花壇作りの基礎!ブロックの作り方
花壇の作り方と言っても、まずはどこから手をつければいいのかピンときませんよね。ブロックを積んだ花壇の作り方やレンガを積んでの作り方、木材を使ったものやプランターのものなど色々な花壇があります。
木材をカットして組み合わせたり土を固めて素焼きしてレンガを作ったりと本格的な作り方もありますが、そのような難しい作り方をしなくてもホームセンターでは色々な花壇の作り方向けの資材が置いてあります。
初心者向けの作り方となれば、木材よりもブロックを使ったほうが色々な面で簡単にできます。色や形、大きさはもちろん、重さや水捌けの違いなど色々な種類がありますが、その際は店員さんに聞くなどして理想の花壇の作り方に適した性質のブロックを教えてもらいましょう。
ですが初心者だからこそ色々な作り方を試行錯誤する楽しみがあります。最初は難しく考えずに、自分の思い描いた形の花壇が作れる色や形で選ぶのもいいでしょう。
また、ブロックでも花壇を作ることは可能ですが、レンガを使った方が軽く扱いやすく、見映えもおしゃれな物になります。後ほど説明しますが、機能性も優れたレンガなら初心者でも簡単に花壇が作れます。
花壇の土について
土は花壇を作る上でとても重要になってきます。いい花壇ができても、土の良し悪しで植物の成長に大きく影響してくるからです。
いい土というのは、撥水性、防水性、保肥性、通気性の全部がバランスよく保てている土のことです。
撥水性がよくても防水性が悪ければ土はすぐに乾いてしまいますし、保肥性がよくても通気性が悪ければ酸欠状態となり、せっかくの肥料の栄養分も吸収されにくくなってしまいます。
これらを1から混ぜて作るには、知識とスキルが必要になりますが、これもホームセンター等に行けば、用途に合わせて作られた培養土として置いてくれています。
野菜用やフルーツ用、お花用など色々な用途に向けた培養土がありますが、自分が育てたい植物用の培養土を選ぶべば問題ないでしょう。
花壇作りのポイント!水はけ
植物は根から水を吸って成長するというのはみなさんご存じのことでしょう、だからといって水が土に溜まりっぱなしの状態では根が腐ってしまいます。土ならどんな土でも水はけ具合は一緒という訳ではなく、粒の大きさや小石の混ざり具合などでも変わってきます。
もちろん花壇のブロックにも左右されますが、この水はけにいいのがブロックよりレンガです。ブロックと違いレンガには細かい気泡が空いてる為、そこから適度に水が抜けていくことができるのです。
初心者におすすめの作り方
まずはスペースはもちろん、植物を育てる場所になりますので日当たりや風当りを考慮して場所を選びましょう。
土壌の状態や水はけなども大切ですが、培養土を使ったり花壇を作る課程で手入れできる部分なのであまり深く考えなくて大丈夫です。
次に植える場所の土を調べましょう。深く考えなくていいとは記述しましたが、砂利ばかりの地面や赤土などでは手入れも大変でそのままではもちろん植物も育ちません。雑草や石やごみなんかも最初に取り除いておきましょう。
もちろん地中にも石やごみなどが混ざっている可能性もあるので、だいたい50cmほど掘り下げてチェックしましょう。
この時に小石が多かったりコンクリートにぶつかってしまったり、地中がガーデニング向きなではなければ諦めて他の場所を探しましょう。
無理に花壇を作ったところで、メインである植物が元気に育たなければ意味がありませんよね。全ての要素がしっかりとそろった場所が見つかればいよいよ花壇作りの開始です。
美しい花壇のアイデア
でもいざ作ろうと頭の中でイメージしたものの、実際に形にしたり植える植物を決めるのって難しい、そもそもイメージが中々湧かなかったりしますよね。そんな方の為に、ここでは美しい花壇作りのアイデアをご紹介していきます。
①: ハーブ農園
植える植物に迷った時はハーブを植えてみてはいかがでしょうか。ハーブは小さい植物なのでスペースの広さや場所に左右されることが少ないです。
育てるのも簡単な上に、敷き詰めて植えることでカフェのような雰囲気を演出でき、ハーブ特有の香りも一緒に楽しむことができます。そして摘み取れば料理やお菓子作りに使うこともできますよね。
綺麗に切り取って摘み取れば、茎からまた葉が生えてくるので繰り返し育てることもでき経済的です。
②: 家の外壁に添った花壇
お庭があまり広くなく、限られたスペースしかない場合は、家の外壁や庭の外壁に沿った花壇の作り方がおすすめです。外観が華やかになるだけでなく、省スペースで作ることができるのでおススメです。
壁の角の2面に沿って作ることにより立体感が出て普段とは違う雰囲気を演出できます。また、その際には、外壁と同じような色や素材のレンガやブロックを使うことにより、最初から備えつけの花壇のような統一感も生まれます。
③: 角のスペースに小さな花壇
こちらもあまりスペースが取れないような場所には最適な花壇の作り方といえるでしょう。縁側の横や門の左右など、本来デッドスペースになりうる場所は意外にあります。
植える植物も、縦に伸びていくタイプの植物なら横のスペースはそんなに必要はないので、場所は比較的色々なところに見つかるかもしれません。
④: 見落としがちな裏庭や通路
家と塀の隙間や、裏庭のようなベランダから少し続いたようなスペースは案外ほったらかしという方も多いのではないでしょうか。そのようなスペースでも作り方を工夫すれば花壇は作れます。
植物には日当たりは気にしなくていい耐陰性タイプの植物もあり、そのような植物ならあまり日の当たらないようなスペースでも育てることができます。
寝起きにふと目をやった窓先が殺風景な塀や砂利道ではなく、グリーンが目に入ってくるならとても素敵な目覚めになると思いませんか?
⑤: サボテンなどの多肉植物
日当たりや風当りを考慮しないといけないと先述しましたが、耐陰性タイプとは逆にサボテンなどの多肉植物は元々が砂漠や亜熱帯育ちなので日差しに強く、頻繁に水やりをしなくても元気に育ちます。
お庭が広くて開けていたり、周りに民家がなく影ができない場所では土壌の湿度や温度の調整が難しいですが、このような植物ならメンテナンスも程々にエスニックな雰囲気を演出することができます。
数ある花壇の作り方の中でも、とても簡単な花壇作りの1つではないしょうか。
⑥: グラデーションをつける
植物といっても色とりどりの花や緑一色の葉やハーブ、どのような植物を植えるかによって花壇の印象は大きく変わります。
大きな花壇やお庭であれば色々な色彩のバリエーションを取り入れるのもいいでしょうが、もし小さな花壇ならグリーン1色にしてみてはいかがでしょうか。
もちろん緑といっても濃い緑や淡い黄緑など色々な濃度があり、そのような彩度でグラデーションをつけることにより小さな花壇でもメリハリのついた目を引く花壇を作ることができるでしょう。
ただし緑1色でグラデーションをつけるのは植物選びからしっかりしないといけないので、少し初心者には難しい作り方かもしれません。
⑦: アンティークレンガ
近年ナチュラルガーデニングというものが流行していますが、自然体であり必要以上の手入れをしないガーデニングの作り方になります。わざと吹きざらし状態にすることにより、北欧風の自然な風合いが演出できます。
ただ長い年月をかけて完成していく物ですので、すぐにでも北欧風にしたいという方にはアンティークレンガをおススメします。アンティークレンガを使って花壇を作ることにより、簡単にこなれた感じと年月を感じさせる花壇を作ることができます。
割れてあったり欠けていたり、焦げていたり色にムラがあったりしますが、それもアンティークレンガの味です。
⑧: 木材を使う
先ほどのナチュラルガーデニングの流れになりますが、お庭で花壇を作ることができる環境であれば通路に枕木を敷いたり花壇自体を木材で作ってしまう方法もあります。
ナチュラルな雰囲気はもちろん、北欧風なお庭にしたいのであれば積極的に木材を使っていくとよいでしょう。ただし、木材はレンガやブロックと違い腐食したり虫に食われたりするので、中級者~上級者向けの花壇の作り方だといえるでしょう。
少しでも腐食を防ぐ為に、腐食処理が施された木材を買うか、塗料などを使って腐食処理を施すようにしましょう。
おすすめの花壇の本
この本では1平方メートルから3平方メートルほどの比較的小さめの花壇の作り方、花壇の特徴を生かしたお庭の作り方が写真付きで詳しく解説されています。
内容は初心者の方向けで、植物の種類や育て方はもちろん、背丈なども記載してあるので植えたい場所のスペース選びにも役立つでしょう。
その他にも基本的な植物や花壇の手入れの仕方から、シーズン毎の植え替えのタイミングなども載っているので、これ1冊あれば簡単なガーデニングを楽しむことができるのでおススメです。
花壇の作り方のまとめ
ここまで花壇の作り方やお庭そのものの作り方を解説してきましたが、風当りや日当たり、土壌の性質や水はけなどさまざまな要因も必要だとわかっていただけたでしょう。
ここまで読んで思ってたより花壇の作り方って難しそうだし面倒そう、と思った方も実は多いのではないでしょうか?
でも実際には初心者の方でも簡単に楽しめるように、ホームセンターでは花壇用のレンガや用途ごとの培養土も売っていますし、初心者向けに詳しい作り方の解説の載った本なども多数あります。
広いスペースがなくても作れる花壇の作り方や、色々な環境下に適した植物を使った庭の作り方もあり、それらを上手く選ぶことさえできれば誰でも気軽に花壇作りを楽しむことができます。
植物は生活を豊かにしてくれますし、癒しにもなります。あまり難しく考えずに、自分が思い描いた理想の花壇を作ってガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。