多肉植物の増やし方3選
個性的でかわいい多肉植物。
多肉植物には、種をまいたり、お店で苗を買ってきて育てたりする以外に、手軽にできる増やし方がいくつかあります。
- 葉挿し
- 挿し木
- 株分け
お庭でも、ベランダでも十分楽しめますので、多肉植物を手軽に増やしたいと思っている方に、多肉植物の代表的な増やし方3つを紹介します。
葉挿し
多肉植物の中には、ポロッととれた葉から子株が出てくる種類があります。
葉がとれてしまったからといって捨てずに葉挿しをすると、手軽に多肉植物を増やせますよ。
かわいい子葉が出てくる様子はとても癒されます。
葉挿しでの多肉植物の増やし方はとっても簡単。
ただ、注意すべき点が何点かあります。
気温、日照時間を確認し、葉挿しで増やしても大丈夫な季節かどうかを見極めましょう。
多肉植物の増やし方では土も重要です。
増やしたい多肉植物に合っている土かを調べましょう。
ポイントをおさえて葉挿しをすれば、お気に入りの多肉植物をうまく増やせますよ。
葉挿しに向いている多肉植物
- エケベリア
- セダム
- アドロミスクス
- 秋麗(シュウレイ)
- 白牡丹
エケベリア
さまざまな色の葉が重りロゼットを作る、春秋生育型の多肉植物です。
小型種や大型種、木立種があり、丈があまり大きくならずに群生して育つのが特徴です。
秋から春にかけて日によく当たると紅葉します。
初春から夏にかけては小ぶりながらもかわいい花を咲かせます。
多肉植物のなかでも一年中、いろいろな魅力が楽しめる人気の高い種類です。
寒さに弱い種類もありますので、確認して育てましょう。
株の増やし方は、春に葉挿しをします。
セダム
春秋生育型の多肉植物です。
世界には約420種のセダムがあるといわれています。
寒さ、暑さにも強く、小さい株で、寄せ植えにするととてもかわいいので人気があります。
とれてしまった小さい葉から新しい株を増やして様子は神秘的で、セダム愛好家の方々を魅了しています。
やせた土地や海岸の岩場などでも自生できる植物で、水はけのよい土ならば、生育環境を選びません。
ですので、屋上緑化やガーデニングでも多く使用され、環境問題改善に一役買うのでは…と注目されています。
アドロミスクス
春秋生育型で、日当たりがよい場所を好み、寒さにはちょっと弱いのが特徴です。
花がよく咲き、葉の形、模様が個性的で人気です。
葉が肉厚でとれやすく、葉挿しでの増やし方に向いていますが、他の多肉植物と比べると、葉挿し後の成長は遅い傾向があります。
夏は休眠期に入ってしまうので、梅雨明けくらいから徐々に水やりを少なくして断水にします。
高温多湿を嫌うので、風通しの良い、乾燥した場所での管理をおすすめします。
冬は、月に1度くらいの水やりで十分です。
秋麗(シュウレイ)
春秋生育型の多肉植物です。
縦に伸びる力が強く、秋になると紅葉し、かわいい姿をみせてくれる種類もあります。
直射日光があたる、風通しの良い場所を好みます。
冬の間、ずっと屋内に取り込んでおくと、日光不足で病気になってしまうこともあります。
また、春に、一気に屋外で日光浴させると葉焼けの原因となってしまいます。
シュウレイを増やし、成長させるためにきれいな葉を残したいのならば、冬でもできるだけ屋外で日光浴をおすすめします。
白牡丹
生育適温5~20℃ の冬型の多肉植物です。
プロリフェラともいいます。
寒さにも強く、あまり手入れもいらないので、初めて多肉植物を育てたい方、増やしたいと考えている方にはおすすめの多肉植物です。
葉の先が淡いピンク色で、見ているだけでほっこりすると評判です。
うっすら白い粉をまとった白い葉が花のようにも見ます。
水やりは1ヶ月に1度くらいで十分で、水をあげすぎると根腐れを起こしてしまうことがあります。
少々乾燥気味に育てるときれいに育ちますよ。
挿し木
多肉植物以外にも挿し木で株を増やし、成長する植物はたくさんありますね。
ガジュマルやオリーブなども挿し木で増やし、成長を楽しみます。
多肉植物は、成長して伸びてしまった脇芽などを使用して簡単に挿し木ができますので、たくさん増やしたい方にはありがたいです。
一般的に葉が大きい多肉植物は挿し木にむいているといわれています。
種類によって挿し木に向いている季節がありますので、確認してくださいね。
挿し木に向いている多肉植物
- カランコエ
- クラッスラ
- アエオニウム
カランコエ
カランコエの花言葉は「幸福を告げる」。
小さな釣鐘状のかわいい花から、幸せを告げるベルを連想したため、この花言葉がついたそうです。
夏生育型の多肉植物で、葉がふわふわしたものから、ギザギザしたもの、丸いものなど、種類が豊富です。
カラフルな花が鑑賞できるのが魅力で、葉が紅葉する種類もあります。
乾燥に強いですが、寒さや湿度には弱いので、日本では管理がしやすいように鉢で育てるのが一般的です。
水は土の表面が乾いてから、たっぷりあげましょう。
頻繁に水をあげすぎると、根腐れを起こしてしまいますので、注意が必要ですね。
秋以降でも花が咲く種類もあるので、冬に部屋を明るく彩りたいと考えている方にはぴったりですよ。
大きさも30cm以下と管理しやすいサイズです。
カランコエは、茎を取って挿し木をし、子株を増やします。
クラッスラ
夏生育型の多肉植物で、3~4cmの小型の種類から数m近くにもなる大型種まであり、種類はとにかく多いクラッスラ。
模様や形も様々で、コレクションしがいのある多肉植物一つです。
花は一つの茎に小さな花が集まって咲きます。
白やピンクの花を咲かせ、開花姿もかわいらしいですが、種類によってはあまり花が目立たない種類もあります。
日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。
乾かし気味に水やりをするのが、クラッスラがよく育つポイントです。
湿気には弱いので、鉢植えを直接地面に置くことは避けましょう。
9~11月に葉挿し、挿し木、株分けで増やし、楽しむことができます。
一番身近なクラッスラは「金のなる木」です。
アエオニウム
冬に生育する多肉植物ですが、寒さや高温多湿が苦手です。
8~25℃くらいが適温ですので、冬は室内の方がよいかもしれません。
屋外で管理する場合は、直射日光を避けた、日当たり、風通しのよい場所で管理しましょう。
アエオニウムはとにかく日光を好みます。
日当たりが悪いと茎が弱り、葉の艶がなくなってしまいますので、挿し木で増やしたい!と考えている方は気をつけましょう。
特に、梅雨の時期は長雨にさらさないように注意してくださいね。
大きくなると80㎝くらいになる種類もあり、観葉植物として扱われることも少なくありません。
葉が放射状に広がり、幹立ちする種類もあります。
株分け
年々、株が成長し増えて、鉢の中でいっぱいになってしまった…などというときにも、株分けは有効です。
多肉植物を増やしたいという方以外にも、生育不良を起こす前の対策として株分けを実践している方は多いです。
多肉植物の中には、親株から小さい子株が増えて成長するものがあります。
このときに親株から子株を分け、子株を育てます。
株分けは、根をつけたまま増やせるので、多肉植物の増やし方としては簡単です。
初心者でもチャレンジしやすい方法といえますね。
株分けに向いている多肉植物
- エケベリア
- ハオルシア(ハオルチア)
- リュウゼツラン(アガベー)
- センペルビブム
エケベリア
エケベリアには、夏型で冬に休眠する品種と冬型で夏に休眠する品種があります。
多肉植物は、株分けを休眠中におこなうと生育が鈍くなってしまいます。
増やしたい多肉植物の休眠期間を調べて、株分け時期を決めましょう。
葉が平たく、大きいのが特徴です。
ロゼット状になりますが、背は低く、花のような形で広がります。
エケベリアは屋外で育てる場合は、雨が当たらない、風通しの良い場所に置きましょう。
室内の場合は窓辺などに置き、全体に光が当たるように、時々鉢を回転させてあげると綺麗なロゼットを保つことができます。
増やした株も同様で、光がある方向に茎が向いてしまうので、挿し木のあとは、株全体に日が当たるように鉢を移動するとよいですね。
ハオルシア(ハオルチア)
ハオルチアには、植物とは思えないような美しく澄んだ姿の種類や尖った印象を与える種類など、様々な種類があります。
春秋生育型の多肉植物で、10~25℃くらいの気温でよく育ちます。
暑さや寒さに弱く、夏は涼しい風通しの良い室内で、冬は、暖かい日当たりの良い室内で育てましょう。
20㎝くらいまで成長します。
多くはアロエ科から分離したもので、姿はアロエに似ています。
白やピンクの花をつけるのが特徴で、「窓」といわれる葉先の半透明な部分から光を取り込んで光合成をします。
キラキラした透明感のある「窓」が魅力的で、愛好家が多い種類の1つです。
強い光はあまり必要のない種類で、日陰でも生育します。
直射日光には要注意で、当たりすぎると生育が遅くなってしまうことがあります。
リュウゼツラン(アガベー)
夏生育型の多肉植物です。
鋭いトゲがある厚みのある葉で、バリエーション豊かな色合いを楽しめるアガベーは、多肉植物の中でもちょっとハードな印象があります。
暑さにも寒さにも強く、比較的強い日差しを好み、乾燥にも耐えられる種類で、多肉植物の増やし方をマスターしたい初心者向けです。
ただ、気温が5℃以下になると株が弱ってしまうことが多いので、冬は室内の方がよいでしょう。
多くの種類は茎がとても短いので、葉が根から直接生えているように見えるのが特徴です。
成長すると花をつけ、長い茎には甘い汁を蓄えます。
甘い汁は、調味料につかったり、お酒にしたりすることがあります。
テキーラの原料となる種類もあります。
センペルビブム
春秋生育型で、綺麗なロゼット状になる葉が特徴の多肉植物です。
中心から白、ピンク、複色のキレイな花を咲かせたり、紅葉したりする
種類も多く、寒さにとても強い種類で、日の当たる屋外ならば、越冬できます。
日本では山野草として流通することもあるようです。
株の直径は1~15㎝で、ランナーを伸ばし子株をつけます。
センペルビブムの増やし方は、伸びたランナーについた子株をカットし、株分けをします。
株分けは春がおすすめです。
多肉植物の増やし方:葉挿し
多肉植物の増やし方の一つ、葉挿しでの多肉植物の増やし方について紹介します。
ポイントをおさえれば、高い確率で多肉植物を増やし、楽しむことができますよ。
用意するもの
・ 多肉植物、または取れてしまった多肉植物の葉
・ 乾いた土
・ 平らな器(トレーやお皿など)
・ ピンセットやお箸
葉挿しの方法①:葉の準備
多肉植物の葉を用意します。
取れてしまった葉は、そのまま利用し、子株を増やします。
元気な株から葉を取るときは、多肉植物の株に水をあげた直後ではなく、すこし乾燥させた状態の葉を取りましょう。
葉が取れやすくなります。
取るときは葉をしっかり持って、左右に動かして丁寧に取りましょう。
子株は葉のつけ根から出てくるので、つけ根がきれいでないと、子株が出てこないことがあります。
葉が取りやすい状態になるのを待って、葉を取ることが、キレイな葉挿しでの増やし方のポイントです。
葉挿しの方法②:土の準備
乾いた土を平らな器に広げます。
土は水はけのよい、乾燥したものを選びましょう。
土をブレンドして、多肉植物に合った土を作ることができますが、多肉植物専用の土を選ぶと、増やしやすいですね。
葉挿しの方法③:葉を土の上に置く
葉挿しでの増やし方に向いている多肉植物は、葉のつけ根から子株が出てくるので、葉の向きは仰向けの状態で置いてくださいね。
くれぐれも、葉のつけ根を土中深く挿さないように。
せっかくの子株が出てこられなくなってしまいますよ!
葉挿しの方法④:寝かせる
葉を並べた状態で、数日間寝かせます。
発芽、発根までの間は、多肉植物の葉に水分が含まれていますので、水、光はあまり必要ありません。
室内で管理しましょう。
風通しのよい明るい日陰、半日陰で生育を待ちます。
葉挿しの方法⑤:発根したら水やり
発根したら、水をあげます。
ジョウロなどで、ザァーっとあげてしまうと、葉を傷つけたり、流してしまったりするので、やさしくそっと霧吹きなどであげるのがポイントです。
多肉植物の子株の根が土の外に出ているものは、ピンセットで土に穴をあけ、軽く根に土をかけます。
根が成長してきたら、お気に入りの鉢などに植え替えてください。
同じ株の葉でも、発根するもの、しないものがあります。
葉がしわしわになってしまったり、透明になってきてしまったりしたら諦めて、別の葉で増やしましょう。
葉挿しのポイント4選
葉挿しも多肉植物の増やし方で簡単な方法ですが、元気な子株を育てるためのポイントがあります。
葉挿しでの増やし方で注意するポイントを4つまとめました。
葉挿しで用意する土
土は多肉植物が子株を増やし、成長する過程に大きな影響を与えます。
葉挿しでの土選びで注意するポイントは、
・ 通気性がよい
・ 水はけがよい
・ 土の粒が均一であること
です。
多肉植物の土は、「赤玉土」「鹿沼土」「軽石」「腐葉土」などをブレンドして作ることもできます。
ホームセンターなどでは、多肉植物専用の土を扱っているところもありますので、多肉植物の増やし方に自信のない方や、初心者の方にはおすすめです。
買ってきた土やブレンドした土が、多肉植物に向いているかどうかを調べるには、
① 土に水をかける
② 手のひらに土をのせる
③ 土をギュッとにぎる
を行ってみます。
この時、バラバラと崩れる土は水はけがよく、酸素を含みやすいので、多肉植物に向いていると判断できますよ。
葉挿しをする時期や温度
多肉植物は、生育する時期で、春秋型・夏型・冬型のタイプがあり、それぞれは葉挿しに適した時期は変わってきます。
それぞれ葉挿しでの増やし方に適した時期は、
春秋型・・・2~4月または、9~11月
夏型・・・3~5月
冬型・・・9~11月
となります。
多肉植物は湿気に弱いので、梅雨、真夏の葉挿しは避けましょう。
葉挿しで注意すること
葉挿しでの増やし方で注意したいことは、
・多肉植物の子株に直射日光に当てないこと
・子株の葉は仰向けに置くこと
・健康な葉で葉挿しする
です。
発根するまでは、静かに見守りましょう。
葉挿しでの水やり
葉には、水分、栄養が含まれています。
ですので、発根前は水の必要はありません。
発根後に、霧吹きなどでやさしく水やりしましょう。
多肉植物の増やし方:挿し木
バラや果樹などでも、挿し木をして子株を増やしている方は多いようです。
挿し芽ともいいますね。
多肉植物では、伸びた茎をカットし、カットした茎から子株を発根させ、増やします。
用意するもの
・ 多肉植物
・ 多肉植物に合った土
・ 鉢や入れ物
・ ハサミ
挿し木の方法①:茎をカット
できれば、ハサミは消毒しておくといいですね。
雑菌が切り口から入ってしまうと、増やしにくくなってしまいます。
株の頭の部分から、少し下辺りをカットします。
茎の先に葉がついている場合は、頭から3枚下くらいの葉を残してカットしてください。
親株はそのままで大丈夫です。
適度な日光と水分があれば、親株は新しい子株を増やします。
挿し木の方法②:株を整える
カットした子株の下の葉を取り除いていきます。
頭から下の葉、2~3枚を取り除きます。
下の葉を取ると、土に埋もれて葉が腐ってしまうことがなくなりますので、発根しやすくなりますよ。
挿し木の方法③:切り口を乾燥させる
子株のカットした部分を乾燥させます。
切り口が清潔な状態で、乾燥させましょう。
増やしやすくなります。
この時、水はいりません。
挿し木の方法④:立てて管理
子株を乾燥するときに寝かせた状態で管理してしまうと、子株の体がゆがんでしまいます。
そうすると、植えるときに植えづらくなってしまうので、花瓶やコップなどに立てて置いておくことをおすすめします。
風通しのよい日陰で管理しましょう。
挿し木のポイント3選
多肉植物に限らず、挿し木で植物を増やしたいとチャレンジしたことがある方ならば、「挿し木での増やし方って難しい・・・」と思うかもしれません。
切り口の処理などがうまくいかず、失敗したという経験のある方もいるのではないでしょうか。
そこで、多肉植物を挿し木で増やしていくポイントを紹介します。
挿し木に向いている時期
多肉植物にはそれぞれ成長期があります。
成長期に挿し木を行えば、発根する確率は格段にアップし、うまく増やしていくことができますよ。
それぞれ多肉植物の成長期は、春秋型、夏型、冬型とわかれます。
成長期を調べて、挿し木をすることをおすすめします。
一般的に、真冬など寒い時期は発根しづらく、春や秋には発根しやすいといわれています。
春や秋のようにからっとした天気が続き、気温が安定しているほうが、挿し木で増やしやすいようですね。
挿し木のカット方法
挿し木に使う株は、どこをカットすればよいか迷うことが多いです。
挿し木に使う株は、新しい芽を残してカットすると増やしやすいとされています。
カットした子株は下についている葉は取り除き、挿す状態に整えます。
葉がついたまま土に挿すと葉が腐ってしまうことがあり、子株が成長しなくなってしまいます。
カットした株の切り口は乾燥させます。
逆さにした素焼きの植木鉢に挿しておくときれいに乾燥し、子株を増やしやしていきやすいです。
3~4日の乾燥が目安です。
切り口をきれいに乾燥していないと、切り口から雑菌が入り、せっかくの株が腐ってしまいます。
しっかり乾燥してから挿し木をしましょう。
また、カットするときは、きれいなハサミを使用しましょう。
できれば、ハサミを消毒してからカットすると安心です。
挿し木の管理や水やり
挿し木をした子株は、風通しの良い日陰で管理することが原則です。
水は挿し木をしてすぐに与えることはやめましょう。
株に水分が残っていますので、すぐに水を与えなくても大丈夫です。
挿し木後、1週間以上たってからたっぷりあたえるようにしましょう。
挿し木した子株がしわしわになってしまったり、変色してしまったりした場合は、それ以上成長しない確率が高いです。
別ので挿し木をし、増やしましょう。
多肉植物の増やし方:株分け
株分けは、今育てている多肉植物を根ごと分離させて、いくつかの株にして増やす方法です。
ある程度、株が成長しているので、元気な増やしたい株を見つけて株分けができます。
初心者にはおすすめの増やし方ですね。
また、株分けは、株を増やし、成長させるという意味のほかに、「環境をリフレッシュする」という意味もあります。
大きくなりすぎた株や根詰まりしてきた根などを分けると、親株、子株とも元気に育つので、世話がしやすくなりますよ。
用意するもの
・多肉植物(株分けをする1~2週間前から徐々に断水します)
・多肉植物の土(水はけのよいもの、土が乾いていることを確認します)
・鉢
・ハサミ(できれば消毒しましょう)
株分けの方法①:茎をカットする増やし方
1.増やしたい株全部を鉢からぬいて、根に絡まった土を軽く落とします。
2.つながっている地下茎をハサミでカットします。
カットするときは株に根がついている状態で分けるのがポイントです。
3.茎や根の切り口を乾燥させます。
4.乾燥後、新しい土に植えましょう。
株分けの方法②:ランナーで増えた株を分ける増やし方
1.成長した子株を清潔なハサミでカットします。
2.切り口が乾燥したことを確認します。
3.清潔な土に植えます。
株分けの方法③:子株をはずす増やし方
1.鉢から株を抜きます。
2.子株をハサミでカットします。
3.根を整理して、古い根はカットします。
白い新しい根は残すようにしましょう。
4.新しい土に植えます。
株分けのポイント2選
株分けも簡単な増やし方の一つですが、多肉植物にとって、負担が少ない、最適な株分けがあります。
株分けで、多肉植物がよく育つポイントを紹介します。
株分けのタイミング
葉挿し、挿し木同様、生育が旺盛な時期に増やします。
株分けをしたい多肉植物の生育期を確認しましょう。
多肉植物に適した土を使う
子株を育てるときは、できれば、新しい土を使いたいですね。
清潔で水はけのよい土を選びましょう。
多肉植物に限らず、植物にとって「鉢」や「土」は大切です。
「鉢」や「土」を入れ替えたり、新しくしたりすることで、成長しにくくなった環境を変え、新しい株を増やしやすくなりますよ。
多肉植物の生育サイクルを知ってから増やすのがコツ!
先述したように、多肉植物には生育サイクルがあります。
多肉植物を増やし方では重要なポイントになってきますので、お気に入りの多肉植物は生育サイクルを調べておくといいですね。
・春秋型の多肉植物
春に花が咲いたり、秋に紅葉したりするタイプが多いです。
管理は
・春秋・・・風通しのよい日なた
・夏・・・風通しの良い半日陰
・冬・・・日当たりのいい室内(5℃以下にならないように)
が理想です。
水やりは
・春秋・・・土の表面が乾いたらたっぷり
・夏・・・1ヶ月に3~4回
・冬・・・1ヶ月に1~2回
が目安です。
肥料は、3~6月、9~10月に与えます。
・夏型の多肉植物
夏型の特徴は、ズバリ!乾燥に強い!ということです。
高温、日当たりを好む傾向が強く、冬は休眠します。
夏の直射日光を好まない種類もありますので、夏の管理は気をつけましょう。
・冬型の多肉植物
冬型の多肉植物は、水やりの管理があまり要らないのが特徴です。
水をあげすぎると枯れてしまうので注意が必要です。
湿度が高い環境は苦手で、風通しのよい、直射日光のあたらない日なたで管理しましょう。
多肉植物にぴったりの培養土
多肉植物の土は、腐葉土や軽石などをある割合で混ぜることで、作ることができます。
初心者でちょっと難しいなぁ…と感じる方には、専用の土での増やし方をおすすめします。
2ℓのほかに、5ℓの扱いもあります。
多肉植物に必要な、軽石 バーミキュライト 日向土 ゼオライトなどが含まれています。
根が傷まない成分、ゼオライトが含まれているのが特徴です。
こちらは、赤玉土、鹿沼土、軽石、くん炭などが混ざっていて、肥料もすでに配合されています。
配合されている土は国内産で、3ヶ月間ゆっくり酸素を出し、土中の微生物の活動を活発にする、酸素粒剤も配合されています。
土中の微生物が活発になれば、土がふかふかになりますので、多肉植物が生育しやすい環境になりますよ。
生育サイクルを知って元気な多肉植物を増やそう
どの植物にも生育サイクルがあります。
多肉植物も同様ですね。
元気な多肉植物の増やし方のポイントは、生育サイクルを知って、最適な時期に葉挿しや挿し木、株分けをおこなうことです。
かわいい多肉植物は生活にたくさんの彩を与えてくれます。
様々な多肉植物がありますので、形だけでなく特徴を知って、たくさんの多肉植物の増やし方に挑戦し、潤いのある毎日を過ごしましょう。