室内で育てる観葉植物を選ぶときのポイント
観葉植物を室内で育てる場合、植物の選び方にコツがあります。
室内で育てる観葉植物を選ぶときのポイントは以下になります。
- 置きたい部屋を決める
- 置きたい場所を決める
- 置く目的を考える
ポイント①:置きたい部屋を決める
観葉植物をどの部屋に置きたいのかを決めると、どんなものを選べばいいのかがぼんやりと見えてきます。
多いのはリビング、寝室、バスルーム、玄関、キッチンなどですが、特にリビングは風水でも「家庭運に影響がある場所」と言われていて、観葉植物を置くと悪い気運を吸収すると言われています。
そんなリビングに置く場合は、視覚的にリラックスできそうな丸い葉の観葉植物がおすすめ。
寝室であれば静かなイメージの控えめで小ぶりなもの、キッチンであれば吊り下げるタイプや邪魔にならない大きさのものなどそれぞれ置きたいイメージのものがわかってきます。
ポイント②:置きたい場所を決める
置きたい部屋が決まったら次にその部屋のどこに置きたいのかを決めましょう。
観葉植物は日陰に強いものやある程度日光を当てたほうがいいものなど、種類によって日照時間の必要量が異なります。
そのため置きたい場所を決めることで、どのような観葉植物がその場所に最適なのかおのずと明確になってくるのです。
ポイント③:置く目的を考える
次に観葉植物をなぜそこに置きたいのか目的を明確にしましょう。
鑑賞して癒やされたい、空気を浄化させたい、インテリアとしておしゃれに置きたい、空間を遮る目隠しにしたいなど、その目的はさまざま。
目的によってどのような植物が最適なのかがより一層明確になります。
初心者でも簡単!室内で育てやすい観葉植物10選
初めて観葉植物を育てるにはどのようなものを選ぶと良いのでしょう。
初心者でも簡単に室内で育てられる観葉植物をご紹介します。
- カジュマル
- ポトス
- ワイヤープランツ
- オリヅルラン
- サンスベリア
- アイビー
- ペペロミア
- ユッカ
- トックリラン
- シュガーバイン
育てやすい観葉植物①:カジュマル
カジュマルは生命力の強い観葉植物で室内で非常に育てやすい植物です。
丸坊主に剪定しても数週間たてばまたたくさん葉が生えてきますよ。
“多幸の木”と言われ全体運や金運がUPすると言われています。
日当たりの良い場所が大好きですが真夏の直射日光などで葉焼けしないように注意し、土が乾いたらたっぷりとお水をあげましょう。
育てやすい観葉植物②:ポトス
ポトスはサトイモ科の観葉植物で水耕栽培でも増えるほど生育旺盛。
つる性の観葉植物なのでキッチンやリビングなどに吊るして飾るとおしゃれです。
直射日光が当たらない明るい場所を好み、耐陰性もあるので日光がそれほど当たらなくとも適応し元気に育ってくれます。
定番の観葉植物ですが新しい品種なども出てきていて簡単に育て楽しむことが出来ます。
育てやすい観葉植物③:ワイヤープランツ
ワイヤープランツは日当たりの良い場所に置いておくとぐんぐん伸びる観葉植物で、その名の通りワイヤーのような茎に丸い可愛らしい葉がついた女性好みのする品種です。
寒さにとても強く冬でも生き生きとしたグリーンの葉を絶やしません。
剪定の際に切った枝は水に挿すと発根するので、水耕栽培で楽しむことも出来ますよ。
育てやすい観葉植物④:オリヅルラン
オリヅルランはランナーから次々とかわいらしい子株が育っていく観葉植物で、子株が折り紙で折った折り鶴のように見えることから“オリヅルラン”というネーミングになったと言われています。
花言葉も“子孫繁栄”で家庭運がUPするようですよ。
乾燥に強く明るいところで管理し、土が乾いたらたっぷりお水をあげましょう。
育てやすい観葉植物⑤:サンスベリア
サンスベリアは空気を浄化してくれる観葉植物。
“虎の尾”と言われる模様は厄除けや魔除けにもなると言われており、玄関のや窓辺に置くのがおすすめです。
日光が大好きですが耐陰性があるので光のある部屋であれば適応してくれます。
金運をUPしてくれる開運植物としても有名です。
育てやすい観葉植物⑥:アイビー
アイビーは室内だけでなくお庭の植栽や寄せ植えアレンジに使用されたりと観葉植物の中でも人気のある植物です。
どんな環境にも適応し明るく風通しの良いところを好みます。
いろいろな葉の模様があり水耕栽培でも育てることができるので、瓶や小さな花瓶などにいろいろな種類のものを水挿しすると素敵なインテリアになります。
育てやすい観葉植物⑦:ペペロミア
ペペロミアは1000種類以上もありバリエーションが豊富な観葉植物として人気があります。
葉が多肉質なのでお水をやりすぎないように注意しましょう。
小ぶりなサイズのものが多く管理がしやすいのでインテリアグリーンとしておすすめ。
乾燥に強いですが多湿が好きなので霧吹きなどをまめにやると良いでしょう。
育てやすい観葉植物⑧:ユッカ
“青年の木”と言われるユッカは室内でも枯れにくく丈夫なので観葉植物初心者の方におすすめ。
乾燥にとても強く、水やりを少々忘れてしまっても丈夫に育ってくれます。
強くて頑丈な観葉植物ですが室内であれば窓際などなるべく日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
水やりは土の表面が乾燥したら鉢の底から水が出るくらいたっぷりとあげてくださいね。
育てやすい観葉植物⑨:トックリラン
トックリランは根本がとっくりのような形をしており葉も垂れ下がっていて個性的な観葉植物。
メキシコが原産で“ポニーテール”とも呼ばれています。
和風の部屋にも洋風の部屋にも合うのでどんな部屋とも相性が合います。
日差しを好むので日光がよく当たる場所で育ててあげてくださいね。
育てやすい観葉植物⑩:シュガーバイン
シュガーバインは子供の手のようなかわいらしい5枚の葉っぱを広げた人気の観葉植物。
風通しの良い明るい場所で育てましょう。
明るくナチュラルな雰囲気のつる性の観葉植物でどんなインテリアとも相性が良くおすすめ。
長く伸びるつるに動きが出て日に日に変化があり観賞用としても楽しめる植物です。
日陰もOK!室内向き観葉植物10選
観葉植物には日陰でもよく育ってくれるものがあります。
日陰もOKの室内向き観葉植物をご紹介します。
- アグラオネマ
- オキシカルジューム
- ケンチャヤシ
- ホヤカルノサ
- テーブルヤシ
- フィカスプミラ
- スパティフィラム
- シンゴニューム
- シュロチク
- シェフレラ
日陰OKの観葉植物①:アグラオネマ
日陰の観葉植物といえばアグラオネマと言われるくらい日陰に強い品種。
直射日光と寒さが嫌いですが室内で育てれば気にせず育てられます。
それほど大きく成長しないので長期間観賞用として楽しめるのもうれしいポイント。
湿った環境を好むので水やりの他に霧吹きなどを毎日一回かけて土が潤った状態を保つようにしてあげましょう。
日陰OKの観葉植物②:オキシカルジューム
アグラオネマに次いで日陰に強いオキシカルジュームは、成長も早く水やりも簡単なので室内で非常に育てやすい観葉植物です。
葉の色が濃い緑で華やかさに欠けるので、彩りが欲しい場合は葉に黄色の斑がある“ブラジル”や、ライトグリーンが綺麗な“ライム”などがおすすめ。
ポトスと同様でつる性の代表種でハート型の艷やかな葉が可愛らしい人気の観葉植物です。
日陰OKの観葉植物③:ケンチャヤシ
ケンチャヤシは比較的乾燥に強く、寒さや害虫にも強く、日陰でも育つというオールマイティーな室内向け観葉植物。
その丈夫さはヤシの品種の中でも1、2位を争うほどで成長もゆっくりしているので室内で育てやすい植物です。
日陰が長時間続くと軟弱になることがあるので光を少し遮られた程度の風通しの良い場所で育てるのがベストです。
日陰OKの観葉植物④:ホヤカルノサ
厚みのある葉と淡い桜色の花が咲くことがから“サクララン”とも呼ばれるホヤカルノサは、乾燥に強く日陰でも丈夫に育つ室内向けの観葉植物。
花を咲かせたいのであれば明るい日陰で育てましょう。
とても育てやすくほっておいてもすくすく元気に育つので手間暇をかけるのが苦手な人にはおすすめの品種です。
日陰OKの観葉植物⑤:テーブルヤシ
南国のムードがあり卓上サイズのテーブルヤシは人気のある観葉植物。
明るい場所が好きですが暗い場所でも育つので室内でもOKです。
小型のヤシ科の植物で、美しく光沢のある葉がゆらゆらと風に揺れる涼しげな感じが人気です。
夏場などは特に室内で揺れるテーブルヤシを見ると癒やされますよ。
日陰OKの観葉植物⑥:フィカスプミラ
可愛らしく繊細で小さいイメージのフィカスプミラは意外と丈夫で日陰でも耐えられるので、どんな室内でも育てやすい観葉植物です。
乾燥に弱いので霧吹きで葉水をたっぷり与えましょう。
枯らしてしまう心配がほとんどなく、むしろ伸びすぎて困ってしまうほど元気なので初心者のガーデニングは最適です。
日陰OKの観葉植物⑦:スパティフィラム
光沢のある葉が特徴のスパティフィラムは室内の明るい日陰に置いておくと年中可愛らしい白い花を咲かせます。
日陰でも育ちますが花を咲かせたい場合は明るい日陰に置いてあげてくださいね。
寒さに弱いので冬の間は窓辺から離してあげましょう。
日陰OKの観葉植物⑧:シンゴニューム
シンゴニュームは耐陰性があり過酷な環境下でも丈夫に育つおすすめの室内向け観葉植物です。
つるが伸びてきたらカットして挿し木で増やすことも可能です。
年間を通して半日陰に置き直射日光は避けるようにしましょう。
耐陰性は強いですが日陰に置きすぎると弱くなることがあるので注意が必要です。
日陰OKの観葉植物⑨:シュロチク
竹のような清楚なたたずまいで落ち着いた雰囲気のシュロチクは、暗さ寒さに強く病虫害もないので室内で育てやすい観葉植物です。
風水効果を高めてくれる観葉植物としても人気があり、葉先が尖っており下を向いているため悪い気を鎮めて良い気の流れを作ると言われています。
室内の半日陰もしくは日陰に置くのがおすすめで、耐寒性が強いので最低気温0度まで耐えられます。
日陰OKの観葉植物⑩:シェフレラ
シェフレラは約600種類もあり低木から高木までさまざまなものがあります。
非常にメジャーな観葉植物で日陰に強く室内でも一年中楽しめます。
日陰に長期間置いておくと軟弱になるので半日陰くらいの場所に置き、時々日光に当ててあげましょう。
水は土の表面が乾いてきたらあげれば十分です。
存在感抜群の室内向け観葉植物10選
リビングなどくつろぎの室内に大きな存在感のある観葉植物を置くとおしゃれですね。
存在感抜群の室内向け観葉植物をご紹介します。
- フィカスウンベラータ
- モンステラ
- クワズイモ
- フィロデンドロンセローム
- エバーフレッシュ
- ストレリチア
- ベンジャミン
- カポック
- コンシンネ ホワイボリー
- パキラ
存在感ある観葉植物①:フィカスウンベラータ
フィカスウンベラータはハート型の葉の形がかわいらしく、夏には成長期になりぐんぐんと枝を伸ばすので室内でも育てている実感を感じられます。
室内にひとつ置くだけで存在感があり、おしゃれな雰囲気に。
日当たりを好み年間を通して日当たりのいい室内で楽しむことが出来ます。
存在感ある観葉植物②:モンステラ
大人気の観葉植物であるモンステラは独特な葉の形と大迫力の存在感が魅力。
ボタニカル柄などでもよく使われる葉のシルエットは、アロハシャツなどのハワイアングッズなどにも使われていて日本人には馴染みがありますね。
室内で育てる場合はなるべく日光が当たる場所に置いてあげると生き生きとした健康な株になります。
存在感ある観葉植物③:クワズイモ
クワズイモはよく“カエルの雨傘”として戯画に描かれていて、その素朴な味わいのある大きな葉は絵本やおとぎ話などでも出てきます。
蛙の傘だけでなく本当に大きくなると人間の傘にもなるほどのサイズに成長しますよ。
真夏の直射日光が苦手なので室内の半日陰で育てましょう。
存在感ある観葉植物④:フィロデンドロンセローム
フィロデンドロンセロームは大きく広がった個性的な形をした葉と南国風の雰囲気で人気の室内向け観葉植物。
大きな葉はホコリがたまりやすく光合成を阻害し乾燥してしまうのでまめにホコリを取り除いてあげましょう。
大変丈夫なので室内向けの新築観葉植物ギフトとしても人気です。
存在感ある観葉植物⑤:エバーフレッシュ
エバーフレッシュは日中は葉を開き夜になると葉を閉じるというユニークな室内向け観葉植物で人気。
華奢で涼し気な爽やかなイメージでどんな部屋にも相性が合います。
もしエバーフレッシュが夜でもないのに葉を閉じていたら水枯れの可能性がありますので、土が乾燥していないか確認し水をあげてくださいね。
存在感ある観葉植物⑥:ストレリチア
ストレリチアはリゾートムードのあるトロピカルな雰囲気で人気の室内向け観葉植物。
例えばシルバーカラーでハイセンスな鉢などに入れればモダンな室内でもよう合う植物です。
花が極楽鳥に似ていることから極楽鳥花とも呼ばれていて、花が咲くとまた違った華やかさがあります。
日光を好むのでなるべく室内の日当たりのいい場所へ置いてあげましょう。
存在感ある観葉植物⑦:ベンジャミン
ベンジャミンは小ぶりな葉っぱがお生い茂っていて種類によっては葉の形や色が違うので、バリエーションを楽しめる観葉植物です。
幹が細く葉っぱがシャープな感じで置くと存在感があるのでインテリアとしても人気があります。
明るい日陰か日光がよく当たる場所に置くと生き生きとし成長が早くなります。
存在感ある観葉植物⑧:カポック
カポックは約600種類もあり、非常に強健で秋のうちから寒さになれさせておき霜に当たらなければ屋外で越冬することも出来てしまいます。
耐陰性があり室内でも全く問題なく育ちますが、なるべく室内でも日光に当たる場所へ置いてあげましょう。
直射日光だと葉焼けを起こすのでレースのカーテン越し程度の日光がベストです。
存在感ある観葉植物⑨:コンシンネ ホワイボリー
コンシンネ ホワイボリーはライトグリーンのスタイリッシュな直線の葉が特徴的で、いろいろなスタイルの室内と相性が良い観葉植物。
モデルルームやギャラリーなどでもよく見かけるインテリアグリーンの代表選手です。
幹が柔らかいのでワイヤーなどでお好みの樹形にすることも可能。
室内インテリアグリーンとしてお好みの形にするとおしゃれです。
存在感ある観葉植物⑩:パキラ
パキラは非常にポピュラーな定番の室内向け観葉植物で、環境適応能力が高いので初めて観葉植物を育てる方におすすめです。
室内の風通しと日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
土が乾いたらたっぷりとお水を与え、病害虫予防のために葉水もこまめにするのがベターです。
観葉植物を元気に育てるコツ
いろいろな観葉植物がありますが元気に育てるにはどのようなポイントがあるのでしょう。
観葉植物を元気に育てるコツをご紹介します。
- 日当たりの条件
- 水やりの方法
- 温度管理
- 風通し
コツ①:日当たりの条件
観葉植物はそれぞれ適した日当たりの条件があり、日当たりというのは“部屋の明るさ”を指します。
部屋の明るさには大きく分けて4つあり、日当たり良好の場所、明るい日陰、日陰(蛍光灯)、暗い日陰(白熱灯)があります。
日当たり良好の場所として最適な日光がよく当たる窓際は観葉植物が一番生長しやすい環境ですが、植物によっては日陰のほうを好むものもありますので入手したい植物や、今ある植物がどのような条件なのかを確認し適切な場所へ置くようにしましょう。
コツ②:水やりの方法
観葉植物の水やり方法の基本は“土の表面が乾いてきたらたっぷり水をやり受け皿に水を貯めない”ということで、この方法であればほとんどの観葉植物は元気でいてくれます。
コツは、水やりのタイミング、量、時間帯です。
水やりのタイミングは“土が乾いたとき”、量は“鉢底から水が流れてくるまで”、時間帯は“猛暑期は日光が柔らかくなったとき”をベースにしていきましょう。
ただし植物によって多少の差異があるので、よく調べてから水をやるようにしてくださいね。
コツ③:温度管理
観葉植物はだいたい15度以上だと元気に育ち10度を下回ると元気がなくなってきます。
もともと熱帯地方で自生しているものが多いので日本の冬の寒さには適応出来ないものが多いのです。
基本的には10度を目安にして育て、それ以下の温度になるようであれば暖かい部屋へ移動させるなどしましょう。
とはいえ気温0度まで耐えられる観葉植物もわりとあるので、よく調べてから温度管理をしてくださいね。
コツ④:風通し
観葉植物の育て方で忘れがちなのが風通し。
室内で育てているとどうしても冬場など部屋が閉め切った状態になり室内の空気の流れが滞留してしまうので、観葉植物が元気でなくなることもしばしば。
どんなに明るい室内であっても風通しが良くないと元気がなくなってしまうので注意してください。
冬場などは特に換気をまめに行い、風通しを良くするようにしましょう。
おすすめの観葉植物の育て方本
「グリーンインテリアのある暮らし―毎日の暮らしが楽しくなる植物の選び方、育て方、飾り 」は観葉植物をグリーンインテリアとしておしゃれに飾っているいろいろな人たちのアイデアが参考になる一冊。
お家や室内自体のセンスも素敵で、見ているだけでワクワクしますよ。
今持っている観葉植物をどのようにしたらもっと魅力的に観せるかの参考にもなります。
観葉植物を室内インテリアとして育てよう
植物があると無機質な空間や何か物足りなさを感じる部屋などがパッと明るくなり優しい空間になります。
綺麗な花も良いですが、ずっと楽しめる室内向けの観葉植物は非常におすすめ。
美しい艷やかなグリーンの葉がすくすくと成長していき、一緒に生活しているような愛着が湧いてきます。
水やりや温度管理など少々の手間も癒やしの空間をもたらしてくれるので苦にはならないはず。
お好みの観葉植物を入手してグリーンインテリアとして室内に置いてみましょう。