような根菜類であればより深くまで耕して肥料を混ぜ込む必要がありますし、ホウレンソウのように酸性の土壌に弱い作物であれば土を中性に調整する必要があります。

家庭菜園で何を作りたいのかを決め、その作物の好む土がどんなものかを調べて、土作りを行うことがより良い野菜を収穫できる近道です。

家庭菜園での土作り手順②:肥料を選ぶ

肥料は作物が元気に育つために必要な養分ですので、作物に合ったものを用意しましょう。
土作りの段階であらかじめ土に混ぜておく肥料を元肥(もとごえ)と言いますが、元肥として準備しておくものとして、家庭菜園用の化成肥料がおすすめです。

家庭菜園用の化成肥料はチッソ・リン酸・カリがバランスよく配合されていますので、自分で調整する必要がなく、家庭菜園ビギナーの方でも扱いやすい肥料です。
追肥にも使えるものがほとんどですので、使い勝手が良く、用量を守れば失敗がありません。

自然の肥料を使いたい場合には、腐葉土や米ぬかなどを用意します。
腐葉土と米ぬか、水をよく混ぜて発酵させます。

自然の肥料は完成まで3か月程度かかりますので、家庭菜園や土作りに慣れてきてからチャレンジしてみましょう。

家庭菜園での土作り手順③:土を掘り起こす

スコップを使って土を掘り起こします。
根菜だけでなく葉物野菜でも、想像以上に深いところまで根を張りますので、30cm以上深いところまでよく耕します。

家庭菜園での土作り手順④:土をほぐしてやわらかくする

土が固まっている場合には、スコップの先や足でかたまりをほぐします。
硬すぎてスコップが入らないような場所は、畑としての利用に向いた土ではありませんので、家庭菜園用の土などを購入して混ぜ込むと土質が改善します。

家庭菜園での土作り手順⑤:肥料を入れる

よくほぐしてかたまりが無くなったら、育てる作物に合わせた肥料を土に混ぜ込みます。
肥料は多ければ良いというものではなく適量がありますので、必ず量を守りましょう。

家庭菜園での土作り手順⑥:土をならして畝立てする

レーキなどで土を平らにならし、くわで畝立てします。
畝の高さは作物によって異なりますが、トマトなど地上で育つ野菜の場合には20センチ程度の高さの畝を作りましょう。

畝を立てて高さを付けると、作業がしやすく、水はけも良くなります。
土を保温したり虫などから守るマルチ(土を覆うビニール)もかけやすくなります。

家庭菜園での土作り手順⑦:10日~2週間寝かせる

土作りを行ったら、すぐに植え付けを行ってはいけません。
元肥で混ぜ込んだ肥料が土になじまないうちに植え付けを行ってしまうと、根が肥料に直接触れてしまい根を傷めることになります。

元肥が土になじむまで、10日から2週間程度そのままにしておきましょう。
苗を購入したり別の場所で育てたりしている場合には、植え付けの時期を決めて、逆算して土づくりを行っておきます。

種まきの場合にも、そろそろ種まき適期と感じたらすぐに土作りを始めましょう。
タイミングを逃さず準備をするのも、家庭菜園を成功させるためのコツです。

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プランター家庭菜園向けの土作り方法

家庭菜園 土作り プランター用

プランターで作る家庭菜園では、畑とはまた異なる土作りが必要になってきます。
プランターが畑と異なる点は、畑のように周囲が土で囲まれていないため保水力が乏しいことや、シーズンオフ時の土の休ませ方にあります。

畑の場合、雨が降ると周囲の土も水を含むため、雨が上がった後でもしばらくは周囲の土から家庭菜園の作物に水を供給することができます。
プランターの場合は、プランターに入っている土のぶんしか保水力がありません。

そのため、畑と比べて水の管理が難しいことが土作りにおいてもポイントになります。
プランターの土作りにおいては、水はけが良いことも大切ですが、次の水やりまでしっかりと保水する性質の土(赤玉土など)を混ぜ込んでおくことが重要です。

また、プランターでは、一度収穫を終えた土は固く締まっており、そのまま次の作物に使うことはできません。
空気や水を含むことができる性質の土と、前の作物を育てる際に使い切ってしまった養分を補給する必要があります。

家庭菜園で収穫が終わったプランターはそのままにせずに茎や根をきれいに取り除き、バーミキュライトや化成肥料を加えてよく空気を含ませて混ぜ、次の作物が育てられるように土を再生して寝かせておきましょう。
土作りを早めにしておくことで、寝かせている間に土に混ぜた養分がいきわたり、使いたいときにすぐに使えるようになります。

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家庭菜園の土作りに石灰は必要なの?

家庭菜園 土作りで石灰は必要?

石灰は、カルシウムを主成分とする強いアルカリ性の性質を持っています。
日本の土地は酸性雨の影響もあって酸性に傾いていますので、土作りをするにあたってこの土壌に石灰をまくことで中性に近づけることができます。

野菜によって、酸性に強い野菜、弱い野菜というものが存在しますので、土作りの際には、家庭菜園で育てる野菜が何なのかを考えたうえで行うと良いでしょう。
ジャガイモやサツマイモなどは、酸性に強いので土作りの際にあまり石灰を加える必要はありません。

逆に酸性に弱い野菜としてネギやホウレンソウなどが挙げられます。
このような野菜を家庭菜園で育てたいというときには、最初の土作りの際に石灰を土壌に撒き、よく混ぜて中性に近づけておく必要があります。

石灰に苗の根などが直接触れると根を傷めてしまう可能性があるため、石灰は種まきや苗を植えるのと同時ではなく、10日~2週間程度前の土作りの段階で加えておきましょう。
野菜によって、土壌のpH値の適正が異なりますので、育てたい野菜はどのような土壌が適しているのかをあらかじめ調べておくと失敗がありません。

土作りの際には、肥料の内容だけでなく、pHにも気を配るとより良い環境で育てることができますよ。

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家庭菜園の土作り手順を紹介している本

家庭菜園 土作りに役立つ本

イラスト 基本からわかる土と肥料の作り方・使い方
1404円

家庭菜園での土作りの方法、肥料の使い方がわかる本です。
イラスト入りで手順が詳しく書いてあり、家庭菜園の土作り初心者の方でもわかりやすくまとまっています。

どうして土作りが重要なのか、土に必要な成分が何なのかといった基本的な疑問が解決でき、自分の家庭菜園の土作りに必要なものを知ることができます。
どんな野菜にも通じる基本的な土作りの知識を身にづけることができる1冊です。

<下に続く>

家庭菜園の土作りを徹底解説!良い土の特徴や初心者向け手順を紹介のまとめ

家庭菜園 土作りまとめ

家庭菜園には様々なコツが必要ですが、より美味しく立派な野菜を育てるためには土作りが最も重要です。
土作りは家庭菜園における下準備でありなかなかすぐに成果の見える作業ではありませんが、基本がしっかり出来ていれば最後に美味しい野菜の収穫というご褒美が待っています。

根気よく継続して良い土作りを極めましょう。

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